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表題以上でも以下でもないのですが、これは自分を物凄く支えてくれた事なのでサクッと書いていきます。 以前、僕は何をトチ狂ったのか日本でも屈指に忙しい病院に自ら志願し研修する事になったのですが、そのときに色々なガチ激務系の人に相談したところ、彼らが口をそろえて言ったのがこれでした。 「寝具、特にベッドだけはケチるな。身体が伸ばせるから、シングルじゃなくてセミダブルサイズの一流ブランドのものを買え。どこのブランドのでもいいけど、選べるのならブランドはシーリーのクラウンジュエルがいい」 「俺は新入社員が入ると、親に頼み込んで借金してでも良いベッドを買えと言ってる。40万のベッドを買ったとしても、日で割れば、たかだか1日1000円程度の出費だ」 「良い寝具は本当に身体に残るダメージも回復力も全然違う。身体は全ての資本だ。走り続ける為のコストを惜しむやつは、大成できない。布団を敷けばいいだなんて甘い考
またKindleが半額セールをやってたので、おすすめ本を列挙していきます。 11/23までのようなので、良さそうなのがあったら是非是非。個人的には今回は「社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた」が一番期待しています。 【Kindleセール情報】 幼児教育の経済学https://t.co/abMfNWvkfv やまもといちろう氏が自分の子供に幼児教育をさせようと決意させられたという本。幼少時教育の何が効果があるのかのエビデンスがいろいろ書かれてて面白い — 高須賀(゚Д゚ υ) (@takasuka_toki) 2017年11月18日 幼児教育の経済学 作者: ジェームズ・J・ヘックマン 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2016/07/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 【Kindleセール情報】 「学力」の経済学https://t.co/V4
有名食べログレビュアーである「うどんが主食」さんが飲食店側から過剰な接待をうけていたという事を告発されて炎上した。 bunshun.jp 実はうどん氏については2~3年前から有識者間で 「態度が悪い」 「味じゃなくてヨイショしたかどうかで高評価が決まる」 などなど色々と言われていたが、今回の文春砲により決定的に信用を失ったと言っていいだろう。 魑魅魍魎だらけのグルメ界 実はうどん氏に限らず、飲食店業界は珍妙な人がたくさんいる。その惨事については友里氏の本に詳しい。 グルメの嘘(新潮新書) 作者: 友里征耶 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/07/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 以下簡素に問題点を書くとこんな感じである。 1.そもそもグルメライターは専業だと年収が300万程度である。 2.その年収で果たしてキチンとレストランを評価に値するほどまわれ
<この記事の編集後記みたいな話になります。単独で呼んでも読めるような形にはしていますが、合わせて読むともっと面白いかもしれません> blog.tinect.jp もともとこの記事を書く発端となったのは、池田信夫さんのあの大炎上した記事が発端だった。 「動物には人権がない」というのは言われてみればまったくもってその通りである。ペットは家族だという文言が通用する位に犬・猫は私達人間に受け入れられているにも関わらず、人権が付与されていないというのは非常に興味深いな、と思ったのである(これはデリダが晩年真剣に考察したテーマらしく、僕も後日関連書籍を読もうかと思っている) 本文中にも書いたけど、「女性が男性を養いらがらないのは、男性がかわいくないから」という着想を得たのは、街でメチャクチャにかわいいチワワがトテトテと散歩している姿を見たときだった。 「あー犬めっちゃカワイイな。僕も飼いたい」 「ん?
