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大卒内定率57% 50社回っても「ゼロ」 大卒予定者の就職内定率(10月1日現在)が就職氷河期の頃も下回る57・6%と、統計が現在の方法になった1996年以降最悪となった。政府は22日、企業側、大学側を招いた対策会議を緊急に開くが、既卒者の就職問題も深刻で、即効性のある打開策は見えない。(社会部 伊藤史彦、名倉透浩、稲村雄輝) 求人あるのに…雇用ミスマッチ ◆心も悲鳴 各地で開かれる合同就職説明会には今も学生が殺到している。17日、東京・港区であった説明会には400人近くが参加。主催した就職情報会社の冨沢一憲社長(41)は、「この時期の参加企業は一昨年と比べ3割減。訪れる学生は2割増えている」と話した。 「50社ほど回って内定ゼロ。自分まで否定された気がして一時は活動する気になれなかった」(東洋大4年女子)、「40社受け内定なし。志望理由がアピールできないなど、自分にも準備不足がある」(法
企業が治療助成制度 自己注射で仕事と両立 不妊治療と仕事の両立をあきらめて、会社を辞める女性社員は少なくない。しかし、治療に多額の費用がかかり、退職すれば経済的に苦しくなる。そんな悩みを減らすため、不妊治療を受ける社員への助成制度を設ける企業も現れている。(梅崎正直) 7年間の苦しみ 千葉県松戸市に住む不動産関連会社の元社員(45)は、1歳9か月になる長男の子育てに手を焼きながらも、「顔を見ているだけで……」と幸せをかみしめる。待望の子宝を得るまでの7年間には、「思い出したくない」ほどつらい不妊治療の遍歴が詰まっているからだ。 2歳年上の夫と結婚したのは31歳の時。その後も仕事を続けていたが、30歳代半ばから不妊治療を受け始めると仕事との両立に苦しんだ。午前中に通院するため、月に5〜6回は半休。医師は「次はあさってに来てください」などと簡単に言うので、仕事の予定を組みにくくなった、という。
東京・立川市中央図書館 「しごと・資格コーナー」開設 東京都立川市中央図書館(曙町)は、就職活動や資格取得のための参考書など約500冊を集めた「しごと・資格コーナー」を、館内2階のカウンター横に開設した。 失業者や、就職活動に悩む若者が増えたことから、会社や業種を紹介する書籍や資格取得のための参考書、就職活動でのエントリーシートの書き方や面接の受け方の指南書などを並べている。新たに本を購入して設置したコーナーで、出版されたばかりの新刊もあり、いずれも貸し出し可能。 同図書館によると、通常図書館では、利用者に書き込まれる可能性のある参考書類は置かないことが多いという。ただ、利用者からの要望が多かったといい、国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を利用して購入した。年度末までに700冊まで増やす予定。 同図書館は「今まで図書館に来なかったような人にも利用してほしい」としている。
文部科学省は5日、国公私立大学に公表を義務づける教育情報の項目を盛り込んだリスト案を中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)大学分科会の部会に示した。5分野、計17項目からなり、大学側が積極公表してこなかった「中途退学(中退)率」や「在学者数」などが含まれた。受験生らの指標にしたい考えで、さらに項目を精査し、年度内の大学設置基準の改正を目指す。 リストで示されたのは、教育の質を向上させるために大学が積極的に公表すべきと、文科省が判断した情報で、「教育」「学生」「組織」「経済的枠組み」「学習環境」の5分野。 例えば、「学生」の分野では、「中退率」が盛り込まれた。中退率は、入学後の進級の厳しさを示す一方、不本意入学の多さなどにもつながるデータで、経営に直結するため大学が出したがらないのが実情だ。 このほか、収容定員との差し引きで定員割れの実態が分かる「在学者数」、推薦入試やAO入試での入学者数が
