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皆さんにとって理想の上司とは、どんな人ですか? 時代や人、働き方の変化に伴って、理想の上司像も変化してきているようです。 部下に「どうしたらいいのか分からないのですが…」と訊かれて、「俺はこうしてきた!」「自分で考えろ!」などと答える上司はもう時代遅れかもしれません。 考えてみてください。 現在、世界も人もそしてGEもめまぐるしいスピードで変化しています。 VUCAワールド[Volatility(変動性), Uncertainty(不確実性), Complexity(複雑性), Ambiguity(曖昧性)]とも呼ばれる今日の世界は、かつてないほど先を見通すことが困難な状況です。例えば、Uber社やTesla社、Airbnb社に代表される破壊的イノベーションが市場の構図や構造をも激変させつつあり、また、地政学的なリスクも予断を許さない状況です。その変化のスピードは指数関数的で、意思決定や実
ここ数年、産業界に変革をもたらす技術として注目されているもの、というと何が思い浮かぶでしょう? 3Dプリント技術、AI(人工知能)、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)でしょうか。「画像認識技術」もまた、IoTやAIと組み合わせることでその価値が再定義されるかもしれません。 世界を牽引する日本の画像認識技術。NECはそのフロントランナーとして技術開発を続けています。なかでも先端的なのが、画像認識サービス「GAZIRU」で活用されているNECのAI技術「物体指紋認証」。人体の指紋から個人を特定できるのと同様に、GAZIRUは「物体指紋」からひとつひとつ異なるモノの個体を割り出してくれます。 モノにも指紋? たとえば工業製品の場合。その表面には必ず、製造工程で生じる微細な紋様があるのだとか。人間の目では認識しづらいこの紋様は製品個体ごとに異なり、たとえ同じ金型からつくられたものであっても、ヒトの
ジェフ・イメルト GE 会長兼CEO (~2017.7.31 在任) ―これは、ジェフ・イメルト本人が記し、7月31日(米国時間)GEの全社員に共有した彼の社内におけるブログ投稿全文の抄訳です― 今日は私がGEのCEOを務める最後の一日であり、明日からはジョン・フラナリーがこのプレミア・デジタル・インダストリアル・カンパニーを率いていきます。私はジョンと20年にわたる付き合いがありますが、彼は思慮深く、規律をもち、周囲を鼓舞していくリーダーです。私たちのチームはもちろん、顧客の皆様も、彼の判断や着眼点を尊重しています。彼はまさに、将来へ向けGEを導いていくにふさわしい人物です。 この役割の移行において、私はジョン、そして主要なステークホルダー達と密に関わっていきます。しかし、このブログの更新は今回が最終回です。そこで今回は、GEを率いる間に私が学んだレッスンをいくつか紹介したいと思います。
ノースイースタン大学のTaskin Padir教授によれば、ロボットが人と一緒に稼動して最も役立つ存在になるために必要なのは、人の手が2つでは足りないときに、ロボットが文字どおり“手を貸せる”ようにする方法を見つけることだとか。今日はTaskin Padir教授の寄稿をご紹介します。 *** 人にとって、なかでも製造業に携わる人にとっては、結び目を作ったり、ケーブルの皮を剥いたり、穴にピンを差し込んだり、ドリルのような工具を使用することも日常茶飯事です。こうした作業は単純作業に思えるかもしれませんが、実はとても複雑で、指と手の非常に細かな動作が関わっています。 ロボットは工場以外にも、サービス産業やヘルスケア産業など多種多様な仕事にどんどん利用されるようになってきていますが、ロボットの器用さはというと、手放しで褒めるにはほど遠い状態。ロボットが自動車工場に初めて導入された50年以上前から、
航空機エンジンは大きくて複雑ですが、驚くほど小さな部品がその性能に大きな違いを生み出すこともあります。今からさかのぼること、10年。GEアビエーションとフランスのサフラン・エアクラフト・エンジンの合弁企業であるCFMインターナショナルは、燃費効率の良い新型エンジンの開発に着手しましたーーこれが昨年夏から商業運転を開始したエアバスA320neoに搭載されているLEAPエンジン開発のはじまりです。CFMインターナショナルが手掛けるエンジンは単通路型のナローボディー機用エンジンが主流で、このマーケットは規模が大きいため収益が期待できる一方、燃料消費と排気ガスを劇的に低減させる必要性に直面していました。 そんな中、カギとなったのは燃料ノズルでしたーーGEアビエーションは、試行錯誤の末、効率的にエンジンの燃焼器に燃料を噴射できる燃料ノズルの設計に成功したのです。最近までGEアビエーションでエンジニア
