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加計学園の獣医学部設置に関して「行政がゆがめられた」という前川前文科省次官の告発について、慶應大学の岸博幸氏、徳島文理大の八幡和郎氏、嘉悦大学の高橋洋一氏といった官僚OBたちが強く批判をしている。岸氏は「加計学園問題は改革つぶし」「前川は官僚のクズ」と酷評し(http://www.sankei.com/politics/news/170612/plt1706120032-n1.html)、八幡氏は前川氏を「岩盤規制の権化」と評して、元文部官僚の寺脇氏とネット上で激論している(http://agora-web.jp/archives/2026875.html)。高橋氏は「前川発言」は規制緩和に抵抗して負けた文科省の遠吠えと評している(http://diamond.jp/articles/-/130140)。 正直言って、こんな文系人たちが官僚をやっている(やっていた)から日本は駄目なのだと思
岡山大学で起こっている問題については昨年の9月22日、12月7日、1月10日で取り上げた。 医学部の論文に改ざんの疑いがあるとして薬学部の森山、榎本教授が内部告発を行ったが、それは認められず、逆に教員へのハラスメントを行ったとして、一昨年の9月25日付で停職8ヶ月の懲戒処分を受けた。この懲戒処分は、医学部出身の森田学長による報復処分である疑いが指摘されている。懲戒処分は昨年の5月25日に終了したが、その直前の5月20日に森田学長から「別の非違行為の疑いがあるので自宅待機」という命令を受け、その後ずっと自宅待機処分が続いたあげく、昨年末に「教員としての適性を欠く」という理由で教育研究評議会によって解雇が決定された。 両氏は仮地位の確認と賃金相当の仮払いを求めて岡山地方裁判所に仮処分の提訴をしていたが、その判決が6月6日に言い渡された。仮地位の確認は認められなかったが、「解雇は解雇権の濫用であ
前回の記載の通り、NIGMS(National Institute of General Medical Science)のディレクターであるJon R. Lorsch氏がMol. Biol. Cell誌に投稿した“Maximizing the return on taxpayers' investments in fundamental biomedical research”について紹介したい。まずLorsch氏の紹介から。 NIGMSによって公開されているLorsch氏の経歴によると(http://www.nigms.nih.gov/about/director/Pages/default.aspx)、氏は1990年にスワースモア大学を卒業し、その後、1995年にハーバード大学でノーベル賞を授賞したJack W. Szostak氏の下で博士号を取得後、スタンフォード大学でポスドクを経
私のブログ記事へのコメントありがとうございました。最初に、先生が実名で、私が匿名という形での応答に関してはお詫びしておきます。 以下に、先生のコメントに対する私の考え、および、先生への質問を書かせていただきますが、まず今回のSTAP騒動について、先生の関与した部分や私のブログ記事も含めて、私の理解している概要を述べさせていただきます。なお、私からの質問に対して解答するかどうかは先生のご判断にお任せしますので、必ずしも解答していただく必要はありません。 STAP騒動は、マスコミを集めて大々的に成果発表をした1月に始まりました。直後から他研究者から再現できないクレームが出ていましたが、ネットブロガーによって画像に不審な点があることが指摘され、2月下旬には不正調査委員会が設置されて大騒ぎとなりました。再現性に対する批判に対しては、3月初旬にNature Protocol Exchangeに手技解
9月15日付けのブログの「権限の強大な理事長やセンター長は、10年程度で変わる事が組織にとっては望ましい」という主張に対して、ハーバード大学の山形方人氏は、ツィッターで「ハーバード大学の学長は20年程度が基準となっており、日本では総長の任期が短く(例として、京都大学総長は5年)、リーダーシップが発揮しにくい」という意見を述べられていた。 ハーバード大学の例の指摘を受けたので、全米の有名大学の学長(President)の在職期間について少し調べてみた。ハーバード大学と並ぶ、Ivyリーグの名門、Yale大学では、前任者のRichard C. Levin氏が19年在職しているが、それ以前は14年間が第二次世界大戦後では最長であり、一桁の年数の学長もおられる(http://president.yale.edu/past-presidents)。Princeton大学では12〜13年くらいが標準であ
