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アメリカ大統領選
aki1770.hatenablog.com
水村美苗さんが小説家として「日本語が亡びるとき」を書いたことは、すぐには多くの賛同が得られないかもしれないけれど、そのうちに「ああ、あれはこのことだったんだな」と思い返す日が来るのではないかな。なんというか、ゆっくり効く湿布薬のように。 そう思わせるのは、この部分を読んだのがきっかけだろうと思う。 数え切れないほどの文学の新人賞が生まれ、日本語に細かい網をはって、わずかでも書く才があれば拾い上げてくれるようになって久しい。すべての国民が文学の読み手でもあれば書き手でもあるという理想郷は、その理想郷を可能にするインターネット時代が到来する前、日本にはいち早く到来していたのであった。 だが、そのときすでに日本近代文学は「亡びる」道をひたすら辿りつつあった。 ここで日本近代文学が亡びる、と言っているのは日本文化が西洋で広く受け入れられ、主要な文学と認められていた土台が崩れるということを意味してい
ちょっと待て、駒田よ、ほんとうにそれでいいのか。それがお前がこの論考を読んだ感想でほんとうにいいのか。なにか忘れてはいないか。 どこかからそんな声が聞こえてきたような気がしたので、頬っぺをつねって夢じゃないことを確かめてから、もういちど考えてみた。 じゃあお前はどうするのか。それを問われてしまうのが、「日本語が亡びるとき」を読んだ人の抱える悩みかもしれない。 正直にいって、この時代に生まれたことは自分で選べなかったのだから、これから考えてみるしか方法がない、と思う。 この水村論考でもっともすぐれた点は、筆者が自分もその混沌のなかに置かれているひとりだということをひげ先から尻尾まで敏感な猫のように感じ取っていることだ。自分は知っているから高みから見物、などと思っていないことが読みだしから伝わってくる。 わたしが水村さんの意見にいちばんシンパシーというか連帯感を感じたのは、翻訳のことを書いてい
つまり、英語の優位はたしかにあって、日本語で書かれたものが長い目で見て強く残っていくとは思えず、かといって英語の文化が日本語をもうすこし柔軟なものにしていくのかといえばそれもあやうい。 それでも、力強い日本語で書かれたものはしっかりと、外に出て行き衆目にさらされて正しく評価されるだけの可能性がじゅうぶんある。 たとえば、梅田望夫さんの『ウェブ進化論』は韓国語に翻訳され、それを読んだ韓国人が梅田さんのブログに日本語でコメントしたという。これは梅田さんの日本語が力強いものだったからだろう。 日本語を再編成していくのも無理ではないといったのは、そういう意味だ。いったん日本語の形式が壊れてしまっても、外国語に翻訳され、読まれることによって日本語が強くなることは可能だ。つながる磁力は言葉が生き残るチカラになる。 これを、わたしは「日本語が亡びるとき」を遠ざけるひとつの手だと考える。 だが話が言うほど
前の記事では、「日本語が亡びるとき」を読んで自分がつづけてきたことに、おおきな刺激となったことを書いた。他人事ではないような気がした。言葉にうまくならない部分をもういちど考えてみるために、まずは自分がひっかかった言葉をいくつか抜き出してみよう。 思うに、英語という言葉は、ほかの言葉を母語とする人間にとって、決して学びやすい言葉ではない。もとはゲルマン系の言葉にフランス語がまざり、ごちゃごちゃしている上に、文法も単純ではないし、そもそも単語の数が実に多い。 ところが言葉というものはいったんここまで広く流通すると、そのようなこととは無関係に、雪だるま式にさらに広く流通してゆくものなのである。通じるがゆえに、多くの人が使い、多くの人が使うがゆえに、より通じるようになるからである。 ここで水村さんが訴えかけているのは、英語の優位が「日本語が亡びるとき」を近づけている、それは必ずしも自然なことではな
翻訳という仕事を名前の一部にいれた会社を設立し、ブログをはじめたとき、わたしはいくつかの決め事を自分に課した。 毎日英語で読む 毎日日本語で書く 誰にでもわかるように書く この決め事のなかで、いちばんむずかしかったのは、3つ目のものだった。 誰にでもわかるように書く。 これはわたしにとっては、左腕でボールを投げるようなものだった。使ったことのない筋肉を無理に動かすような感覚で、筋肉がつってしまいそうなものだった。 わたしにとって、相手が誰と決めずになにかを伝える、知らせるために「誰にでもわかるように書く」ことは、そのくらい不慣れなことだった。それが幸か不幸かはわからない。 大学に8年間在籍していたわたしにとって、書くと言ったらまずは論文のことだった。論文はほとんどの場合、先生に見せるために書いていた。わたしは初めにどの先生が読むのか考えて、心が決まってから書き始めた。書き始めた時点で、もう
港区は曇天。 土曜日。 今朝の産経ウェブ版に、梅田望夫さんの「ウェブ立志篇」が寄稿されていた。 【ウェブ立志篇】’08北京 米ミューズ・アソシエイツ社長 梅田望夫 - MSN産経ニュース (2008.8.23 03:50) ところでここ1週間ほど、オリンピック中継を見ては、ある刺激的な論考を読み、その意味を考える日々を過ごしていた。その論考とは、「新潮」9月号に発表された水村美苗の「日本語が亡びるとき−−英語の世紀の中で」(280枚の長編評論)である。 わたしはまだ読んでいませんでした。これから入手して読みたいと思います。 「叡智(えいち)を求める人々」による「書き言葉」は、すべて「普遍語」たる英語になってしまう未来を想像し、警告するのである。 たしかに、英語はどこの国の言葉だったのか、もう考えても仕方ないくらい、つまり「本家さがし」には意味がなくなっている気がします。少なくともこれからの
Cuil Launches -- Can This Search Start-Up Really Best Google? (Jul. 28, 2008 at 12:01am Eastern by Danny Sullivan) <1 2 3 4> Size Wars Return? サイズ戦争再発? Cuil is claiming to have the largest index of the web, 120 billion pages indexed (with a total of 186 billion seen by its crawler; spam and duplicate content are among things excluded from what gets indexed). In talking with them, Cuil estimated th