育児楽しむ男性 定時退社、朝食作り… イケメンならぬ「イクメン」と呼ばれる男性が増えている。仕事第一を返上し、育児に積極的なパパを指すイクメンは、職場で女性にモテるらしい。この秋には、東京で養成講座もスタートする。(北浦義弘) 「おんぶヒモで赤ちゃんを背負う姿を見たら、同級生は驚くでしょうね」。堺市の会社員芝茂樹さん(32)は笑う。高校時代は硬派を自任し、女子からも「亭主関白になる」とみられていたという。 転機は2年前。育児用品メーカーに転職し、それまでの激務から、定時退社が当たり前になった。1月に長女の小桃ちゃんが誕生すると、あまりのかわいらしさに「育児に参加しなければ損」と、育児書などを読みあさった。 今では午後7時半に帰宅し、小桃ちゃんを入浴させ、キッチンでお米をとぐ。妻と娘の時間を増やすため、午前6時に起床し、朝食作りや洗濯を担当。「本当に助かっています」と専業主婦の智美さ
1959年東京都生まれ。87年ザテレビジョン(現・角川書店)入社。アニメ・コミック事業部長などを経て、2007年1月から現職。 アニメや漫画雑誌の編集に長く携わってきた。アニメ調のイラスト入り小説「ライトノベル」が中高生を中心に人気を集める中、小学生にも、もっと本の世界に親しんでもらおうと、3月に「角川つばさ文庫」を創刊した。 学生時代から編集一筋 学生時代から、出版社や映画会社などソフト産業にかかわりたいと思っていました。ビジュアルより文章の方が得意と思い、シナリオライターになりたいとも考えていました。 大学時代に「機動戦士ガンダム」を見てアニメに興味を持ち、あるアニメショップが出していたアニメ雑誌のアルバイトに参加したのが、この業界に入るきっかけでした。大学の夜間部に通っていたので、昼間、仕事してから、大学に行き、その後も別の編集プロダクションで違う本を作るという生活。非常に多忙
1960年、大阪府出身。ミュージシャン、音楽プロデューサー。アニソンやゲーム音楽を手がけるレコード会社ランティス社長。9月26、27日、富士急ハイランド(山梨県)で10周年感謝イベント「ランティス祭り」を開催。 高校時代、同級生の影山ヒロノブに誘われ、レイジーに加入した。オーディションに合格し、デビューが決まる。ディープパープルに夢中なロック少年は、ポッキーの愛称で「赤頭巾ちゃん御用心」を演奏、アイドル的人気を博す。違和感もあったが、仲間と合宿し、音楽漬けの毎日は楽しかった。 しかし、次第に「自分の曲を書きたい」という思いが募り、レイジーは解散。新たにバンドを結成するが、それまでのようには売れなかった。企業のPRビデオ音楽や歌手のバックバンドなどで食いつなぐ日々が続く。 転機は、漫画「サイレントメビウス」イメージソングの仕事だった。アニメソングの世界との出会いだ。次第にプロデューサーと
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1947年北海道生まれ。70年虫プロダクションに入社し、アニメーターに。漫画家としては、79年に「アリオン」でデビュー。90年「ナムジ」で日本漫画家協会賞優秀賞、2000年「王道の狗(いぬ)」で文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。26日に「THE ORIGIN」の画集が発売される。 今やロボットアニメの代名詞ともなった「機動戦士ガンダム」。キャラクターデザインを担当した安彦さんの描く、ギリシャ彫刻のような端正で華麗なタッチは、初放送から30年たった今も多くのファンを引きつける。現在、月刊ガンダムエース(角川書店)に「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を連載。アニメで触れられなかった部分にも光を当て、物語の再構築に取り組んでいる。 きっかけは新聞の求人広告 子供の頃から絵を描くのが好きで、漫画家にもあこがれましたが、早々にあきらめ、学校の先生を目指して弘前大学へ進学しました。しかし、
新試験合格者急増、事務所は狭き門 司法試験合格者の急増で、新しく弁護士になる合格者の就職戦線が激化している。21日に始まった裁判員制度に合わせて、起訴前の容疑者に国費で弁護士をつける被疑者国選弁護制度の対象事件が大幅に拡大され、弁護士の需要は増すばかりだが、実際の求人には結びついていないのが現状だ。(浦郷明生) 全国の司法試験合格者は1999年度に初めて1000人に達した。法科大学院修了生が対象となる新しい司法試験の合格者が加わった2006年度からは急増し、昨年度は過去最多の2209人に上った。全国の弁護士数は2万6956人で、約20年間で倍増した。 弁護士会として全国7番目の規模の福岡県弁護士会でも昨年度、過去最多の68人が新規登録し、この10年間で1・5倍の822人(1日現在)になった。 「試験合格と同時に、弁護士志望者の実質的な就職活動はスタートするんです」。新試験に合格し、
