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アメリカ大統領選
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「第三回 物理学の基礎における新しい方向性」国際会議報告 伊勢田哲治 2004年4月30日から5月2日にかけてアメリカメリーランド州のアメリカ物理学センターAmerican Center for Physics で行われた「物理学の基礎における新しい方向性」(New Directions in the Foundation of Physics)コンファレンスに参加したので報告する。これは哲学者と物理学者が共同で行っている物理学の哲学をテーマとした国際会議である。第三回となる今回は発表者10人に対して80人ほどが参加した。発表者の大半は哲学系の研究者だったが、討議においては物理学者も哲学者も区別なく活発な討論が行われていた。以下、各セッションについて内容をまとめ、感想を述べる。まとめのうち、前提知識として説明されなかった用語についてわたしが説明を補った部分は[ ] で示してある。ただし
第一回 日韓交流科学哲学ワークショップ The First Japan-Korea Workshop on Philosophy of Science 2011年2月21−22日 February 21-22, 2011 京都大学文学研究科 第三講義室 Kyoto University, Graduate School of Letters, Lecture Room 3 Program February 21 14:00- 16:30 Session 1 Chair: Tetsuji ISEDA (Kyoto University) Yuichi AMITANI (University of British Columbia) "Prototypical Reasoning about the Species and the Species Problem"
10.12.2 1 1 境界設定問題はどのように 概念化されるべきか 伊勢田哲治 tiseda@bun.kyoto-u.ac.jp 1 2 アウトライン • 境界設定問題とは • ラウダンの批判と境界設定問題への現状 • ラウダンへの応答とプラグマティックアプ ローチ • (ここまでの話は『応用哲学を学ぶ人のために』(2011年4月刊行予 定)の「疑似科学」の章で詳述しているので今回は概観のみ) • 境界設定問題の概念化に関するメタベイ ズ主義的解決 2 3 境界設定問題とは • 本当の科学と「科学のようだが科学でない もの」(疑似科学)をどのように区別するか という問題 • ポパーによって科学哲学の基本問題とし て設定された(Popper 1963) 3 4 古典的論争 • ポパーは反証可能性基準を提唱:反証可 能でない主張は科学ではない。
三中信宏『系統樹思考の世界』書評 伊勢田哲治 本書の志の高さ、視野の広さ、アブダクションや系統樹思考といった思考ツールの紹介といった美点についてはすでに他の書評等で言い尽くされているのでここで繰り返すことはしない。以下ではもっぱら、科学哲学を専門とする者として本書を読んでいて気になった部分を列挙していく。他によい言葉がないので「書評」というタイトルにしているが、これはいわば書評というよりも「バグレポート」や「文法チェッカー」に類した性質のものである。したがって、否定的に見えるコメントが多かったとしても、それは本書全体の意義や面白さを否定する意図で書かれているものではない。 「図形言語としての樹」と「系統樹思考」 「系統樹思考は私たちの理解を支援してくれる」(p.26)というのが本書全体を貫くひとつの主張であると思われる。しかし、系統樹思考にどこまでが含まれるのかがはっきりしない。p
10.2.17 1 伊勢田哲治 "seda@bun.kyoto u.ac.jp + 問題設定 + 疑似科学とは + 四つの事例 + 疑似科学に関する倫理問題 + 専門職倫理としての科学者倫理 + 専門職倫理の観点から疑似科学問題につい て考える + ディ=ジョージ風の疑似科学批判要件 2 + 疑似科学的言説について科学者は – 何をするべきか – 何をしてもよいか – 何をしてはならないか 3 + 科学のようで科学でないもの – 科学のよう→ 自分たちのやっていることは科学 だと主張している、用語やプレゼンテーションの仕 方に科学の装いをまとっている – 科学でない→科学者たちによって科学と認めら
科学的合理性と二つの「社会」概念 Scientific rationality and two concepts of 'social' 伊勢田哲治 ISEDA Tetsuji The main aim of this paper is to think about the relationship between the sociology of scientific knowledge (SSK) and scientific rationality. The main part of the paper is a survey of SSK literature, which intends to establish that there are two major approaches in SSK, i.e. the social causation approach and t
