サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
デスク環境を整える
ameblo.jp/nirenoya
〓英文で、初めて 「プラトン」 という単語に出会ったとき、「アレ? 誤植かな」 と思った記憶があります。あわてて英和辞典に当たると、確かに、 Plato [ 'pleɪtoʊ ] [ プ ' れイトウ ] プラトン になっている。 「なんでなん?」 と思っても、さて、こういうバヤイ調べようがないですよ。どうします? 百科事典で 「プラトン」 の項目を引いたって、英語で n を落とす理由が書いてあるハズがない。誰に訊く? 英語の先生も知らないだろうし、哲学者も知らないだろうなあ…… 〓古代のギリシャ語では、「プラトン」 は、 Πλάτων Platōn [ プ ' らトーン ] プラトーン と言いました。日本でも、哲学書では、 「プラトーン」 と書いてあるのを目にします。 〓古典ギリシャ語の -ων -ōn [ ~オーン ] という接尾辞は、「~を有するもの、~の性質を有するもの」 という意
tiger と Tigris ── 「タイガー」 というコトバの5000年。 ──1 | げたにれの “日日是言語学” シベリアトラ Panthera tigris altaica 〓少々、時宜を逸しましてござりますが…… トラの話題でござります。 〓正月にアップしようと、昨年末より書き始めたのですが、細かい点を詰めるのに時間がかかりまして、このザマにございます 〓現在のヨーロッパの民族は、その大部分が 「印欧語族」 (いんおうごぞく) という言語学上のグループに属します。 “インド=ヨーロッパ語族” the Indo-European languages の略ですね。 〓印欧語族の故郷は、黒海・カスピ海の北方のステップ地帯である、というのが伝統的な仮説です。現在のロシア南部・ウクライナにあたり、ドニエプル川・ヴォルガ川の流域です。 〓そう、次の 2014年冬期オリンピックが開催されるソ
“People Get Ready” ── 「ヨルダンへの列車」 とはナンだろう? | げたにれの “日日是言語学” 皿を洗っていた。 「あ、なつかしいな」 と思ったが、イントロの楽器編成がちがう気がする。 「ん? 歌が日本語だ……」 なんだろう、とTVを振り返ったら、 ハナレグミ と文字が出ている。カバーなのか? 似ている曲なのか? しばらく、ほったらかしていた。 今、思い出して、「ハナレグミ カーティス・メイフィールド」 と入れて検索してみた。ヒット数 674件。少ない。 カーティス・メイフィールド Curtis Mayfield (1942~99) が生きていたら、“ブルース・カーニバル” などで来日した姿をまぢかで見られたかもしれない。もし、もし、と考えると…… 生きていれば、まだ66歳だ。66歳。まだ、バリバリだったんだ。 〓おととしだったか、 Superfly というアーティス
「ミロス島」 で発見されたのに、なぜ、「ミロスのヴィーナス」 と言わないのか? | げたにれの “日日是言語学” 〓先日の 「雑学王」 でですね、 “ミロのビーナス” の 「ミロ」 は、 発見された島の名前 「ミロス島」 の “省略形” と説明していました。どんなにガンバッても、“雑学力” では、こういう細かいことを説明できないのですな、ハイ。 〓そんな、 「ミロ」 は 「ミロス」 の省略形って、説明になってないです。正確に説明するなら、 “ミロ” は “ミロス” のロマンス語形 と言うべきです。省略なんかじゃなくて、 Milo で正式な地名なのです。 〓日本語版ウィキペディアの “ミロのヴィーナス” の項の説明もダメです。 「ミロ」は発見地メロス島の英語風名称 〓なぜ、「ミロス」 を 「ミロ」 と呼ぶのか? このことを理解するには、部外者であるアジア人には見えていない、ヨーロッパ世界の
「まんだらけ」 と 「マンドレイク」 と 「マンドラゴラ」 と 「曼陀羅華」 ― 前編。 | げたにれの “日日是言語学” メイドを1日体験してグッタリの新田はん 〓先々週の金曜の深夜、フジテレビで 「もしも」 を見ておりやした。アラフォーではなく、ジャスフォーになった、 おニャン子クラブ 会員番号4番 新田恵利 (にった えり) さん が、今さらながらに、「腐女子」 (ふじょし) に入門するってえんですね。腐女子ファッションを揃えるため、年下のセンセイに連れられて、聖地 “中野ブロードウェイ” に。ついでに、「まんだらけ」。と、入口の店名のロゴが目に入りやしたがな…… MANDARAKE 〓「あっ」 と思いましたでゲスよ。一瞬ですが、 MANDRAKE 「マンドレイク」 と読めた。 〓そういうことってありやしょう? 〓イタリアで 「世界陸上選手権」 が開催されたときだから、調べてみると1