生産現場のデジタル化は自社の変革を推進してくれるだろう。上層部からも“現場にIoTを取り入れよ”とプレッシャーがかかりはじめた。でも、いざ自分ゴトとなると具体的な導入イメージが持てない――産業向けIoTの重要性への認知が拡がる一方、昨年ガートナーが実施した調査では4割が『いまだにどこから手をつけるべきか分からない』と回答しています。 GEはいま、「ブリリアント・ファクトリー」という考え方を掲げ、世界中に構える自社工場のすべてを進化させようとしています。目指すのは、最新のデジタル・テクノロジーを用いてリアルタイムでデータを活用し、製造オペレーションからサプライチェーンまで全体を『最適化』すること。この先端を走るのが、GEヘルスケアの東京・日野工場です。世界に450ある自社工場の頂点「ベスト・ブリリアント・ファクトリー(2016)」の称号も得たこの工場を取材すると、現場のマネージャー達が「ここ
インターネットショッピングの普及により宅配便の取扱量が増大し、宅配業界の人手不足が大きな問題になっています。しかし、早速いくつものアイデアが提示されており、壁にぶつかったときこそ変革やイノベーションのチャンスだと感じさせられますね。利便性を保ちつつ課題を解決する大変革に繋がることを願うばかりです。 貨物配送の世界は他にも様々なチャレンジに立ち向かっています。なかでも先進国共通で顕著な課題が、道路渋滞や環境・エネルギーへの影響。今日はこの問題について、ノッティンガム大学でコンピューターサイエンスの教鞭をとるグラハム・ケンドール教授の見解をご紹介します。 どのルートをとるのが最善?―――走行経路問題 意外だと思われるかもしれませんが、世界最大手の貨物配送会社であるUPS社の配送トラックは、いつも最短経路を走っているわけではありません。同社は各ドライバーに具体的な走行経路を指示していますが、それ
日本では、GEという企業を知るきっかけになったのが「シックス・シグマ」だった、という方も少なくないかもしれません。「シックス・シグマ」、「リーン」や「ワークアウト」といった戦略的手法はGEの経営において依然重要です。しかし、今私たちが最も活用している手法は、「FastWorks」と名付けた新しい働き方。シリコンバレー流の働き方を“ザ・重厚長大”だったGEに持ち込み、どのようにして企業変革を進めているのかーーそのリアルをご紹介します。 時代は完全に変わった 超優良と呼ばれた大企業が破産するなど、競争環境はこの数年だけでも著しく変化しています。10年前、GoogleやAmazonのような企業のこれほどの大成長や、Air B&BやUberのようにアセットを持たずして大規模な事業を展開する企業の誕生を、一体どれだけの人が的確に予想できたでしょう。 技術の進歩がある以上、時代は変わるべくして変わりま
ある意思決定のために十分な情報を収集し終える頃には「時すでに遅し」。この数十年、企業経営者たちが繰り返し直面してきた問題ですが、いま世界をとりまくスピードや変動性は、この状況を常態化しつつあります。 そんな状況下で、組織のあり方や働き方を考える上でキーワードとなりつつあるのが「コラボレーション」や「創発」といった言葉。コラボレーションを通じて多様な要素が作用しあうことで予想もしていなかった結果や可能性が生まれる、という「創発的アプローチ」が着目されるとともに、意思決定方法やそのための支援ツールも変化を遂げてきています。そこで今回は、GEの副会長ベス・コムストックが考える、新時代の創生期にあるべき組織のあり方をご紹介ご紹介します。GEも取り組んでいる、企業が課題認識とその解決策を市場のスピードに合わせて見出すための6つの方法を紹介しましょう。 ベス・コムストック GE副会長 1. 情報の流れ
IoTやAIの進展とともに、あらゆる機器や設備がネットワークに繋がりそれに依存するこれからの時代。多量なモノのインターネット化は、深刻な物理的被害を引き起こすセキュリティ・リスクが増大することを意味しており、世界では、物理的被害を引き起こしたサイバー攻撃も起きています。だからといって、IoTやAIが牽引する第4次産業革命には産業や経済にとって大いに利益があり、否定すべきものではありません。会計や人事、CRMなどバックオフィスのITによる効率化にはすでに限界が見えており、あらゆる産業はOT(オペレーション・テクノロジー)に切り込む必要性に迫られているのも事実です。 では、IoT時代のサイバー空間のセキュリティに、どのように取り組むべきか。 その先駆けは、軍事・防衛の世界にあるといいます。防衛省・自衛隊、外務省で日米の安全保障やサイバー・セキュリティに携わったという異色の経歴を持ち、現在GEで
