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5月8 自転車一方通行標識を見に行く さてこの間書いた通り、ぼちぼちと道路標識全種コンプリートを目指してみております。といっても、最近はあまり出歩けていないので、ペースはまるきり上がっていませんが。 で、ネットでいろいろと情報を集めてみると、やはり道路標識は種類ごとに設置数に大きな差があることがわかります。たとえば、「自転車及び歩行者専用」(325の3)を除けば、自転車関連の標識は基本的にレアものが多いようです。たとえば一番基本的な「自転車専用」(325の2)でも、こちらのサイトでは5段階中☆3の評価です。まあ実際、河原の自転車道などでも歩行者が通れるところが多いですから、「自転車専用」の道はそうありません。 「自転車及び歩行者専用」(325の3)と「自転車専用」(325の2) さらなるレア物標識としては、「自転車一方通行」があります。そんなもん聞いたことないぞという方が多いと思います。筆
4月4 謎の永田町バイパス バイパス道路というものは、全国<津々浦々に存在する。要するに既存の道がしょぼい時、それに並行して作られるもっと広い道である。たとえば茨城県だと、国道294号常総バイパスなどが典型例だろう。 大きな地図で見る 新旧国道294号 上の地図では、国道カラーのオレンジに塗られた道が2本並走しているが、実際には右側の常総バイパスのみが現在の国道294号であり、左側の道は県道357号へと降格している(これに限らず、最近グーグルマップの道路色分けはグダグダである。以前はちゃんとしていたのに、なぜこんなことになっているのだろう)。このように、基本的にバイパス道路が完成すると、旧道の方は国道指定を外され、県道あるいは市道などに降格されるのが通例である。 だが、新旧2本両方が、国道として併存し続けるケースもある。埼玉県越谷市から栃木県宇都宮市まで走る新4号バイパスが完成しても、以前
10月18 なぜ国道が好きか、という答えようのない質問に さて、こんなブログをやっているとよく聞かれるのが、「佐藤さんはなんでまた国道なんてものに興味を持ったんですか?」という質問である。真面目な話、これほど聞かれて困る質問もない。たぶん、鉄道なら何か答えようもあるのだろう。「列車の車体がかっこいいから」「どこまでも伸びる線路にロマンを感じる」とかいえば、まあ納得もしてもらえそうだ。しかし、道路にはそんな要素は微塵もない。もし無理に答えるとすれば、 「好きだから好きなんです。 あなたはリンゴが好きでトマトが嫌いな理由を答えられるのですか?」 あるいは、 「はて?ということはあなたは国道に興味が無いのですか?それはまたどうして?」 といった、逆ギレにも似た回答くらいしかない。我ながら困った話である。 だが、ある日このことを考えていて、どうも自分は国道には興味があるものの、高速道路や市道、林道
8月23 東京の国道を制覇するのは意外に面倒という話 さてこうして本ブログをご覧いただいている方の中には、なるほど、自分も国道めぐりを始め、おにぎり撮影などしてみようと思っておられる方も多いに違いない。いやまあ、多いものとして話を進める。で、ひとつ手始めに東京を通っている国道を全部回ってみようじゃないか、と軽く考えていると、実は意外に面倒なのだという話をさせていただく。 東京を通っている国道のうち主要なものを挙げれば、1号・4号・6号・14号・17号・20号の日本橋出発組、 122号・246号・254号・357号の3桁長距離組がある。このへんは逃げも隠れもしないエース級国道なので、おにぎり発見及び撮影も楽勝である。 4号と6号の分岐点に立つだんご標識。 16号及び411号は、八王子あたりまで出向かないと捕獲できないのでちょっと大変ではある。まあ411号(八王子市~甲府市)はなかなかよいドラ
7月6 欠番国道の痕跡はあるのか さて以前も書いたが、現在の国道体系には欠番が存在する。59~100号、109~111号、214~216号が抜けているのである。このため、国道は507号まであるが、総数は459本しかない。このへんの話は雑学として披露すると結構受けたりもするので、覚えておいて損はない。ただし合コンなどで話してもたいていは引かれるだけなので、そこは注意いただきたい。 国道214・215・216号は、合体して57号になり、消滅した。 さてそうするとマニアとして気になるのが、これら消滅国道の標識はどこかに残っていないのかという点である。たとえば国道45号(仙台~青森)のどこかに、旧番号である111号のおにぎりが残っていたりはしないか。旧道となって国道指定を外された道にも、時折おにぎりが残っているようなケースもあるから、旧道などをよく探せば可能性はゼロではない。 国道349号旧道にひ
