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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (32)

  • 政府ってダメなの、イイのどっちなの?

    二年半まえに『電気と工事』に寄稿したものの草稿を以下に。 僕たちは日常的によく政治家や官僚たちの悪口や批判を口にする。でもその一方で、何か民間で不祥事が起きると、国にどうにかしてほしい、と注文もする。そんなに悪口や批判をふだんからいっている人たちに、なんで非常事態(?)のときに期待するのか、ちょっと考えをめぐらすとおかしな気もするけど、それが僕たちの日常的な行動パターンみたいだ。まるでふだん成績の悪い学生に、いきなり100点満点を期待するような態度。 問題はこうなのかもしれない。政府ってどれだけダメで、どれだけなら期待していいわけ? と。 こんなときに思い出すのが、『機動戦士ガンダム』だ。『機動戦士ガンダム』といえば、日のサブカルチャーを代表するアイコンのひとつ。初めて放送開始されてからすでに30年以上が経つ現在でも、「ガンダム」の名前の入った新作アニメや様々な関連商品が市場に提供されて

    政府ってダメなの、イイのどっちなの?
  • 小宮隆太郎の60年代後半スウェーデン経済論

    若き小宮氏がヨーロッパの経済調査でスウェーデン、西ドイツなどを訪問したときの感想をまとめた『ヨーロッパ経済の旅』(1968、中公新書)より、スウェーデン経済に関する評価を以下に抜粋。なお小宮氏の現在流布している「小さな政府」論や「市場主義」への違和感や批判が関連すると思われるが、これについては旧ブログのエントリー参照http://reflation.bblog.jp/entry/200665/のこと ヨーロッパ経済の旅―国際化時代の経済と経営 (1968年) (中公新書) 作者:小宮 隆太郎中央公論社Amazon 「スウェーデンでは1930年代から社会民主党政府のもとで、いち早くケインズ的な財政金融政策や近代的な社会保障制度が採用された。…今日、スウェーデンの所得水準がアメリカを除いて世界最高であるのも、賢明な財政金融政策によって一九三〇年代の大不況の影響が先進国中もっとも軽くてすんだこと

    小宮隆太郎の60年代後半スウェーデン経済論
  • ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』上下巻

    リーマンショック以降、経済学の批判と見直しが盛んだ。経済学(経済的合理性を前提にした人間観)を批判することは、ほぼ経済学の誕生した時から行われている。例えば『クリスマス・キャロル』で著名なイギリスの小説家ディケンズは、『つらい時代』の中で当時の経済学(古典派経済学)を容赦なく批判している。 だが、この経済学の前提である経済的合理性人間観は、そのような批判者たちに対していままで何重ものガードでまもられてきた。リーマンショック後の経済学批判の暴風雨の中でも、『ゾンビ経済学』と形容されるようにしぶとく「復活」している。ところが、この経済的合理性を前提としている人間観を、頑強な実証&実験をもとに、そのほぼ転覆に成功しているのが、ノーベル経済学賞の受賞者でもあるダニエル・カーネマンの業績だろう。そして書はそのカーネマンの現在の考えを一般の人にもわかりやすく説明した、新しい時代の「経済学」のだ。

    ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』上下巻
  • 荻上チキ『彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力』

    素晴らしいだ。それ以上に研究とは、啓蒙の在り方とは、そしてそもそも人間とはなんだとろうか、という思いを何度も書の通読中に思った。語り口はやわらかくまた優しいが、時に熱情的なメッセージが冷静に刻み込まれている。同時代の“全体像”を出会い喫茶、出会い系という風俗を通して描いた著作だ。多くの人が長くこの著作を読み、私たちがいま生きている2010年代の肖像として今後利用していくだろう。それほどの著作だ。経済思想史的にいえば、これはまさに現代の『貧乏物語』なのだ。河上肇のこのベストセラーが、当時の日の現実で「貧乏」を描くことなく同時代のイギリスの状況を描いたことに対して、書は現在の日の「貧乏」ではなく、ありのままの現在の日の「貧困」を描写しようとしている。そしてその試みは私の思うところ、きわめて深いレベルで成功している。 書の出会い喫茶調査(時間的にも地域的にもかなりのサンプル収集と

