二年半まえに『電気と工事』に寄稿したものの草稿を以下に。 僕たちは日常的によく政治家や官僚たちの悪口や批判を口にする。でもその一方で、何か民間で不祥事が起きると、国にどうにかしてほしい、と注文もする。そんなに悪口や批判をふだんからいっている人たちに、なんで非常事態(?)のときに期待するのか、ちょっと考えをめぐらすとおかしな気もするけど、それが僕たちの日常的な行動パターンみたいだ。まるでふだん成績の悪い学生に、いきなり100点満点を期待するような態度。 問題はこうなのかもしれない。政府ってどれだけダメで、どれだけなら期待していいわけ? と。 こんなときに思い出すのが、『機動戦士ガンダム』だ。『機動戦士ガンダム』といえば、日本のサブカルチャーを代表するアイコンのひとつ。初めて放送開始されてからすでに30年以上が経つ現在でも、「ガンダム」の名前の入った新作アニメや様々な関連商品が市場に提供されて