政府が年内に策定する新たな「防衛計画の大綱」に、武器輸出を原則禁止した「武器輸出三原則」の「見直し」を盛り込もうという動きが強まっています。 北沢俊美防衛相は14日の参院予算委員会で、「三原則」見直しについて、「防衛相として新しいものをつくる提案をしている」と答弁しました。仙谷由人官房長官も「研究する必要がある」とのべています。武器禁輸原則を崩す策謀が、重大な段階を迎えていることを示しています。 国会決議に反した約束 北沢防衛相は、国会答弁に先立つ11日のゲーツ米国防長官との会談で、「新安保防衛懇談会の報告書も参考にしながら、新しいものを作ればいいな」と進んで表明したことを明らかにしました。ことは重大です。禁輸原則見直しは、禁輸原則擁護の決議を何度もあげている国会はもちろん、政府部内でさえ了承された方針ではありません。北沢氏のように、米政府の事前了解をとりつけ、それをテコに進めるようなやり