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ブックマーク / matsuo-tadasu.ptu.jp (8)

  • 学校選択制の外部性が大津いじめ事件を生んだ

    松尾匡のページ12年8月21日 学校選択制の外部性が大津いじめ事件を生んだ 実家の法事で帰省するのと、学会の雑誌の特集の巻頭文の締め切りが重なった山場も終わり、今度は8月末締め切りの論文レフェリーと9月1日の講演準備に向けて、とりあえず一息です。 さて、拙著の反響ですが、いつも拙著ご評価いただいている「南船北馬舎」さんが、今回の『新しい左翼入門』もサイトで取り上げて下さいました。 近著探訪(26) ありがとうございます。「100%ノンポリ」でいらっしゃるそうですけど、またもお褒めいただきうれしく思います。「新左翼」スルーは実際紙幅が足りなかったのは事実でして…。しかし、最初の方で触れたように、「中核vs革マル」はじめ、多くの事例がやはり書のテーマの「嘉顕の道」vs「銑次の道」で説明できると思います。 共著『資主義の限界と社会主義』の私の章「リスクと決定から社会主義を語る」については、濱

  • 性感染症講演とか色平哲郎医師のお話とか生協関係の打ち合わせとか

    ※追記:9月9日に参加した大学院のときのサブゼミのOB研究会で、性風俗産業の現場についていろんな意味で詳しい知人がいたので、話を聞いてみました。 そしたら、下記の大阪府の分析について、「ソープランド」という表現をしましたが、90年代終わりには大阪ではソープランドはすでにほとんどなくなっていたそうです。06年の改正風営法施行で規制が強化されたのは、ソープランドだけでなく、その他の有店舗型経営一般にあてはまることだそうで、大阪で世紀の変わり目前後の不況期に雇用を吸収していたのはファッションヘルスなどの有店舗型だったそうです。そしてそこではたしかに、月一回は従業員に検査させていたということです。それが、06年の改正風営法施行後、規制で激減しているとのことです。 というわけで、下での推測は、「ソープランド」という表現を、ファッションヘルスなどの有店舗型業態と改めればあてはまっていたということになり

  • 売春は女性差別か否か

    松尾匡のページ 02年8月15日 売春は女性差別か否か 差別の構造を利用しているのが差別なのである: 以前『週刊金曜日』で売春が女性差別か否かをめぐって、論争が読者を巻き込む混迷の泥試合になったことがあった。 私見によれば、現状の売春は女性差別である。 しかし、それは売春そのものがそうだというわけではない。他のあらゆるサービス産業との間で合理的な区別付けがつくわけではないし、あえてつければセックスワーカーへの差別となる。 そうではなくて、「何の技能もない女性がまとまったお金を得て生活しなければならないときに、他に選ぶ適当な職業がない」という女性に不利な社会構造を、男の側が利用していることが差別なのである。 もっと広く言えば、個性を生かして社会から評価されて生きていく道を見い出すに際して、女性にとっては、男と比べて他の選択肢が著しく狭められ、ただ容姿によって評価される道ばかりが異様に膨らんで

    lakehill
    lakehill 2010/10/10
    これはいいかもな
  • どマル経教育どうすりゃ委員会

    松尾匡のページ 09年5月23日 どマル経教育どうすりゃ委員会 いつもは火曜日の立命行きなんだけど、今週は月例の「森嶋研究会」なるものがあって一日早く月曜に出かけた。来は森嶋・カテフォレスの『価値・搾取・成長』を読んでるんだけど、今回は私に「マルクスの基定理」の歴史を教授せよとのことだったので、すっぽかすわけにはいかなかったのだ。 草津に着いて気づいたのが、研究室の鍵を忘れたこと。忘れたら、研究助成関連の事務室の職員の人にマスターキーで立ち会って開けてもらい、また閉めてもらわなければならない。職員の人は定時で帰るので、夜間無施錠になって、ちょっと不用心である。 それはまあいいが、同時に、自転車の鍵も忘れたことに気づいた。 今週はいつもより一日早く来るので、南草津駅前の駐輪場に週末自転車を泊めておく料金が一日分少なくなるからと思って、前の週はバスではなくて自転車で駅まで降りていたのだった

    lakehill
    lakehill 2009/05/24
    「私がなぜマンキューの十大原理を受け入れているのか報告しろということ」>これって当たり前のことばかりじゃん、なんでこんなこと報告しなきゃならないのだろう?
  • 安田洋祐先生に旧著をほめられて思い出す

