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猛暑に注意を
blog.livedoor.jp/y0780121
五木寛之原作、小林正樹監督。英題:Glowing Autumn。真野響子、北大路欣也、佐分利信、三田佳子、小川真由美、上條恒彦、芦田伸介。シルクのペルシャ絨毯の肌触りを体で感じる亜希(真野響子)と、ペルシャ絨毯のような肌触りと月光に照らされるイマームモスクのような光沢を放つ亜希の裸体を感じる影山(佐分利信)の老いた手。若さと老練の手管、エロスと美が織りなすペルシャ絨毯のよう。武満徹作曲のテーマ曲は亜希の心身の火照りを表現しているかのよう。 「雨の匂いがする」。亜希が大雨の夜中に呼び出して名古屋から車で東名高速を飛ばして駈けつけた商社マンの岸田(北大路欣也)の首をなでながらそう言った時、「燃える秋」が響いてくる。雨に濡れた匂いは、実は影山の趣味、レインコートの下は何も着ていないバージョンの亜希への愛撫をも思い出させたのだ。同じ雨の匂いでもそれは全く違う趣なのだろうけれど。 グラフフィックデザ
すずさんは二度怒る 公式サイト。「夕凪の街 桜の国(2007)」の漫画原作者、こうの史代原作、アニメーション制作:MAPPA、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督。(声)のん=能年玲奈、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、牛山茂、新谷真弓、小山剛志、津田真澄、京田尚子、佐々木望、塩田朋子、瀬田ひろ美、たちばなことね、世弥きくよ、澁谷天外。戦時中の広島・呉で庶民生活送るすずさん(のん=能年玲奈)の目を通して大きな物語と小さな物語が地続きで描かれる。(初出11月14日) のん(能年玲奈)の独り言のような声は世慣れないボンヤリした北條すず(旧姓浦野)役に嵌り過ぎていて感極まる。 物語は(昭和)8年から始まっている。日本が満州事変を起こし、国際連盟から脱退して一気に戦争に突入。世の中の空気が戦意高揚に向く中広島市内に住むすずは、孤独好きの夢見がちな子で絵を描くのが好き
映像美のためなら何でもアリなのか 公式サイト。原題:Gravity。アルフォンソ・キュアロン監督、サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、(声)エド・ハリス。地上600キロの空間は一昔前ならSFだろうけど今や限りなく“地上”(日常)の出来事に近い。普通のディザスター・ムービーの分野に収まりそうなのだけれど、あまりにも無理矢理な設定が多過ぎ。 国際宇宙ステーションは高度約400キロ、ハッブル望遠鏡は560キロ、中国の宇宙ステーション天宮は350キロ。ちなみに天宮は正確には宇宙実験室で神舟がドッキングされたまま待機しているような大型ではない。これは最近のハリウッドに見られる中国市場を意識したサービスだろう。 高度が違えば相対速度も違う、軌道の角度もそれぞれ違う。なのになぜか天空のスーパースター達は高度600キロ付近に水平距離的にもお隣さん同士で、宇宙遊泳散歩気分で「お邪魔します」と訪ねて行け
公式サイト。原題:VANISHING ON 7TH STREET。邦題は映画の台詞からの引用だが、実際には“reboost”(パソコン再起動)と言っている。ブラッド・アンダーソン監督、ヘイデン・クリステンセン、タンディ・ニュートン、ジョン・レグイザモ、テイラー・グルーサイス、ジェイコブ・ラティモア。一応「ザ・ウォーカー」「ザ・ロード」「ゾンビランド」のような所謂人類滅亡を扱ったポストアポカリプス系SF映画の体裁だが、実際には“ポストムービー”とでも名付けるべきなのか。映画内映画というのはよくある手法だが、これは映画館自己言及映画館映画というややこしい構造になっている。 冒頭に出て来るのは、映画館内で後ろを振り向けば観られる映写機からスクリーンに放たれる光。この映画を観ている観客に「おい、前のスクリーン見ないで後ろを向けよ、そうすればこの映画の先が読めるぞ」と言わんばかりの挑発的なオープニン