グラマー誕生── Grammar “文法” はいかにして Glamour になったか? ──1 | げたにれの “日日是言語学” 〓先月ですよ。2010年5月17日に放送されたテレビ朝日の 「雑学王」 で、 glamour 「グラマー」 の語源が grammar 「文法」 である というネタが出てました。ここまではよろしい。 〓そのあとに出てきた、S大学短期大学部のナンタラ教授の言うていたことはメチャクチャです。 〓アッシも、解釈の相違だとか、それなりに根拠のある異説だとか、はたまた、“酒宴の語源説” だとか言うなら、それほど目クジラも立てまへんがな。 “妄想” のような語源説を、大学教授をTV画面に出して明言させる となれば、やはり、批判せずにいられません。素直に信じてしまうヒトが気の毒だもの。 〓「雑学王」 のクダンの部分を文字に書き起こしてみましょ。 ――――――――――――――――
〓今では、バッグとジュエリーのブランドとして、すっかり有名になった “サマンサタバサ” ですが、アッシがこの名を初めて目にしたのは、2002年か、2003年の冬の寒い日でした。 新宿のモザイク通り ですよ。あのビルとビルの谷間の 「ここ抜けられます」 みたいなところ。新宿駅南口と西口とのあいだの行き来をするのに便利な 「フシギな空間」 です。このモザイク通りの両側には若い女性向けのお店がたくさん並んでます。 〓で、とあるロゴが目に留まりました。 Samantha Thavasa 〓あんね、立ち止まりました。これは、アッシのような言語ニンゲンにとっては立ち止まるにあたいするロゴでした。 〓たとえばですよ、アァタが、ヨーロッパの街角なんぞで、ふと、 フォテル・ヴェルリン などというカタカナで書かれたホテルのロゴを目にしたらどうします? 立ち止まるでしょ。それに似た感じなんですね。 【 「サマン
※ 「ナウシカ」 の語源については、↓ に示した記事に最終的な考察を載せています。 http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10118092661.html 〓『風の谷のナウシカ』 放送してましたね。もう24年になるんですね。 〓日本でパーソナル・コンピューターが普及し始めたころ、今から思うと、かなりドットの粗いグラフィック機能で、「お気に入りのアニメのイラストを描くこと」 が流行っていました。当時は、そういうものを “CG”、“コンピュータ・グラフィクス” と呼んでいました。 〓「ナウシカ」 は格好のモチーフでした。不思議と、みんな、 Nausicaä というロゴを入れていました。その風変わりなロゴに 「呪術的な」 力を感じているかのようでした。 【 Nausicaä という綴り 】 〓「ナウシカ」 というのは、 古代ギリシャのホメーロスによる叙事詩 『オデュッ
げたのにれのやさんのブログテーマ、「服飾」の記事一覧ページです。
〓1月2日の 『ネプリーグ新春3時間スペシャル』 ですよ。 〓めでたい正月2日目のネプチューンチームのゲストは、 ナンチャンこと南原清隆、切れたナイフこと出川哲朗 という、専門学校時代からのクサレエンの2人。 〓でね、事件は 「ファイブ ツアーズ (ジェット)」 で起こりました。漢字のヨミガナを入力して “よみがなミサイル” で漢字を撃破するアレです。 ナンチャンが 「原因」 という漢字の読みを 「げいいん」 と入力して自爆した んですね。 〓これが相当にショックだったらしく、そのあとのナンチャンはガタガタで、けっきょく、ネプチューンチームまでガタガタになってしまいました。 〓「原因」 の読みは? 〓もちろん、正解は 「げんいん」 なんですが、テレビの前のアァタ 。 アァタがたの中にも、 「えっ? なんで “げいいん” じゃダメなの?」 とヒックリ返ったヒトがいたハズです。 なぜ、“原因”