Former Employees of Google Prepare Rival Search Engine - NYTimes.com (July 28, 2008 By MIGUEL HELFT) SAN FRANCISCO ― In her two years at Google, Anna Patterson helped design and build some of the pillars of the company’s search engine, including its large index of Web pages and some of the formulas it uses for ranking search results. サン・フランシスコ――グーグルでの2年間を通じて、アンナ・パタソンは同社の検索エンジンの設計開発の支柱となる部分に関わってきた。
Google's Knol Launches: Like Wikipedia, With Moderation (Jul. 23, 2008 at 1:36pm Eastern by Danny Sullivan) <1 2 3 4> Do We Need Knol? ノルは必要か? While Knol only supports English and name verification for those in the US at launch, Google hopes to quickly internationalize it. Support for multiple languages, including Arabic and Spanish, should come quickly. Indeed, Dupont said that Google views Knol
Google's Knol Launches: Like Wikipedia, With Moderation (Jul. 23, 2008 at 1:36pm Eastern by Danny Sullivan) <1 2 3 4> Managing Settings 設定の管理 After you've created a knol, you can modify its settings using the "Manage" tab at the top of the knol page. This is where you can: ノルをつくったら、ノルのページ上部にある「マネージ」タブをつかって設定の変更をできる。できることは: Control Collaboration: Allow anyone to contribute without moderation, allow
Google's Knol Launches: Like Wikipedia, With Moderation (Jul. 23, 2008 at 1:36pm Eastern by Danny Sullivan) <1 2 3 4> Importance Of The Author 著者の重要性 Another way knol is different from Wikipedia is that it is designed to have a heavy focus on a particular author. That's something Google emphasized about Knol when it was first announced last December. From my interview then with Google vice preside
Google's Knol Launches: Like Wikipedia, With Moderation (Jul. 23, 2008 at 1:36pm Eastern by Danny Sullivan) <1 2 3 4> After six months of testing, Google has formally rolled out Knol, a service designed to let people create pages of knowledge on any topic they choose. While Google says Knol is not designed to compete with Wikipedia -- and there are good arguments to back this up -- I still think t
Andy Grove Offers an Energy Solution - Bits - Technology - New York Times Blog (June 27, 2008, 7:21 pm By John Markoff) Andrew S. Grove, Intel’s former chairman and chief executive, is wading into the energy debate, arguing that America’s national goal of energy independence is misguided. He reasons that a more sensible approach for both environmental and political reasons would be shifting to a g
Commentary: Life after Gates | Special Coverage | Reuters (Thu Jun 26, 2008 11:12am EDT Mary Jo Foley) NEW YORK (Reuters.com) - Friday will be Microsoft Chairman Bill Gates' last day in the office -- at least his last day as a full-time Microsoft employee. (Gates will remain Microsoft Chairman and remain involved in select projects at the company.) Gates has decided it's a good time for him to put