Voice+ 食糧危機はヨタ話:山形浩生 影も形もない価格高騰 市況を見ている人ならご承知のとおり。じつは食糧価格も昨夏をピークにぐんぐん下がり、いまや2007年と同じ水準にまで戻している。たとえばタイ米は、2007年のほとんどを通じてトン当たり250ドルかそこら。それが2008年に入って高騰し、同年5月にはトン800ドルというピークに達したが、いまやトン300ドルといったところ。完全に元の木阿弥だ。商品によっては、まだ1年前に比べて高値を保っているものもあるが、一時の高騰ぶりはもはや影も形もない。 山形浩生君、はしゃいでないでちゃんと市況を見なさい。 Annual Oil Market Chronologyを見ると、1バレル=40ドルという現在の価格は1980年代の第二次石油ショック時のピークよりも少し高い。「100年に一度」という世界同時不況なのに石油ショック時よりも高いのだ。最近の石
DIAMONDonline:岸博幸のクリエイティブ国富論:「かんぽの宿」騒動で分かった! 賛否両論なき日本のネットはゴミの山 皆さんもグーグルやヤフーで“かんぽの宿”を検索してみてください。検索結果の最初の数ページを開いてみると、驚くまでに同じような内容、具体的にはオリックス政商論、小泉—竹中—宮内陰謀論、日本郵政不正論のオンパレードです。それも、評論家と称する一部の人たちの意見の引用と礼賛ばかりが目につきます。(2ページ) というわけで、ご指示通り“かんぽの宿”をグーグルでブログ検索した。 そのトップを現時点で目下飾っているのは植草一秀の『知られざる真実』「かんぽの宿」疑惑解明に慌てふためく小泉元首相だった。けれどねえ、植草氏のサイトに限れば、「評論家と称する一部の人たちの意見の引用と礼賛ばかりが目につきます」というのは誤っている。もし植草氏が「評論家と称する一部の人たち」の1人としたら
今日のTBS「みのもんたの朝ズバッ!」に生出演した竹中平蔵氏がかんぽの宿問題で更に弁明していた。要約してみたが、藪蛇な感じがする。 1.「1万円で売られ、6000万円で転売された鳥取県のケースは確かに酷いが、これは郵政公社時代に行われたもの。だから民間の人を入れた民営化が必要だったんですよ」 へえ? 日本郵政公社って民営化に移行するための公社で売却当時の2007年3月の総裁は民間会社の商船三井社長・会長の生田正治氏だった。翌月、総裁を引き継いだのが現在の西川善文日本郵政社長だ。民主導の郵政民営化は既にスタートしていた。 ということは、今も民主導で叩き売りされていますと言っているようなものだ。「公社」と視聴者が聞けば「官」の所業と錯覚するだろうと印象操作でもしているつもりなのか。文字通り、「疑いをもたれることはない」と語ることでかえって「疑い」という言葉がクローズアップされてしまう場合
la_causette:食糧輸入国に労働力ダンピングは難しい 昨今の新自由主義者は、往年の社会主義者以上に、大衆は自分たちのコントロールするとおりに動くはずだといううぬぼれが強いようですが、往年の社会主義者以上に、人間というものの把握が平板で、人間の行動予測が「ご都合主義」の域を出ていないようです。 こういうのって、結構素直に同意できる。実は社会主義者は市場原理主義者に転向し易いのだと思う。そのココロは両者はコインの裏表のように似た者同士だから。 市場原理主義@wiki 市場原理主義は新古典派経済学が理論化の便宜のためおいた前提や、その前提から導き出された命題を規範化し、現実の経済・社会ならびにそれを構成する個人をこの前提や命題の通りに作りかえることによって、新古典派経済学がエレガントな数理モデルで描き出している均衡の理想世界が実際の地上に君臨し、人々があまねく富裕を享受できる至福が訪
