国民民主党は、選択的夫婦別姓制度を実現する民法改正案を28日に国会に提出する。別姓制度は「左派」が積極的だが、保守層は家族の一体性が損なわれるとして制度に対する嫌悪感が強い。国民民主が夏の参院選で勝利するには昨年10月の衆院選同様、保守層の取り込みが重要になるが、現状は「保守離れ」を加速させる動きが目立っている。 保守層の懸念に配慮も…国民民主案は保守層の懸念に配慮し、戸籍制度の維持を前提とした。焦点の子供の姓に関しては婚姻時に戸籍の筆頭者を決め、自動的に筆頭者と同じ姓にする仕組みを導入する。 玉木雄一郎代表は27日の記者会見で、国民民主案について「保守層にも理解してもらえる内容になった」と述べた。与野党での幅広い合意形成を進めるため、「リベラルと保守をできるだけ包含するような法案ができないか苦心した」と説明した。 国民民主は衆院選公約に「選択的夫婦別姓制度を導入します」と明記した。選挙戦