    荻上チキ『彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力』
  • 韓国経済のメモ(成長、貿易関連)

    昨日の阿佐ヶ谷トークイベント用のメモの一部 昨日のトークイベントでも冒頭で話題になったが、、愛国系の議論では、韓国の経済が明日にでも崩壊する(by古谷ツネヒラさんの紹介より)という発言が多い。しかし、そういう危機予言はさておき、もう少し冷静に韓国経済のデータや実体をみてみたい。こと金融面については、やれるだけの政策をちゃんとやっているという事実があるんじゃないかと私見では思っている。 リーマンショック以降もどう割り引いてみても経済は急回復している。キャピタルフライト的状況を懸念すれば、通貨スワップの拡充に邁進しているし、インフレ懸念にも対処するなど、政策の割り当てとそのスピードも適切に思える。具体的に経済のパフォーマンスはよく、この30年の平均成長率は7%近い(マイナス成長は80、98年)。 韓国の実質経済成長率は70年〜80年は平均9%、80〜90年は9.7%、70年代から2010年まで

    韓国経済のメモ(成長、貿易関連)
  • 松尾匡「リスクと決定から社会主義を語る」

    社会主義理論学会編集の『資主義の限界と社会主義』に収録された松尾匡さんの新しい論文です。しかしこの論文集まさかもらえると思ってなかったので買ってしまってたw しかもよくあることだけど買った翌日に大学にいくと来てるとかの必勝パターンww さてこのリスクを最も多く負担しているものに組織の決定を配分するのが最も効率的ではないか、という命題(以下略してリスク・決定テーゼ)を歴史的な事例や現実に応用していく対話調の読みやすい論説です。 旧ソ連でのコルホーズの運営などをみても一部の上級官僚、政治家たちの「国家資家階級」のコントロール。でも「国営農場」ではなく「農民の協同組合」を装ったのは、不作のリスクを政府がかぶりたくなかったから。不作でも工場労働者には一定の支払をしなくてはいけないが、コルホーズの方は不作のリスクは農民がかぶり、他方で「国家資階級」は豊作・不作に関わらず一定の分け前をピンハネ(

    松尾匡「リスクと決定から社会主義を語る」
  • 古市憲寿とネットの愉快な仲間たち:日本とイギリスの若年失業問題

    エントリーに特別な意味はないです。なんとなくつけただけ。 僕にとっての古市憲寿という人物は以下のTogetterで要約されてます。 http://togetter.com/li/326427 感想はただ一言、考えが浅いな、という印象論。それ以上のことは上のやりとりからは言えない感じ。 で、今朝、知人たちが話題にしていた、NHKの「ニッポンのジレンマ」での古市氏への批判大会を読んでてちょっと面白いやりとりだったなと思った。主な登場人物は、常見陽平さんとMay Romaさん、古市氏。 http://togetter.com/li/365766 具体的な内容をみておこう。May Romaさんの指摘 @poe1985 古市さん、大陸欧州やイギリスの若い人の就職についてテレビなどで語っておられますが、実態との乖離がありますので現場を見てから語って頂きたいです。日の若い人が勘違いします。多くの若い人

    古市憲寿とネットの愉快な仲間たち:日本とイギリスの若年失業問題
  • いまの日本に徴兵制を実施したらどうなるか(簡単な経済学的視点から)

    Twitterで徴兵制導入すべし、という意味不明の発言を最近よくみるようになった。基的に、ただの若者には根性や防衛意識が足りないなど、無責任な発言によるものが大半だ。ただし知的な関心もある。徴兵制をいまの日に導入すればどうなるだろうか。それをポール・ポーストの『戦争経済学』を利用して簡単にみておく。 最初に結論でいうと、いまの日に徴兵制をひくと、1)防衛力が低下する可能性、2)若い世代の人的資の蓄積が歪む(ムダが発生)する可能性があるということだ。 ポーストのは、主に徴兵制からAVF(総志願軍)への転換という先進国の主流の流れを分析したもので、日の一部の無責任な論説のように徴兵制への転換とは異なる。なのでこのポーストの視点を逆転させる必要がある。 まず総志願軍の場合は、他の公務員の賃金やまた民間の賃金との競合を考えなければいけない。それに対して徴兵制は基的にその問題はそれほ