「ランドセル」 の語源 ── 「ド」 はどこから来たのか? - 後編 | げたにれの “日日是言語学” オランダのオンライン・ミリタリー・ショップ内の1ページ。 商品名がハッキリと Randsel になっている。 こちらは後編のアタマでやす。 前編は ↓ http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10374586320.html 〓ハナシをもとに戻します。 〓オランダ語の ransel でも同じことが言えます。 [ n ] と [ s ] の間に渡り音 [ t ] が現れるのです。この単語はオランダ人にとっても語源が明瞭ではありません。おそらく、無意識に ran- + -sel と分析するのでしょう。すると、「ランツェル」 と発音し、それをそのまま表記しようとするヒトがいると、 rand- + -sel となります。なぜなら、オランダ語の普通名詞には rant という
「ランドセル」 の語源 ── 「ド」 はどこから来たのか? - 前編 | げたにれの “日日是言語学” 〓テレビでですよ、 ラランラン、ランドセルは、テンテンテン、天使のはね というCMが流れているのをボーッと見てました。ええ、ヒロミチおにいさんが子どもたちと歌って踊ってる。 〓と、ハッとワレに返って、今は10月ぢゃん、と思いまして…… 〓ええ、どうも、近ごろは、ランドセル商戦も半年前から始まるらしい。そんなモンでっしゃろか。 【 「ランドセル」 の語源 】 〓「ランドセル」 の語源については、日本全国をあげて、 オランダ語の ransel 「ランセル」 が訛ってしまった ということになっています。たとえば、goo 辞書では、 ──────────―――――――――― 【 ランドセル 】 〔(オランダ) ransel 「背囊 (はいのう)」 の訛(なま)り〕 小学生が学用品を入れて背中に背
「マニュフェスト」 という言い間違いは、なぜ、起こるのか? ── 前編 | げたにれの “日日是言語学” 〓以前、ほとんどの日本人が、 「フィーチャー」 feature を 「フューチャー」 future と言い間違える ということを申し上げました。今でも、この傾向はいっこうに変わりません。 〓オモシロイのは、学者・評論家・アナウンサー・キャスターでも、しばしば、“フューチャー” と言い間違えることです。英語が話せるようなヒトでも、日本語でしゃべっていると、無意識に “フューチャー” になってしまうらしい。 フューチャー / フィーチャー シュミレーション / シミュレーション は、 純粋な意味での 「言い間違いのチャンピオン」 と言えましょう。つまり、「知識がないから言い間違える」 というタグイじゃない。 〓「フューチャー / フィーチャー」 の言い間違いの理由は、今ひとつよくわかりませ
〓今年の2月、“ノーザン・トラスト・オープン” Northern Trust Open 2009 で、石川遼 (いしかわ りょう) 選手が、米国ツアー・デビューを果たしました。 〓 2月17日の練習ラウンド後の記者会見では、英語でスピーチを行いましたが、その中で、 Ryo という名前をどう発音するか、実際にやってみせていました。なぜ、あのようなことをしたのか、奇妙に感じたヒトもいるかもしれませんが、実は、当時、米国では、石川遼選手の Ryo という名前をどう発音するのかが論議を呼んでいたんですね。それに答えたワケ。 「な~んだ、そんなことか」 と片づけてしまってはいけません。実は、“そんなことか” で片づけられる問題ではないんです。 〓あのとき、石川遼選手が、ボクの名前は、 [ 'raɪoʊ ] [ ' ライオウ ] です、とか、あるいは、 [ 'ri:oʊ ] [ ' リーオウ ] です
〓先日、11世紀のシチリア島のエミール (侯) に 「イブン・アル=ハワース」 という人物がいて、この人の本名がわからないんじゃ、と申しゃげました。 〓以前、“アラビアのロレンス” のところで、現代のアラビア語圏における名前の構成について説明しましたが、これが、古い時代になりますと、もっと、格式高く、かつ、名乗り方も本格的でありました。端的に言うと、 正式な名前がやたらに長い のです。 〓また、その名乗り方も、現代の西欧式社会におけるような、個人を特定するための “システマティックな姓名方式” ではありません。で、ここで、ひとつ、演習のつもりで、 イブン・バットゥータ の名前を解析してみやしょう。というワケなんでござんす。 祖国 モロッコの発行したイブン・バットゥータの切手。ラテン文字の綴りが IBN BATOTA となっている。 【 イブン・バットゥータ 】 〓マルコ・ポーロに少し遅れ、
