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出版社の徹底研究/重信房子リハビリ日記 特集:出版社の徹底研究 ◆好調なコミックのほか、ライツ事業や新しい動きも "巨艦"講談社の新しい取り組み ◆児童書やコミックが堅調、文芸でもヒットが... 児童書健闘、小学館の100周年 ◆ノベライズなど含めたマンガのコンテンツ展開は... 強さ誇る集英社のジャンプブランド ◆環境激変への対応や新潮文庫の動向......長岡義幸 大幅な組織改編行う新潮社の戦略 ◆『週刊文春』や文春オンラインなど、各部門の現状は 『文藝春秋』創刊100年と文藝春秋 ◆新書創刊は好調、ウェブ広告が大きな伸び マガジンハウスの広告増と新書の始動 ◆デジタルを軸に新たなブランディング 光文社「女性誌王国」変容と今後の行方 ■〈シリーズ〉激変する書店界3 既存の出版流通と異なる独立系書店が増えている現実 ▲相模原障害者殺傷事件のその後......篠田博之 相模原事件・植松聖死
田代まさしさんが再び薬物所持容疑で逮捕され、「創」編集部にもテレビ局などから問い合わせが来ています。確かに2004年の逮捕事件の時から田代さんは「創」に連載もしていたし、前刑と前々刑の時は相当サポートも行いました。ただ田代さんが薬物治療機関「ダルク」のスタッフとして活動するようになって、そこに任せるのがよいと、この何年かはあまり交流もなくなっていました。ダルクの集会などで田代さんが司会をしたりするのを見守ってきました。 それだけに今回の逮捕は衝撃だし、ダルクの活動の一環として法務省のイベントなどにも田代さんは登壇していたので、関係者は大変だと思います。薬物依存の深刻さについては、最近の岡崎聡子さんの事例も含めて「創」はかなり関わってきました。今回の田代さんの逮捕については、まだ細かい事実関係が明らかになっていないのであまり語ることもありません。ただ、過去の経緯についての問い合わせもあるので
人気バンド「ヒステリックブルー」(Hysteric Blue)のギタリスト、ナオキこと赤松直樹受刑者が突如逮捕され、ファンに衝撃を与えてからもう12年になる。バンドの活動休止、逮捕、バンド解散と2003年から2004年にかけて事件は起きたのだが、ナオキは1審判決が懲役14年、控訴審で懲役12年の実刑が確定した。いったい何が起きたのか真相はよくわからぬまま、その後、服役が10年になる本人は、沈黙を保ったままだった。 そのナオキが事件後初めて、自分の言葉で、事件のこと、その後の更生の日々について手記をつづった。7月7日発売の月刊『創』8月号に「罪と償いについて考える」というタイトルで掲載されるもので、これは本人がつけたものだ。未決勾留日数が刑期に加えられるため、実はナオキはまもなく出所するのだが、社会に戻るにあたって自分自身を見つめなおすという意図で書かれたものだ。1審では夫を支えると証言した
くまぇりカフェ お便りコーナー! 『くまぇりカフェ』は服役中のくまぇりこと平田恵里香さんによるマンガで描く刑務所生活。刑務所特有の風習から女囚のガールズトーク、はたまた独自に進化した食べ方“ムショメシ”など。 読んだ感想もぜひ、お便りとして投稿してください。 先月頂いた皆様からのお便りを平田さんにお届けしました。 本人からその時の気持ちを漫画にして受け取りました。皆様も是非ご覧ください。 ※クリックで拡大されます。
2018年は集英社発行の『週刊少年ジャンプ』と小学館発行の『ビッグコミック』が創刊50周年を迎える。前者については昨年から50周年を記念した「ジャンプ展」を始め、様々な企画が行われているし、後者も2月に50周年記念号を発行したのを始め、周年企画が続いている。『ビッグコミック』で創刊号から少し経って連載が始まった「ゴルゴ13」は12月に50周年記念を行う予定だという。また50年前に『週刊少年マガジン』で大人気だった「あしたのジョー」もこの春、連載から50年を記念した企画をいろいろ行っている。 今年は日本のマンガ界にとってひとつの節目なのだが、その節目にあたってマンガ界が今どういう状況に置かれ、これからどうなろうとしているのか。それを特集したのが4月7日に発売された月刊『創』5・6月号「マンガ・アニメ市場の変貌」だが、そこで提起した幾つかの問題をここで紹介しておきたいと思う。『創』は1990年