「事務系」「正社員」にこだわらないで 厳しい雇用情勢の中で職を探すには、求人情報に賢く目を通すことが大事だ。転職や再就職を希望する女性は「事務系」といった条件にこだわり過ぎて“掘り出し物”の求人に気づかないケースもある。周りにも協力を頼むなど戦略を練りたい。(大森亜紀) 神奈川県の女性(39)は昨年、勤めていた医薬品関連会社の業績が悪化、転職先を探した。ハローワークの窓口で、求人票で見つけた学校法人への紹介状を頼んだところ、「ここには、すでに168人が紹介状を申し込んでいます」と告げられた。想像以上の競争率に心がなえた。 希望する職種は「総務や経理などの事務系」の「正社員」。インターネットの求人サイトにも応募したが、ことごとく選考に落ち、面接にすらたどりつけなかった。「覚悟はしていましたが、20社近くに断られると、どうしたら良いかわからなくなりました」 転職や再就職を希望する女性の
スタートから3年余 説明会は盛況なのに ニートの支援策の目玉として、厚生労働省が始めた若者自立塾の事業が、スタートから3年以上経過した。 自立塾は、事業を委託されたNPOなどが、3か月間の合宿生活をしながら、ニートに職業訓練などを行うもの。その成果と課題を踏まえ、2回にわたりニート支援のあり方を探った。(大津和夫) ◆共同生活 午前7時朝食。掃除、洗濯の後、午前10時から午後4時まで、昼食をはさんで企業で就労研修。午後6時から夕食……。横浜市にある若者自立塾「Y―MAC」の1日のスケジュールは、ざっとこんな具合だ。日中は、スポーツ、面談指導、卒塾生との交流会、子育てボランティアなどを行うこともある。 運営しているのは、若者を支援する事業を展開している株式会社「K2インターナショナルジャパン」(横浜市)。お好み焼き店など4か所の飲食店を持っており、塾生の研修の場としてだけでなく、卒塾
相談依頼が殺到 人手・資金不足が悩み 厚生労働省がニート対策の目玉として導入した若者自立塾は、深刻なケースや、生活が苦しい家庭は利用しづらいことが浮き彫りになった。こうした中、深刻な状況にあるニートの自宅までスタッフが出向く「訪問型」の支援が注目を集めている。(大津和夫) ドライブし雑談 「久しぶり。元気そうですね」 佐賀県内で20年来、引きこもっている30代男性の自宅玄関――。ニート支援を行う「NPO法人スチューデント・サポート・フェイス」(佐賀県武雄市)の谷口仁史(ひとし)代表理事は、笑顔で男性に話しかけた。その後、ドライブに誘い、車中、スポーツの話題など雑談をしながら、近況を聞いた。30分後、家に送った。 同法人は、ニートの若者の自宅まで出向いて相談にのるという「訪問型」の支援で有名だ。2003年の発足以来、訪問件数は、昨年度末までに約2500件に上る。経済的に苦しかったり
農作物に被害を及ぼし、人里への出没が相次ぐサルやクマなどを捕獲する“公務員ハンター”が全国で増えている。被害が頻発するなか、地元猟友会のメンバーは高齢化してハンターは減るいっぽう。頭を悩ませる自治体の中には、職員をハンターとして養成し、猟銃の購入も予定するなど、出没時の即応態勢を整える動きが出てきている。 環境省によると、野生動物による被害は急増している。例えば、2005年度のイノシシ捕獲数は全国で6万5153匹と1997年度の約3倍。一方、ハンターは現在約20万人で30年前に比べて半減した。 ニホンザルによる農作物被害やクマの出没などが相次ぐ富山県魚津市でも、ハンター不足は深刻。市内の猟友会員は70年代の約170人から約40人に激減した。会員の多くは60歳代だ。 そこで、市は今年6月、「職員ならすぐに出動させられる」と、職員に狩猟免許の取得を呼びかけた。現在、消防署員ら20〜50歳
1961年、大阪府生まれ。歌手。作詞・作曲・編曲も手掛ける。77年、レイジーのボーカル、ミッシェルとしてデビュー。JAM Projectのリーダー。台湾、ブラジル、韓国などで公演。PS2用ゲームソフト「スーパーロボット大戦Z」主題歌が発売中。 「ドラゴンボールZ」や「聖闘士星矢」など数多くの人気アニメの主題歌をヒットさせ、日本はもちろん、世界のアニメファンに絶大な人気を誇る。 もとは、浪花のロック少年。高校時代に友人と結成したバンドの名前、レイジーは、ディープパープルの代表曲からとった。 テレビ番組出演がきっかけで、アイドルバンドでのデビューが決まる。おそろいの白い衣装で踊りながら歌う「赤頭巾ちゃん御用心」は大ヒットし、一躍スターとなるが、アイドル扱いへの不満が募り、バンドは4年で解散。ソロ歌手として再出発した。 アニメソングが転機 だが、売れなかった。ライブの会場は、程なく大ホー
