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アメリカ大統領選
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組織や会社は不公平な部分もあるが、自信と覚悟をもって仕事の楽しさを知ると道は開ける気がする。 「やったもん負け」が常態化してはいけない 「やったもん勝ち」「言ったもん勝ち」は、リスクを負いながらもパイオニア精神とリーダーシップを発揮して新規ビジネスを立ち上げたときによく聞く言葉である。この場合はほめ言葉であり、彼らこそ先行者利益を享受できるといわれている。 しかし、それとは全く逆に「やったもん負け」「言ったもん負け」ということもよく聞く。自分の仕事の範囲を超えて、横断的なプロジェクトを任されるような人が経験することである。なにか建設的な意見を述べたら「じゃあお前がやれ」と丸投げされる。成功して当たり前で、失敗したら経営者や上席者から徹底的に責任を問われたり、「おれは聞いていない」「最初から無理だと思っていた」などと言われるのが関の山である。 「やったもん負け」が長く続く組織に明るい未来はあ
※本記事の内容は掲載当時のものです。 ナンデモQ&A:その他 Q:石版印刷とはどんなものですか。 A:石版印刷は現代の平版印刷の源となる印刷方法です。この印刷には石灰石が用いられ、ドイツのバイエルン地方で採れる天然のものが使用されます。 石版印刷は、セネフェルダーが石灰石の面に楽譜を凹刻する研究をしていたときに、偶然、この石が多孔性で水分を長く保持できることを知り、その基礎をつくりました。 これは、水が浸透しやすい状態に石灰石の表面を平らに仕上げます。この平らな表面に、直接、専用の油性のクレオンで描画していきます。この時の、筆圧の強弱で濃淡が決まります。また、転写紙に型あげしてこれを石版石に転写する方法もあります。 このあとに、クレオンが擦れて取れないように、タルクという粉を塗ります。そして、アラビアゴムと硝酸を混ぜた液体を塗布することにより、クレオンの油分が石灰石のカルシウム分と化学反応
印刷物チェックのための5000K高演色蛍光灯の代替え用として、出てきたのが高演色LEDだ。高演色LEDで色校正室を整備した大阪府堺市のキングプリンティング株式会社さんにお邪魔させていただいたので、報告させていただく。 JAGATでは常々「5000Kの高演色蛍光灯で印刷色をチェックしなければいけない」と啓蒙していたのだが、言っている内に環境が変わって蛍光灯でも反エコになってしまい、大手を振って使いづらくなってしまった。もちろんメーカーも将来を見越せば生産を止めてしまうので、今さら蛍光灯の標準光源というわけにもいかなくなってきたのだ。 そこに現れたのが高演色直管式LEDで、一見まさしく蛍光灯なので今まで使用していた機材が使えるのだ。正確には安定器が必要ないので、電気工事士による安定器のバイパス工事が必要になるが、簡単な工事でOKなのだ。工事を必要としないタイプのLEDも存在する。 印刷校正室で
括弧類の使い方には、おおよそのルールがある。このルールにそって使用しないと読者に誤解されるおそれがあるので、注意が必要である。主な使用法をあげると次のようになる。 パーレン(丸括弧)は、番号などをくくる際にも用いるが、主にある事項に対して補足・注記を加える場合に使用する。 かぎ括弧やクォーテーションマークは、語句の強調や引用などで使用する。なお、語句の強調はダブルミニュートまたは山括弧で示す方法もある。 会話を示す場合は、かぎ括弧を用いる(クォーテーションマークも使用されている)。 一般に論文名はかぎ括弧(またはシングルクォーテーションマーク)、書名は二重かぎ括弧(またはダブルコーテーションマーク)でくくる。 引用文中に引用者の補足説明をつける場合、縦組ではキッコウ(亀甲括弧、〔〕)、横組ではブラケット(角括弧、[])を使用している。 なお、横組ではかぎ括弧のかわりにクォーテーションマーク
情報を視覚的に表現するインフォグラフィックスは、社会と生活のあらゆる場面に役立っている。その習得は一朝一夕にできるものではないが、絵の上手さは絶対条件ではなく、もっと大切なことがある。 古今東西のインフォグラフックス インフォグラフィックスの歴史は、人類が文字を獲得する以前から始まっていた。 ショーヴェ、アルタミラ、ラスコーなどの洞窟に残された生き生きとした壁画がよく知られている。 20,000 Year Old Cave Paintings Hyena(ショーヴェ洞窟のハイエナの壁画)(https://commons.wikimedia.org) 文字文化が生まれてからも、情報伝達の手段として図は重要な位置を占めてきた。 近代的グラフの発明者と呼ばれるウィリアム・プレイフェアによる棒グラフ Chart Showing at One View the Price of the Quarte
