この現象はペンバ効果と呼ばれています(ムペンバ効果とも表記される)。1963年、タンザニアの中学3年生だったエラスト・ペンバさんは、アイスクリームをつくるのに、熱した牛乳に砂糖などを混ぜて冷まさずに冷凍庫に入れました。ところが友達が入れた冷ました牛乳より早く凍ったのです。不思議に思ったペンバさんが熱湯と水で試すと、やはり熱湯が先に凍りました。でも同級生や先生は信じてくれませんでした。 高校に進んだペンバさんは、学校に講演に来た大学教授のデニス・オズボーンさんにこの現象を話しました。教授の信条は「頭から否定しない」でした。大学で実験すると、本当に熱湯の方が短時間で凍りました。驚いた教授はペンバさんと共著で物理教育の国際誌で結果を報告し、ペンバ効果として世界に知られるようになりました。