ハードウェアの性能や従来のビジネスモデルだけで競争に勝てる時代は終わったーー今、そう感じている企業は決して少なくないはず。世界ではソフトウェア技術をいかに活用するかが新たな競争の軸になりつつあり、ソフトウェアによってハードウェアの能力を引き出したり、データ解析から得る発見をもとに新たな収益モデルを創出する、といった企業の挑戦が拡がりを見せています。これが、世界で地響きをあげる「デジタル・トランスフォーメーション」。IoTやAIを活用した大変革です。 1991年から20年間、世界の産業界の生産性は年平均4%のペースで向上し続けました。しかし今やそのペースはわずか年1%に鈍化。生産性が向上しない場所に、経済成長はありません。特に、労働人口が減る日本において生産性向上は必須課題であり、日本の将来は産業界のデジタル・トランスフォーメーションにかかっているといっても過言ではありません。 GEとNEC
2020年にも導入が予定されている、ボーイング社製の次世代型航空機B777Xに搭載される航空機エンジン「GE9X」は、GEの歴代エンジンのなかでも推力あたりの燃費効率が最も高く、現行モデルに比べ燃料消費を大幅に削減できます。具体的には、燃費効率が現行のB777-300ER型機に搭載されているGE90-115Bよりも10%改善されており、2020年に運航するどんなワイドボディ機よりも5%上回る設計になっています。 この燃費効率を向上させるために、GE9Xには、GEが誇る様々なテクノロジーを応用しています。そのなかのひとつに挙げられるのが、セラミックマトリックス複合材料(CMC)。CMCは、金属合金の3分の1という軽量でありながら、強さはその2倍。そして、航空機エンジンの燃焼温度である1500°Cでも燃えないという耐熱性を備えていることから、航空業界では「夢の素材」とも呼ばれています。 CMC
情報漏洩によって地位陥落を余儀なくされた企業ーーこうした事例は少なからず発生しており、企業経営における「ITセキュリティ」の重要性については一定の認識があります。他方「OT(オペレーション・テクノロジー)セキュリティ」への認知や対策はというと、すでに“第4次産業革命”が現実のものになっているにも関わらず、まだまだ進まないのが日本の現実。 ネットワーク接続が増えるということは、それだけセキュリティ・ホール(抜け穴)も増えるということです。ITセキュリティの対象である情報システムとは違って、OTセキュリティの対象はインフラや工場の生産設備。マルウェア感染による制御システムの誤動作は火災や死傷者など物理的被害を引き起こす可能性もあり、企業陥落の危機がすぐそこにあることを認識しなければなりません。IoT活用と同時に「セキュリティ対策」をどのように考えるべきか。日本におけるサイバー・セキュリティの第
3DプリンターはここまできたーーGEの“本気の”積層造形ラボ 『アディティブ・テクノロジー・アドバンスメント・センター(CATA)』内部を大公開! 編集部注) 本記事は買収計画を発表した時点のものです。 その後、GEはここに記述のあるSLM社の買収は中止し、代わりにコンセプト・レーザー社の過半数株を取得しています。 数年前まで「一部の愛好家が、趣味の作業台において楽しむもの」という認識が一般的だった3Dプリンター。今や、GEを含め製造業の企業に大インパクトをもたらす重要な意味を持つツールになっています。 9月6日(米国時間)、GEは、産業用3Dプリンターを手掛けるスウェーデンのアーカム(Arcam)とドイツのSLMを合計14億ドルで買収する計画を発表しました。GEはすでに航空機エンジン用の燃料ノズルを3D金属プリントして製造しており、次世代航空機Boeing 737 MAXに搭載されるCF