1.InDesignデータからEPUBを制作する際に直面する「非互換性」について 2012年夏の楽天kobo事業開始を第一歩とし、年末のkindle日本市場参入によって完全に電子書籍市場は新しいステージを迎えた感がある。しかし、まだまだコンテンツは英語圏に比べれば多いとは言えず、紙の本の発売からかなりの時間を経た後にようやく電子書籍の発売にいたる例なども多く見られる。 もちろん、これには出版社サイドの販売戦略的な判断もあるのかもしれないが、一方で印刷データから電子書籍データへの変換に伴う技術的障壁が依然として大きな壁になっている状況も否定できない。 この問題の大きな原因のひとつは、「紙書籍」と「電子書籍」のメディア特性の違いから来る「非互換性」だ。ここでは、InDesignで制作された紙印刷用データをもとにEPUB電子書籍データを制作する過程を通じて、この問題に迫ってみたい。 1.1 象徴
印刷業界にとっても動画コンテンツは非常に身近な存在になっている。今後は動画コンテンツから印刷用の静止画像を抽出したり、Web 上で動画と静止画の色合わせを求められたりするようなケースも出てくるだろう。 印刷総合研究会テキスト&グラフィックス部会の月例セミナーでは、「映像制作における色管理とACES を活用したワークフロー」をテーマに取り上げた。富士フイルム 画像技術センター研究マネージャー 内田充洋氏と画像技術センターの大久保彰人氏の講演概要を報告する。 ACES 規格とは 前提として、ここでの映像制作とは映画、CM、放送など業務用動画コンテンツを制作すること全体を指す。制作工程は撮影、編集、VFX(Visual Effects【視覚効果】)合成、グレーディング(カラコレ)、最終処理などの工程に分かれる。この一連の制作工程を一社完結で行うことはまれで、さまざまなプレーヤーがバトンリレーをし
「稼働率」とは日常的によく使われる言葉であるが、あいまいな定義で使われることが多い。ここで改めて整理しておきたい。 まず、重要なのは“時間”の定義である。勤務時間、実働時間、直接作業時間の3つに分類される。 勤務時間 出勤してから退勤するまで、従業員が会社に拘束されている時間である。この勤務時間には昼休みや所定の休憩時間が含まれる。 実働時間 勤務時間から各企業で認めている休憩時間を差し引いた時間である。 直接作業時間 実働時間は直接作業時間と間接作業時間に分けられる。直接作業時間とは、文字通り直接的に売上を生み出す作業に従事している時間であり、間接作業時間は、朝礼、会議や始業時の準備、終業時の片づけの時間、それから機械故障で停止している時間、さらに版待ち、紙待ち、あるいは不明瞭な指示内容を営業や工務に確認する「待ち時間」が含まれる。 主体作業時間 直接作業時間は準備作業時間と主体作業時間
-ブランディング×デザイン力で印刷会社のソリューション力を高める【第8回】 デザイン表現をルール化したトーン&マナーを決めて成果を出すには、ブランド・アイデンティティを明確に表現する必要がある。 前回は、ブランドの世界観をつくるものとしてトーン&マナーを紹介した。ブランド表現では、ブランド・アイデンティティの一貫性と明確性が求められる。トーン&マナーとは、ブランディングにおけるデザイン・クリエイティブの表現をルール化したものである。広告・販促物のデザイン表現の意味・理由付けの根拠となるとともに、関係者間での意志統一や共通認識を得ることができる。 ブランド・アイデンティティからデザイン・クリエイティブ表現に落とし込むには「クリエイティブジャンプ」と言われる発想の転換が必要で、経験や感覚によるところが大きい。ただし、これだけではデザイナーなど制作者自身が納得できても営業や関係者との意思統一やク
国際大学 フェロー 村田 真 氏 EPUBの概要 EPUBはHTMLやCSなど最新のWeb技術にもとづく、誰にでも無償で利用可能な電子書籍フォーマットである。今までのフォーマットは、使うと誰かにお金を払わなければいけなかったが、これはそういうことはない。 制定しているのはIDPF(International Digital Publishing Forum)という団体で、そこには約360のメンバーが入っている。アジアが40ちょっと、アメリカがかなり多く、ヨーロッパやインドも入っている。北米中心の団体だったが、最近はだいぶ他の地域でも増えている。 シアトルを除く世界中で盛り上がっている。AppleもソニーもGoogleもKobo(Koboというのはbookを入れ替えた名前の、最近楽天が買ったところである)もバーンズ&ノーブルも盛り上がっている。 なぜシアトルかというと、シアトルにAmazon
