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こんにちは。ロードバイクを趣味とすることの近い将来について栗村さんのご意見を伺いたく質問させていただきます。最近、私のまわりでロードバイクを始めたいという人が全くいなくなりました。少し前は弱虫ペダルブームで、またコロナ禍では他の娯楽が制限され密にもならないことでロードバイクを始めた、あるいは始めたいという人がけっこういました。しかし、弱虫ペダルブームが去り、コロナが5類になりあらゆる娯楽が復活し、更に様々な要因によりロードバイク及びパーツ類の価格が高騰したことで、一気にロードバイクを趣味にしようとする人が減ったと感じます。特に値上げは深刻で、ディスクブレーキ、フル内装、チューブレス、電動シフト、12速など、テクノロジーの進化に伴い大幅に価格もアップしてしまいました。少し前まで10万円前後で買えていたアルミフレームのクラリスやソラ完成車が今では20万円近くします。初心者や若者が気軽に始められ
僕自身トライアスロンをしているのですが、周りにトライアスロンから自転車競技に転向、自転車競技からトライアスロンに転向する選手がとても多く感じます。自分自身まだ中学生なのでそんなに多くのことを知っていないです。この自転車競技とトライアスロンの関係は昔から深かったのでしょうか?ご意見よろしくお願いします。 (男性 高校生以下) ■栗村さんからの回答 トライアスロンは、サイクルロードレースと比べると歴史は長くない競技です。水泳・自転車・マラソンの三種目を合わせた競技なので、競技としての創成期である1970〜1980年代は、それぞれの競技出身者がトライアンスロンに転向するケースがほとんどでした。つまり、最初からトライアスロンを目標とするのではなく、他の競技を経てからチャレンジする選手が大半だったわけです。 僕は1980年代中頃にロードレースをはじめたのですが、欧州の文化である伝統的なサイクルロード
【栗村修】 一般財団法人日本自転車普及協会 1971年神奈川県生まれ 中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引き込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。 「栗村修の"輪"生相談」では、日頃のライドのお悩みからトレーニング方法、メンタル面の相談など、サイクリストからの様々な相談にお答えしております。栗村修に聞いてみたい、相談してみたいことを募集中。相談の投稿はこちらから
ラグビー コラム 2021年7月4日 「勝てるチャンスはたくさんあった」。アイルランドに惜敗したラグビー日本代表選手コメント ラグビーレポート by 斉藤 健仁 印刷する
【栗村修】 一般財団法人日本自転車普及協会 1971年神奈川県生まれ 中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。 ここ数日、自転車関連メディアやプロ選手たちのSNSなどを中心に、UCIが発表した「安全性向上に関する新ルール」について活発な意見が飛び交っています。 今回はその新ルールの内容と、UCI側の意図、そして、選手たちが
ラグビー コラム 2020年5月7日 おうちにいるなら、日本ラグビー名勝負! 明治、東芝府中、サントリーの「胸熱」ファイナル三選 村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一 印刷する 「緊急事態宣言」が延長され、不要不急の外出を控える日々。ラグビーの試合もなく、チームとしての練習も原則できない。しかし、選手たちに話を聞いてみると「いま出来ることをするしかありません」、「再開の時により良い自分を目指して日々を過ごします」など前向きだ。過去の名勝負を見て、ラグビーの理解度を深くするのも必ず再開後に役に立つ。観戦する立場でも、過去の試合でチームの足跡を知っておけば、見える景色も違ってくる。今回ご紹介する3試合も胸が熱くなる戦いだ。 J SPORTSは、5月8日~10日、日本ラグビー名勝負!を銘打ち、「全国大学選手権2018-19決勝 天理大学対明治大学」、「日本選手権2006決勝 東芝府中ブレイブ
「トンプソン2世」が一気にスターダムにのし上がり、2023年のワールドカップの日本代表候補へと名乗りを上げた。 新型コロナウィルスの影響ために、第7節で一時中断しているスーパーラグビー。日本を本拠地とするヒトコム サンウルブズのメンバーの中で、開幕節を含めた週間「ベスト15」に3度選出され、第7節までの「ベスト15」に選ばれるなどMVP級の活躍を見せているのが、LO(ロック)マイケル・ストーバーグ(近鉄ライナーズ)だ。 今年のスーパーラグビーで「Bye Week」(休みの週)を除き、6試合で先発し、ほぼ出ずっぱりだったストーバーグは、チームの中で最も大きい身長204cmの上背を活かし、当然、ラインアウトキャッチは37回とチームトップを誇った。 セットプレーだけでなくストーバーグは接点で身体を張る、守備の人でもあった。74回(成功率86%)のタックル数はFWの選手の中だけでなく、全選手の中で
