塗装業を営む知人は、「シンナーが手に入らず注文を断った」という。彼は「売り上げは想定よりはるかに減る」とこぼしていた。中小の事業者にとって、プラスチックなどの原料となるナフサの減少で製品の調達はかなり難しくなっているようだ。 その背景にあるのは、言うまでもなくイラン戦争だ。ホルムズ海峡の実質的な封鎖で、わが国の企業が必要とする原油やナフサの輸入は減少した。ナフサは原油から生成されるので、原油の中東からの輸入が減ると、どうしてもナフサの供給は減ることになる。 補助金のあるガソリンが最優先されている そしてもう一つ、令和の「ナフサショック」を増幅させているのが、高市政権のガソリン補助金という指摘もある。中東からの原油の輸入が減っている現在、限られた原油から作る製品の中で比較的、利益の出そうなガソリンに供給が向かいがちというのだ。 つまり、単価の低いポリエチレンなどよりも、1リットルあたり42.