6月22 天草諸島を走る 日本の「本土」といった場合、どこを指すかご存知だろうか。国土交通省的には、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島の5島を指すのだそうである。へえ、沖縄が入るのかと思ってしまうが、これは国道的見地からすれば納得のいく話である。沖縄本島には、高速の沖縄道、国道58号・329~332号、390号、449号、505~507号と10国道が通っており、他の離島とは全く別格なのである。筆者はいまだ沖縄を訪れたことがなく、それはちょっと痛恨なのであるが。 大きな地図で見る 沖縄本島南部の道路網 で、それ以外の離島にも国道が通っているところはたくさんある。淡路島の28号、佐渡ヶ島の350号、対馬の382号、五島列島の384号などである。で、国道が一番たくさん通っている離島はどこか。ちょっと意外にも思えるが、正解は熊本県の天草下島なのである。下島は面積でいうと日本で12位(「本土」及び北
6月9 国道空白地帯 東京の小平市で、新しい道路の建設をめぐってもめている。 小平都市計画道路3・2・8号線という道路建設を見なおすべきかどうか住民投票を行ったものの、投票率が37%にしかならず、開票もされずに終わったというものだ。 まあ筆者は現地の詳しい事情は知らないから住民投票の是非について語ることはできないが、多摩エリアの道路事情は正直いってひどいということだけはいえる。特に環八と国道16号の間に、南北に通るまともな道路がないのが致命傷だ。狭い道を多数の車がうなりを上げて通っているのを見ると、特に通学中の子供など相当に危険そうだ。環境保全もいいが、しっかりした道路を作る方がトータルではいいんじゃないの、と部外者の目には映る。 北は国道254号・463号、西は16号、南は20号に囲まれた多摩エリアは、どういうわけか国道がすっぽりと存在しない「国道砂漠」だ。鉄道の方は、中央線・武蔵野線・
5月15 消えゆく国道名所 さて以前、「消えゆく三大意地悪ゲート」というエントリを書いたことがある。何を思ったか、スムーズな道路交通のために存在している国道上に、車の通行を妨げるゲートが設置されているというものであった。三者三様なたたずまいながら、いずれもなかなかの異様さ加減であり、訪れるごく少数のマニアたちを楽しませていたポイントだ。 国道421号石榑峠ゲート国道354号旧鹿行大橋国道458号左沢ゲート ところがこれらは、いずれも現在国道ではなくなっている。バイパスが整備されるなどして、国道指定を外されてしまったのだ。まあもちろん、こんなゲートは本来国道上にあるまじきものであるから、なくなっていくのは当然のことではあるのだが、マニアとしては多少残念であったりするわけである。 だが、消えてゆく名所はこれにとどまらない。やはり以前のエントリで取り上げた、秋田県男鹿半島の名所「迷宮国道」こと1
4月27 続・非国道系 さて前回のエントリ「非・国道系」は、本ブログとしては記録的な反響をいただいた。要するに、東京から大阪まで国道・高速道路を一切使わずに行けるかという話である。ルールを再掲しておくと、以下のとおり。 (1)スタートから目的地まで、国道及び高速道路を使わずにたどりつくこと。 (2)使用可能なのは都道府県道・市道・林道など、普通乗用車で走行可能な道。 (3)国道を十字路で越えていくのはよいが、それ以外で踏むことはまかりならない。 というアホな試みに心を動かされた皆様から、リアクションをいろいろいただいたにもかかわらず、ひと月以上更新ができなかった。次の本の執筆に時間を取られていたためで、遅筆かつ魯鈍な筆者をお許しいいただきたい。 で、この間に、本当に東京~名古屋、名古屋~大阪間の実走を試みた方が現れた。なんという素晴らしいチャレンジスピリットの持ち主であろうか。以下、コメ