こちらは、後編のアタマでござる。前編は↓ http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10297010416.html 【 キリストの名が刻まれたカップ 】 〓で、ダルビッシュという名前より、もっと驚いたのは、画面に映し出された紀元1世紀ころの 「カップ」 という遺物で、カップの腹に、 ΔΙΑΧΡΗCΤΟѴ と書かれていたのです。 〓アッシは、テレビであれこれ説明する前に、この文字をひと目見て、「おお!?」 っと思いました。こりゃなんぢゃ、と。 〓ここで登場したのが、フランク・ゴディオ博士なんですね。モロッコ生まれのフランス人考古学者です。博士は、このカップに刻まれた文字が、「キリストの名」 である可能性がある、と説明しました。そして、もし、この名が 「キリスト」 であったら、文字として 「キリスト」 の名が書かれた世界最古の遺物だ、ということでした。 〓実は、画面には
空からオタマジャクシの降る天気でもあんめえし。あるいは、ゼロの語源。── 後編 | げたにれの “日日是言語学” こちらは “後編” のアタマでござります。前編は ↓ http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10281642861.html 〓このセツ、写経が流行っているので 『般若心経』 (はんにゃしんぎょう) を書いたことがあるヒトもいると思いますが、この中に出てくる 「空」 も、この単語です。 रूपं शून्यता शून्यतैव रूपम् rūpaṃ śūnyatā śūnyataiva rūpam [ ' ルーパん ' シューニヤター ' シューニヤタイヴァ ' ルーパム ] [ 'ru:pã 'ɕu:njata: 'ɕu:njataiva 'ru:pam ] 「色即是空 空即是色」 〓 rūpam [ ルー ' パム ] というのは、「物の外観、
こちらは 「後編」 のアタマです。「前編」 は ↓ でごわす。 http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10277076469.html 仙北市 地図 (仙北市ホームページより) 【 「彅」 という字について考える 】 〓「草彅」 という名字 (苗字) は、現在の秋田県仙北市 (せんぼくし) が発祥のようです。 〓より細かく言うなら、合併前の 「田沢湖町」 (たざわこまち) の南西端部、すなわち、 角館街道の “生保内 (おぼない)~角館 (かくのだて)” 間の沿道 あたりが発祥地と言えそうです。 〓 Google マップで、オプションを “ビジネス” として 「草剪」 を検索すると、 草剪工務店 …… 秋田県 仙北市 田沢湖 岡崎 字鎌川 草剪木工所 …… 秋田県 仙北市 田沢湖 神代 字荒川尻関向 草剪建築設計事務所 …… 秋田県 仙北市 角館町 上菅沢 草
日本のレンゲツツジ。 Rhododendron molle ssp. japonicum 〓ツツジの美しい頃合いですね。 〓ところで、オリからの漢字ブームで、“Qさま!!” あたりのクイズ番組でも、「躑躅」 をナンと読む?という問題が出ることがあります。この漢字を 「つつじ」 と読むと知って、 「なぜ、足だらけなんだ?」 と、眉毛を段違いにしながら、独りごちたヒトも多いハズです。 躑躅 「つつじ」 〓何とも 「ぶすい」 な字面ですね。この漢字の由来を調べると、意外なことがわかります。 〓漢和辞典で、この2つの漢字を調べると、こんなふうになってます。 【 躑 】 [音読み] テキ。 [訓読み] たちもとお・る。 【 躅 】 [音読み] チャク。 [訓読み] たちもとお・る。 〓語義は、どちらも、同じと言ってよいようです。 ◆語義 …… 行きなやむ。行きつ戻りつする。足もとがふらつく。 〓
