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現在、「茶(チャ)」を意味する世界各国の言葉は、中国広東語系の「チャ」と、福建語の「テー」の2つの系譜に分けるのが一般的です。この違いは、陸路を通じて伝播したか、海路を通じて伝播したかの違いであるといわれています。
お茶の発祥地ともいわれ、地域や季節によってさまざまなお茶文化を育んできた中国には、数百種類ともいわれるお茶が存在しています。その分類も、茶葉の色や形、香りなどで分ける方法など、実に多種多様。一般的には、発酵度によって基本的に6つに分類されます。
カテキンは、ポリフェノールの一種で、昔からタンニンと呼ばれてきた緑茶の渋みの主成分です。カテキンの語源は、インド産のアカシア・カテキュー(マメ科アカシア属の低木)の樹液から採れる“カテキュー”に由来しています。 お茶のカテキンは、1929年、理化学研究所の辻村博士らによって初めて存在が確認されました。茶葉中に形の違う4種類のカテキンが存在しています。 エピカテキン エピガロカテキン エピカテキンガレート エピガロカテキンガレート また、お茶飲料を製造する工程の中で、加熱処理を行うことで一部形が変化します。 エピカテキン⇒カテキン エピガロカテキン⇒ガロカテキン エピカテキンガレート⇒カテキンガレート エピガロカテキンガレート⇒ガロカテキンガレート カテキンは非常に酸化しやすい物質です。緑茶は、荒茶製造工程中で酸化酵素の働きが抑えられるため、ほとんど酸化しません。しかし、烏龍茶や紅茶では、酸
「紅茶のシャンパン」とも称されるダージリンは、水色は薄いながらも格別な香味をもっているため、世界三大紅茶のひとつとして数えられています。インドのダージリン地方は東ヒマラヤ山麓に位置し、茶樹は標高2,000mの高地から急峻な谷底に至る斜面に植えられています。日中の直射日光と夜間の低温による寒暖差で発生する霧が、独特の味と香りをつくり出す条件となっています。生産期は3~11月までで、そのシーズンによって味も香りも大きく違ってきます。
お茶は、日本が中国の進んだ制度や文化を学び、取り入れようとしていた奈良・平安時代に、遣唐使や留学僧によってもたらされたと推定されます。 平安初期(815年)の『日本後記』には、「嵯峨天皇に大僧都(だいそうず)永忠が近江の梵釈寺において茶を煎じて奉った」と記述されています。これが、わが国における日本茶の喫茶に関する最初の記述といわれています。お茶は非常に貴重で、僧侶や貴族階級などの限られた人々だけが口にすることができました。このころの茶の製法は、「茶経」にある餅茶であったようです。 日本の臨済宗(禅宗の一派)の開祖である栄西(ようさい/えいさい、1141-1215)は、二度、宋に渡って禅宗を学び、禅院で飲茶が盛んに行われているのを見聞きしました。帰国後、栄西は日本初の茶の専門書「喫茶養生記」を著し、お茶の効能を説きました。1214年、栄西は、深酒の癖のある将軍源実朝に、良薬としての茶にそえて
日本で生産されるお茶は、ほとんどが緑茶です。昭和40年代までは、各地で紅茶が生産されていましたが、品質・価格面でインド・スリランカに太刀うちできませんでした。また、日本で烏龍茶がブームになった昭和54年(1979年)から60年(1985年)ころには、烏龍茶の製造を試みたところもありますが、紅茶同様に思わしくなく、現状では日本で生産されるお茶はほとんどが緑茶といえます。 製法は、ほぼ蒸し製法で、九州の一部では地元消費のため釜炒り緑茶(玉緑茶など)が存在します。茶種別生産量でみると、普通煎茶が3分の2を占めています。
三国時代(3世紀)の書物「広雅(こうが)」によると、お茶は茶の葉を餅状に丸めたものを、あぶって搗(つ)き、湯をかけ、みかんの皮、ねぎ、しょうがなどと混ぜて、他の材料と一緒に煮るスープのようにして、飲まれていたようです。またこの時代、朝廷では、茶は酒と同等に扱われていたようです。そののち、客人をもてなすなど、次第に社交の場の飲みものとして用いられるようになりました。 唐の時代(618~907年)になると、お茶を飲む習慣は全国に広がります。このころのお茶は、蒸した茶葉を搗き固めて乾燥させた餅茶(へいちゃ)が主流でした。茶葉はすでに全国で栽培されるようになっていましたが、消費地への運搬には固形茶が便利だったと思われます。 世界でもっとも古いお茶の本といわれている『茶経(ちゃきょう)』は、唐の時代に陸羽(りくう)によって記されたものです。『茶経』は、3巻10章から成り、お茶の起源、歴史から製造具、
カフェインの主な作用として、覚醒作用・利尿作用などが挙げられます。 カフェインは、脳の中枢神経に興奮的に作用(覚醒作用)するため、眠気を防いで知的作業能力を向上させたり運動能力を向上させたりする効果があります。また、カフェインを摂取して適度な運動を行うと、筋肉中の栄養源(ブドウ糖=グリコーゲン)よりも先に、脂肪をエネルギー源として利用する現象がみられ、持久力の向上に役立ちます。さらに、お茶は二日酔いにも効果があるといわれますが、これもカフェインの働きによってアルコールの代謝が高められるためです。 また、歴史的にみて人類がお茶を嗜好飲料として飲むようになったのは、カフェインの作用によって気分が爽快になるためだと考えられています。
tea science tips (コラム) カテキンでコレステロールが下がる?なんで緑茶と和食は相性が良いの?といった暮らしに役立つお茶の成分や健康性をご紹介します。
お茶(緑茶)の成分と効果・効能 渋み、苦み、旨みなどの独特な味わいをもつ緑茶には、 人間の健康によい影響を与えるとされる成分が多く含まれており、 実に多様な効果・効能があります。 中国茶(烏龍茶)、 紅茶の成分と効果・効能 中国茶(烏龍茶)や紅茶は、緑茶と異なる成分特徴をもっています。 独特の香りや風味は、茶葉本来の成分が 酸化酵素の働きで変化することで作られます。 緑茶は、その製造工程の初期段階(蒸熱)で酸化酵素の働きを止めるため、カテキン類の重合(いわゆる合体)はほとんど起こらず、カテキン類は減少しません。それに対して中国茶(烏龍茶)や紅茶は、酸化酵素の働きにより、茶葉中の成分が変化し、独特の風味・香味が生まれます。また、カテキン類の重合が起こり、カテキン類は減少します。 カテキン類が重合すると、重合ポリフェノールの一種であるテアフラビン類・テアルビジン類などに変化します。これらの重合
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