ビッグデータ分析、と聞くとありとあらゆるデータを収集し、とてつもないコンピューティング・パワーで総当たりして分析を繰り返す、などと想像して尻込みしてしまうかもしれません。でも、最終的に何を手にしたいのか、という目的がはっきりしていれば、じつはやるべきことはシンプルだと気付くかもしれません。投資コストに見合った成果を手にするため、価値創造のためのビッグデータ分析とは?今回は、GEのデータ・サイエンティストがどのような視点で分析に取り組んでいるかをご紹介します。 ビッグデータは資産?――いえいえ、賢く収集しなければ単なる負債です 2020年までに、500億台ものデバイスが相互にネットワーク接続されるようになると見込まれています。産業スペースでは、天文学的な量のデータが往来することに。しかし、GE Digitalのデータ・サイエンティスト、アレクサンダー・ロスによれば「現状、ちゃんとタグ付けされ
事業継続計画(BCP)は、東日本大震災後にあらゆる企業が見直したとおり、企業にとって重要な経営課題のひとつです。もしも予期せず事業が停止したら・・・事業を復旧させるためのコストだけでなく、事業停止中の逸失利益、信頼性の失墜による将来的な損失、サプライヤーであれば納入先の損害補償など、マイナス・インパクトは計り知れません。 事業継続性を脅かすのは自然災害だけではありません。今後、産業用IoTを活用する企業にとってはOT(オペレーション・テクノロジー)セキュリティもBCPの重要要素に。今回は、今月開催したGE Digital Day 2016に登壇したGE Digitalのインダストリアル・サイバーセキュリティ担当グローバルディレクター、ラジブ・ナイルズが示した「OTセキュリティ」のポイントをご紹介します。 OTセキュリティの障害検知に要する時間はなんと272日 ナイルズはセッションの冒頭「O
前回は「日本とIoT」について記し、日本のIoT活用の可能性をご紹介しました。ではどうすれば、IoT関連プロジェクトを成功に導けるのか。引き続き、GEデジタルのソリューション・アーキテクト、ラジェーンドラ・マヨランの視点をご紹介します。 「WHY」から始める IoTプロジェクトがなかなか進まない、うまくいかない、という事態があるとすれば、多くのケースでその原因は「Howにばかり注目して、その前提となるWhatやWhyの検討が十分になされていないこと」にある、とマヨランは指摘します。 ビジネス本来の目的があり(Why)、それを実現するためには何を変えなくてはならないか(What)が定義されて初めて、どんなデータを集め、分析するか(How)が決定されるーーというのがあるべき姿。各部門が部門単位で最適化を図ろうとすると、Howについての議論に終始するという結果になりがちです。しかし、ビジネスその
今月GEが開催した「GE Digital Day 2016」には想像を超える参加応募があり、産業界におけるIoTへの意識の高まりを目の当たりにしました。いよいよ日本でも本格的なIoT活用が始まります。 業務効率化への意識が高い日本にとって、IoTは非常に親和性の高い技術。とはいえ、欧米に比べるとその動きが早いとは決して言えません。日本の企業や組織がIoT技術を活用する際の優位性や弱点はどういったものなのか?今回から2回にわたり、GEデジタルのソリューション・アーキテクトで、日本の文化もよく知るラジェーンドラ・マヨランの視点をご紹介します。 個別最適はIoTプロジェクトの落とし穴!? 「よく、機械の故障予測をしたい、という現場の管理部門からのご相談をお受けします。一見、課題が明確なようですが、それが本質的な問題とずれていると、往々にしてプロジェクトはうまくいかないんです」と、マヨランは言いま
「その手があったか・・・」 4月に開催された国際海事展SEA JAPAN 2016でGEがご紹介した最新の船舶用推進技術、COGES(Combined Gas Turbine Electric & Steam)をご覧になった方からは、こんなつぶやきも。展示会終了後も「詳しい話を聞きたい」とのリクエストを多く頂戴しています。 100年近くにわたりディーゼルエンジン駆動が主流であった船舶業界では“破壊的イノベーション”として迎えられたものの、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた超高効率な発電方式は、電力業界で実証されてきた安心のテクノロジーです。そのメインエンジンとなるガスタービンは、GE自慢の航空機エンジン技術を転用したもの。詳しくはこちらの記事に譲ることとして、今回は別のアングルからCOGESのバリューをご紹介します。 船舶業界が直面する二大課題 船舶業界はいま、環境保全(コスト要因)