笹井先生はNHKスペシャルを見ていたのだろうか?もし私が笹井先生であれば、「論文への使用画像・グラフの7割が信頼性に乏しいか、加工の疑いがある」というミーティングに集った専門家たちのコメントと、自己点検検証委員会委員長の「一つの論文のために人生をかけてきたことを失った」という発言は、立ち直れないほどのショックだっただろう。前者は、研究者としての眼力が無いと言われたに等しく、後者によって、今後の自分の将来が無いことを痛感しただろう。これらに比べれば、ブログで述べた「メールのやり取りの公表」は嫌悪感を抱いたとしても精神的影響はそれほどでもない。 専門家たちは、「通常は「データは信用できる」との前提で論文をチェックする」ので、論文指導をした笹井氏は「ニセモノ」が使われたとは見抜けなかっただろう」と述べているが、そのようなコメントは何の救いにもならない。論文を執筆している間には、実験者の主張とは異
より多くの人がブログにアクセスしていただけるようになるのは、書いている方としてはありがたいのだが、最近読むようになった人は私のこれまでの発言を知らないので誤解を抱かれる可能性も上がる。 私が小保方さんを擁護していると思っている方は、5月5日付のブログ「小保方さんが今すべきこと」、6月7日付のブログ「理研改革委員会と岸輝雄委員長を信じましょう」を読んでいただきたい。そこでは、小保方さんについては「科学論文に対する冒涜行為」、「誰が何を言っても、自分の考えを優先させる」、「「すり寄る人」を次々に変えていった」、「論理的に説明しても、勝手に自分の都合のいいように話を受け取り、こちらの意図とは別の話にすり替える。そして時には、誤った話をしたのが、あたかもこちらであるかように非難をする」「今までサポートを受けていても、自分に対して都合の悪い事を一度でもした人間に対しては、それが正しく適切な行為であっ
この文章を書いている時点で、19のコメントをいただいた。ご意見をいただいた皆さんに感謝する。ご意見のほとんどは、実験の前に小保方さんが疑義や論文不正について説明すべきだとのご意見だ。 ところで、皆さんは小保方さんにどのような説明を期待されているのだろうか?ES細胞を使って捏造したという疑義に対しては、小保方さんは「STAP細胞はあります。ES細胞ではありません」と答えるだろう。そしたら皆さんは納得されるのだろうか?理研に残っているサンプルの分析を進めるのは意義があると私も思っているが(このブログで分析を積極的に主張してきた)、それで100%真相にたどり着けるのだろうか?私はそれだけでは十分ではないと思っている。 STAP幹細胞は若山教授が作製した。FI幹細胞の作製もおそらく若山教授が手がけたものだろう。小保方さんからは「私は、若山先生からいただいたマウスを使ってSTAP細胞を作り、若山先生
昨日(6月20日)付のブログ「理研CDBおよび擁護派の先生方への反論」に関していくつかご意見をいただいた。 私のブログについて異論を書いてこられる理系研究者の人に共通して感じることなのだが、物事を「点」でしか見てないように思われる。「線」、「面」、「時空」といった概念がやや欠落しているように思えてならない。別の言い方をすれば、「コンテキスト(文脈)が抜けている」ということだ。 「別科学者」さんは尋ねる。「ノーベル賞として認められた発見は、「『科学的合理性』に基づき、功名にデザインされた手法によって」得られたものばかりでしょうか?たとえば、日本の田中耕一さんの発見はどうでしょうか?「極めて単純な話であって『科学的合理性』に裏打ちされたものではない」発見は、価値が低いのでしょうか?発見者は、リスペクトされなくともよいのでしょうか?」 勿論、私は「ノーベル賞の価値」を議論しているのではない。私は
昨日のブログで「「研究費獲得に目がくらんで、偽物(最終的には検証実験を待つ必要があるが)をつかんだ」という、日本科学史に残る前代未聞の不祥事」と書いたが、これに追加を。「研究費獲得に目がくらんで、偽物(最終的には検証実験を待つ必要があるが)をつかみ、その結果起こった問題を隠蔽しようとした」という、日本科学史に残る前代未聞の不祥事」がより正しいだろう。 5月末からCDBに保存されているサンプルの分析を始めたらしいが、多くの人が指摘していたことを、「意味がない」としてなぜそれまで行わなかったのか?実際、分析を始めたらすぐに、若山教授が保存していたSTAP幹細胞と遺伝子の特徴が一致するES細胞がフリーザーから発見されている。不正を裏付ける証拠が出る可能性があるのに、それを行わなくては「隠蔽」と言われても仕方ないだろう。「目がくらむ」という表現も、やや言葉が過ぎているかもしれないが、なぜ「CDB解