科学的実在論はどこへ向かうのか 伊勢田哲治(名古屋大学情報科学研究科) (Nagoya Journal of Philosophy vol. 4、2005年、35-50ページ) Abstract Two fresh alternatives of scientific realism, namely entity realism and structural realism, were proposed during 1980s. Both of them were based on the miracle argument, and took the pessimistic induction argument seriously, but in some ways they were opposite. The purpose of this paper is to compare
ハーディング著『科学と社会的不平等』 翻訳チェック [以下のメールを『科学と社会的不平等』の翻訳をされた森永康子さんに送りました。 森永さんからの修正・リプライは森永さんのウェブサイトの 「S.ハーディング著『科学と社会的不平等』修正箇所などのお知らせ」 にて公開されています。 ] 森永康子様 はじめまして、京都大学の伊勢田と申します。科学哲学を専門としています。 実は、あるところで『科学と社会的不平等』の書評を依頼され、現在読んでいるところなのですが、読んでいるうちに訳文についていろいろ疑問点が生じてきました。原文と対照しながら確認したところ、やはり誤訳ないし不適切訳ではないかと思われるところが多くでてきました。森永様は心理学をご専門とされているとのことですが、疑問点は主に科学哲学の予備知識が必要になる箇所にかかわっています(それ以外の個所もありますが)。 ハーディングの本がようや
社会学理論の進化的視点からの拡充をめぐって 伊勢田哲治(名古屋大学) 提題要旨 長谷川氏や内井氏の発表にも明らかなように、近年の動物行動学の発展は、 人間の社会について、進化論生物学の知見がこれまで考えられていた以上に 適用可能である可能性を示唆しはじめている。本発表では、今後社会科学、 とりわけ社会学の理論や方法がこの動きによってどう変わって行きうるかを 考えてみたい。ただし、このような「可能性」を問題とする場合気をつけなく てはいけないのは、社会科学者たち自身の問題関心を無視して、「社会科学は こうあるべきだ」と勝手なプログラムをおしつけてしまわないようにすることで ある。 近年社会学の理論は非常な多様化を示しており、相互に両立不能な理論を同じ 社会学者が場面によって使いわけることもあるようである。この多様化を社会学 が科学として成熟できない理由として挙げる社会学者もいれば、社会学者の
価値論的思考実験とVirtural Reality 伊勢田哲治(名古屋大学情報文化学部) Virtual Reality(以下VRと略)技術の近年の進歩は哲学者の関心を引きつけ、その結果VRをあ つかった哲学的論考もいくつかすでにあらわれている(ハイム1995, 松王2000など)。しか し、哲学におけるVR的思考実験と現実のVRの違いという点を十分に意識して書かれたものはあ まり見かけない。本稿では、特に、価値論の観点から、哲学的思考実験とVRの関わりについて 考察する。 本稿はかならずしもVR論ではなく、VRを通して哲学における思考実験について考える、という 趣旨の論文である。とはいえ、本稿の議論をきっかけにしてVRについて考察を深めることは可 能であろうし、そのあたりの読み方は読者にまかせることとする。 1 Virtual Realityとは何か 1−1工学的観点からのVRの概要
京都科学哲学コロキアム三十周年記念の会「科学的実在論をめぐるワークショップ」資料 『科学哲学の冒険』はちょっと冒険しすぎではないか? 伊勢田哲治(名古屋大学情報科学研究科) Oct. 30, 2005 1 まずは褒めておく ・戸田山氏による実在論論争の紹介は要約としては非常に読みやすく、初学者の勉強の助けになることは間違いない。 ・自然主義から科学的実在論を擁護するという路線はこれまであまり日本では見なかったので、その意味では非常に意義がある。 ・しかし細部に目をやると、各論者の議論の要約に不正確なところ、ピントのずれているところが目立つ 2 実在論論争の枠組みの捉え方 戸田山氏による論争の枠組みの整理 独立性テーゼと知識テーゼのそれぞれへの賛否を軸とした四分割表で定義(P.150) ・道具主義は観察不能な対象について独立性をみとめないのでは?ということはしかし社会構
戸田山和久『知識の哲学』へのコメント 伊勢田哲治 『知識の哲学』における著者の主張 第三部冒頭のまとめによると、 (1)本書第一部でたどり着いた立場はラディカルな外在主義である。 (2)本書第二部の結論は「伝統的な知識の哲学が内在主義的で基礎づけ主義的になってしまったのは・・・根本的に方針を間違えたからだ」(p.152) 終章によると、新しい認識論は以下のようなもので「なくてはならない」(p.241) (3)新しい認識論は自然化された認識論である (4)新しい認識論は社会化された認識論である (5)新しい認識論は「信念」を中心概念にしない (6)新しい認識論は「真理」を中心概念としなくなる(かもしれない) 以下、本当にそんなことが本書の分析から言えているのかどうか、個別に検討していく。 (・で始まる段落は戸田山氏の主張、→で始まる段落は伊勢田のコメント) (1)に
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