大阪府の橋下徹知事が、府内の高速道路を駆け抜ける自転車ロードレース「ツール・ド・大阪(仮称)」の開催を検討していることがわかった。国際自転車競技連合(UCI)公認の国際大会を目指している。 橋下知事が「ツーリングは世界各国で人気が高い。国際的なイベントとして高速道路で開きたい」と発案。関西空港と大阪市内を結ぶ湾岸ルートや、同市内を巡るコースを検討するよう府幹部に指示した。府によると、高速道路をコースにしたレースは世界でもほとんど例がないという。 市民参加型にするか、プロ限定かなど、運営方法の検討も進めるが、警察当局や高速道路会社などが開催を認めるかは不透明。開催中の高速道路料金の損失分の補償金が必要になるなど課題は多い。 自転車レースは、フランスや周辺国が舞台の「ツール・ド・フランス」が有名。国内では、北海道や和歌山県などでUCI公認のレースが開かれている。
「人に就く」――。社会人として自立した元ニートの若者と雑談していると、こんな言葉が頭に浮かぶ。仕事について話す時、彼らは一様に、就いた「会社」や「職」でなく、職場の「人」を強調するのだ。 高校を中退し、5年間社会とのつながりがなかった男性は、就職のきっかけにとホームヘルパーの資格を取った。求人は多く、それぞれ仕事の内容や待遇も理解したが、動けなかった。そこに誰がいるのか分からず、不安だったからだ。 そこで、ある介護施設でボランティアをするよう勧めた。すると、1か月後にはアルバイトとして採用された。今は正社員として働く彼は、時折、事務所に立ち寄り、充実した様子でこう話す。「僕は所長のために働いているようなもの」 他者とのかかわりが苦手だった25歳の女性は、半年のアルバイト期間を経て正社員になった。「つまらない冗談を連発する社長、それに突っ込みを入れる部長のコンビが最高です」と頬(ほお)
未婚増「経済力に自信ない」 読売新聞社が行った全国世論調査で、日本人の結婚観に、経済的な格差の問題が影響していることがわかった。(山本淳一) 総務省の労働力調査によると、雇用者に占める非正規雇用者の割合は、2002年平均は29・4%だったが、07年は33・5%に達し、3人に1人となっている。厚生労働省の07年の調査では、非正社員の平均月給は19万2900円で、正社員の31万8200円の6割程度にとどまっている。非正規の雇用者が増えることは、社会全体で見ると、経済的な格差を広げることになる。 今回の世論調査(面接方式、9〜10日実施)からは、こうした格差の拡大が、「結婚はした方がよいと思うが現実は独身」というギャップを生じさせていることが浮かび上がった。 結婚については「した方がよい」と思う人は65%、「必ずしも必要はない」は33%だった。03年は「した方がよい」は54%で、この5年
財務省が5日の財政制度等審議会で、2008年度の診療報酬引き下げを求める方針を示したのは、高齢化などで増え続ける社会保障費に歯止めをかけるには、医師給与の引き下げに手を付けることが避けられないと判断したためだ。与党が来年4月に予定していた高齢者医療費の負担増の一時凍結を決めるなど、社会保障費に歳出増の圧力が高まっていることへの危機感も反映している。 財務省はこの日の財政審で、診療報酬が1990〜2000年度で7回にわたり1・5〜5・0%のプラス改定が続き、今に至るまで高止まりしていると指摘した。その原因の一つとして医師給与の高さを挙げた。 例えば、中央社会保険医療協議会(中医協)の今年6月の調査を基に、稼働日数が少ない診療所の開業医が病院勤務医より1・8〜2・0倍の給与をもらっていると指摘した。再診料などの診療報酬が病院より診療所で優遇されていることなどが背景にある。 ただ、日本医師