またインターネッツ界で業の深いコンテンツが登場した。その名もVALUという。 valu.is またしてもイケハヤちゃんが金の匂いを嗅ぎつけたからから連日バルバルうるさく喚いているので、まあどんなもんかなと覗いてみた。雑感としては表題の通り、「これ、バブルの頃に流行ってたゴルフクラブの会員権と全く同じ仕組みの商品やん」というのが率直な感想である。 どうやらイケハヤちゃんもVALUがどんなものか全然わかってないようなので、とりあえず技術的な事のうんぬんは置いといて、VALUがどんなものなのかを以下で書いていく事にしよう。 VALUの流れ VALUでアカウントを作成するには、まずFacebookのアカウントが必要だ。FacebookのアカウントでVALUのページにログインし、色々と基本情報を入力してVALUのアカウントを作成する。 VALUのアカウントはその他にもTwitterやInstagra
たまたまホットエントリーをみたら連載している媒体でこんな記事が載っていた。 blog.tinect.jp 質の低さを量で補ってた自分としては、まあ確かになあとは思いつつ、自分の超長時間労働を行った研修病院のシステムに果たして意義があったのかどうかを振り返るようキッカケともなった。 何度か書いているが、自分は超ウルトラハイパー激務病院で初期研修を行った。朝の5時から22時までが通常業務。22時に定時の仕事が終わったら、終わらなかった仕事を寝ないで病院に残り、無理矢理次の日の朝が来るまでに仕上げていた。 この働き方が全員にオススメできるとは到底思えないし、はっきりいって普通に仕事ができるようになるという観点からすれば非効率的としかいいようがないシステムだったとは思う。こんな働き方をしなくても、普通に働くのには困らないぐらいの医者の技術は普通に身につく。これはもう、間違いない事実だ。 正直な事を
「あの人、前は面白かったけど最近ちょっとおかしくなってきたよね」 こういわれる人は結構多い。大手メディアに出ている人もそうだし、インターネットでも昔は面白かった人が、徐々につまらなくなってしまうような事象は事欠かない。 最近この現象がなぜ生じるのかについての考えがまとまってきたので、以下にまとめて書いてみる事にする。 ネットで有名になるのに必要なのはわかりやすさと断言力 インターネットは過激で断罪的な発言が好まれる傾向にある。なぜだろう? 世の中には様々な不満が満ち溢れている。 会社に行きたくない、満員電車に揺られたくない、給与が低い、気の合う友達がいない。 これ以外にも例をあげるとキリがない。こういう不満を持った人は、考えがやや過激になる傾向がある。 こういう環境下において、自分の不満をわかりやすく断言的な発言で発信するタイプの人間は非常に好まれる。 多くの人は、不満があっても自分の言葉
昨今、英語教育の必要性が声高に叫ばれているが、筆者はどちらかというと日本人はまずキチンと日本語を勉強するべきだと認識している。幼少時という人格形成に強く影響する時期に、他の言語を習得する事に労力を費やすメリットが基本的には少ないと思うのがその理由だ。 言語はかなり思考と強固に結びついている。例えば神という単語一つとっても、日本語と英語では随分とニュアンスが異なる。英語圏だと神はかなりの確率でThe God(日本語のニュアンスだと唯一神)を意味する事が多いけど、日本語の神からはそういう認識は非常に湧きにくい。私たちにはやっぱり八百万の神々の方が”しっくりくる”。 私達日本人がなんだかんだで均質的な思考回路を持つことができるのは、日本語という同一のツールを用いて思考を行っているからである。そしてこれは日本語での会話を通じてより強固にフィードバックをうけながら強化されていく。この習得過程は幼少期
僕たちは自分の身体を意のままに、それなりにスムーズに操る事ができる。障害をおうまでは。 渋谷の大通りをあるいていると、時々杖をついてゆっくりを歩みをすすめる人をみかける事がある。昔はそういった人をみても「邪魔だなぁ」としか考えなくなったけど、最近はそういう人の人生のスピード感はどういうものなんだろうかという事に非常に興味がわいてきている。 世の中には仕事が凄く早い人もいれば、遅い人もいる。しかしその人自身からみれば、自分の仕事のスピードというのは自分が絶対基準なわけだから、自分の行動が早いとか遅いとかいう風に感じる事はないだろう。他人の仕事については色々思うことはあるだろうけど。 基本的には人は人生のスピード感は早ければ早いほどいいと思う傾向がある。仕事は早く終わらせるのが良しとされているし、生産量は高ければ高いほどよいとされている。けどそうやって人生のスピードをメチャクチャに早めたとして