3月19 非・国道系 「国道走行が趣味だ」と言ったときによく飛んでくるのが、「じゃあ国道以外走らないんですか?高速とか県道は使わないの?」という質問だ。人にもよるけど、筆者の場合別にそういうことはない。必要に応じていろいろな道を走る。もちろん林道や峠道を走るのが好きな人も少なくない。 と、ここで極端に走るのがマニアという人種だ。国道走行を極めるのとは逆に、国道なしでどこまで行けるか、というテーマに挑み始める人々もいる。これを業界で「非国道」と呼ぶ。非国道でどこまで行けるか、地図上などでルーティングを研究し、実際に試すことを「非国活動」、そうしたチャレンジにいそしむ者たちを「非国民」と称する。すでにこれを読んで興味を持ってしまったあなたも非国民の仲間入りだ。覚悟を決めていただきたい。 実はこの非国道というもの、なかなか奥が深い。一応ルールとしてはこんな感じだ。 (1)スタートから目的地まで、
3月10 続・6次の隔たり 前回、「6次の隔たり」という記事を書いた。東京日本橋から出発して、全国のあらゆる国道上の地点に、国道何本を使えばたどり着くか?という問題だ。で、やってみると、どうやら北海道も沖縄も、国道6本で着いてしまうらしい、ということがわかってきた。 だがその後、各方面からご指摘をいただき、やはり届かないところがあるらしいということになった。一つは、知床半島の国道335号。何しろこの道、最果てにある上に、244号・334号としか接続していないのが痛い。ここに行くには、どうしても国道が7本必要であるようだ。 国道335号。北方領土も近いあたり。 その他、国道274号(北海道札幌市~標茶町)はまだ全面開通していない道だが、その鶴居村あたりの区間にも、7本使わないと到達しないようだ。まあやはり北海道は広いわけである。 本州に限るとどうなるかというと、どうも4本で全て到達できそうだ
2月25 6次の隔たり 「6次の隔たり」という言葉がある。自分の知り合いの知り合いの……とたどってゆくと、世界中の人に6人を介するだけで結びつくという仮説らしい。いろいろな実験で、これがある程度本当らしいことが示されているそうで、いろいろな応用バージョンがあったりする。 さて何度か書いている通り、日本の国道というやつは全てつながっている。離島にも国道はあるが、これらも海上区間を通してつながっているという建前になっているのだ。たとえば佐渡島の国道350号は、起点・終点が新潟本土にあり、フェリーを介して連絡していることになっている。 大きな地図で見る 新潟県上越市の国道350号。海から佐渡島へつながる。 というわけで筆者などは、どこかに行く時には「国道何本をたどれば到着するだろうか?」ということを考えてしまう。筆者の家の最寄り国道は294号なのだけれど、たとえば上の地図にある350号へは、R2
12月31 国道マニア的新年の迎え方 さて2012年も終わりである。となると、新年をどこでどう迎えるかが大きな問題となる。ということで、道マニア的にはどんなアプローチがあるか考えてみた。 2013年という年号にこだわってみるとどうか。国道2013号なんてものは存在しないし、国道20号 (東京都中央区~長野県塩尻市)と国道13号(福島県福島市~秋田県秋田市)の交点というものも存在しない。が、国道201号は、うまい具合に国道3号から分岐して始まっている。ここで新年を迎えるのはアリではないか。 国道201号起点・松島交差点(ウィキペディアより)。手前は国道3号。 が、よく見たらここは福岡市であった。関東から行くと、今からではちょっと間に合わない。他を考えてみることにしよう。平成24年から25年に切り替わるので、24号と25号の交点に行く手はある。地図を見たら、天理市から大和郡山市にかけて両者は重
12月2 スペルミスおにぎりは今 国道標識を愛してやまない読者諸氏には、この日本に一体何枚のおにぎりがあるのか、気になって仕事も手につかないという方も少なくないかと思う。え、そんなこと気にしてませんか。まあ正確な数はたぶん誰にもわかるまいが、現在の国道の実延長は約55,000kmだそうだから、1kmあたり1枚設置されているとしても、上下線合わせて11万枚くらいあろうかという計算になる。実に莫大な数字で、なかなか想像がつかない。 日本で最も標高の高い場所にあるおにぎり。 それだけあると、やはり何らかミスをやらかした標識も存在するわけである。国道標識は、上段に「国道」、真ん中に大きく路線番号、そして下段に「ROUTE」と書かれているわけだが、その下段がくせものだ。このスペルを間違った標識が、マニアたちによって発見されているのである。 最初に見つかったのは、長野県木曽町に立てられた「RUTOE3