6月14日のブログ「信じるということ」については、一般の方だけでなく、竹市センター長を個人的に知っている科学者の方からもご意見をいただいた。 このブログを見ている、理研CDBを擁護される科学者の方にお聞きしたい。理研CDBが行った行為は、「画期的な研究の「横取り」(表現を和らげて言えば「良いとこ取り」)ではないのか?韓国企業が東芝から技術を盗もうとしてやった「研究者の引き抜き」と何が違うのか?そして先生方は、画期的な研究を行っているポスドクがいたら、その人を引き抜いて自分のラボの教員にし、その研究を基にして巨額の研究費をせしめようとするのか?この批判に対してぜひ反論をしていただきたい。 小保方さんの採用経過については、理研の林茂生先生がブログで説明を加えておられた(https://www.facebook.com/shigeo.hayashi.14/posts/75135520491148
29日付のブログ(「想定の範囲内と範囲外」)では、「「別の検証チーム」の方に、ぜひ文科省の窓口を通じた告発をお願いしたい。」と述べたが、「研究活動の不正行為への対応のガイドライン」には以下の記述がある。 ○ 報道や学会等の研究者コミュニティにより不正行為の疑いが指摘された場合、匿名の場合に準じて取扱う。 NHKや毎日新聞で報道されているわけであるから、文科省はアクションを起こすべきではないだろうか?勿論、本来は理研が対応すべきであるが、「不作為」を行っているわけだから、資金配分機関である文科省がアクションを起こす義務があるのではないだろうか。それとも理研と同様に文科省も「不作為」か? 23日付のブログ(「STAP騒動の根源:神戸理研CDBの迷走」)では、「2012年に「アドバイザリー・カウンシル」から、「新規のグループリーダーやチームリーダーの採用を延期すべき」と提言されながら、それを無視
5月10日付のブログ(「小保方さんの「捏造」には悪意があったのだろうか?そして、理研は国民を欺いているのではないかという疑念」)で、「(理研は保存サンプルの分析を早く行って)国民に対しての説明責任を果たすべきだ。それができれば、理研が再度信用を取り戻すチャンスもあると思うが、今の状態では、「特定国立研究開発法人の指定の見送り」どころか、私も含めて「理研は潰した方がいいかもしれない」と思う人が増えるばかりだ。」と述べた。 ブログに送られてきた意見を見ると、私の考えを誤解されている人も少なからずいるようであるが、私は理由なく「理研を潰せ」と言っているのではない。ほとんど全部が税金で成り立っている「組織」として当然行うべき「説明責任」を求めているのだ。そして、それすらできなければ「解体」するか、「組織替え」をすべきという意見だ。 asterisk_2012さんから指摘されたが、私のことを「小保方
予想どおり、小保方さんの不服申し立ては、理研の調査委員会によって却下され、これで小保方さんの研究不正認定は確定した。懲戒委員会が設置されたとのことで、通常だと1ヶ月程度で処分が下されることになるらしい。理研の規程では、「研究不正」に対しては原則、諭旨退職か懲戒免職とのこと。 調査委員会の結論が出される直前に、弁護士によって小保方さんの実験ノートの一部が公開された。多くの研究者(おそらく研究者でなくても)の感想は「ずさん」という一語につきるだろう。九大の中山敬一教授は「落書きレベル」と言ったらしい。このノートの開示は「小保方さんに裏目に出た」と、ほとんどの人が思っているだろう。しかしながら、私はこのノートを見て別のことを考えてしまった。 もし小保方さんに、「こんなずさんな記録しかとれない私が、間違えずに図を作成できると思いますか?」と問われれば、私は「無理です」と答えてしまうだろう。そう思わ
