伊藤詩織氏監督のドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』が公開され、性犯罪事件発生時の警察がどのように捜査を進めているかが映し出されている。ジャーナリストの柴田優呼さんは「映画で警察が物的証拠を求める場面があるが、実際にはDNAなどがなくても刑事事件で立件できる。元大阪高検の田中嘉寿子弁護士に聞いた」という――。 伊藤詩織氏の映画が日本で公開 アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞に日本人の作品として初めてノミネートされ、世界各国で上映されてきた伊藤詩織氏監督のドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』(ブラック・ボックス・ダイアリーズ)が12月12日、ようやく日本国内で公開された。この映画を巡っては、伊藤氏が元TBS記者の山口敬之氏に性暴行を受けたと訴えた裁判で、代理人弁護士を務めた西廣陽子氏が今年2月に記者会見を開き、許諾のない映像や音声が使われている