F|R Interview: Futurist Paul Saffo on How to Do Well in a Recession - GigaOM (Sunday, June 22, 2008 at 9:00 AM PT Carleen Hawn) We recently spoke with Paul Saffo, the technology forecaster best known for his associations with the The Institute for the Future (which he left earlier this year) and The Long Now Foundation, whose mission is to replace society’s ‘”faster/cheaper mindset” with “slower/b
うまく書けるかわかりませんが、約束どおり「はてなブックマークとどう違うものが欲しいんだ」について書きます。 たとえば、夕食のあと、ちょっと落ち着いて座っていられる時間があるとします。ない人はお疲れさまです。それでたとえば1時間くらいなら座っていられるよ、という人もいれば朝まで座っているのもその気になればできるよ、という人もいることと思います。だいたいにおいて、前者の人がブックマークを眺めに来る人たち、後者の人がブックマークの陣取りをする人たち。そんな具合にわたしは考えています。あ、これははてなブックマークの話です。 だいたいにおいて、ソーシャル・ブックマークとは自由になる時間の多さが人それぞれ違うということによって成り立つ仕組みだと仮定します。 要は、ソーシャル・ブックマークで見つけられる記事は、誰にでも読める記事です。でも人によってそれを見つけるための時間がない、あるいは時間はあるけれど
High-tech visionary still looking ahead (Friday, June 6, 2008 Deborah Gage,Ann Fernholm, Chronicle Staff Writers) Steve Jurvetson has already proven himself in Silicon Valley as an alpha venture capitalist. Among his many successful bets was Hotmail, the e-mail service acquired by Microsoft back in 1997, making e-mail free for the masses and cementing Jurvetson's reputation as a high-tech seer. ステ
自宅兼事務所で朝から晩まできまったことをしていると、だんだん感覚が麻痺してくるようなので、少し息抜きの意味でつらつらと思うことを書き留めている。 どうも人生というのは自分ひとりだと考えると重苦しいものらしい。これはある種の普遍性をもっていると言えそうな気がする。 というのは、将棋の駒がひとりではなにもできないけれど、組み合わさって非常に大きな力を生み出すのを目の当たりにしたからだ。そしてこれは効率のものというよりは、信頼のものだとなんとなしに感じた。 僭越ながらわたしの偏った見方を披露すると、そのことはおそらく日本人の娑婆から外れた世界というか、いわゆる風流のひとたちの生き方に根っこでつながっているような気がする。武士は食わねど、賽銭盗みはしない、というか。武士は負けたら泣き言はいわない。腹を切るか、風流に行くか。日本の文化は、掛け値なしに風流のひとたちの人生から生まれたもので、そこはどの
人間の営みが地球の表面でしか行なえないということはつくづく因果なものだと思う。要するに、地下にもぐっても熱くなるし、空高く行けば空気が薄くなる。水のなかに潜るわけにもいかない。 インターネットとは、この世の表面に行ける場所がもうなくなったことに気づいた人間が、その越えられない壁を破る最後の一手だったのかなと思う。『シリコンバレー精神』を読んでいると、そんな気がする。 この地がアメリカという国の一部、しかも辺境の西部に位置するというとても重い事実 これがシリコンバレー精神の2つある土台のひとつをつくっているというのは、梅田さんの発した日本語のなかで、わたしにとってもっともその行間への興味がつきないことばだ。この「とても重い事実」は、わたしもいつか確かめてみたいという気がする。 もう行くところがない、というのは人間にとって、当たり前の越えられない壁だが、人間の歴史とはこれを打ち破る無茶な飛び込
At Google, a search guru's dream comes true | Webware : Cool Web apps for everyone (June 5, 2008, 4:00 AM PDT By Stephen Shankland) Q&A Search has become central to the functioning of the Internet, but Udi Manber isn't the kind of person who takes that for granted. Q&A 検索はインターネット機能の中心になったが、ウディ・マンバーはそこにあって当然だと考えるような人ではない。 "I don't have to tell anybody around here that search is important. That's a
The Humans Behind the Google Money Machine - NYTimes.com (June 2, 2008 By MIGUEL HELFT) MOUNTAIN VIEW, Calif. ― If Google were the United States government, the data that streams onto Nicholas Fox’s laptop every day would be classified as top secret. マウンテン・ヴュー、カリフォルニアーーグーグルが合衆国政府だったら、ニコラス・フォックスのラップトップに毎日流れこんでくるデータは最高機密に種別されるだろう。 Mr. Fox is among a small group of Google employees who keep a watchfu
A Tribute to Jim Gray: Sometimes Nice Guys Do Finish First - Bits - Technology - New York Times Blog (May 31, 2008, 11:22 pm By John Markoff) For a half-decade, the San Francisco bureau of the New York Times had a remarkable resource. Just five floors above us were the offices of Microsoft’s Bay Area Research Center and more specifically, Gordon Bell and Jim Gray, two of the world’s legendary comp