    いまの日本に徴兵制を実施したらどうなるか(簡単な経済学的視点から)
  • ジョージ・A・アカロフ&レイチェル・E・クラノトン『アイデンティティの経済学』その1

    まさか出るとは思わなかったアカロフらの野心的な著作である。なぜ野心的か。それはいままでの経済学は「自分がなんであるのか」というアイデンティティについて(例外はあるものの)最近までほとんどまともに考究していなかったからだ。 まず書でいうアイデンティティは社会的な文脈で理解されているものだ。例えばアイデンティティは、自らがどんな社会カテゴリーにあてはまるか、という形で人の行動動機に影響を与える。なぜなら社会カテゴリーが違うと、それに伴う行動動機に違いが生じるからだ。この違いは、主にその社会カテゴリーによる「規範」や「理想」によってもたらされる。 アカロフらは、「行動が規範や理想と合致したときの利得、あるいは合致しないときの損失を表す「アイデンティティ効用」という概念を持ち出し、それを通常の効用と区別する。そしてアイデンティティ効用には、外部性が含まれる可能性を示唆している。例えば他人が「おま

    ジョージ・A・アカロフ&レイチェル・E・クラノトン『アイデンティティの経済学』その1
    lakehill
    lakehill 2011/08/31
    随分野心的ではあるが...
  • ガンダムとエヴァンゲリオンの経済学的考察:序

    シノドスメールマガジンに投稿したものをここで再掲載。メールマガジンの連載も佳境に入ってきてます。連載の最初ではまったくなんのヴィジョンもなかったんだけど、『AKB48の経済学』を出したことで方向が見え、タイラー・コーエンとトマス・シェリングの業績や小松左京の業績を読んでいく中で次第に方向が固まってきました。以下の論説も物語の経済学の文脈からより拡充して改変することが必要だといまは思ってます。 それと自分で読み直して驚いたけど、後半のエヴァの新東京市の復興の処方箋(復興に見合う財政支出と大規模な金融緩和、計画経済<いまだと計画停電など>を縮減させた市場メカニズム中心の日常生活の維持)などは、この論説が2月頭に書かれたことを思うと恐ろしいほど東日大震災以降のいまの処方箋を予見している。 ガンダムと日 『機動戦士ガンダム』といえば、日のサブカルチャーを代表するアイコンのひとつだろう。初めて

    ガンダムとエヴァンゲリオンの経済学的考察:序
  • 物語経済学についての雑感

    タイラー・コーエンの経済学は、最近、独自の進化をみせている。特にリーマンショック後の米国経済の落ち込みによって、人々の文化消費のあり方が変化したという。この点は拙著『AKB48の経済学』でも詳細にふれた。 コーエンはノーベル経済学賞を受賞したトマス・シェリングの論文「消費器官としてのこころ」をベースに、リーマンショック以後の人々は、ネットのさまざまな経路(Twitter、Facebook、ブログなど)を通じて、「こころの消費」により傾斜し出したという。 例えば、ブログを通じて人々は自分の日々の「物語」を生産し、またそれを自ら消費しているという。このような個々の「物語」は、コーエンのいうような個人レベルだけではおさまらないだろう。他者のブログなどと繋がる(リンクする)ことで、さらに大きな「物語」のネットワークを構築するだろう。 この物語の経済学は、コーエンによれば、従来の希少性の学問である経

    物語経済学についての雑感
  • 八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』

    Twitterに書いたことをほぼそのまま掲載。 日の電力問題(原発問題含む)をもっとも入門レベルで解説しているのが、八田達夫先生の「ミクロ経済学?」(東洋経済新報社)。そこでは送電と発電の分離、電力自由化の効用などが独占理論の枠組みで解説されている。これはぜひ読んだ方がいいと思う。簡単だし。 その八田先生の『週刊東洋経済』での議論はこの入門レベルの上にたって今日の東京電力問題についてスタンダードな批判と問題提起をしたものと思う。日の原発政策の最大の問題は文民統制の失敗ということだと指摘している。 ちょっと引用。「日の原子力政策を策定する原子力委員会(内閣府に設置)のトップは、原子力工学の大物教授であり、同門出身者が電力各社、設備会社、経済産業省の原子力事業や政策を担う。つまり、中立を装っているが、陸軍大学の教授に戦争の最終決定を委ねているようなものだ」 すごいきつい表現で、間接的だが

