賃上げ対策が総選挙の大争点になっています。「アベノミクス」で大企業、大資産家はうるおっても労働者の賃金には回ってきません。賃金を上げるためには、政府がしっかりした賃上げ対策を実行する必要があります。どうすればいいのか、日本共産党が示す本当の賃上げの道は―。 大企業内部留保一部活用で効果 安倍晋三首相は、賃金がこの春2%(約6000円)上がった、「この道しかない」と宣伝しています。しかし実質賃金は3%(約9000円)落ち込み、差し引き3000円マイナスです。「この道」の行く先は、日本経済を奈落の底に突き落とすガケにほかなりません。 一方で大企業がため込んでいる内部留保は285兆円に大膨張しています。このゆがみをただすのは政治の責任です。ところが安倍政権がやったのは、震災復興の特別法人税の繰り上げ免除や、法人税減税など財界に賃上げ原資を融通するような内容です。 内部留保の一部を賃上げに活用すれ