40年間も迷宮入りになっていた1971年の日石・土田爆弾事件の実行犯が名乗り出た本『40年目の真実』(創出版刊)が、地方紙などで大きく取り上げられ、話題になっている。共同通信の配信によるものだが、記事には書名も版元名も載っていなかったため、ネットで「書名は何か」と書いている人もいる。ここでその共同の記事と、ヤフーニュースにアップされた著者インタビューを紹介しておこう。 詳しくは本を読んでもらうのが一番だが、一時は捜査が真犯人の身辺まで迫りながら、関係ない元活動家らを逮捕したことで冤罪事件が作られ、その無実の人たちを自白のみで起訴した。それによって真犯人周辺への捜査が打ち切りになり、真相解明は40年間、この本が出るまで闇の中に閉ざされたわけだ。警察が冤罪を作り上げる構造や、それによって真相がどんなふうに闇に葬られるか、さらに見込み捜査で進められる公安捜査の実態など、この本はいろいろなことが読
東京新聞社会部の望月衣塑子(もちづきいそこ)記者が連続して菅官房長官会見に参加し、激しい追及を行っていることが話題になっている。 6月21日、参院議員会館で「安倍やめろ!!緊急市民集会」(主催・森友告発プロジェクト)が開かれ、350人以上の立ち見も出る盛況だったのだが、そこに取材のために訪れたという望月記者が、司会に促されて発言した。発言が終ってからもしばらく拍手がなりやまぬという反響で、ネットなどでは望月さんを「救世主」とまで言っている人もいる(それは幾らなんでもちょっと言い過ぎではないかと思うが)。 望月さんがなぜこれほど注目されたかといえば、6月8日を皮切りに、菅官房長官の会見に参加し、相次いで激しい追及を行っているからだ。彼女は社会部記者なので政治部の了解を得て参加しているというが、それまで内部文書を「怪文書」扱いしたりといった菅長官の対応にいら立ちを募らせていた市民が、望月さんの
警察官出身で警察裏金問題などを告発し続けてきたジャーナリストの黒木昭雄さんが昨年遺体となって発見。「俺が死んだら警察に殺されたと思ってくれ」というのが口癖だったため、当初は「謀殺説」が吹き荒れました。昨年12月19日、都内ホテルで黒木さんと親交のあったジャーナリストらが集まりました(写真はそこで挨拶する宮崎学さん)。その時の黒木さんの長男 が最後に挨拶で語った「父は自殺したのではない。殉職だと思っています」という発言が印象に残り、その後、黒木さんの死の背景などを取材しました。享年52歳という、ジャーナリストとしてはこれからという年齢で黒木さんがなぜ自殺したのか。考えてみるべき問題が残されているように思えたからです。 その詳細は、発売中の月刊『創』3月号に9ページにわたって書きましたので、ぜひそれをご覧いただきたいのですが、ここでポイントのみ紹介しておきましょう。 まず外形的には黒木さんは間
柳美里さんがご自身のブログに『創』の原稿料支払いが滞っていることを指摘する記述をしています。 そこに書かれた柳さんの主張は正当です。『創』はこの何年か、赤字が累積して厳しい状況が続き、制作費がまかなえなくなっています。その雑誌の赤字を個人で補填してきたわけですが、私はもともと会社からは報酬を得ていないので、補填するにも限界があり、いろいろな人に迷惑をかけるようになってしまいました。 もちろんその状況を改善すべく努力をしてきたのですが、出版不況はそれを超える深刻さでなかなか実効性があがりませんでした。ビジネスとして考えるなら雑誌を休刊させるしかないのですが、休刊させずにがんばってほしいと言ってくれる人も多かったので、無理を重ねてきました。連載執筆者の方たちには事情を説明して、原稿料にあたる分を出資という形にしてもらい支援していただけないか、と2年前の設立30周年の時にお願いし、応じていただい