今後は、デジタル化によって広がった新しいメディア、新しいサービスに対応するために新たな事業領域を模索していく必要があるだろう。。『印刷白書2015』には、ビジネスヒントが詰まっている。 マスから個へのマーケティング発想 印刷会社がこれまで得意にしていた顧客のコミュニケーション支援では、印刷物という絶対無二のメディアがOne of them になった。顧客側から見れば、その分販促チャネルが増えたわけで、複合的(クロスメディア的)なアプローチが可能になってきている。 これらの状況にはスマートフォンやタブレットの普及が拍車をかけていることは言うまでもない。それは消費者が欲しい情報を簡単に手にすることができる消費者主導の時代になったことにほかならない。印刷会社のメディア戦略を考えた時に、デジタルメディアと紙メディアの相乗効果を図ることが必要不可欠になる。 これまでのマスによる広告手法もより効果的な
何を今さらと思われるかも知れないのだが、長い歴史のある書体についての考察を、去る2000年5月26日にtechセミナー「書体の世界」に行った。そこで再発見したことは、伝統的な書にもフォント制作にも通じる話は多く、書体の奥は非常に深いことや、まだ未踏のフロンティアもあることである。即物的に、どんな時にどんな書体を使えばよいか、と考えるだけでなく、さまざまな書体が作られてきた歴史に触れることで、書体の理解は深まるのだろう。 ここでは上記セミナーの最後に行なわれたディスカッションから抄録する。 発言は, 山本太郎(アドビシステムズ 日本語タイポグラフィマネジャー) 橋本和夫(イワタエンジニアリング 顧問 書体デザイナー) 有澤逸男(デザインラボAW 書家 書体デザイナー) の各氏と日本印刷技術協会 小笠原治である。 なお抄録にあたっては,発言をそのままではなく,内容を損なわない程度に言い回しなど
Web が一般的になって、デザイン的な素養や常識もWeb 中心ということが多くなっている。今年から大学のDTP 実習の授業を担当しているが、「はじめにWebありき」から教えるべきだろうと思っている。 「初めにWeb」になると、ロゴやイラストなどIllustrator で作るデータ(Illustrator はCMYKベース用にできている)でも、RGB データで来るケースが急増している。 スミベタ一色モノも、図1 のようにCMY ベタ(100%)でK も90% というような指定で入稿されるものもあり、印刷すると事故になってしまいかねない。 総インキ量が390% になって逆トラッピングを起こしてしまうし、見当ずれしたときは悲惨な結果になる。RGB 指定して、安易にCMYK 変換するとこれらのようなことが起こってしまうわけだが、この場合、イラストはスミベタで指定し直す必要がある。 図2 は再指定し
私はコンテンツビジネス開発グループに所属しており、電子書籍関係を担当している。また、共同印刷とソフトバンクグループと合弁で作ったデジタルカタパルトという会社の制作技術部にも兼務しており、両面からコンテンツビジネスを推進する立場にいる。 これまで、CTSの組版システム、チラシ・カタログのデータベース連携組版、まんがのフルデジタル制作システム(InDesignプラグイン、ComicPacker)の開発を担当した。その後、ガラケーのオーサリング部隊の立ち上げや、共同印刷の自社サービスの立ち上げなどを担当した。 最近は、出版社の電子出版の動きも加速しており、オーサリングに関わるところが多くなってきている。 デジタルカタパルトは「ソク読み」というまんがの配信サービスをやっており、制作を共同印刷が受け持っている。「ソク読み」サービスは、そこで配信して売るだけでなく、例えばYahooとか楽天等への取次業
澤田 善彦 ★ DTP玉手箱 ★ ●DTPはコンパクトカメラと違う(1999/8/2) ●組版ルールは何のためにある(1999/8/16) ●組版ルールと可読性(1999/9/3) ●組版の良し悪しの物差し(1999/9/20) ●かな漢字変換のミス(1999/10/18) ●原稿は正確に書き,文字は正しく入力(1999/11/1) ●直しはサービスではない。コストがかかる(1999/11/15) ●DTP時代の校正ワークフロー (1999/11/29) ●フォントデザインとつめ組みの功罪(1) (1999/12/8) ●フォントデザインとつめ組みの功罪(2) (2000/1/21) ●文字の特性とフォント(2000/1/24) ●印刷メカニズムとフォント(2000/2/6) ●和文フォントデザインの基本(1)(2000/2/18) ●和文フォントデザインの基本(2)(2000/3/5)