高齢化にともなう労働力の減少がますます深刻化する日本で、政策上の重要なテーマでもある「女性が輝く日本」の構築。男女平等は倫理面の問題であるだけでなく、あらゆる人の潜在力を効果的に活かせるかどうかは、経済発展の行方を左右します。 今週 世界経済フォーラム(World Economic Forum)が発表した男女平等指数(ジェンダー・ギャップ指数)では、日本は142か国中104位。OECD(経済協力開発機構)加盟国のなかでは、最下位から数えて2番目です。女性の識字率や中等教育履修率は142か国中1位であるにも関わらず、就労に至ると大きな男女格差が。たとえば男女が同様の業務を行った場合の賃金格差は、昨年より改善されたものの、女性の賃金は3割以上も低くなってしまう現実があります。 男女雇用機会均等法の施行は1986年。それから28年が経っていながら、まだまだ解消されない男女間の格差。このインフォグ
明日開幕する、海事業界の国際展示会「SEA JAPAN」。2年に1度のこのイベント、グローバルな貿易増大を背景に、今回はいっそう賑わいを見せそうです。 海に囲まれた日本の貿易量は、その約99%を海運に依存しています。たとえば化石燃料の安定確保。電力会社やガス会社、商社だけではなく、海運もまた、経済と国民生活を支えるライフラインとして重要な役割を担っています。クルマ産業を筆頭に日本が誇る技術力や“ものづくり“も、高度な海運技術なくして世界シェア獲得は成し得ません。エネルギーコスト削減、製造業の競争力強化においては、海運オペレーションの効率化も重要な鍵を握ります。 船舶の燃料はいよいよ転換期に 紀元前の昔から海を走る船は、その動力源を風から石炭、石油へと変えながら推進力を高めてきました。1920年代から長く続いた石油の時代は、いま、ガス燃料の時代へとシフトしようとしています。 その背景にあるの
上部画像: インドのプネにあるGEの「ブリリアント・ファクトリー」で製造している風力発電タービンのハブ (画像:GE) すでに「第4次産業革命」が幕を開けた今、ビッグデータ解析をいかに経営に取り込めるかは、企業の存続を左右する重要なファクターです。昨年、GEとアクセンチュアが行ったインダストリアル・インターネットに対する意識調査(*1)で 「データを基にしたオペレーションの最適化ができている」と自己評価した企業は36%。そして「すでにビッグデータ活用の戦略を固めた」 と答えた企業はわずか5%。もし向こう3年間にビッグデータを活用する戦略を展開できなかった場合にはどうなると思うか―という問いには、「競合企業にマーケットシェアを奪わる」、「投資家が離れる」、「製品やサービスの価格を下げざるを得なくなる」という回答が上位にのぼり、企業は十分に焦りを感じています。 日本ではERP(Enterpri
フィンテックにご関心がおありの方なら、「ブロックチェーン・テクノロジー」という言葉に聞き覚えがあるかもしれません。ブロックチェーンとは、データを一カ所にまとめて集中管理するのではなく、複数箇所に置いて同期させながら管理していく分散型の記録管理技術のこと。これによって、透明性、不変性、数学的な検証可能性に長じた記録同期が可能となることから、今後、金融機関をはじめ各方面での応用が期待されています。 金融業界を例にとれば、ブロックチェーンから派生した暗号アプリケーションやプロトコルを金融市場の効率化に活かす目的で組成された「R3コンソーシアム」が昨年から活動を進めており、JPモルガンやUBSをはじめ三菱UFJフィナンシャル・グループなど世界トップクラスのメガバンク30行以上が参加しています。 活用が見込まれるのは、金融業界ばかりではありません。 ブロックチェーンの活用先のひとつとして期待されるの
空を飛ばずして世界の各地で電力を支えているGEのジェットエンジン。 今度はGEの最新型ガスタービンがタイ・バンコクの電力を支えていきます 。 タイは長年にわたり日の出の勢いで成長を続けてきました。わずか一世代の間に社会面・経済面の飛躍的な進歩を果たし、低所得国から高位中所得国となったタイの貧困率はほぼ半減しています。しかし人口が首都に集中しているため、安定していて信頼性が高い電力を確保するのはまだまだ難しい状況です。 こうした話はタイに限ったものではなく、さまざまな発展途上国で同様の話が聞かれます。なぜなら、発電所の建設は莫大な費用を要し、建設そのものにも年月を要するから。しかも、タイのような国土特性のもとでは、事態はより複雑化してしまいます。複数の大都市が広大な密林で隔てられているうえ、その密林の中にも小さな村が点在しているためです。 こうした中、タイでは発電事業者と電力利用者とが一緒に
