東日本を襲った戦後最悪の大震災とそれにともなう東京電力福島第1原発の重大事故は、被災地だけでなく、日本中どこでも同じような事態がおきかねないことを浮き彫りにしています。大震災と原発震災の危険に向き合うことは、国民全体の課題です。 いっせい地方選挙のなかでも、震災対策や原発問題が大きな関心を呼んでいるのは当然です。 世界有数の地震国で 東日本大震災のきっかけになった東北地方太平洋沖地震はマグニチュード(M)9・0、最大震度7と記録的な大きさで、直後に各地を襲って大津波もところによって10メートルを超すなど、記録的な被害をもたらしました。その後もM7クラスの余震が相次ぎました。 地球の表面を覆ういくつものプレート(岩板)の境界に位置し、世界有数の火山国でもある日本は世界でもっとも地震の多い国です。過去にも阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震(1995年)など、大きな地震にたびたび見舞わ