日本製鉄がUSスチールを買収してから1年が経った。当初トランプ大統領からも反対されていた買収は成功したのか。在米ジャーナリストの岩田太郎さんは「日本製鉄は当初の約束通り積極的な設備投資を行い、USスチールの利益上昇に貢献した。給料も上がった労働者たちからは感謝の声が上がり、日米関係にも良い影響を与えている」という――。 USスチール買収1年で早くも成果 日本製鉄が2025年6月に約2兆円という巨額を投じて、ジリ貧状態であった米国の鉄鋼大手USスチールを買収して1年以上が経過した。買収時の約束であった大規模な設備投資や従業員の訓練による生産性向上が軌道に乗りつつあり、米国側の受け止めも好意的だ。 足元の決算では、USスチールの収益が日本製鉄全体の利益を支える存在となり、通期業績予想の上方修正の「立役者」になるなど、買収が大方の予想よりも早く成果を上げ始めたように見える。 日本製鉄の橋本英二会