“Colonel Sanders” と書いて、なぜ、「カーネル・サンダース」 と読むのか? 前編 | げたにれの “日日是言語学” カタールのケンタッキー。 アラビア語圏のケンタッキー・フライド・チキンの看板には、 なぜか、 حجاج كنتاكي ḥujjāj kentākī [ ふッ ' ヂャーヂ ケンター ' キー ] と書かれている。 ネットで調べても理由は不明だった。 ḥujjāj というのは、イスラーム圏で用いられるところの、 「メッカへの巡礼を果たした人」 の名前に添えられる称号 ḥājj [ ' はーッヂ ] の複数形である。 ところから、これは、おそらくイスラーム圏でもなじんでもらえるようにと考案された “Kentucky Colonels” の意訳ではないだろうか。 〓1985年、タイガースが21年ぶりにリーグ優勝しました。当時のタイガース打線は手がつけられませんでした
こちらは 「後編」 のアタマでござります。 「前編」 のアタマは↓ http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10222866714.html 【 「ダルビッシュ」 とはどういう意味か 】 〓ダルビッシュ投手のお父さんは、先ほど申し上げたとおり、イラン人ですね。ドラフト当時 (2004年12月) のスポニチの紹介は次のとおり。 ──────────────────── 抜群の運動神経は親譲りだ。イラン人の父ファルサさん(41)は米国留学していた大学時代、フロリダ州の代表メンバーに選ばれたこともある元サッカー選手。 日本文化が好きで22歳で来日して英会話学校で働き、現在は永住権も取得している。イランといえば、97年のサッカーW杯フランス大会アジア最終予選で日本と代表の座を争ったライバル国。 母国では野球はなじみがないが、テレビのプロ野球中継が大好きだったダルビッシュ少年
〓いやあ、先週の土曜日の 「WBC 日韓戦」 には、逆に驚きましたネ。おおかたの予想じゃあ、“侍ジャパン” はキム・グヮンヒョンの左に苦戦すると言われていたので、拍子抜けするくらいですわ。 〓こういうのが 「大山鳴動、ネズミも出ない」 と言うのだとスザンヌに教えてあげたい。 〓と思ったら、今度は 0―1 の投手戦。こういう場合、韓国が 「雪辱」 を果たした、と言うのだと里田まいちゃんに教えてあげたい。 〓キム・グヮンヒョン投手の名前は、日本では表記の揺れが激しくて、検索するときに、ちょっと不便ですね。韓国語音は以下のとおり。 김광현 Kim Gwanghyɔn [ キム・グヮンヒョヌ ] 「金廣鉉」 〓「クヮ」 とか 「グヮ」 という発音は、昔の日本語にはあったんでゲスよ。 〓そのテの音は 「合拗音」 (ごうようおん) と申しまして、本来の日本語の音ではなく、漢字音に由来するものでした。た
〓ねえ、あゝた、あゝたですよ。 ちょいと 「ブルーレイ」 言うてみてください 〓さぁて、どう発音してはりますか? 〓このセツですな、アッシが、TVで確認したところでは、「ブルーレイ」 に2通りのアクセントがあるんでやす。 [ ブ ↑ ル ↓ ーレイ ] [ ブ ↑ ルーレ ↓ イ ] ※矢印の意味は、↑から後を高く、↓から後を低く発音する、という意味 【 日本語 東京アクセントのしくみ 】 〓言語のアクセントには、大きく分けて、 高低アクセント 強弱アクセント の2通りがあります。この世界には、どちらか一方のアクセントを持つ言語、両方を持つ言語、どちらも持たない言語の4通りがあります。 〓また、高低アクセントにも、「音節 高低アクセント」 (=声調) と 「単語 高低アクセント」 の2種類があります。 〓古典ギリシャ語、古典ラテン語、日本語などは、「単語 高低アクセント」 を持つ言語です。
〓先週の土曜日に、また、『アルマゲドン』 やってましたなぁ。 〓「ハルマゲドン」 と 「アルマゲドン」。よく似ていて、ビミョーに違う、この2つのコトバが気にかかっているヒト、必ずやいるでゲショウ。 〓映画を最後まで見ても、ナニが違うのかわかりません。さあて、こういう疑問てえのは、なかなかもって、誰も解決してくれませんやね。 【 「ハルマゲドン」、「アルマゲドン」 の登場 】 〓「ハルマゲドン」 というコトバを日本で有名にしたのは、 『ノストラダムスの大予言』 (1973) を書いたフリーライターの五島勉 (ごとう べん) 氏、 角川映画 『幻魔大戦 (げんまたいせん)』 (1983) のCMで使われた 「ハルマゲドン接近」 というコピー、そして、 オウム真理教のとなえていた 「ハルマゲドン」 (1995) といったところだと思います。10年ごとなのが不気味です。 〓この 「ハルマゲド