池田信夫blog:貨幣数量説の神話 通貨さえジャブジャブに供給すればインフレになると思っている経済学者もいるが、いくら供給を増やしても需要を増やすことはできない。 それでは、貨幣を労働に置き換えて同じことは言えないのか。 と言っても、置き換えは結構難しい。ジャブジャブ増やす「貨幣」にあたるものは、スカスカになる1人当たりの賃金ということになるだろうか。 流動性の罠@wiki 景気後退に際して、金融緩和を行うと利子率が低下することで民間投資や消費が増加する。しかし、投資の利子率弾力性が低下すると金融緩和の効果が低下する。そのときに利子率を下げ続け、一定水準以下になると、流動性の罠が発生する。 利子率は0以下にならないため、この時点ではすでに通常の金融緩和は限界に達している。 これを荒っぽいのを承知でパラフレーズして、 景気後退に際して、賃下げを行うと賃金コストが低下することで労働
池田信夫blog:失業先進国フランス 彼の賞賛するCPE反対運動によって雇用改革がつぶされたフランスでは、何が「実現」したのだろうか。次の図はUNDPによる世界各国の若年失業率(15〜24歳)の比較であるとして20Unemployment in OECD countriesの数字を挙げている。la_causette:目の前の500人のためだけでなく、背景にいる数万人、数十万人のためにできることを書いた弁護士の小倉秀夫氏に対する反論なのだけれど、どうも変だ。原因と結果が真逆に見える。 確かにフランスの若年失業率は特に悪く、23.9%だが、これは、「原因」と指摘されている他ならぬフランスの「初期雇用契約」(CPE)反対運動が起きた年だ。 つまり、CPE反対運動が起きて雇用改革がつぶされて若年失業率が悪化したのではなく、若年失業率が悪化したからCPE反対運動が起きたのだ、と解釈するのが自然だ
公式サイト。アンドリュー・スタントン監督、 フレッド・ウィラード。29世紀、金属廃棄物を立方体に固めて積み上げたスカイスクレーパーが林立している。まるで金属の蟻塚のようだ。その蟻の役割をしているのがたった1台残った廃棄物処理ロボット、ウォーリー。WALL・Eとは、多分、電気(E)壁作りロボットなんだろう(本当は違う)。この建物、実はエンドロールと見事に結びついていた。 鉄骨系ウォーリーと特殊な金属で電磁石でパーツを体の形を構成しているイヴ(写真左側)が一緒に並ぶと、なぜか優男と可愛い女の子になってしまう。性別なんてあるわけないのに。 ウォーリーは基本的に“蟻塚”を作るようにプログラムされていると思ったら、そうではないことが終盤で分かる。彼は途中から廃棄ロボットであることをやめて、廃棄物リサイクル・ロボットに進化したのだ。蟻から自立的なロボットに進化したのだ。多分、高層蟻塚は周囲の残った高層
「朝まで生テレビ・激論!世界金融危機とニッポン」をビデオ鑑賞。冒頭、田原総一朗さんが、各国の株価の下落率をボード(写真)で示し、なぜ日本株だけがこんなに下落しているのかと尋ねたが、まともに答えたパネリストいなかった。しかもボードは捏造なのかミスなのか間違っていて、日本だけが突出して下落率が高いように仕組まれている。 荻原博子「日本の場合、特殊事情があって、日本の金利ずーっと、低かったですよね。世界中の金利ずーと高かったですよね。そうすると、円を売って外貨を買って投資しようという動きが強かったんですよね。ところが、ここにきてそれがうまくいかないと。ヘッジファンドなんかに日本が円を供与していたりしてたんですけど・・・・ところが海外が利下げしてきていますよね、そうすると巻き戻しが起きて取りあえず円を買っておこうと」 田原「だから、そこで聞きたい。円が買われるのなら、(日本)株も買われればいい