    松尾匡のページ 08年7月2日 安田洋祐先生に旧著をほめられて思い出す 『「はだかの王様」の経済学』、その後、ウェブ上でいくつか好意的なご書評をいただいております。そのうち、コメント欄のあるものは、ここではちょっと迷惑をかけると恐くてリンクを貼れませんが、さしつかえなさそうなところでは、このようなのがあります。 出版社「南船北馬舎」さんのサイトの「近著探訪(8)」 内田樹....。誰だ笑ったのは。いいじゃないか。私はほめてもらえてとてもうれしいぞっ!! あと、finalventさんの「極東ブログ」でも、詳しいご批評をいただいています。ありがとうございます。 http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2008/07/post_4e7c.html 一応、コメントを書き込みましたが、補足しますと、師匠置塩は、「決定の所在」とか「情報処理能力」の

    lakehill
    lakehill 2008/07/03
    「景気回復のために一番期待できるのが、(データ分類では個人消費には分類されませんけど)住宅投資です」>一番期待できそうにないわなあ、自動車でさえ若い世代に売れてないのに家なんてもっと無理でしょう
  • 山形浩生さんの『「はだかの王様」の経済学』評の件

    松尾匡のページ 08年6月18日 山形浩生さんの『「はだかの王様」の経済学』評の件 (続編『「はだかの王様」の経済学』ウェブ議論小括 を書きました。あわせてお読み下さい。) というわけで、山形さんが拙著の批評をして下さいました。 http://cruel.org/other/matsuo/matsuo.html いやいや、見事にこきおろされちゃった。まだの人はとりあえず読んで下さい。できれば(いや是非是非)拙著をお買いいただき、以下の文章とも読み比べて、山形さんの評が適切かご判断いただきたいと思っています。 【設備投資の話の件】 いや山形さんは大事なこともおっしゃってるんですけどね、ただ少なくともこの最初のほうの設備投資についての議論だけは駄目ですよ。山形さんって経済学わかっていらっしゃる人だと思っていたけど、それにしてこういう理解なら、自分の書き方に、なおも独りよがりさがあったということ

  • 疎外論 松尾匡のページ

    松尾匡のページ 用語解説:疎外論 共産党支配下のソ連や中国などでは、人間の解放を掲げる思想の名のもとに、何千万人もの罪もない人々が殺されていった。 かつての日軍国主義は、祖国と民族の誇りのために、多くの異民族を犠牲にしただけではあきたりず、特攻、バンザイ突撃、集団自決等々、何の戦闘効果もない無駄死にをすべての自国民に強要した。 今もなお、「正義」の名のもとに、「宗教」の名のもとに、「民族の誇り」の名のもとに、他人の命も自分の命も踏みにじる人々が絶えない。 そもそも、「考え方」「理念」「思い込み」「決まりごと」等々といったことは、どこにも物理的実体がない。生物的実体もどこにもない。ただ人間が頭の中で作りだした、人間の頭の中にだけあることにすぎない。 それなのに、これらの事どもは、一旦できあがると、それを作りだした生身の人間を勝手に離れて一人立ちしてしまう。そして、どこかにあたかも物理的実体

  • 右翼と左翼 - 松尾匡のページ

    松尾匡のページ 用語解説:右翼と左翼 サイトのエッセーなどでは、「右、右たらず。左、左たらず。」という現状をしょっちゅう嘆いている。どうも、世間の右、左の基準と、自分の基準がかなりズレているようなのだが、元来の筋を通せば私の基準になるはずである。ここでは、このサイトで、「右翼」「左翼」という言葉が何を意味しているのか、簡潔に図式化して説明しよう。 【世界の切り分け方が違う】 右翼と左翼の違いの最大のポイントは、世界を切り分ける見方の違いである。稲葉振一郎さんの新著で紹介されている田島正樹氏も似たようなことを言っているようだが、もっと大胆にすっきり図式化するとこうなるだろう。 世界を縦に切って「ウチ」と「ソト」に分けて、その間に質的な対抗関係を見て、「ウチ」に味方するのが右翼である。 それに対して、世界を横に切って「上」と「下」に分けて、その間に質的な対抗関係を見て、「下」に味方するの

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