これまでマスコミの取材を拒否し、自著以外ではコメントを発してこなかった「秋葉原事件」加藤智大被告が、何と昨日、「黒子のバスケ」脅迫事件・渡邊博史被告の意見陳述についての見解を、弁護人を通じて送って来た。渡邊被告が最終意見陳述で秋葉原事件についてコメントした内容が「かなり正確に理解できている」「事件に至る体験を有している」と感じたためのようだ。渡邊被告は、秋葉原事件で加藤被告が多くの人を殺傷し、自分の犯罪で死傷者が出なかったのは「たまたまその瞬間に思いついたことが違っただけにすぎません」と述べ、事件の背景に共通のものがあると語っていたが、奇しくも加藤被告も渡邊被告の陳述に共感するものを感じたようだ。 ここに今回、加藤被告が自ら「犯罪経験者にのみ理解可能な犯罪者心理のささやかな解説加藤被告の見解」と題した見解の全文を公開する。加藤被告は現在、最高裁に上告中で、今回の見解とともに近著『殺人予防』
以下に掲載するのは、1998年に大きく報道された集団レイプ事件被害女性がその後どうしているのか示した記事だ。2013年公開の映画「さよなら渓谷」がレイプ事件の被害者と加害者の問題を提示していることにかんがみ、そのモデルとなったと思われる現実の事件の当事者がどうなったかを報じた「月刊『創』2011年12月号」と「12年1月号」に掲載された記事を公開することにした。映画については、大森立嗣監督インタビューと、現実の事件との関わりを記した解説とを月刊『創』2013年7月号に掲載している。〔月刊「創」編集部〕 あの大騒動となった事件から12年... 帝京大ラグビー部集団レイプ事件被害女性の告白 1998年1月、帝京大ラグビー部の学生ら計8人が逮捕され、連日大きく報道された。集団レイプ事件として耳目を集めたこの事件の被害女性が突然、編集部を訪ねてきた。 ●はじめに(本誌・篠田博之) A子さんが編集部
当時逮捕された男性に接触 集団レイプ事件被害女性の告白(続) 98年に大騒動になった帝京大学ラグビー部集団レイプ事件。被害女性の告白を今回も続けよう。前号発売後、当時逮捕されたKに接触。PTSDは今なお続き、彼女の精神的苦闘は続く。(月刊『創』2012年1月号より) ●はじめに(本誌・篠田博之) 前号に続いて帝京大学ラグビー部集団レイプ事件の被害女性の日記を掲載しよう。事件自体は12年前だが、集団レイプという女性にとっては耐えられない体験が、どんなふうに当人に被害を及ぼすか考えるために意味があると思うからだ。 前号を読んでいない人のために少しだけ説明しておくと、このA子さんは当時19歳。好意を寄せていた大学生Kに誘われて97年11月13日午前零時過ぎに待ち合わせ、カラオケボックスに行った。そこには同じラグビー部の部員が10人以上おり、既に飲み会が始まっていた。 そのうち彼女は皆が飲んでいた
〔編集部より〕さる2013年5月10日、横浜地裁で出版社「現代書林」及び関係者に無罪判決が出されたことは月刊『創』7月号に書いたが、この事件について詳しく報じた『創』2012年1月号「薬事法違反容疑で『現代書林』逮捕事件の行方」をここに公開する。無罪判決が出たことでこの事件、改めて注目されているのだが、言論出版のあり方に関わる大事な問題を突きつけていると言える。 最初の家宅捜索は1月25日だった 新宿区にある出版社「現代書林」が最初に家宅捜査を受けたのは、2011年1月25日のことだった。 「午前中、トントンとドアを叩く音がしたので開けると5~6人の背広姿の人たちが立っていました。何だろうと思ったら、『神奈川県警です』と言うのです。薬事法違反容疑で、というのですが、話を聞くだけかと思ったら、いきなり強制捜査だったのです」 そう語るのは坂本桂一社長だ。同社は隣接する2つのビルに分かれて事務所