A Letter to Facebooks Founder - Mergers, Acquisitions, Venture Capital, Hedge Funds -- DealBook - New York Times (May 30, 2008, 9:36 am by Steven M. Davidoff) Memo 覚書 From: The Deal Professor To: Mark Zuckerberg 送信者: 商取引教授 宛先: マーク・ズッカーバーグ I read with great interest your recent interview with Kara Swisher at the D6 Conference. I was particularly struck by your answer to Ms. Swisher’s question about
Slow Dissolve: Bill and Steve at the D Conference - Bits - Technology - New York Times Blog (May 28, 2008, 12:37 am By John Markoff) Bill Gates, Microsoft’s chairman, is intent on performing what must be the world’s longest-running Cheshire Cat act. ビル・ゲイツ、マイクロソフト会長はおそらく世界最長のチェシア猫の劇を意図的に演じている。 Mr. Gates ― who is reducing his role at Microsoft on July 1 and will work only on specific projects but w
この2か月、英語記事だけをブックマークすることに決めて、つづけてきて思ったこと。 (注意)わたしはどちらの肩をもつわけでもない。棲み分けが可能と判断した。 はてなブックマークは長いコメントをつけることができる。 del.icio.usは余計なリンクがついていなくて、速い。 はてなブックマークは、どうやっても他人が気になる。 del.icio.usは他人を気にしなくてすむ。 はてなブックマークは、はてなスター・はてなダイアリーを合わせた定食。 del.icio.usはヤフーのほかのウェブから離れて立つショットバー。 はてなブックマークは大浴場のある旅館。 del.icio.usは大半がシングルルームで地下にスターバックスのあるビジネスホテル。 はてなブックマークは日本語で話している人が居心地のよい温泉。 del.icio.usは黙々とトレーニングしたい人が汗を流して個室シャワーをあびて帰るジ
How Amazon Could Change Publishing - Forbes.com (05.16.08, 6:00 AM ET Sramana Mitra) BURLINGAME , CALIF. - バーリンガム、カリフォルニア Technology has disrupted every industry. Now, it's book publishing's turn. テクノロジはあらゆる産業をくつがえしてきた。さて、こんどは書籍出版の番だ。 Archaic beyond belief, it's an industry that treats its most important asset--the author--badly. Can this go on? 信仰すら見劣りするほど古風なもの、それはなにか。なにより大切な資産ーー著者ーーをむげにする産業だ。これは
後編> Linus Torvalds - Part I : Open Voices: The Linux Foundation Podcast (January 2008 by Jim Zemlin) Jim Zemlin: So, I wanted to start out by asking you the first question. What is it like being a part of The Linux Foundation? ジム・ゼムリン:それでは、最初の質問からはじめたいと思います。リナックス財団に属するというのはどんな感じのものですか? Linus Torvalds: To me, what I’ve been doing for the last four years has basically been finally doing Linux full-t
<前編 後編> Linus Torvalds - Part I : Open Voices: The Linux Foundation Podcast (January 2008 by Jim Zemlin) And it turns out people are lazy, so most people are much happier just arguing and quite often you only have one set of – one example code and there’s not a lot of real choice there. You – there’s not a lot of people who are competent enough to really do kernel programming and also not lazy eno
<前編 Linus Torvalds - Part I : Open Voices: The Linux Foundation Podcast (January 2008 by Jim Zemlin) So, we have changed that. A lot of that has actually happened on its own not so much because we foresaw the problems but because it just became the way we worked because it was clear that my tree can be quite as experimental which, in turn, motivated other people to kind of take up the mantel of ex
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