原子力発電所を全廃したイタリアで12、13の両日実施された原発復活計画の是非を問う国民投票は、復活への反対票が圧倒的多数を占めました。イタリア国民は、原発全廃を決めた24年前の国民投票に続き、改めて原発拒否の姿勢を明確にしました。東京電力福島第1原発の事故は同国の脱原発世論を加速させました。国民投票で脱原発方針を確認したのは世界で初めてです。 内務省の最終集計によると、在外投票者を含めた投票率は54・79%で、国民投票の成立要件となる50%を超えました。原発復活に反対は有効投票総数の94・05%。全有権者に対する比率は50・86%と絶対多数に達し、文字通り国民多数の意思が示されました。 3年前に原発復活へと政府方針を転換させたベルルスコーニ首相は13日、敗北を認める声明を出し、国民投票の成立を「国の未来に関する決定に参加しようという市民の意思を示すもの」だと表明。国民投票の結果を「政府と議