11月3 16号の果て 「首都圏」という言葉にはいろいろな定義がある。法律的には山梨県を含む関東地方1都7県を指すらしいが、人によっては1都3県だったりもする。以前はスタバのあるところという説もあったが、今や茨城の片田舎にさえも平然とスタバがあるので、この定義も使えなくなった。 国道野郎たる筆者が考える首都圏は、「国道16号の通っている街まで」だ。これで、千葉、柏、春日部、さいたま、川越、八王子、相模原、横浜といったところがすっぽりと内包される。実際、都心から四方へ伸びていく国道(1号・4号・6号・14号・15号・17号・20号・122号・246号・254号)など走っていると、国道16号のラインを越えたとたんにわかりやすく田舎になる。国道16号という道は、首都圏の縁取りとして実にふさわしいと思うのだ。まあ神奈川に関しては、もうちょっと広げて129号くらいのラインてもいいかと思うけれど。国道
10月23 酷道趣味のこと マニアの世界には、部外者には計り知れないジャンル分けというものがある。ロックが好きといってもパンクとプログレでは全く別世界であるし、自分で草野球をする人と記録マニアみたいな人もまず別人種といっていい。仲良くなるかなと思って古代史マニア同士を引きあわせてみたら、邪馬台国大和説と九州説に分かれて喧嘩を始めてしまったなんて話も聞く。 鉄道ファンでも、撮り鉄に乗り鉄、録音に模型、時刻表収集に廃線跡探索などなど様々な楽しみ方があり、それぞれコミュニティが確立されているようだ。で、それよりずっとマイナーで人口の少ない国道マニアにも、やはりそれなりに分派があるのである。一本の国道を端から端まで走り切る「一気走行」、道の歴史や背景を探る研究者タイプ、特定地点間をどのルートで行くのが速いか調べる走り屋タイプなどなど。中には国道同士の交差点に来るたびサイコロを振って行き先を決め、全
10月16 国道の重複区間(2) さて前々回、国道が重複している区間について書いた。国道標識が2つ重なったものを「だんご」と呼び、専門にこれを収集しているマニアも存在する。 重複区間の例。192=361であるのも密かにポイントが高い。 重複区間を表すのでないだんごもある。矢印の補助標識つきで、交差点の先で国道が分岐していることを示すものだ。仮に「分岐系」と呼んでおこう。下に示すのは、新日本橋駅付近にある国道4号と6号の分岐点にある標識だ。ちなみにこの2本は並行して北へ向かい、300km以上先の宮城県岩沼市で再合流する。「再び僕らは出会うだろう この長い旅路のどこかで」なんて歌詞が脳裏をよぎったりするわけである。 1桁同士のだんごは貴重品である。 だんごは若い番号が上なのが原則だけど、特に分岐系だんごでは上下が逆転しているものもある。人呼んで下克上だんごだ。まあ直進の方を上に表示しているのだ
10月7 iOS6の地図 アップル製品の発表といえば世界中が大盛り上がり、ファンが行列を成して買い込みに走り、しばらくは新機能に対する賞賛の声で溢れる……というのが今までのパターンであったけど、今回ばかりは異常事態を迎えている。ご存知の通り、iOS6に付属するマップアプリの出来がひどいのである。昭島駅が「パチンコガンダム」になっていたり、羽田空港が「大王製紙」になっていたりと、いったい何をやらかしたんですかという状況になっている。 羽田空港と成田空港。どうしてこうなった。 が、上記右の写真、国道者としては別のところに目が行く。成田空港へ向かう国道295号が六角形の標識、すなわち県道を表すヘキサ標識になってしまっているのである。51号はちゃんとおにぎりなのだけど。嘆かわしいことに、世の中の人には国道と県道の区別がついていない人が多いのだが、地図がそれではお話にならない。まあ1箇所くらいの間違
9月17 国道は誰が管理しているのか 国道というやつは、当然ながら補修やら清掃やら除雪やら、何かと管理が必要になる。その管理というのはどこがやっているかご存知だろうか。国道というのは国の道だから、当然国がやっているんだろうと思うのが普通だ。 筆者も国が管理していると思っていました。 が、これは外れである。国道の管理は、基本的に県がやっているのである。多くの国道では、維持管理に要する費用は全額所属する県の負担だ。じゃあ国は何をやってるんだと言いたくなるが、まあ全体のコーディネイトなんかをしてますよということらしい。何だかだまされたような感じもないではない。 が、国が金を出しているところもある。「指定区間」 というのがそれである。政令によって指定された区間というのがあり、ここの管理については国が金を出す。ただし出資率は55%で、45%は県が負担する。何だよケチくせえと思うが、要は道路ってのは地