日本の医療レベルは全体的には比較的マシなレベルではあるのだけど、これはあくまで全体の平均の話であって局所局所では結構ビックリするような医療が行われていたりするのもまた事実である。 何の分野でも、スポーツの世界1位の人が凄いという事には誰も異論がないだろう。特に短距離走やサッカー、野球といったメジャーなスポーツのトップクラスの選手の実力は、恐ろしいものがある。彼らがなぜ優秀なのかというと、それは激しい競争の中に身を置いているからだ。 ウサイン・ボルトの優秀性は、彼を除く凡百のランナーとの比較により証明される。彼は、彼以外のランナーとの激しい競争の結果、超人的ともいえるスピードを得ることに成功した。これは競争の結果である。競争原理が全く働かない、どこぞの未開の地の短距離走者がボルトよりも早いだなんて事はまずない。競争は人をムチャクチャ優秀にするのである。 ここで頭のいい人ならば気がつくと思うの
てきとーに入った本屋で非常に面白い本を見つけ、先ほど読み終わったので紹介する。おすすめ度は☆5。 視力を失わない生き方?日本の眼科医療は間違いだらけ? (光文社新書) 作者: 深作秀春 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/12/16 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 本書、「視力を失わない生き方」は現役の眼科医による眼科診療の最先端について書かれたものだ。やや専門性が高い内容なので普通の人が読むのは大変かもしれないけど、かなりわかりやすく書かれているので読めなくはないかとは思う。 この本に書かれている事はかなり衝撃的だ。他の病院で適当な目の治療を施され、失明寸前に陥ってしまった症例がそれこそ雨あられのように紹介されている。 こんなこと、本当にあるんか???といいたくなるような話のオンパレードだけど、医療の現場にたつものからすれば結構そういうテキトーな診療を
数年ぶりにサイゼリヤにいってみた。食後感をはじめに申すと、ビックリするぐらい良かった。っていうか安すぎである。なんだこの値段設定。 もともと興味をもったのは、イナダシュンスケさんのこの記事がキッカケだ。 inadashunsuke.blog.fc2.com サイゼリヤというと、前はミラノ風ドリアぐらいしかイメージがなく、まああれなら食べなくても良いかなと思っていた事もあり暫く脚が遠のいていた。だが上の記事がどうにもこうにも旨そうなのと、子供ができたら暫くファミレスぐらいしか行けないだろうという思いもあって本当に数年ぶりに脚を運んだ。そしたらビックリするぐらい良心的で関心してしまった。 ワイン250mlで200円の衝撃 飲食店の経営は難しい。目の前に同じような店があったとしたら、店先に置いてあるメニューが100円安いというだけで99%の人は安い店を選ぶだろう。 客足がなければ売上が成立しない
新年があけた。去年はいろいろあったとは思うけど、みなさまも気分を一新して各々自己啓発に努めて欲しい。さて新年一発目のブログだし、為になりそうな話をしようかと思う。テーマは友達の作り方にでもしようか。 なんとなくだけど、このブログを読んでいる人に結構多いんじゃないかと思うタイプの人達として、忘年会にも呼ばれず年末年始を1人で過ごした人だとか、年賀状なんて一枚もこない人なんかが結構多いんじゃないかと思っている。まあ僕がそういう人間だったから、きっと君もそんな感じだろう。 僕も今年で31になるのだけど、今までの人生を振り返ってみると大学卒業まではそれはもう孤独にまみれた人生だった。友達はいない。だから趣味は共有できない。まわりの人間はつまらない。まあそういう独りよがりな人生だった。 僭越ながら同種のタイプの人間を代表させてもらい一言わせてもらうと、まあ君たちのようなタイプの人間はしばらくずっと孤
世間には意識が高い人がいる。この意識が高い人達、口では色々いい、凄い事をやりたそうな素振りをしているにも関わらず、実際問題彼らがすごい人になる事は非常に稀である。 今日は意識が高い人と、本当に凄い人の違いについて書いていこうと思う。 人の凄さは実績でのみ記される 自分が特別だという意識は、人ならある程度は持っているものだと思う。僕も中学生の時、意味もなく自分は世界で最も凄い人間だという不思議な自信に満ち溢れていた頃があった。 そのうち成長ホルモンが脳みそから抜け出すにつれて、僕の不思議な自尊心も雲散霧消したのだけど、まあ似たような謎に自信に満ち溢れる経験をした人は結構多いんじゃないだろうか。 意識が高い人達が世間一般から嫌われがちなのは、こういう僕が持っていた中学生時代の「俺は凄い」妄想を、いい年こいた大人にもなって振りまくからだ。そういう遅れてきた自尊心の芽生えに世間は冷たい。何故か?そ