GEは、「デジタル・インダストリアル・カンパニー」としてより高い価値を提供することを目指しています。 現在GEが進めている経営戦略と事業ポートフォリオをご紹介します 。 「デジタル・インダストリアル・カンパニー」、耳慣れないフレーズかもしれませんが、これが今、GEが目指す将来像です。いま私たちはソフトウェア事業に投資しており、同事業の収益は2020年までに現在の3倍近い150億ドル(約1兆8,000億円)になると見込んでいます。 ソフトウェアやアプリが世界中へ広がり続けていくなか、GEはインダストリアル領域における専門性はもとより、産業用ソフトウェアやアプリの開発能力に関しても中心的なポジションにあると自負しています。そしてこの独自のポジショニングを活用して当社ならではの価値を提供し、お客様がこれからの時代を勝ち抜くお手伝いをしたいと考えています。 そこで改めて、いまGEがすすめている事業
GEは、産業用ソフトウェア・プラットフォーム、「Predix」の普及にいよいよ拍車をかけました。 そして、Predixの普及を目指す最初の4カ国のひとつとして日本が選ばれたのです 。 インダストリアル・インターネットの時代を迎え、GEが開発した「Predix」はクラウドベースの産業用ソフトウェア・プラットフォーム。GEも自らが手掛ける発電所などでPredixを活用し、すでに故障予知やオペレーション効率向上に確実な成果をあげています。しかしPredixは、GEのような重工業分野の企業のためだけに開発したものではありません。これからの世界が『データ・アナリティクス』の価値を社会全体で活用できるようにするためには、オープンで水平展開が可能なシステムが不可欠。Predixは、そんな発想に基づいて開発されています。 その証に、2014年にGEは戦略的パートナーとしてソフトバンクとのアライアンスを締結
世界的に子供のプログラミング教育の重要性がますます高まり、教育現場では子供向けの様々な取り組みが行われています。 しかし、子供たちは何歳からプログラミングを学び始めるべきでしょうか 。 プログラミング・コードは世界の新しい共通語です。とはいえ、IDCによると世界中の労働人口、約30億人のなかでその共通語を使う人口は2,000万人にも及びません。これまでの数年間、ハイテク業界は人々に毎日1時間をプログラミング学習に充てることを勧めてきました。米国のバラク・オバマ大統領もスピーチで「スマホで遊ぶだけではなく、プログラミングしてみよう!」というメッセージを発信しています。英国では学校でプログラミングを教えることが必須になったばかりですが、エストニア、フィンランド、イタリア、シンガポールのような国々ではもう既にプログラミングが授業のカリキュラムに組み込まれています。はてさて、子供たちはどのくらいの
時代に合わせて常に変化してきたGEの人材育成と企業文化。 90年代から今日までGEの人材育成や企業文化形成の重点をどのように置きかえてきたかをご紹介します 。 GEの初代CEOを務めたチャールズ・コフィンは、社員のことを「わたしの部下(my subordinates)が・・・」と語ったことは一度たりともなく、必ず「私の仲間(my associates)」と呼ぶ――そんな人物でした。コフィンは、自らの経験から“成功の核となり魂となるのは人である”と語り、「人」を重視した経営を行いました。そして当時まだ若い企業であったGEに、マネージャー育成制度を基盤として整えます。 そんなGEの人材育成も、時代に合わせてその手法を常に変化させてきました。時代や市場環境が変われば、企業は戦略を変えて勝ちに行かなければなりません。戦略が変われば、その遂行に必要となる能力も、求められる企業文化さえも変わります。ダ
世界には、まるで小人になった気分にさせられたり、建築家やエンジニアのスキルや野心に驚嘆させられたりする場所があります。たとえば、ヨーロッパの大聖堂、米航空宇宙局(NASA)のケープ・カナベラル空軍基地のロケット発射台、パナマ運河など・・・。米国サウスカロライナ州、グリーンビルにあるGEのガスタービン製造施設も、リストに含めていただけるでしょうか!? GEのガスタービン製造施設には複数の組み立てホールがあります。それはフットボールのフィールド約21個分の広さに等しく、初めて見学する人の多くはきっと「巨大な幼児のための アスレチック・プレイルーム」なんかを連想するはず。そこでは、黄色の巨大なガントリークレーンが、宇宙のヒマワリのように銀色に光る数トンものローター(動翼列)とステーター(静翼列)を持ち上げ、軸を中心に反転させて、直径と長さが木の幹ほどもあるシャフトに固定しています。 左側が圧縮機
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