(写真)「性奴隷犠牲者(元『慰安婦』)に対する日本の誠実な承認とおわびがなければ、平和と繁栄はない」と書かれた横断幕と、米議会前に集まった韓国系米市民ら=29日、ワシントン(洞口昇幸撮影) これほど深刻な主権放棄・対米従属の姿勢を公然と示した首相はいないのではないか―。4月29日(日本時間30日未明)、米上下両院合同会議で行われた安倍晋三首相の演説を聞いて、そう思わざるをえませんでした。 「世界の平和と安定のため、これまで以上に責任を果たす。そのために必要な法案の成立を、この夏までに必ず実現します」。首相は、自衛隊が米軍の戦争に地球規模で参戦する「戦争立法」についてこう表明しました。 同法案は、まだ国会にも提出されていません。加えて、国民の大多数は、若者を戦場に送り、命の危険にさらす「戦争立法」の成立反対、または慎重審議を望んでいます。 しかし、首相はおかまいなしです。同日午後(日本時間3