〔編集部より〕『創』4月号に掲載された佐野眞一さんの手記を、ご本人の希望によりネット上に公開します。もともとこの原稿自体、掲載について佐野さん本人から持ち込まれたもので、いわゆる盗用問題について佐野さん自身が初めてまとまった見解を表明したものです。『創』編集部は、もちろん佐野さんと同じ立場ではありませんが、この問題について議論するためにこれを掲載しました。この問題については既に ガジェット通信 が詳細な告発を行っており、佐野さんの見解は、それを踏まえて書かれたものです。 2月1日のシンポの最後に佐野さんが「近々見解を明らかにする」と語っていたその内容が、ここに掲載する原稿だ。「無断引用」問題について佐野さんが詳細に見解を表明するのはこれが初めてだ。 『週刊朝日』の「ハシシタ 奴の本性」の連載打ち切り問題を奇貨として始まった「ガジェット通信」(http://getnews.jp)の私への批判
朝から新聞社やテレビ局からの取材が殺到し、幾つかのメディアにはコメントしたが、親しくつきあってきた小林薫死刑囚への刑執行は衝撃だった。しかも同時に金川死刑囚も執行というのにも驚いた。この2つの事件は、死刑制度とは何なのかについて大きな問題提起をしたケースだし、金川死刑囚の場合は死刑になるために殺人を犯したということだから、死刑が凶悪犯罪の抑止どころか逆に犯罪の背中を押した事例だ。本人はただ死にたくてやったというだけだが、そういう人間を死刑にすることが「裁いた」ことになるのかどうか、真剣に考えるべき事件だと思う。 私は2人の死刑囚とも会っており、特に小林死刑囚とは一時期、毎月のように会い、手紙のやりとりをしたし、控訴取り下げなどについて相談も受けた。2人とも共通するのは、マスコミに流布されたイメージと生身の本人の印象が異なることで、特に金川死刑囚は、会ってみた印象は本当に「好青年」だった。自
醜悪な政治的駆け引きの末に消費増税関連法が10日に成立した。この問題については全国紙が全て政府支持に回り、翼賛体制が確立したといえるエポックメイクな出来事かもしれない。一時はリベラルな紙面で知られた毎日新聞も11日の社説は「増税法成立 『決める政治』を続けよう」という見出し。いったいどうしちゃったの?という感じだ。在京紙では東京新聞だけが消費増税反対なのだが、全国紙のこの状態には失望を禁じ得ない人も多いと思う。 そんななかで興味深かったのが8月11日の朝日新聞に掲載された「増税、地方紙は批判的」という記事だ。全国紙は増税支持だったが、地方紙は、北海道や中日、中国、西日本などほとんどが増税に批判的だと指摘したもの。地元読者の目線を大事にするのが地方紙の特徴であるゆえに、そうなったという解説もなされている。全国紙の体たらくに失望していた人にとっては、希望を感じさせる記事といえる。 興味深いとい
NHKによる、受信料支払い拒否者への法的催促と裁判を、「公共放送」や「受信料」というものについて具体的に議論する良い機会として捉え、考えていくブログです。
いやあ、すさまじい。橋下徹氏の「出自」を暴露するスキャンダル報道が『週刊新潮』『週刊文春』で吹き荒れていると思ったら、11月7日発売の『週刊ポスト』『週刊現代』がそれに対抗する論陣を張り出した。特に『週刊ポスト』は「橋下徹『抹殺キャンペーン』の暗黒」と題して、一連のバッシング報道は橋下氏の改革路線に怖れをなした既得権益集団の陰謀だ、といった感じの論調だ。これもすごい論法で、場外乱闘もここまでいくとまさに混戦としかいいようがない。 『週刊新潮』『週刊文春』の橋下叩きについては、11月6日付の東京新聞特報面に以下の論稿を書いた(コラム「週刊誌を読む」)。 大阪ダブル選挙を前に、週刊誌による橋下徹バッシングが吹き荒れている。以前からあった「ハシズム」批判とは異なる、扇情的な「出自」暴きである。 橋下氏が同和地区で育ったことは本人も公言していたが、それにとどまらず、父親がヤクザの組員であったこと、