ドナルド・トランプが大統戦に勝利した。選挙前はヒラリーが僅差で勝つという噂で持ちきりだったが、蓋を開けてみればトランプ圧勝で僕を含めて世間の人々は驚愕したと思う。 知っている人も多いかもしれないけど、米国の大統領は、勝利後に演説を行う。オバマ大統領の感動的な演説を覚えている人も多いはずだ。小説家の第一作目にその作者の書きたいことがほぼ全て内包されているのと同様、大統領演説には大統領になった人のやりたいことが大体書いてある。 以下簡単にそれを読み解きつつ、トランプ大統領がどういう為政を行うかを予測してみよう。 www.buzzfeed.com オバマとトランプの意味するアメリカ国民の違い オバマ大統領は大統領演説でこう述べた。ちょっと長いけど引用する。 「民主党員も共和党員も、黒人も白人も、ヒスパニックもアジア人もアメリカ先住民も、ゲイもストレートも、障害者も障害のない人たちも。アメリカ人は
僕は三度の飯よりメシが好きだ。そしてその中でも鮨をかなり偏愛している。 魚の切り身を酢飯に乗せただけの単純なこの料理・・・こんな単純な料理に、人はなぜ惹きつけられるのだろうか?鮨には日本人の魂を揺さぶる何かがある。 現在は空前の鮨ブームだ。一年先まで予約で一杯だとか、常連じゃないと予約が取れないという鮨屋がバンバン出てきている。そしてブームの効果もあってか、外食産業の中でも値上げが特に著しく、また野心あふれる若手の寿司職人の独立が後を絶たない。 かつては鮨を一人前に握れるまでに10年の修行が必要だといわれていた。だが現在ではそこまで綿密な修行を行う人は稀だ。最近の若手寿司職人は書物やインターネットでの情報に加え、横の繋がりを強化する事で短期間で比較的容易に技術を高め、かなり若い段階で独立して店をかまえている(鮨は他の料理と比較して必要とされる作業工程が少ないので、比較的独立が容易だというの
若い電通の社員が過労によりこの世を去った。実に痛ましい事件である。 グローバルエリートの超・長時間労働問題は正直なところ難しい。たとえばハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場ではハーバード・ビジネス・スクール卒という世界でも最高峰のウルトラハイスペック達が、高収入を得るために卒後、コンサルや投資系銀行に進み、辛い現実に直面しているという事が指摘されている。 ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場 作者: フィリップ・デルヴス・ブロートン,岩瀬大輔,吉澤康子 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2009/05/21 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: 73回 この商品を含むブログ (34件) を見る 今回の事件は東大卒の電通というこれまたウルトラエリート街道を突っ走っていった人間の死という問題により注目をあびるようになった。 だけどぶっちゃけ、この手の話題
最近読んだ本の1つで格闘家の青木さんの「空気を読んではいけない」が結構面白かった。今日までセール中で600円ぐらいと半額なので、興味ある人は読んでみるといいと思う。 空気を読んではいけない (幻冬舎単行本) 作者: 青木真也 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2016/09/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る この本は青木さんの人生論であるわけだが、個人の生存競争の方法論としてもなかなか勉強になる事が多いので、今日は閉じた世界(地元)と開かれた世界(グローバル社会)における生存戦略を絡めて筆をとることにする。 閉じた世界(地元)と開かれた世界(グローバル社会) 世間には様々な尺度がある。家族ならば構成員は多くても5人前後だけど、これが学校のクラスになれば30人程度、医者などの職能集団ともなれば、数万~数十万もの人により、”世間”が構成される。 所属する”世間”
今更だが「君の名は」をみてきた。初めのうちはシンカイマコトという単語にアレルギー反応を示していたので絶対に見るものかと思っていたのだけど、あまりにも評判がいいので期待値50%ぐらいでみにいったらメチャクチャ面白かった。これはシンゴジラと比較してもわかりやすくヒットしやすい映画だと思う。まだみてない人は是非とも映画館にいってみるべきだ。 だがこの作品、見終わってからずっともやもやしていた事がある。たぶんみんなも同じ思いをあるシーンで感じていたんじゃないかという風に考えている。そしてそれを考えれば考える程、ひょっとして新海誠はこの作品を本当に作りたかった形で作れなかったのかもしれないという思いが段々とでてきた。以下ものすごいネタバレ含む考察なので、繰り返しになるけどまだ映画をみていない人は絶対に絶対に映画館にいってから読んで欲しい。たぶんこれを読んでから映画を見ちゃうと面白さが半減するだろうか