8月16 国道名所マップ さて先日、土木学会のお招きで、国交省の方とお会いする機会があった。国道趣味という方面から、何か道路に関して盛り上げるような企画ができないかなということで、こんな意味不明なマニアのおっさんにお声をかけていただいたわけであった。お役人、官僚のイメージとはちょっと違うさばけた方で、いろいろと楽しくお話をさせていただいた。マニア全開で話をしたので向こうはドン引きしてたかもしれないが、まあいいのである。 さてその席で、国道趣味的にいろいろ名所といえるポイントがあるなら、それを表示した地図を作り、写真も入れて解説などしたら面白いんではないかという話が出た。こういうのはやはり頭を集めて話し合うと、面白いアイディアが出るとしたもんである。 で、帰ってからふと気づいたが、そういうことはグーグルマップを使うとわりと簡単にできたんではなかったか。てことで、早速作ってみた。ふだん腰が重い
6月26 国道3起点コレクション 以前、国道の起点が集まっている交差点について書いた。そう、全ての国道には起点と終点があり、そいつらはだいたい街の中心の交差点にある。ということは、一つの交差点がいくつもの起終点を兼ねることが多いのだ。化学でいえばマルコフニコフ則、AKB48はたくさんいるのに上位数人のメンバーだけに人気が集中するのと同じだ。あまり同じじゃないか。まあいいや。 で、国道4起点、つまり十字路の4方向に全て違うナンバーの国道が伸びているのは、大阪市の梅田新道交差点だけと思われる(1号・2号・25号・176号)。では3起点が集まっているところはどうかというと、これは結構ある。一番重要な3起点は、鹿児島市照国神社前交差点だろうか。ここは北九州から熊本まわりで来る国道3号、同じく北九州を出発して大分・宮崎経由でやってくる国道10号、枕崎市から来る225号の3本が、ここに集結する。三角錐
6月8 これから新しい国道はできるのか? 国道というのは身近すぎて、多くの人はふだん全く気に留めることはない。毎日通っている国道がどこからどこまで行くのかを知っている人はほとんどいないだろうし、そもそも最寄りの国道が何号かさえ分からない人も多いだろう。まして日本には国道が何本あるのか知っているのは、一部マニアとクイズ王くらいのもんではないだろうか。 筆者の自宅の最寄り国道はR294。千葉県柏市から福島県会津若松市までを結ぶ。 現在、国道は507号まである。ただし途中に欠番があるので、総数としては459本というのが正解になる。欠番になっているのは59~100号、109~111号、214~216号である。つまり、国道66号や100号というのはどこを探してもない。え?家の近くに77号が通ってるよ?という人は、よく標識をご覧なさい。そいつはたぶん県道である。 何で穴が空いてしまったかは、歴史的な経
8月24 日本橋の首都高地下化計画について もし、富士山が何らかの原因で汚れるか崩れるかして、見る影もない姿になってしまったとしよう。これではあまりに無残だし、観光資源としても価値がないから、日本国として税金を投入して元の姿に戻すことにした。では、あなたはその費用として、いくらまでなら出してもよいと思えるだろうか。 筆者なら、5億円だといわれたら、それくらいで元に戻るならいいかと思える。もし50億円なら、まあ日本の象徴でもあるし、この程度の支出はやむを得ないかという人も多いと思う。では5000億円といわれたらどうだろう。いや、いくら天下の富士山でもそれはちょっと額が大きすぎる、もう少し安上がりな方法を考えてよ、という人が多いのではないか。 なんでこんなことを書いているかといえば、日本橋の首都高の件である。日本橋は、家康の時代以来日本のあらゆる道路の原点であり、始まりの地であった。しかし50