シンポジウム「原発報道を考える〜 メディアは真実を伝えているのか」 緊急シンポジウム開催! 原発事故をめぐる政府の「安全」「安心」説明が事実によって次々と破たんを余儀なくされていますが、同時にそれを伝えるマスメディアの報道についても、かつてないほどの市民の不信感が噴き出しています。いったい何が真実なのか。メディアの何を信じたらよいのか。 実際に現場取材を行ったジャーナリストたちに生々しい報告をしてもらい、一連の原発報道を徹底検証してみたいと思います。 また、現在立入禁止となっている福島第一原発周辺の「警戒区域」内の取材についても議論します。 第一原発敷地内やJビレッジ、原発作業員などに対して、定期的や取材・撮影・記者会見等の機会を求める要請書を政府や東電に提出する予定で、その共同アピールをこのシンポジウムで公表する予定です。 ※詳細や出演者は、決定次第順次アップしていきます!! ローソ
Q) 私は去年毎日新聞社の採用試験を受け、最終面接で不合格となりました。しかし記者への夢を捨てきれず就職浪人をして、今年もう一度同じ毎日新聞社の採用試験を受けました。再び最終面接まで残ったものの、またも不合格となりました。面接まで進んで一度不合格となった者は二度と採用しないという噂がありますが、本当なのでしょうか? 仮に嘘だとすると、今年の秋採用にも再びチャレンジすべきでしょうか? A) 秋採用はもちろんチャレンジすべきです。選考というのは基本的に相対評価で、上から採用予定人数まで何人を合格とする、という判定の仕方になります。だから君の場合は、むしろ前回惜敗しているわけですから、筆記で落ちた人よりも合格の可能性があると考えるべきです。 しかも毎日新聞社で最終まで行ったということは他社でも通用する実力があるということですから、他社にもチャレンジしてはどうでしょうか。君は恐らく毎日新聞社が第一
マーシーこと田代まさしさんの逮捕には思わず言葉を失った。だって、この1年くらい仕事も順調に増え、音楽活動も始めていた。しかも1カ月ほど前には『帰ってこいマーシー』という激励本も出て、記者会見までやっていたのだから。 7月29日のその会見には私も発言したのだが、奇しくもこんな話をしたのだった。「最近は田代さんと会う機会もだんだん減ってきたけれど、これは田代さんの仕事や生活が順調に行き出したため。もう一時期のようなサポートがいらなくなったためなんです」と。 「刑務所は地獄だった」と言っていた田代さんの薬物依存との闘いについては創出版刊『審判』をご覧いただきたいが、その闘いも一定の成果をあげ、薬物依存からの脱却は軌道に乗ったし...と、会見での発言はそういう趣旨だったのだが、まさかその時、再び薬物に手を染めていたとは......。しかも、約1カ月ぶりに会ったその時、「あれ、また痩せました?」と聞
6月12日午後1時過ぎ、映画館「横浜ニューテアトル」前で「主権回復を目指す会」など約30人の右派グループが横断幕や日の丸を掲げ、街宣を行いました。東京の2館が上映中止を決めて首都圏での上映予定はこの横浜だけになったため、ここが攻防戦の最前線になったのです。 この映画館は2年前、映画「靖国」の上映中止事件の時も右翼の街宣を30回も受けて陥落、中止に至ったところ。支配人の長谷川さんはそれを後悔し、今回は絶対に上映をやめないと言明しています。「ザ・コーヴ」上映予定といっても何週間も先の話で、この日は全く関係ない映画が上映中。午前の回を見終わって出てきたお客さんたちは、出入り口の光景を見てびっくりしたようです。危険も予想されるため、入り口はシャッターが降ろされ、午後の回のお客が入るつどシャッターがあげられるというとんでもない状況で、これ明らかに営業妨害です。 写真1 一人で抗議団体に立ち向かう鈴木