池田信夫 blog:温暖化懐疑論のまとめで紹介されているオーストラリア天文学会の論文(以前のエントリーのコメント欄でも紹介されていた)Does a Spin–Orbit Coupling Between the Sun and the Jovian Planets Govern the Solar Cycle?。 本文読むとカネもかかるし、手続きも面倒なのでメールで「これから寒冷化するの?」と問い合わせたら、著者の1人、Dr. Ian Wilsonから返信が来た。英語サイトにも似たようなDr. Wilsonの回答がアップされているので、これは個人宛というより、FAQを想定したテンプレート回答のようなものなので紹介する。 以下がメールと添付されたグラフと結論部分。 Below are a series of graphs that highlight many of the points m
十年一昔と言うけれど、「マル激トーク・オン・ディマンド 西部邁流、保守主義のすすめ」で、宮台真司氏が西部邁氏の言説を大人しく聞いているのを見ると、その感慨と懐かしさを強くする。10年前、宮台氏は西部氏の天敵だったのだから。 10年ほど前のテレビ朝日系の深夜の田原総一朗、丸川珠代司会の討論番組(朝まで生テレビではない)で、この2人は「歴史的対決」を行っており、宮台氏のTKO勝ちだった。どこがTKOかと言えば、「こんなダサい保守評論家が日本を変えられるわけないじゃないですか」などとことごとく西部氏の言うことを否定して一方的にまくしたて、西部氏は「うるさい、バカ」と涙目ではき捨てるのが精一杯で、番組途中で逃走した。後は宮台氏と田原氏で残り時間を埋め、田原氏が「西部さんは宮台さんが苦手なのかなあ」と言っていたのを覚えている。 今だったら、YouTubeにアップされて激しく祭りになっていたろう。宮台
ここギコ!:「結局自己責任ですか」と赤木さんなら言うと思うぞ 日本が二流三流国になって、社会構成員全体が生活レベルが下がっているのなら仕方ないが、世代上の優位で既得権益を握っていた側が自分の生活レベルを維持するために、その分の搾取を這い上がる機会も与えないまま搾取して、その結果以前なら社会全体の平均レベルの生活を十分送っていける程度には「笑っている」はずの人が、どうにもこうにもならない状況になっているのが問題ではないのだろうか。 404 Blog Not Found:結局自己責任が一番安上がり 実は、ワーキングプアたちも、搾取されると同時に、搾取を甘受している者たちとも言える。これがワーキングプアたちから「おいしい」仕事を奪った中国人やインド人ともなれば、搾取されているということにすら気がついていないだろう。搾取率から行けば、後者の方がずっと高いのに。 では、なぜ小飼弾さんは搾取されな
脱温暖化会議―「イチ抜けた」を出すな(朝日) 公平感のある削減目標の割り当て方法を探って、地球規模の排出量取引に道を開きたい。 どうせ公平感も何も排出権などインチキに決まっているので、バリ島での会議も何の役にも立ちそうにないから炭素本位制なるものの試論を書いてみよう。 世界共通の価値の基軸が死であることは「ウラン本位制」で述べた。 それを引き継ぐ可能性として「炭素本位制」があることも述べた。 その基軸としてあるのは地球温暖化に伏在する地球滅亡という究極の死だ。 では、「炭素本位制」とは、どのような形で通貨とリンクするべきなのか。 地球温暖化=生態系インフレーション理論でも復習したように地球表面での炭素流通量と経済の通貨供給量とは極めて類似の現象を起こす。 だとするなら、いっそ地中から掘り出されて地表に供給される化石燃料起源の炭素Cも通貨と同じと見なせば一番手っ取り早く、シンプルで合理的で効
404 Blog Not Found:「その才能を国のため」?誰に向かって口聞いてるんだ!小飼弾さんがマジギレのご様子だ。その怒りはもっともで、その怒りの源泉は弾さんが別エントリーで書かれている書評 - 自殺するなら、引きこもれと微妙に絡んでいると思われ。(ちなみに件の記事:経営者たちがひろゆきを質問攻め、「その才能を国のために…」:インタビュー - CNET Japanは反感の大きさに既に削除されたのか?) なぜかと言えば、2ちゃん風に表現すると、 2ちゃんにカキコしたのが原因で自殺を思いとどまった香具師の数>>>>(超えられない壁)>>>>2ちゃんが原因で自殺した香具師の数 という脳内推定に確信めいたものを持っているからだ。日本の自殺者数は毎年3万人をキープしているが、もし2ちゃんねるがなかったら、その数はもっともっと増えていたろう、という確信だ。 例えば社会的に孤立し、自殺を考える人