小保方騒動は未だ衰えを見せず、調査委員長である石井上席研究員は、自身の論文における画像加工の事実発覚によって辞任、論文画像に不自然な点があるとネット上で指摘を受けた京都大学の山中伸弥教授は説明の記者会見と、関連ニュースは続々と続いている。一方、ネット上では、11jigen氏、「世界変動展望」著者などのブロガー、ジャーナリスト、国内や海外で活躍している研究者が活発に意見を述べている。その多くは批判的であるが、例外の代表者は中部大学の武田邦彦教授であり、「発見や学問の進歩があれば、論文におけるコピペなどはまったく問題ない」と独自の理論を展開している。 私の興味を引いたのは、京都大学名誉教授・沖縄科学技術大学院大学教授である柳田充弘氏が、ツイッターやブログで小保方さんを擁護するような発言をしていることである。柳田教授は、研究面では日本のトップの分子生物学者だった方であり、歯に衣を着せぬ発言で知ら
前回、「「選択と集中」による研究費の「行き先」について述べる」と書いたが、その前にもう一つ文科省科研費の問題点について言及しておきたい。 科学と言っても分野は広く、研究にかかる費用は異なっている。例えば、有機化学では「試薬1 Lいくら」というレベルの話であるが、バイオでは「試薬10μLいくら」である。それにもかかわらず、分野による研究費に差はない。米国においては、化学系はNSF(National Science Foundation)、バイオ系はそのほとんどがNIH(National Institute of Health)であり、研究費はNIHの方が多い。 しかしながら、差があると言っても、自然科学内ではそれほど大きな問題ではないが、問題は人文学や社会科学と自然科学の助成額に差がないことである。人文学や社会科学で研究費を使うとすれば、現地調査のための出張費、アンケート調査やデータ整理に必
塩野義が「条件付き早期承認制度」を利用して、2月25日に新型コロナウイルスの飲み薬(S-217622)の承認を厚生労働省に申請してほぼ1ヶ月が過ぎた。いつ認可の決定が行われるかは公表されていないが、おそらく今日18時からの厚労省薬事・食品衛生審議会(医薬品第二部会)で審議・決定されるものと推測される。 実は公開されている今日の議題には、S-217622の話は議題として載っていない(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24503.html)。議題は、【その他】議題1「医薬品コミナティ筋注について」と議題2「生物学的製剤基準について」である。しかしながら、私は今日の審議会で塩野義の薬の認可が審議されると確信している。その根拠は以下の通りである。 (1) 条件付き早期承認制度で申請された医薬は優先審査の対象となり、過去の新型コロナ関係の薬は申請後いずれも3〜4週
報道によると、小保方さんが理研から支給される研究費は年間2,000万円で、その内訳は研究消耗品が1,000万円、技術員などの人件費に1,000万円とのことである。ただし、これは理研から支給される額であり、それ以外に公的機関や助成財団に応募して研究費を獲得することも可能である。 昨日、「我が国の異常な研究費配分制度」について言及したが、ここでは日本の研究費の助成状況について詳しく述べてみたい。 大学研究者の多くが応募する研究費は、文科省およびその所轄の独立行政法人である日本学術振興会(JSPS)から配分される「科学研究費補助金」いわゆる「科研費」である。科研費は、大型予算である「特別推進研究」と「基盤研究S」、通常の研究者が応募する「基盤研究A、B、C」、基盤研究の若手版(39歳以下)の「若手研究A、B」、挑戦的萠芽研究などがある。また、これらとは別のシステム(基盤研究等と重複で応募できる)
小保方晴子さんのSTAP論文騒動については、世間では彼女の擁護派と批判派が拮抗しているようである。Yahoo意識調査(4月19日現在)によると、約半分の人が彼女の会見について「納得できなかった」、3割が「納得した」、残りが「内容がわからない」あるいは「見ていない」という結果である。週刊誌には、「小保方晴子というリトマス紙」などという見出しも出ていたが、言い得て妙で、彼女に対する考え方は、その人が「他の人をどのように見るか」を極めてよく反映している。小保方さん個人への感想はさておき、今回の小保方騒動は、我が国の高等教育、研究制度などの問題点を見るのに極めてよい鏡であるように思える。これは私のブログの最初の記事であるが、今回は彼女を通して見えてくる我が国の「高等教育の問題点」について論じてみたい。 ウィキペデイアによると、小保方さんは1983年の生まれであり、公立中学・私立高校を卒業後、200
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