日本ラグビーの名勝負は数多いが、とびきりの一試合をあげるならこれだろう。2015年9月19日、イングランド南東部に位置するリゾート地ブライトンでの「ジャイアント・キリング」は、世界のラグビー史に刻まれ、長く語り継がれることになった。2019年のラグビーワールドカップ(RWC)日本大会でラグビーファンになった皆さんにもぜひおすすめしたい。試合内容の詳細は、実際に確かめていただくとして、試合を楽しむためのいくつかの情報を記しておきたい。
ラグビー コラム 2020年1月30日 スーパーラグビー注目選手紹介 ~世界最高峰リーグを彩るスター達~ ラグビーレポート by 多羅 正崇 印刷する 世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」。 ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン。 この南半球の強豪4か国の15クラブに、日本チーム・サンウルブズを加えた16チームが、最強クラブの座を懸けて、トライを奪い合うスリリングなアタッキングラグビーを展開する。 2019年ワールドカップで世界を熱狂させた各国スター選手はもちろん、4年後のワールドカップ出場を狙う男達も参戦。ここでは2020年のスーパーラグビーを彩る猛者たちを紹介しよう。 センター、スタンドオフだった東福岡時代は、高校2年で7人制日本代表の練習生に。「超高校級」「怪物」と話題を集めた。高校日本代表のキャプテンも務め、2019年W杯日本代表に5人を輩出した92年度生まれ
ラグビー コラム 2019年11月5日 南アフリカの優勝、日本代表の躍進 ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたこと 村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一 印刷する よく泣いた。よく笑った。嬉しくてガッツポーズした。思わず頭を抱えた。みんなが素直に感情を表現したラグビーワールドカップ(RWC)2019だった。日本で初めて開催された世界一決定戦は、99%のチケット販売、ファンゾーンの100万人超えほか記録的に大成功を収めた。だが、それらの数字よりも、それぞれの記憶に刻まれるシーンの多種多様さが、この大会の価値だという気がする。 歴史的大会は9月20日に幕を開けた。日本文化と日本ラグビーの歴史を簡潔に表現した開会式。日本代表の開幕戦となったロシア代表戦は選手だけではなく、観客席、実況解説席も過緊張状態に陥った。苦境からの松島幸太朗のハットトリック(3トライ)は、すべての人々の緊張をほ
【栗村修】 一般財団法人日本自転車普及協会 1971年神奈川県生まれ 中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。 ワールドカップでの日本代表の活躍により日本中を熱狂の渦に包み込んだラグビー界。2021年秋をめどに現在のトップリーグ(社会人リーグ)とは別に新たなプロリーグ設立を目指すと発表されています。 瞬間最高視聴率53.7
J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。 放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。 クラブユース界と高校サッカー界をそれぞれ牽引してきた関東の雄が激突するビッグマッチ。FC東京U-18と前橋育英の第14節は、おなじみ東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド、"小平G"です。 いきなり3連勝を飾るなど、上々の開幕ダッシュに成功し、以降もきっちり勝ち点を積み重ねることで、まずは絶対的な目標であるプレミア参入戦の出場権獲得がいよいよ目の前まで迫ってきているFC東京U-18。「リーグの中でも最少失点というのが一番大きいと思います。13試合で9失点は他のチームに比べたら少なくて、絶対失点しなければ負けることはないので、そこをディフェンスラインとキーパーで意識してます」と好調の理由を語るのは、先日のルヴァンカップで2試合にベンチ入りを果たしたばかりの岡哲平(3年・FC東京U
【村上晃一】 1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。 ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。 87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。 7月21日(日曜)の午後は明治大学の八幡山グラウンドに行っていた。「ブライン