2012年にアメリカから始まった大規模オンライン学習システム「ムーク(MOOC)」は、2014年に日本でも講座をスタートさせた(→参考:進む「学び」のデジタル化~拡大するMOOC(ムーク))。無料で受講できる新しい学習の形として社会人を中心に利用者を増やし、大学のプロモーション、ブランディングの手段としても注目されている。 今回、海外におけるMOOCの状況を日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)の福原美三氏に、オンライン大学講座 gaccoの取り組みについてNTTナレッジ・スクウェアの小林健太郎氏に話を伺った。 MOOCの海外動向とJMOOCの展開: 日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC) 福原美三氏 オンライン上の無料講座を受講して課題を提出、認定基準を満たすと修了証が取得できるMOOC(ムーク)と呼ばれる新しい学習システムは、2012年アメリカで始まり、数年で世
メディアシステム・ディレクター/グラフィックデザイナー 深沢 英次 氏 緊デジ事業とは? 去年1年間、出版デジタル機構に依頼されて、経産省の補助金事業を手伝い、緊デジで作る電子書籍の仕様書を書いた。その性格とか権利のシステムなどを作ってきた。今日はその経験をもとに話したい。 緊デジは「コンテンツ緊急電子化事業」が正式名称である。「電子書籍事業の拡大及びそれに伴う被災地域の知へのアクセスの向上に向けて、書籍の電子化作業に要する制作費用を国が補助する」ものである。 実際何をやったかというと、大手から中小、零細までの出版社にタイトルを出してもらう。最終的に出版社は総数300社くらいになったと思うが、各制作会社に、紙の本を電子化してくれと依頼する。 制作会社は、もちろん凸版、大日本もメインになっていたが、2、3人規模の制作会社も数多く、最終的には合計で90社程度の制作会社に依頼して、1年間で約6万
印刷ありきでも、電子書籍を先行する「デジタルファースト」でもない。2次利用可能な中身を先行するのが「コンテンツファースト」である。 コンテンツファーストとは 電子出版制作・流通協議会:田原恭二氏 コンテンツファーストを判り易く言うと、中身と入れ物を分けて考えようということである。 良くない例えだが、ビールである。今までは瓶ビールしか売っていなかった。そこに缶ビールが出てきたとか、生ビールも出てきた。中身はビールだが、入れ物は瓶があったり、いろいろな大きさの缶がある。 誤解を恐れずに言うと、今までの出版物は、入れ物を含めてどうやってプロダクトを作っていくかということに最適化してきた。あまり、中のコンテンツとパッケージの形状を分けて考えるということはしてこなかった。 それを一旦分けて、中身のビールをしっかり作ることと、パッケージ化することを別にしっかり考える。それがコンテンツファーストの考え方
講談社は、2014年9月に印刷物や電子書籍用のコンテンツ制作管理システム「スマート・ソース・エディター」を開発し、本格運用すると発表した。 出版コンテンツの制作管理システム スマート・ソース・エディターは、社内の校閲やルビ振りのノウハウをシステム化したもので、一般書籍などの原稿制作を担う。用字用語の統一や学年によってルビの対象範囲が変わるなどのルールが反映されている。 しかし、最大の効果は独自のシンボリックなタグ設定によるXMLテキストを書き出すことだろう。例えば、書体指定なら「〇○ゴシックB」とかではなく、「見出し1」のようなタグを指定する。デバイス(印刷会社)側でDTPソフトに取り込む際に、「見出し1」に相当する書体名に一括変換する。このXMLテキストは、印刷用にも電子書籍用にも展開できる汎用性を持っており、印刷物と電子書籍のサイマル出版や文庫化などの将来的な2次利用もローコストで実現