    八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』
  • さらば宇宙戦艦ヤマト1978年8月5日 - Economics Lovers Live

    『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の上映日は78年8月5日。僕はその日、川越市内の駅を始発にのって池袋の上映館に向かった。なぜ始発電車にしたのか記憶がもうないのだが、ネットのない当時では、「この映画がとてもヒットするのではないか」という予感ゆえの行動だったに違いない。 実際に池袋駅に始発電車がつくなり、僕と同年代ぐらいの男の子たちがばらばらと猛烈にダッシュして映画館の方向(たぶん)に向かっていった。僕は焦ったw そして川越に住んでいることと、また川越でこの映画をみれないことを呪った 池袋の上映館はすでに若い男女(僕もだ)が列をつくり、係員はあとから来たものを近くの公園で列をつくり待つように指示した。まだ時間は6時台だったと思う。上映開始まで3、4時間はあった。その公園はいまはもう存在しないが、そこで僕らが列をつくり1、2時間ほど待ったころ、“彼”はやってきた 当時の彼はいま思えば40代

    さらば宇宙戦艦ヤマト1978年8月5日 - Economics Lovers Live
  • 蟹沢孝夫『ブラック企業、世にはばかる』 - Economics Lovers Live

    「内定切り」「試用期間切り」や入社前の説明とは比較にならないほどの過酷な労働やまた大量採用サバイバル(新卒で大量採用して一年後ある一定数残存すればいいという人事方針=過酷な労働環境)など、 いわゆる「ブラック企業」、「グレー企業」という存在はある。 書では「肉系ブラック職場「草系ブラック職場」「グレーカラー職場」といくつかの職場の労働環境を区別して、それらが働く人の価値を毀損しているとし、その対策として解雇規制などの雇用の流動化を提唱している。著者の経験にもとづくいくつかのブラック企業の例は参考になる。 よく僕も思うのだが、日の企業はなぜデータをちゃんと持っているにもかかわらず、一年後、三年後などの離職率、平均在職年数、男女比の定着率などの基データを学生や世間に対してちゃんと示さないのだろうか? 書でもこの点は指摘されている。例えば東洋経済からでている『就職四季報』にはその種の

  • 大学生たちの就職を考える - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    下のエントリーは後でやるとして、さきほど次回作『偏差値40から良い会社に入る方法』(東洋経済新報社)の見を頂く。まだ書店に出るのは来週末で、格的には再来週明けであろう。ちょっと考えなおしてこのの紹介もまめにやることにした。 いま帰りの電車の中で読んで実感したが、やはり若者の雇用についてその無名大学の新卒市場について書いたはめったになく、このの意義もあると深く思ったからでもある。あと最近の僕のの特徴だが、かなり読みやすくなったと思う。妙な知的な刺激もあるように思い、久しぶりに通読してこれはいままでと全然違うものになっている気がした。いや、自分で書くのもなんだが、それ以外、再読した印象を表現できない。 若年雇用をいわば一大学教員の就職カウンセリングベースでとらえたであり、自分としては先のマクロ経済問題を扱った『雇用大崩壊』と完全に相互補完する。あとこのは別に務校の経験だけを書

    大学生たちの就職を考える - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • ポルノ、表現、規制 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    今年のJournal of Economic perspectivesにインターネットのアダルトサイトについての研究論文が掲載されていた。日では最近、児童ポルノ問題と関連して熱い議論が各方面で行われている。児童ポルノ規制そのものについての経済学の論文というのは特に目につかないが、より広義のポルノグライフティについては、いま言及した論文をはじめめぼしいものがいくつか存在する。ここでは備忘録代わりに以下に代表的と思われる論文と概要(日時をまたいで断続的にメモ程度)を書いておく。 Red Light States: Who Buys Online Adult Entertainment?(Journal of Economic perspectivesに掲載されたもの) http://people.hbs.edu/bedelman/papers/redlightstates.pdf The e