サイクル ロードレース コラム 2019年6月20日 芸歴80年超! 内海桂子師匠が語るツール・ド・フランス&スポーツの魅力 ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部 印刷する 先日96歳を迎えたばかりの内海桂子師匠。漫才協名誉会長を務めながら、今も現役芸人として舞台に立ち続けている。内海桂子師匠の知られざる顔の1つが大のスポーツファンということ。ツイッターを通して、野球、ラグビー、さらにはサイクルロードレースまで、様々な競技の魅力を語っている。今回は、内海桂子師匠にツール・ド・フランスの魅力に加え、スポーツのどこに惹かれるのかをうかがった。
【栗村修】 一般財団法人日本自転車普及協会 1971年神奈川県生まれ 中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。 「第102回 ジロ・デ・イタリア」が開幕しています。 今年のジロにはグランツール初出場となる二人の日本人選手が出場し、ボローニャのスタート地点に立ちました。 初山翔 選手(30歳) 175cm/59kg 元全日本
野球 コラム 2019年3月26日 イチロー、MLB公式サイトが伝えた「20の驚異的な事実」 MLBコラム by J SPORTS 編集部 印刷する イチロー引退の報を受け、『MLB.com』では“イチローのキャリアにおける20の驚異的な事実”と題して、そのまさに驚異的だったキャリアを振り返る記事を掲載。今回は、同サイトが伝えた20の偉業をここに紹介しよう。 1 通算3089安打、生涯打率3割1分1厘 イチローのメジャー通算3089安打は歴代22位の記録であり、生涯打率3割1分1厘は歴代13位、そして3000本安打を達成した32人では最高の打率だった。イチローは3000本安打を10333打席、2452試合で達成したが、これはそれぞれ13番目と14番目の早さだった。 2 日米通算安打4367本 メジャーへ来る前の日本パ・リーグでの9年間に記録した1278安打を含めると、イチローの通算安打記録
ラグビー コラム 2019年1月22日 観客の胸を締め付けるような熱い戦いが繰り広げられた トップリーグ・大学ラグビー総括 村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一 印刷する 2019年度の国内ラグビーシーズンが幕を閉じた。中学、高校、大学、社会人とどのカテゴリーの全国大会でも、観客の胸を締め付けるような熱い戦いが繰り広げられた。清々しい気分にさせてくれた選手、コーチ、チームを支えた関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだ。 国内シーズンの最後を飾るトップリーグカップ戦総合順位決定トーナメント最終日は、1月19日に行われ、優勝カップを手にしたのはトヨタ自動車ヴェルブリッツだった。このカップ戦の位置づけについて、どう解釈すればよいか迷う人が多かったかもしれない。昨年12月15日のファイナルで神戸製鋼コベルコスティーラーズが頂点に立ったのが、各チームがベストメンバーで臨んだ戦いであり、2003
フィギュア スケート コラム 2018年9月18日 ~華麗なる舞~ 番外編 田村岳斗に聞く! フィギュアスケートーーク by J SPORTS 編集部 印刷する フィギュアスケート2018-19シーズンに向けて、J SPORTSでおなじみ田村岳斗コーチにインタビュー。4年後の2022年北京オリンピックに向けた最初のシーズン。コーチとしての意気込みやルール改正のポイントや橋大輔選手の競技復活までお伺いしました。 Q いよいよ2018-19シーズンが始まります。今シーズンは、オリンピック後1年目のシーズンとなりますが、4年後も見据えた上で、コーチとしてどのような気持ちで臨みますか? オリンピックは目標の一つですが、そこだけを見ているわけではありません。選手は試合ごとに戦いがあり、出る試合ひとつひとつをしっかりと戦っていくのみです。 選手たちは近畿ブロック、中四国九州ブロック、西日本、全日本ノー
サッカー フットサル コラム 2018年9月10日 大坂なおみや大谷翔平の活躍に思う 日本人選手がフィジカルを武器に勝負することは不可能なのか? 後藤健生コラム by 後藤 健生 印刷する スポーツ界は「大坂なおみの全米オープン優勝」の話題で持ちきりだ。 JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝のセカンドレグが行われた会場の記者席でも、誰もがこの話題を口にした。レスリング、アマチュア・ボクシング、体操など各競技団体で不祥事が続き、芳しくない話題も多い日本のスポーツ界の中で純粋に誰もが喜べる話題だったからだろうか。 異口同音に皆が語ったのが、彼女の精神的なタフネスぶりだった。 セリーナ・ウィリアムズが審判の判定に対して猛抗議してペナルティを課せられるなど、試合は荒れ気味だったが、そんなことにまったく動じることなく、大坂は冷静沈着にポイントを重ねていった。いや、そんな「事件」がなかったとしても、初