村上春樹といえば、ノーベル賞の時期になるといつも候補者として名を連ね、注目を集めている。 ノーベル文学賞は出版界の救世主になるか 日本人では、過去に川端康成と大江健三郎がノーベル文学賞を受賞している。しかしながら、夏目漱石や谷崎潤一郎、三島由紀夫や安部公房などが、受賞していないのは不思議な気がする(でも存命だったトルストイだって受賞していない)。日本国内の評価とは少しずれているかもしれないが、受賞は世界的なニュースになるし、本は売れるし、経済波及効果は計りしれない。 大江以来の日本人として、最有力候補なのが、村上春樹である。『風の歌を聴け』でデビューしたのが1979年で、その年の芥川賞の候補になった。群像新人賞受賞作で芥川賞を獲ったのは1976年の村上龍『限りなく透明に近いブルー』があり、同ケースかとも思われたが、結局受賞はかなわなかった。 しかし、その後の作品で野間文芸新人賞や谷崎潤一郎
基本版面とは文字や図版を配置する基本的な枠組であり、組方向、段数と段間、文字サイズ、字詰め数、行数、行間で指定する。 基本版面とは 印刷物を作成する場合、一般になんらかの枠組を考え、枠組に応じて文字や図版を配置する。書籍の場合も同様で、文字や図版を配置する基本的な枠組として、組方向、段数と段間、文字サイズ、字詰め数、行数、行間で指定される版面を設計する。 この基本として設計される版面体裁を“基本版面”と呼んでいる。(なお、“基本版面”という用語は、1972年に刊行された“校正技術”で使用された用語である。) 基本版面については、仕上りサイズに対する位置を一般に見開きの状態で決める。さらに、柱やノンブル(ページ番号)に使用する文字や配置位置も決定する。 図1に、1ページであるが例を示す。 図1 設定した枠組に文字をどう配置するか 基本版面として設定した枠組に、文字・図版・表をどのように配置し
★ フォント千夜一夜物語 ★ ○その1 デジタルプリプレスの黎明 ○その2 写植フォントのオープン化(1) ○その3 写植フォントのオープン化(2) ○その4 写植フントのオープン化(3) ○その5 フォント戦争の幕開け(1) ○その6 フォント戦争の幕開け(2) ○その7 ポストスクリプト・クローンフォントの登場 ○その8 Macシステム7とTrueType ○その9 Mac OS漢字Talk 7.1とTrueTypeの登場 ○その10 Windows 3.0とWIFEフォントの登場 ○その11 Windows 3.1とTrueType ○その12 平成フォント誕生物語 ○その13 平成フォント誕生物語(2) ○その14 平成フォント誕生物語(3) ○その15 平成フォント誕生物語(4)─フォント千夜一夜物語(15) ○その16 フォント関連の知的財産権(1)─フォント千夜一夜物語(16
小林 敏(こばやし とし) 約物の配置処理 1)約物の種類(2016.6.10) 2)括弧類の使い方(2016.7.8) 3)句読点と括弧類の字幅(2016.8.10) 4)行頭・行末禁則と分割禁止(2016.9.12) 5)約物が連続した場合の処理(2016.10.7) 組版を考える 1)組版を見る目を鍛えよう (2011.9.10) 2)原則と応用(2011.11.10) 3)JIS X 4051(日本語文書の組版方法)(2012.3.10) 4)組版評価のむつかしさ (2013.9.10) 5)DTPソフトの学び方(2013.10.23) 6)組版と原稿編集(原稿整理)(2013.11.12) 7)かたいルールとゆるやかなルール(2013.12.10) 8)組版に関係する用語(2014.1.10) 9)本の読み方と組版(2014.8.11) 文字の特徴とその扱い 1)文字サイズの単位
JAGATinfo8月号の特別企画では大学入試におけるネット出願が印刷市場に及ぼす影響を取り上げる。 信じられるだろうか。前年までは必要なものとして活用されて、合わせて62万部も印刷していたものが、ほぼなくなってしまったということが。その印刷物とは何か。それは、ある大学の入試関連の大学案内や願書類である。 今は、大学入試の現場では紙の願書での出願からインターネットを活用したネット出願の導入が広がっている。つまり、受験生は、従来のように願書を取り寄せることなく、Webサイト上で出願手続きができてしまう。当然、紙の願書は不要になるわけである。 64万部の印刷物がなくなったのは、2014年度の受験からネット出願に完全移行した東洋大学の話である(実に億の単位の印刷費が削減されたようである)。JAGATinfo8月号の特別企画では大学入試におけるネット出願が印刷市場に及ぼす影響を取り上げた。 リクル
