こういう縛りがある場合に、代数的に建てられる式は次の6通りある。 1) 5 * 3 = x 2) 3 * 5 = x 3) 5 = x / 3 4) 3 = x / 5 5) x = 5 * 3 6) x = 3 * 5 さて、以上の6通りに対して左から順にパースして行き、値や未知数が出現した順に問題文を創り上げると、当然6通りつくれる。 しかし、代数を教わっていない小学生が 3, 4 をベースに作られた文章題から、構文解釈的に式を立てられるわけがない。そりゃそうだ。未知数が「真ん中に」あるんだもの。 陰険な文章題はこのように、求めるべき値をわざと文章の真ん中に置く。3 や 4 の文章を、1,2,5,6 に意味論的に再解釈して、解くことができるかどうか見ているわけだ。 別の言い方をすると、小学生に求められているのは、 1-6 のどの形式の文章題を与えられてもそこから 1 あるいは 2 の式