初めて外国旅行した時、青く、虫の食った跡もある見た目も不味そうなリンゴをもらい、まあ、いいか、と思って齧ったら思いのほか甘酸っぱく美味しいのに愕然としたことがある。日本のリンゴよりはるかに美味しい。その謎がやっと解けた。 今日のNHKニュース見たら不味いリンゴの正体は、収穫1ヶ月前に果実の周辺の葉を剪定し、日光が満遍なく果実に当たって、果皮全体が満遍なく赤色に変色させるための作業が原因だという。その結果、光合成による糖分が生産されないため甘くなくなるのだという。つまり、見た目を良くして高く売るためだ。 それまでリンゴというものは甘さ控え目なものと思っていたが、考えが甘かっただけだった。外国の甘さたっぷりの芳醇なリンゴが普通のリンゴで日本のリンゴが人工的な異常なリンゴだったのか。日本人はすっかり騙されて不味い上に高価なリンゴを買わされていたんだ。単なる品種の違いじゃないんだ。 この本質的な偽
「死刑執行、自動的に進むべき」 鳩山法相が提言(朝日) 「ベルトコンベヤーって言っちゃいけないが、乱数表か分からないが、客観性のある何かで事柄が自動的に進んでいけば(執行される死刑確定者が)次は誰かという議論にはならない」と発言。 そもそもなぜ法務相の署名拒否が可能なのか分からない。 極刑を求刑したのは検事だ。検事は検察庁に属し、その検察庁を擁する法務省のトップが法務相だ。理屈から言えば、自分で死刑を求刑しておいてめでたく裁判所から死刑判決という許可をもらい、いざ執行となって署名したくないなんて自己矛盾も甚だしい。なら、指揮権を発動して、極刑の求刑を取りやめさせるのがスジだろう。裁判所の立場がなくなり、三権分立にも抵触するのではないか。 執行までの手続きを読むと、過去には司法の判決を平気で無視した大臣もいて一体何なのかと思ってしまう。死刑確定後の手続きは事務的な最終確認に過ぎない。確
極東ブログ:また失われる10年かな 中国経済バブルの崩壊に日本がどう備えるか 切込隊長BLOG(ブログ):また失われる10年だな 「中国経済がバブル状態であって、崩壊に向かって予断を許さない状況である」という基本認識は、もうデフォルトで持っていていい。 そう言われても、崩壊って具体的にどうなることなんだろうか、よく分からん。 今月初め、中国株式市場の時価総額は韓国の2倍を超えたという。日本円に直すと319兆円だ。中国の場合、香港市場を入れると、400兆円くらいだろうか。対してニューヨーク市場は2966兆円、日本の東証はマザーズを含めて532兆円くらい。 GDPは中国310兆円、アメリカは1470兆円、日本は510兆円。 ま、GDPとの単純比較で言えば、一番バブリーなのは時価総額/GDP比でほぼ2倍のアメリカ、続いて1.3倍の中国、1.04倍の日本が一番割安ということになる。どっちにしてもア
isologue:村上判決(速報) 村上ファンドのアクティビスト活動は全否定、といった印象であります。 ちょーちょーちょーいい感じ:村上裁判:結局は利益至上主義を罰したかっただけでは? 今回の判決により、今後日本でアクティビスト活動を行うこと自体が制限されてしまう可能性もあります。 根本的なことだが、この裁判はアクティビスト活動の是非と全く無関係ということだ。 アクティビストファンドって、要するに ある程度の株を集めて、積極的に企業に改善を要求していくファンド。いわゆる「モノ言う株主」というやつ だ。あくまで株主vs.経営陣という図式だ。 しかし、この裁判で争われたのは、村上ファンドのアクティビスト活動じゃない。もし、そうなら村上ファンドのニッポン放送へのアクティビスト活動が断罪されていなければならないが、そんなこと裁判で争点になってませんね。村上ファンドはライブドア株を買い集めてライブド