5月22 道路元標ハンターが行く 港国道の続きを書くつもりだったけど、ちょっと発見があったので「道路元標」について書いてみることにする。 といってもそんなもん聞いたことないという方が大半であると思う。これは道路の起終点を示すための標柱で、その歴史は明治時代に遡る。当時は、多くの道路はこの道路元標から始まっていた。一番有名なのは東京・日本橋にあるもので、これは当時の東京市の元標であると同時に、日本全体の道路元標でもあった。今もここから国道1号(~大阪市)・4号(~青森市)・6号(~仙台市)・14号(~千葉市)・15号(~横浜市)・17号(~新潟市)・20号(~塩尻市)の7国道が始まっている。 日本橋の元標(レプリカ)と、その横にあるモニュメント。国道界の聖地である。 元標は各地にあり、大阪市では梅田新道に元標が設置されている。ここも1号、2号(~北九州市)、25号(~四日市市)、26号(~和
5月16 港国道130号 クイズ番組で、よく「日本で一番短い国道は、長さがどのくらいでしょうか」という問題が出される。正解は、兵庫県神戸市にある国道174号で、全長187.1m。車で走り抜ければ15秒くらいでおしまいという、えらく短い国道だ。面白いことにこの国道は一番多いところで上下11車線あり、筆者の知る限り日本で一番車線数が多い。太く短く生きる国道なのである。 国道174号。最短国道であることを示す標識も立つ。 何でこんなに短い国道があるかといえば、道路法で「重要な港や空港と、国道を連絡する道は国道とする」(意訳)という規定があるからだ。このカテゴリーの道を、「港国道」と通称している。国道174号は神戸港と国道2号を結んでいるため、これだけ短くても立派な国道なのだ。昔はもっと長かったのだけど、国道2号浜手バイパスが開通し、2号が海に寄ってきてしまったために174号は短く削られ、今の姿に
4月22 消えゆく三大意地悪ゲート 「日本三大○○」というのはどこにでもあるもので、中には「日本三大唐辛子」「日本三大ブスの産地」なんてものもあるらしい。で、国道業界にも、いくつか三大と名のつくものがある。例えば日本三大酷道といえば、中部の418号、紀伊半島の425号、九州の265号というのがまあ定説だ。とはいえこんなものは公式に決定されるわけではないから、マニア同士があれよりこっちだろとか俺はこっちの方が、と言い合って楽しむ類のものだ。 で、日本三大国道意地悪ゲートなんてものもある。スムーズな交通のために整備された国道上に、あろうことか大型車の通行を阻むゲートが設置されているというものだ。山形県大江町左沢(あてらざわ)の458号、三重~滋賀県境の421号石榑峠(いしぐれとうげ)、そして茨城県行方市(なめがたし)~鉾田市(ほこたし)を結ぶ354号鹿行大橋(ろっこうおおはし)の3つだ。揃いも
4月6 迷宮国道101号 さて前回、番号の若い酷道として25号非名阪を挙げた。では100番台ではどうかというと、152号(長野県上田市~静岡県浜松市)、157号(石川県金沢市~岐阜県岐阜市、「落ちたら死ぬ!」という過激な看板があることで有名)、193号(香川県高松市~徳島県海陽町)など、なかなかえぐいところも少なくない。厳しい山地を行く国道は、番号に関わりなく酷い区間を抱えていたりするのである。 国道193号霧越峠 これらは走っていてひたすら大変なだけなのだけど、中には楽しい酷道もあって、それが今回紹介の101号だ。艫作(へなし)、風合瀬(かそせ)、驫木(とどろき)など、難読駅名が続くことで有名な五能線とほぼ並走する。 3桁国道のトップを飾るこの国道、青森県青森市から秋田県秋田市を結んでおり、これだけ見れば立派な国道と思える。だがこの道の終盤、男鹿半島に入る部分が実に笑かしてくれるルーティ
3月31 国道25号・非名阪をゆく 鉄道マニアにも「撮り鉄」「乗り鉄」その他いろいろジャンルがあると聞くが、それより圧倒的に少ない国道マニアにもいくつか系統があったりする。中でも多いのは「酷道」趣味で、山の中なんかの細い1車線国道に好んで出かけて行く人々だ。そんな変態がいるのかと言われそうだが、実は何冊も本やDVDが出ており、恐ろしいことにmixiのコミュも1万人を超える規模になっている。酷道系サイトや動画なども数多くあるので、興味のある方はご覧いただきたい。世の中にはこんな変な趣味の人間がこんなにたくさんいるのかと、度肝を抜かれるはずである。 酷道の一例、紀伊半島を横断するR425。崖-道-崖のルパン三世状態。 さてそんな酷道は、やはり指定年代が新しい、300・400番台の国道に多いのだけれど、ただ一つ顕著な例外がある。知る人ぞ知る、国道25号がそれだ。25号といえば、ほとんど高速道路に
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