(上)霞が関の官庁街(中央奥は国会議事堂)(28日、東京・千代田区で、本社ヘリから)=岩波友紀撮影(下)平日夜には客待ちのタクシーが並ぶ 17省庁の計1402人がタクシー運転手から金品などを受け取っていた「居酒屋タクシー」問題。批判が高まる霞が関の官僚からは、減らない深夜残業へのぼやきも聞こえる。背景には「国会待機」など、一般には分かりにくい慣習もある。問題解消には、官僚の倫理観の見直しとともに、政官双方の意識改革も求められている。(居酒屋タクシー問題取材班) ◆宿命 今回、接待を受けた職員が600人と突出した財務省は558人がノンキャリアだった。農林水産省は197人中151人、国土交通省も173人中144人などとなり、未公表の省庁を除き、ノンキャリアの割合は約9割を占めた。 背景には、圧倒的に多いノンキャリアが、業務の実務部門を主に担っているという省庁の現状もある。国会対応での資料
働く人が抱える様々な問題を「メンター」と呼ばれる相談相手に話し、自身の仕事や成長に役立てる制度が、人材の育成や活性化、離職防止の側面から注目を集めている。社内だけでなく、会社の枠を超えた広がりも見せている。 外資系コンサルタント会社で働く村松江美さん(41)には、男性社員のメンターがいる。同じ会社の海外拠点で働く外国人で、村松さんより社歴も職位も上。月に1度、最近の仕事や会社の雰囲気、クライアントとの人間関係などについて電話で1時間ほど話す。 メンターは直接の上司ではないので、メンティ(支援対象者)は業務評価を気にせずに相談でき、メンターも第三者的な立場から客観的なアドバイスができる。「メンターは、問題そのものの解決ではなく、現状を分析し、『こんなものの見方もできるよ』と、自らの経験を交えながら教えてくれる。いなくては困る存在です」と村松さん。クライアントと仕事上のやりとりで誤解が生じ
なぜ、若者はニートになるのか――。これまで耳にたこができるほど同じ質問をされ、いつも「わかりません」と答えてきた。一人ひとりが抱える問題は一様でないからだ。それでも、彼らと長くかかわるなかで、おぼろげながら原因を探ることはできる。 例えば、高校中退後、5年ほどニート状態の女性。ウエートレスの募集に、「自分は鈍いので、お店に迷惑をかけるかもしれない」と、電話をかけることができない。父親の知人が声をかけてくれた時は、「父親の顔をつぶしたくない」と、丁重に断ったという。 就職活動がうまく行かず、大学卒業後にニートになって3年近くたつ男性は、「就職したいが、僕みたいな人間を採用しても社員の人に迷惑ですし……」「専門学校も考えているが、途中で辞めると親に悪いので……」と話していた。 「失敗してもいい。消極的にならずに、まずはやってみるべき」というが、一歩踏み出したい気持ちを持っていても、それが
「昼夜逆転した生活をしています」。働かず、学校にも行っていない「ニート」の若者に生活習慣をたずねると、こんな答えが返ってくる。毎度のことなので特に驚くこともない。 明け方に就寝し、夕方ごろに起きる。テレビを見るか、ゲームか、ネットゲームか――。何をしていたのかを聞く前に大体わかっているが、「だらけた生活を送る怠慢な若者」と判断するのは早計である。大切なのは、なぜ、昼夜逆転するのかを考えることだ。 月曜から金曜まで働いていることが常識とされる社会において、理由はどうあれ日中に出歩くことは理解されづらい。逆に、夕方以降であれば、学校や仕事の帰りであるとして、無条件に許容される。 夜中に若者がコンビニエンスストアにいても、誰も違和感を持たない。ある若者は「夜の外出は近所の噂(うわさ)にならず、家族を巻き込まないで済む。行動は深夜しかできない」と語った。 なぜ毎日、昼間からゲームをし続ける
JTB調査 若者の旅行離れ進む? JTBは、20歳代の若者を対象とした、旅行に関するアンケート結果を発表した。「30万円あれば何に使うか」との質問に対し、1位の海外旅行(20・4%)に次いで、貯金(17・3%)が2位に入り、3位の国内旅行(12・5%)を大幅に上回った。JTBは「若者の旅行離れが進んでいる」と懸念している。 一方、国内の観光旅行に年1回以上出かけている人は男女とも約8割に上った。JTBは、「予算や日数が少なくて済み、気楽に出かけられることが人気の理由」と分析している。 調査はインターネットで、3大都市圏在住の20歳代の男女各500人に実施した。