livedoor辞書によると、 【捏造】実際にはありもしない事柄を、事実であるかのようにつくり上げること。でっちあげ。 【やらせ】事前にしめしあわせて事を行わせること。 より「やらせ」を詳しく言えば、事実に基づいて報道上の都合で再現し、再現したこと自体までも事実かのように見せること、ということになるか。 ま、北京テレビのやったことは、後者だろう。 朝日は、 この問題をめぐっては、北京市食品安全局などが市内で抜き打ち検査をしたが、段ボール入り肉まんは見つかっていなかった。 と書いているが、これ、テレビで話題になってから抜き打ち検査しても見つかるわけもないだろう。 段ボール肉まんは10年ほど前から「ビジネスモデル化」されていたようで、どう考えても「やらせ」が適当なワーディングだろう。朝日はセンスがないのか、センスが有り過ぎるのか、ビミョーだ。 ちなみに、露店での紙入り食品は中国の専売特許じゃな
bewaad institute@kasumigaseki:人智の及ばざる公的年金、あるいは申請主義の存在意義でコンピュータに関する「先見の迷惑 」が引用紹介されている。けれど、一つ一つ当たってみると、みんな眉唾なんだよね。 まず最初の、 「恐らく世界中のコンピュータ市場の規模は、5台だろう」(トーマス・ワトソン、IBM会長、1943) 調べてみると、 "I think there is a world market for maybe five computers," は Famous misquoteとしてwikipediaにも1項目立てられてしっかり根拠がないと紹介されている。よほど有名なmisquoteの例なんだろう。 次に、 「家庭にコンピュータを欲しいと思う人などいる訳がない」(ケン・オルソン、Digital Equipmentの創設者・社長・会長、1977) も、Ken Ol
極東ブログ:[書評]ウェブは資本主義を超える(池田信夫) この書籍全体が示唆するものは相当に長い射程を持っている。 を中心に、書評の書評。 一方で、fromdusktildawn このレビューを読んだ限りでは...射程は長くても的には当たりそうもない感じ。若い頃、ドラッカー、トフラー、フクヤマなどを読んだときに感じた、時代を俯瞰するような爽快感は感じないんだよなぁ。 というのもある。どっちなんだろう? 個人的にはfromdusktildawn氏に同意に近いのかもしれない。 デジタル情報に稀少性はないから、「協同的な富が過剰に湧き出る」ので、財産権には意味がなくなる。 とか、 情報生産において、資本主義の法則が逆転し、個人の時間を効率的に配分するテクノロジーがもっとも重要になったのである。だからユーザーが情報を検索する時間を節約するグーグルが、その中心に位置することは偶然ではない。 とか、は
例えに沿って言うなら、グーグル=飛行機(既存知識体系の集積⇒これも毎秒変化し続けている)=ロマンティックでない、トンボの飛行原理が分からず苦闘する科学者=ロマンティック、ということらしい。 この時点であほらしくなってしまう。逆にトンボの飛行原理が分かっていてトンボ型飛行機が実現し(でも実用度ゼロ)、実現して(実用度アリ)いる飛行機の飛行原理が分からなかったら、どうするつもりなんだろう。トンボという「ロマン」ありげな言葉を利用した印象論だ。 「グーグル的なもの」に負けるぞ、てどういう意味なんだろう? この二つは何の関係もない。物の原理を解明することと「グーグル的なこと」と無関係に決まっている。関係しているとしたら、それはたった一つしかない。 トンボの研究はカネにならない、飛行機の研究はカネなる という昔から存在する陳腐なことだ。実際は、これもきわめて表面的な考えで、ヘタレなわけだけれど。もち