サッカー フットサル コラム 2018年7月25日 きわめて後味の悪いエジルを巡る事件 ドイツ代表は「寛容性」を象徴する存在だったはずなのに…… 後藤健生コラム by 後藤 健生 印刷する メスト・エジル(アーセナル)がドイツ代表からの引退を表明し、波紋を広げている。 ただの「代表引退」ではない。トルコ系ドイツ人であるエジルが、独裁的な統治手法で西ヨーロッパで評判の悪いトルコのエルドアン大統領と面会した写真を巡って批判を受け、エジルは「人種差別だ」と反発。SNSで長文のメッセージを発表したのだ。 エジルといえば、現在のドイツ代表を象徴するような選手である。 かつては武骨な大男の集まりといった印象で、「強いけれども、つまらない」と形容されたドイツ代表のイメージは、この10年ほどですっかり変わった。ドイツ選手がもともと持っている献身性やスピードに加えて、テクニックやアイディアの豊富さを兼ね備え
サッカー フットサル コラム 2018年7月11日 過ごしやすかった1か月のロシア滞在 過去のワールドカップの中でも最高の運営 後藤健生コラム by 後藤 健生 印刷する ロシア・ワールドカップもいよいよ最終盤を迎えている。大会前半、ドイツがグループリーグで消えるなど接戦と波乱が相次ぎ、いつになくスリリングな大会だったが、ここに来てみるといわゆる「伝統国」が少なくてやや物足りなさを感じてしまう。いささか早すぎるかもしれないが、今回は大会全体の評価について振り返ってみたい。ロシアでのワールドカップは、とても楽しめた。あるいは「ストレスの少ない大会だった」と言ってもいい。 21時開始の試合が終われば、スタジアムから泊っているアパートに帰って来るのは日付が変わってからになってしまうが、治安的にはまったく問題がなかった。ロシア連邦の南部には治安の悪い地域もあって日本の外務省から渡航情報なども出され
モーター スポーツ コラム 2018年6月19日 スポーツカーレースの将来に大きな疑問を投げかけた、今年のル・マン モータースポーツコラム by J SPORTS 編集部 印刷する 6月16日(土)~17日(日)、仏サルト・サーキットでは、第86回ル・マン24時間レースが行われた。結果は皆さんご存じの通り、トヨタ8号車が優勝、7号車が2位。公式的には20回目の挑戦にして、初勝利を物にした。ただ、トヨタの“ワークスとして”のル・マン参戦は、1992~1993年のTS010からだと思っているので、それに続くTS020の1998年~1999年、そして、2012年から2018年までのTS030以降としてカウントしたいし、11回目の挑戦にしての初勝利という印象だろうか。私の中では、トムスや童夢、サードの挑戦は、“チームとして”の参加としてカウントしているからだ。 今年の優勝に関しては、まずは“おめで
ラグビー コラム 2018年5月23日 監督の敗北 ~不正なタックルは何を壊したのか~ be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大 印刷する 日本大学アメリカンフットボール部の指導者の仕掛けた「青春の損壊」がむごい。もちろん、ひとつはスポーツの範疇に収まらぬ悪質なタックルを背中に浴びた関西学院大学の罪なき選手の傷だ。もうひとつ、当該の日本大学部員から剥奪された「自分らしく生きる」権利も。 本稿執筆時点では、事実の確定はなされていない。しかし、非道のタックルをした選手の実名を明かし、姿をさらしての記者会見の内容を疑うのは難しい。ああいうことなのだ。学内の権力者でもある監督、メッセンジャーとしてのコーチ、そして本人、そこに本当のコミュニケーションは存在しない。ほのめかしを装う命令。忖度。服従。意思疎通の欠けた人間集団では弱い立場の者たちが弛緩するか萎縮する。今回は後者だった。その先に
サッカー フットサル コラム 2018年4月25日 ヴェンゲル監督の退任 イングランドの近代化こそが最大の遺産 後藤健生コラム by 後藤 健生 印刷する アーセナルのアルセーヌ・ヴェンゲル監督が今シーズン限りで退任することが決まった。 1996年に監督に就任。22シーズンにわたって名門アーセナルを率いて戦い、プレミアリーグで3度、FAカップで7度の優勝。2003/04年シーズンの無敗優勝こそが最大の金M字塔だ。このところタイトルから遠ざかり、今シーズンもプレミアリーグで6位に甘んじており、退任の決定はやむを得ないが、実績から言えば押しも押されもせぬプレミアリーグを代表する名監督の1人だ。 1993年の開幕以来Jリーグのお荷物のような存在だった名古屋グランパスエイトを強豪の地位に引き上げ、同クラブに所属していたドラガン・ストイコビッチに輝きを取り戻させたヴェンゲル監督がアーセナルに移った1
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