3日昼までは上映はほぼ行けそうと予測されていたイルカ漁批判の映画「ザ・コーヴ」だが、急転直下、緊迫した事態に至った。配給会社への街宣抗議は裁判所の仮処分が出て止まっていたのだが、今度は映画館への抗議が始まったのだ。映画館はもともと、観客の安全と興行第一だから、攻撃には弱いと見られていたのだが、やはりというか、次々と陥落。既に東京のメインシアター2館が全滅、大阪も1館が上映中止となった。 どんな抗議がなされているかというと、まず電話による集中抗議。いわゆる「電トツ」だ。そのうえにネットで今度は街宣の日時を予告する。そうすると映画館は耐え切れずに、予告された街宣予定の前夜に中止を発表する。3館とも全く同じパターンだ。街宣がある前に、おびえた映画館が「自粛」するという形である。 既に東京は全滅なので6月26日の公開はなくなったが、横浜、さらに地方にも電トツが広がっており、今後も降りる映画館が出て
アカデミー賞長編度ドキュメンタリー賞を受賞しながら、日本では物議をかもし、なかなか公開できないでいた映画「ザ・コーヴ」だが、公開が正式に6月26日に決まった。といっても、先週あたりから劇場に抗議の動きがあるなど、2年前の映画「靖国」騒動と同じ状況になっており、無事上映されるかどうかは予断を許さない。 この映画については発売中の月刊『創』が森達也、綿井健陽、想田和弘、是枝裕和さんらドキュメンタリー映画の第一人者による座談会を掲載しているが、主要な問題点はこの論稿に尽きているといって過言ではない。そこで今回、『創』では特別にこの座談会をネットで公開することにした。というのも、来る6月9日(水)夜、なかのzero小ホールで上映とシンポジウムを開催することにしており、限られた時間で凝縮された議論をするために、あらかじめ論点整理をしておきたいと思ったからだ。 9日のシンポでは、映画を全編上映した後に
東京都青少年条例の改定・強化案の採決が3月19日の都議会総務委員会で棚上げになった。継続審議を求めた民主党に、生活者ネットや反対を決めていた共産党が同調、改定案の採決を求めると見られていた自民党・公明党も民主党の提案を呑み、委員会を構成する全会派一致で「閉会中の継続審査」が決まったからだ。4~5月の閉会中に参考人を呼ぶなどの審議を続行し、6月の第2回定例会で採決が行われる見通しだ。 実は、15日に里中満智子さんやちばてつやさん、永井豪さんほか出版業界関係者らが民主党総務部会のヒアリングに応じ、引き続いて記者会見や都議会内での300人規模の集会を開いた直後、民主党執行部は会議で採決に対する態度を決めたという。19日の採決前には、提案者の都青少年・治安対策本部も巻き返しの一手を打ってきたらしいが、総務委員会の前の理事会では、当初、改定案に賛成すると見られていた自民党・公明党も、旗色が悪いと見て
昨日の都条例改定に反対する漫画家会見は、朝日新聞が1面で報じたり、テレビのニュースでも扱われるなど大きな報道となった。新聞では東京新聞も社会面で大きな扱い。毎日や産経も記事にしている。ようやく12日頃から新聞記事が出始めたこの問題だが、一気に大きな話題になった。 昨日の集会でも、今までこういう動きがあったのを知らなかったという発言が多かったのだが、実は昨年来、児童ポルノ法と青少年条例改定の問題は水面下で連動しながら着々と動いていたのだ。ほとんど報じられていないその経緯について、詳しく報告したのが『創』2010年1月号の長岡義幸さんのレポートで、これがこの間、改めて注目を浴びている。 その関心の高まりを受けてアマゾンなどでもこの号の追加注文が入るなどしているのだが、事態が風雲急を告げているため、『創』はここに、そのレポートを公開することにした。大手出版社にはありえない太っ腹な判断だが、あと数
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