若者の本離れが言われて久しい。 テレビ、SNS、ソシャゲ等々、かつてはとは違い娯楽の種類も多様化してきており、暇つぶしの手法として、わざわざ本を選ぶ必然性がどんどん下がってきてしまっている。 読書は確かにある程度敷居が高い趣味であるという事は事実だけど、昨今の出版不況はそういうものとは別の場所にあるんじゃないかとも思っている。響を読んでその意を新たにした。 響~小説家になる方法~ 1 (ビッグコミックス) 作者: 柳本光晴 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/02/27 メディア: コミック この商品を含むブログ (5件) を見る 純文学とは何か 響の一大テーマは純文学にあるという事は読み進めれば誰しもが気がつく。じゃあ純文学の定義ってなんだろう? モブキャラの1人が「純文学の定義って何?」と主人公に問うたところ、響は「三島由紀夫、太宰治、芥川龍之介、村上春樹・・・」と作家の個
久々にあまりにも凄すぎる作品に出会って放心状態なので勢いにまかせて筆を綴ることにする。 響?小説家になる方法?(4) (ビッグコミックス) 作者: 柳本光晴 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/07/29 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 響~小説家になる方法、このタイトルからあなたは何を想像するだろうか。まあなんかつまらんハウツーものだったり、表紙の女の子の地味めな感じからクソつまらない文学話でも展開されるんじゃないかというのが関の山だろう。 断言しよう。あなたのそのイメージは読後180度コペルニクスを圧倒的に突き放して展開する。この作品は圧倒的であり、バイオレンスであり、背筋がゾクゾクする。 あなたは作家というとどういうタイプの人間を想像するだろうか?想像力豊かだったり、根暗で文学が好きだったり。そういう文学少年やら文学少女チックな何かを期待してしまう
いまさらながらシンゴジラを見てきた。実に細部までねりこまれたストーリー構造を呈しており、この緻密さ、さすがは庵野監督と思わされる作品であった。 ただ個人的にはこの作品が一般的に受け入れられているという事が非常に不可解だというのもまた事実である。題材はゴジラだし、内容はどちらかというとちょっとマニアックであり、庵野というビッグネームがあるにしたって、ここまで大騒ぎされるというのはちょっと予想外にも程がある。 映画をみてから数日間、なんでこの作品が物凄く多くの人の心に響いたのかを考えてみたのだけど、この映画がコミュ障に優しいという事に気がついてから、一気に納得がいくようになった。以下、日本の行政における意思決定の仕組みについて簡単に書きつつ、シンゴジラの妙味について書いていこうと思う(以下ネタバレというようなものではないけど、シンゴジラをまだみてない人は避けたほうが無難なのかもしれないという忠
前回に続き、差別と身分制度の話である。今度は子供という観点から読み解いていこうと思う。 ameblo.jp かつての日本や欧米のように、生まれながらにして社会的階層がほぼ強固に固定されてはいない現在では、努力し望みさえすれば自分の社会的階層を上げることは可能だ。ただし、それができるのは現在の日本ではほとんど大学入学前段階までになる。 一度大人になってしまったら、よっぽどの事がない限り階層を変えることはできない。性格的にも能力的にも、人が変れるのは大学入学前だっていうのは、だいたいの人も認識しているだろう(それ以降の年齢から一念発起して変わる人もいるっちゃいるが、ごく限られた例外でしか無い) じゃあ逆にいえば、それ以前の成人前段階においては、社会的階層は非常に緩やかなものとなっている。つまり、子供の社会的階層は非常にグラデーションがあり、どの階層に落ち着いても不思議ではない。 かのブログ主が
「この世には上層と下層という身分制度があります。下層のものとはかかわってはいけません。なぜならばその人達は馬鹿だからです」というような趣旨の事を書いたブログが炎上した。 ameblo.jp 個人的にこの議題が炎上するのは日本社会の現状を考える上で非常に有用なサンプルだと思うので、以下平等についての問題提起をしつつ書いていくことにする。 友達を選ぶ基準 あなたが日々付き合っている人達を思い浮かべて欲しい。何故その人と付き合っているのだろうか?たぶんほとんどの人はウマが合うとか、なんとなく気が合うといったふわっとしたワードで友達を選んでいると思う。 友人を選択した理由をもう少し突き詰めていくと、比較的性格が一致した教養・経済のレベルが似たような人となる。社会の上層にいけば行くほど、その間でなされる会話の教養レベルは比例して上昇していくし、遊びにいったり食事に行ったりするのに使うお金の金額も、比
