韓国の国会議員再・補欠選挙が30日投開票で行われます。首都圏6カ所を含む15選挙区で実施され、再・補欠選挙としては、これまでで最大規模です。4月におきた客船「セウォル号」沈没事故の真相究明が進まないなか、国民の命を守る政治への変化が問われる選挙となっています。 290人以上の犠牲者を出し、韓国社会を大きく揺るがした沈没事故から3カ月。朴槿恵(パク・クネ)政権と与野党が合意していた「真相究明委員会」の設置を含めた特別法の制定もいまだ実現していません。同事故をめぐり行った内閣人事の刷新も、脱税や論文盗用などの不祥事により辞退者が続出しており、国民の政治不信は強まる一方です。 事故の遺族らは特別法の制定を求め、現在、国会前で抗議行動を展開しています。支援する市民団体も「特別法は安全な社会をつくるためのものだ」とし、早期の法制化を求めています。 韓国では、これまでも聖水大橋(ソウル、1994年)の