1968年、東京都生まれ。経済評論家・会計士。3人の娘の母としてワーキングマザーのためのホームページ「ムギ畑」を設立した。近著「効率が10倍アップする新・知的生産術」(ダイヤモンド社)は25万部のベストセラー。 米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルが選ぶ「世界の注目すべき女性50人」に選ばれた。3児の母で、ワーキングマザーのカリスマとしても知られている。そんな彼女もキャリアの階段を駆け上る途中で、立ち止まったことがあった。 「深夜に帰ると、家族はもう寝ている。冷蔵庫の中を探して、電子レンジで温めて一人で食べる。仕事を一生懸命しながら家では居場所がない。『猛烈お父さん』の気持ちがよく分かりました」 10代で公認会計士の試験を突破し、期待を背負って就職した会計事務所では、子供を産んだことで正社員からパートへの転換を求められた。転職先で子育てを理由に、解雇通告を受けたこともあった。それで
「なに、これ」。練馬区の制作会社で働く女性アニメーター(34)は7年前、電卓で自分の時給をはじき出した。液晶画面には「150」円。会社の机に1日15時間かじりついて、月給は7万円。話にならないほどの低賃金だ。 アニメーターがもらえる原画の単価は1カット4000円。背景にスズメ100羽が飛んでいたりすると、描くのに時間がかかる。手のかからない青空でも単価は同じだ。給与は出来高制。手間のかかる仕事が重なると、それこそ手取りはスズメの涙となる。家賃を引くと、残り3万円。その後ひと月は、そうめんだけでしのいだ。「ワーキングプアそのものですよね」 そんな彼女が過酷な生活から抜け出したのは、数年前に会社を変わってから。大きな会社から声がかかり、月給は20万円ほどに改善した。しかし30代半ば、キャリア10年の報酬としては、世間並みとはお世辞にも言えない。 次の目標はキャラクターデザインを手がけるこ
印鑑の押し方にも種類があるぞい! 同じ印でも押すところによって、呼び方が違うのじゃ! 何ともややこしいのう・・・ 契印 契約書が複数枚にわたる場合、ページとページの間すべてに押す印のこと。これは、後から中の一枚を抜かれたり、別の用紙と差し替えられたりすることを防ぐためのものである。 必ず、署名(または記名)の末尾に押した印と、同一の印を押さなければならない。 割印 契約書の正本と副本、原本と写しのように、同じ文面の文書を2つ以上作成したとき、または領収書とその控え、手形とその控えなどに一個の印を半分ずつ押す印のこと。 複数枚にわたる文書が1つの文書であることを証明する印が「契印」であるのに対し、2つ以上の独立した文書の同一性・関連性を証明する印が「割印」である。 割印は必ずしも署名(または記名)の末尾に押した印と同一の印でなくても構わない。 消印 文書に収入印紙を貼った
若者の貧困について考えるイベントで、労働市場のあり方について話し合う雨宮さん(右)と赤木さん(21日、東京都内で) 「『何も持っていない』私からすれば、戦争は悲惨でも何でもなく、むしろチャンスとなる」。そう主張する論文が月刊総合誌に掲載され、今年の論壇で話題となった。富裕層と貧困層を流動化させるきっかけとして「戦争」に望みを託す過激な内容だ。 著者はフリーターの赤木智弘さん(32)。北関東の親元に同居し、夜遅く、アルバイト先のコンビニエンスストアへ出かける。8時間働き続けて明け方に帰宅。それで月給10万円強にしかならない。 「将来が不安でたまらない。ところが、自分のように、いくら働いても希望を持てないフリーターの救済策は常に後回し。現状の平和より、戦争が起きて国民全体が苦しみ続ける平等の方がまし」 ワーキングプア、ネットカフェ難民……。この1年、貧困にあえぐ若者に関心が集まった。路上
病院で勤務する医師の過労死や過労自殺が目立っている。過労死弁護団全国連絡会議によると、今年に入って、労災や損害賠償が認められたケースはすでに6人。背景には、長時間の時間外勤務に加え、当直勤務で仮眠もままならないという労働実態がある。「違法状態の勤務が黙認されている」として、見直しを求める動きも出始めた。(小林篤子) 当直の実態 「宿直が月10回。過労が原因でうつ病になり、通院中」(40代の産婦人科医)、「月9回の宿直で、翌日もしばしば通常勤務。宿直手当も少ない」(20代の麻酔科医)――。過労死弁護団が先月実施した電話相談に、全国から66件(うち医師・看護師12件)の深刻な相談が寄せられた。 勤務医の多くが最も負担に感じているのは、当直勤務だ。当直とは、夜間の宿直や休日の日直を指す。労働基準法などでは、「原則として診療を行わず、病室の定時巡回など軽度短時間の業務をする」ことを前提に、宿
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