映画「サウンド・オブ・ミュージック」でもおなじみ、ヨーロッパ・アルプスの花エーデルワイス。砂漠の国イエメンの紅色のアロエ。二つの植物が、数十センチの近さで仲良く並んでいます▼東京の代々木駅から歩いて1分、日本共産党本部からほど近い、植物園の不思議な光景です。植物園といっても、ビルの谷間にできた、美術本を売る店や飲食店が連なる小さな街の庭です▼「でっかいなぁ」。若い男性がびっくりしていた植物は、1枚の葉が1メートルはあろうかという、リュウゼツランの仲間です。数十年に1度花を咲かせ、花の終わりとともに死んでゆく、といいます▼解説を読みながら園を巡るうちに、人間と植物の間柄について考えさせられました。エーデルワイスは、「不死・不滅のシンボル」です。危険を冒して採りにゆく人が絶えませんでした。採り過ぎて、自生地はほとんど消えてしまいました▼紀元前の昔、アレクサンドロス大王はイエメンの島を占領しまし
![きょうの潮流 2011年12月11日(日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8510216a130e7d5e9d1c2a4860958f4849328594/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.jcp.or.jp%2Fakahata%2Fweb_img%2Fakahata-kakusan.jpg)