7~9月期の国内総生産(GDP)速報によると、前期と比べた実質成長率は0・9%増となりました。この伸びが1年間続くと仮定して計算した年率換算ではプラス3・9%となっています。 輸出の伸びが大きく低下し、輸出から輸入を差し引いた「外需」は横ばいとなりました。他方で自動車の「エコカー補助金」の終了やたばこ増税を前にした駆け込み需要の発生、猛暑の消費刺激効果で「内需」が伸び、全体の成長率を押し上げました。 持続できない輸出頼み 形の上では内需主導となりましたが、駆け込み需要などの特殊な要因が働いた結果です。海江田万里経済財政担当相も「一時的に民間消費が伸びたが、景気は足踏み状態にある」としています。 むしろ、需要を先食いしてきた「エコカー補助金」が終わり、猛暑効果がなくなるために、今後は家計消費が一気に冷え込むことが懸念されています。 欧米の景気回復が停滞し、アジア諸国では電気機器が在庫調整に入