かねてより病気療養中の澤田善彦氏が、2014年7月23日逝去されました。84歳。 澤田氏は、大日本印刷(株)にて活版、オフセット部門の管理職・工場長を歴任された後、リョービイマジクス(株)取締役、ダイナラブジャパン(株)取締役副社長に就任し、活躍されました。 また、1994年以降、日本印刷技術協会のDTPエキスパート制度に認証委員として参画し、同制度の設立・普及と日本の印刷業界の人材育成に大きく貢献されました。 DTPや組版、オフセット印刷に関する多数の著書によって、多くのDTPエキスパートが誕生したことは想像に難くありません。 活版からオフセット、電算写植、DTPへと至る大きな変革をすべて経験し、高度な技術と知見を備えていた氏ならでは業績でした。 ※澤田 善彦氏 プロフィール(詳細) 【著書】 この一冊でDTPがわかる プリプレス用語集(印刷之世界社) プリプレス用語1000語―CTS・
デザイン力強化を図る印刷業界においてデザイナーの役割はますます重要となる。デザイナーの定義、印刷業における就業者数、他産業との比較について考察する。 「JAGAT印刷産業経営動向調査」によると、印刷会社が今後強化したいと考える工程の1位は、過去3年連続で「デザイン」である。 また、全日本印刷工業組合連合会による平成25年度「経営戦略アンケート」では、過去に変えた事業領域について「デザイン部門を強化した」と答えた企業が39.4%となっている。 http://www.aj-pia.or.jp/welcome/wel_056.html このように、印刷業界では、デザイン力強化に対する意欲が高まっており、社内デザイナーの育成、あるいは外部デザイナーとの連携が今後いっそう進んでいくものと思われる。 ●デザイナーとはどんな職業? デザイナーは、国家資格がないため必要とされる技能が法的には定まっていない
私はW3CのCSSワーキンググループでエディターをしている。今日はJLREQ(日本語組版処理の要件)の出版記念ということで、ここまでの経緯をまとめてみた。 10年前の1993年が日本語組版にとってエポックメーキングな年であり、その年にJLREQの前身であるJIS X4051が発刊されている。 同じ年に、JISとほぼ同時だったのでJISの取り込みには間に合っていないが、Word6.0が日本語ワープロとしては初めて、約物の詰めとか、きちんと組版ルールを組み入れたワープロとして発売されている。 1995年には、Wordはほとんどマイナーチェンジされたが、これがOutlookに入ったということで、この時点ではまだJISのような組版が、メールクライアントで使えるようになった。1997年に、Word97でJISと合わない部分やバグフィックスを入れた。JIS準拠という明確な基準はなかったが、作っている側
「クロスメディア」というキーワードから想起されるビジネスやサービスの「現在(いま)」を毎月再考していく。 2014年7月2日から7月5日の4日間、第21回東京国際ブックフェアが東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。同時開催された電子出版EXPOと合わせて「クロスメディア」という観点からひときわ目をひいた展示、セミナーなどをリポートする。 「出版にもっと自由を」と大きなサインが目を引いたのは楽天Kobo ブース。 誰でも電子書籍を出版できるいわゆる「自己出版」が手軽にできる「ライティングライフ」のサービス開始が発表されました。 自己出版といえばアマゾンのKDP(Kindle Direct Publishing)が先行していますが、楽天Koboでも正式に参入を表明しました。サービス開始時期や具体的な手数料(料率)などは後日発表されるとのことですが、7月3日に楽天Koboブースで実施され
ダブルミニュート(〝〟)は、チョンチョン、爪括弧などとも呼ばれている。これは、主に縦組で使用する括弧であり、強調したい語句をくくる場合などに使用されている。一般に縦組で強調したい語句は、かぎ括弧(「」)でくくるが、これと区別して特別な意味を示したいときに使用する例が多い。 JIS X 0208では、ダブル引用符(“”、ダブルクォーテーションマーク)の縦書き字形として、ダブルミニュートの字形を示している。ただし、JIS X 0213では、ダブルミニュートは横書きでも使用する例があることから、ダブル引用符とは別のコードポイントを与えている。 ダブルミニュートの横組での扱い 縦組でダブルミニュートを使用した原稿を横組で表示する場合には、どのように考えたらよいであろうか。 方法としては、次の3つが考えられる。 1 山括弧(〈〉、《》)など、別の括弧に変更する 2 JIS X 0208の考え方に従い
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