“牛祭り” ―― あるいは 「ボスポラス」 と 「オックスフォード」 の共通点。── 1 | げたにれの “日日是言語学” オーロックス 〓ええ、みなさん、新年の御慶 (ぎょけい) めでたく申し納めます。 〓「ウシ」 というのは、インドに発生した 「オーロックス」 aurochs <英語> という野生の “原牛” (げんぎゅう) proto-ox を家畜化したものだそうにござります。 〓ここより北西に向かって拡大し、中近東を経て、西は北極圏以南の全ヨーロッパに分布し、さらに、北アフリカにも進出しました。 〓また、別のグループは、ヒマラヤ山脈・天山山脈という天然の要害に阻まれ、チベット高原を北に迂回しながらモンゴル高原に棲息域を広げました。 〓極東は朝鮮半島まで拡大を続けましたが、海にはばまれて日本列島へはやって来ませんでした。 オーロックスの分布域。 緑 = B. p. namadicus
「メレ・カリキマカ!」。ハワイ語の “Merry Christmas!”── イヤちょと待てよ。 | げたにれの “日日是言語学” 〓ハワイ語では、「メリー・クリスマス」 を “Mele Kalikimaka!” と言います。 Mele Kalikimaka! [ ' メれ カ ' りキ ' マカ ] ※ Kalikimaka にはアクセントが2つある 〓インターネットを検索してみれば、 “Mele Kalikimaka” を使っているヒトはゴマンといまさぁね。いや、ゴマンはいないかもしれないので、インターネットのゴーグルというサイトで検索してみました。 【 Mele Kalikimaka 】 (2008/12/25 正午の検索結果) Google 日本限定 92,800件 ※ 2005/12/24 の結果、14,700件 Google ウェブ全体 348,000件 ※ 2005/12/2
〓M1-グランプリの決勝でしたなあ。アッシゃねえ、 ナイツ に勝ってもらいたかった。M1で、 東京の寄席芸人が優勝したことがねえんだ 〓言うてみれば、「東京の星」 なんだ。寄席の星だ。寄席で初めて見た 「ナイツ」 の漫才は衝撃的だったんですよ。 単純に、面白い のです。なおかつ、TV的なインパクト勝負のギャグではなく、キチンと筋を積み立ててゆく正当的なシャベクリ漫才の手法をとっておるのです。そこがスゴイ。ココロザシが高いぞ。 〓ナイツは、内海桂子 (うつみ けいこ) 師匠の弟子だと言われております。ウッチャンナンチャンも、昔は、内海桂子・好江 (けいこ・よしえ) が師匠だということになっておりました。ウリナリに好江師匠がヒョッコリ出て来はることもありました。 〓このへん、古い芸界のシキタリをよく知らないヒトにはわかりづらいのですが、 長年、「付き人・内弟子・通い弟子」 をやった “弟子”
〓最近、にわかに耳にするようになったコトバに、 パンデミック があります。英語では、 pandemic [ pæn'demɪk ] [ パン ' デミック ] <形容詞> (1)一般的、広く行き渡った。 (2)[ 医学 ] 広い地域で蔓延し、住民の大部分に被害をもたらすような。 <名詞> pandemic (2) であるような病気。 (= a pandemic disease) という意味です。最近では、英語圏でも、 a pandemic flu [ ~ 'flu: ] [ ~ フ ' るー ] 「パンデミック・インフルエンザ」 の用例が多い。Google で 601,000件のヒット数。 【 “インフルエンザ” というコトバ 】 〓 flu は、 influenza [ ˌɪnflu:ˈenzə ] [ ˌ インフるー ˈ エンザ ] 「インフルエンザ」 の口語的な短縮形です。 〓この語
むずかしい書名ですが、要は、 印欧祖語の音韻体系がどのようなものであったか。 ↓ そして、その音韻体系が、スラヴ祖語でどのように変化したか。 について詳細に述べたものである。言語に詳しくないヒトには だから? かもしれないが、これはスゴイことなのである。 (1) 日本語で読める類書はない。 (2) 他の語派についても、類書はない。 ↓ すなわち、印欧祖語が現代語でどうなったかについて 具体的に述べた、日本語で初めての書物
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『げたにれの “日日是言語学”』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く