日本で一番養殖される魚、ブリが旬を迎えている。しかし独特の生臭さが苦手という人は多いのではないか。元水産庁職員の上田勝彦さんは「おいしいブリを選ぶにはスーパーの店員に確認したほうがいいポイントがある。自分でさばく場合は下処理を徹底することでほとんど生臭さがないブリ料理が楽しめる」という――。 日本の養殖業を牽引し、輸出も盛んな「出世魚」 日本で一番養殖されている魚をご存じだろうか。農林水産省の令和6年漁業・養殖業生産統計によれば、答えは圧倒的にブリ類。ブリ、ヒラマサ、カンパチの3種で13万2100トンにも達し、2位のマダイ(6万8400トン)にダブルスコア近い差をつけている。さらに驚くべきは、天然ブリ類の漁獲高(約8万トン)をも大きく引き離し、いまや「ブリといえば養殖」がスタンダードになりつつある点だ。 縁起のいい出世魚として日本の老若男女に愛されているだけが生産量1位の理由ではない。アメ