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  • 『ゼロ年代の想像力』に掲げる「決断主義」は果たして「ニヒリズム」なのか

    カラスさんに過疎ブログの方で教えていただく。『大航海』を買ったのはたぶんこれで二回目で、前回は10年くらい前、しかもこれがよくみたら「終刊号」か。 栗原さんの論説は、宇野常寛氏の『ゼロ年代の想像力』への厳しい批判である。詳細はぜひ読まれた方がいい。 (略)宇野のいう決断主義は要するに能動的ニヒリズムだったわけだが、それに対する処方箋は、実存を賭けた「小さい物語」同士のバトルロワイヤルの彼岸とかそんなものではなく、政治経済レベルでこのたびの不況ならびに金融危機が回避されるか否かという水準で議論されるべきことだ。八〇年代並みの成長率が取り戻されればそれで解消してしまう程度の「ニヒリズム」にすぎないのだから(それが果たして「ニヒリズム」と呼べるべきかとうのはさておき)。 栗原さんも指摘されているように、宇野氏が昔から繰り返して使い古されている認識をそのままベタに利用しているのにもかかわらず、そう

    『ゼロ年代の想像力』に掲げる「決断主義」は果たして「ニヒリズム」なのか
  • 現代思想の最前線(東浩紀と辛坊治郎)から | 2009-02-08 - Economics Lovers Live

    東浩紀の渦状言論 はてな避難版 http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20090207/1233992298 というわけでこれ以上国債は発行できない、しかし金は欲しい(選挙で勝つために金はばらまきたい)、だから自分たちで紙幣を作ろうって、それがまともな国家のやることでしょうか。定額給付金もバカげてますが、最近の日はいよいよ正気を失ってきた気がしてならない。 東氏と同じくらい「現代思想の最前線」に立つのがすなふきんさんのところhttp://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090208/1234089307で紹介されていた辛坊治郎氏の発言。 しまいに「そんなことやってたら国民は税金も払わないでいいと思うようになる。モラルはどうなるんだモラルは!」なんて半切れ状態。そして最後は政府は信用できない、そんな政府に紙幣発行権与えるなんてとんでもない この

    現代思想の最前線(東浩紀と辛坊治郎)から | 2009-02-08 - Economics Lovers Live
  • 日本はグローバル化をあまりしてないから軽症??

    「日はグローバル化に劣るから諸外国と比べて比較的まし」とか「グローバル資主義の危機で、日でもグローバル化した企業の方がダメージ」と妄説を信じている人が素人にも専門家(それを当にプロといっていいのか疑問だが)にも少なからずいます。 まず「日はグローバル化に劣るから諸外国と比べて比較的まし」からなんですが、IMFの最新の経済展望の資料をみてくださいhttp://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2008/02/pdf/tables.pdf。2007年までが確定で、金融危機が起きた2008年が推定です。2007年からの最もショックを受けたのは先進国では、米国は実質成長率が2.0%から1.6%、ユーロ圏が2.6%から1.3%へ。その他の経済圏が3.9から2.2へ。そして日は2.1%から0.7%へで一番減少率が大きいですよね。これでこの「日はグローバル化

    日本はグローバル化をあまりしてないから軽症??
  • 「量的緩和」という用語を使った新手の日本式詐欺の予感 - Economics Lovers Live

    すでにこのエントリーで指摘しましたがhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081217#p1 その手法の中に、長期実質金利抑制を睨んだ長期国債買いオペとなればこれはもう日流の「量的緩和」という表現は妥当ではない。むしろ日銀やこの時事通信の記事のように無理解・無知なマスコミの一部の書き手によって徒な混乱を日国民に招くだけであろう。 これが格化しないことを祈りますよ(追記:ここの読売新聞の報道などその典型http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081219-00000007-yom-bus_all)。まあ、バーナンキFRBのように国民の生活のために(ドラエモンのブログで読んだけれども)落ちてくるナイフにあえて手をだしたところと、さんざん今回もそうですが事前に「身内」に情報をリークして自社?の保護を図ってきた集団とは発

    「量的緩和」という用語を使った新手の日本式詐欺の予感 - Economics Lovers Live