今回の事件に合わせて介護問題について書いたら驚くほどネガティブなコメントがたくさんついた。まあ主語が「君たち臭いものに蓋をしてるけど、本当はメチャクチャ差別主義だからね」みたいな感じだから仕方がないといえば仕方がない。君は差別主義だねと言われて「そうですね」って黙って自認できる人はあまりいないだろうし。 差別について語る前に、平等を考える際の大原則について言っておこうと思う。平等の原則はすごく簡単だ。 「自分がされて嫌な事は、人にするな」 これ以上でも以下でもない。つまりあなたがされたくない事を、他人にいかなる理由であれ強要している時点で、あなたは暗に差別を行っている。「給与を貰ってるんだから文句をいうな」とか、そういうコメントをいう人は、全部自分が当事者になった時に甘んじで口を噤む事になる事実を受け入れてください。 まあ僕がどうこう言うよりも現場のコメントの方が胸に来るだろうからそれを下
今朝起きたら、なかなか衝撃的なニュースが飛び込んできた。 www3.nhk.or.jp 犯行者は「障害者がいなくなればいいと思った」と行って犯行におよんだという。これは実に含蓄深い行動理念だと僕は思う。 平等をドヤ顔で語る人はその裏で働く奴隷の顔を思い浮かべているのか 現代社会は昔と比べて余裕がある。それ故に、昔だったら生きてはいけなかった人達も比較的少ないコストで豊かな生活を享受できるようになっている。そうして発達した現代では、身体・知的障がい者や認知症を患った高齢者が介護福祉施設で養われるようになった。 これ自体はよい事だと思う。社会的弱者という存在をどこまで救うかというセーフティネットが機能しているという事は、それすなわち国民の生活が基本的には保証されているという事とほぼ同義だからだ。 この手の平等を語る人達がよくいう言説として以下の様なものがある。 「障害者や介護が必要となる人達を
任天堂の株価がポケモンGOの影響で爆発的に上がった。Brexitの頃は13000円くらいだったのが、今や21000円もする。買っときゃよかった。 とある筋によれば、ポケモンGOのアクティブユーザー数は既にTwitterのユーザー数にも匹敵するぐらいという事である。これははっきり行って尋常じゃない数だ。 ポケモンGOがどういうゲームか簡単に言えば、スマホを持ってリアルに外に外出し、スマホのカメラを通じて現れるポケモンをGetするというゲームだ。ゲームらしく全てがゲームの中で完結するのではなく、現実とのリンクがあるという点が既存のスマホゲーと比較して面白いポイントだろう(このシステムはIngressというゲームで既に導入されており、今回のポケモンGOの開発にはIngressのスタッフも関わっているという) そしてこの事を聞いてから、ポケモンGOの持つ恐ろしい潜在能力に気がついてしまった。ポケモ
世の中には貧富の差がある。キリストが誕生してから2000年たった今でも、格差はなくならない。何故か?それは資源に限りがあるからだ。 豊かになるためには沢山の資源が必要だ。限られた資源の中で、豊かさを享受するためには分配に傾斜をかけるしかない。 昔の人々は、まずはじめに身分制度を構築する事から始めた。貴族と農民。士農工商。身分制度を設けることで貧富の差を作り出し、余裕ある多くの資源をアッパークラスへ、生きるのに最低限の少ない資源を下層民に配分することで、格差を作り出していた。 そして時は流れ、世にグローバリゼーションの流れが到来する。すると頭のいい人達はある事に気がつく。「資源の偏りを国内ではなく国外で形成すれば、我が国はもっと富むではないか」これが帝国主義だ。多くの列強諸国がこぞって各地を武力で傘下におさめ、植民地という名の不平等な力関係を結ばせる事にやっきになった。 植民地で生まれた豊富
貧しくなったからか、ここ最近は経済的なメリット・デメリットで物事を語る人を多数みるようになった。 僕自身も、比較的経済的な観点でモノをみることが多いのであまり偉そうに何かをいえるような立場ではないのだけど、やっぱりというか非経済的な活動も人は行うべきなのではないかという思いもどこかにあるのは事実だ。今日はそういう話をしようかと思う。 メリットでものを選びすぎる人達は、デメリット側になったら即切り捨てられても文句はいえない。 経済という観点は非常に冷酷だ。良くも悪くも、時間単位で自分の活動に値段が付けられてしまう。 僕なんかだと、一応時給換算では最低一万ぐらいは計上できてしまう。例えばこのブログの執筆だと、大体1~2時間はかけているので、経済的な観点から言えば、このブログの執筆は完全に損失以外の何物でもない。 他にもワイン会も主催しているが、こちらも基本的には利益はゼロ。セラー管理費やセッテ
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