常識人たる者、まず「サントリーの山崎醸造所」(茂木健一郎 クオリア日記:生命とは制御できないもののことである)と読んだ時点で、「あ、これ、エッセイに名を借りた広告文だ」と気付かなければならない。 このサントリーの山崎醸造所というのは、それこそ元サントリー(当時の壽屋)宣伝部員の開高健以来の伝統で、著名ライターを醸造所に招待しては「広告文」「領収書エッセイ」を書かせる戦略で有名だ。 茂木さんも、ちゃんと絡んでおられているわけで、しっかり契約通りお仕事されていると見るべきだろう。 ちなみに茂木さん、昨年秋にこっちに同じこと書かれていて、今回はその環境に優しいリサイクルで一粒で二度美味しいことされているわけだ。しかも、更にそれをリサイクルされている人がいるのだから感心するばかりだ。 内容は、ええ、とにかく生命がどうのこうのは付け足しで、サントリーの山崎醸造所というワードが入って、そこのウ
ハコフグマン:日興の上場維持とホリエモン有罪 ライブドアの53億円利益水増しは、あれほどの社会的制裁を受けた上で実刑。日興のそれは、189億円水増しで課徴金のみということだから、何を判断基準にして株を買ったらいいか分からない。 別に日興コーディアルグループの上場維持が妥当とは思わないけれど、少しだけよく考えれば、ライブドアの方がはるかに酷いことは素人でも了解できると思う。 東京地検のライブドアの粉飾容疑は 2004年9月期の連結決算において、実態は3億1300万円の経常赤字であったにもかかわらず、業務の発注を装い架空の売上を計上すると共に、ライブドアが出資する投資事業組合がライブドア株式を売却する事で得た利益を投資利益として売上に計上、53億4700万円の利益を計上することによって50億3400万円の経常黒字であったとする、虚偽の有価証券報告書を関東財務局長に提出した疑い だ。 ライブドア
CNET Japan 佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 新聞が背負う「われわれ」はいったい誰なのか このエントリーを辿り、 日本社会がこれまで「誰が言ったか」ばかりを取りざたしてきたことへのアンチテーゼとして、「何を言ったか」というテーゼを今後は展開していくべきだと考えている。(毎日新聞連載「ネット君臨」で考える取材の可視化問題) という章句を見つけた。ネットの匿名性についての論考で、↑自体には同意だけれども、ネットによる批判での情報の非対称性に対する認識が欠けているように見える。 これは、昨年秋にネット界隈で話題になった「死ぬ死ぬ詐欺」と言われる心臓病募金批判に対するものだけれど、火付け役らしいがんだるふ氏の「何を言ったか」が真っ当なものであっても、マスメディアに姿も実名も曝した批判される側との間には必ず非対称性が発生する。 無名(あるいは通名、匿名)が「何を言ったか」は、実名を曝した側
まず山形氏の質問の英語原文を読むと、determineまたはdeterminantという語が7度も使われている。 対して、ビル・ウィートンの返事には一切出て来ない。ロバート・J・ゴードンの返事には一度だけ使われている。 Everyone's wage is determined by the economy's average productivity, not by the productivity of any single job. だけど、これ、質問の趣旨とずれている。これは明らかに山形氏の質問 Some argued that this was determined by the absolute productivity level of each person and profession.(中にはそれが個々人の生産性で決まると論じる人もいます。) に対応した回答だ
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