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アメリカ大統領選
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広告会社に勤務しているにもかかわらず、広告やマーケティングの本を読むこともほとんどなくなった。新入社員のころならいざ知らず、わざわざオープンになっている情報を購入せずとも、社内を見渡せば手に入る情報は多いということに気付いたからだ。そんな訳で、ご多分にもれず、本書を本屋で見かけたときも一度はスル―した。それでも、結局購入に至ったのは、中身をパラパラとめくったら、思いのほか脳科学に関する記述が充実していたからである。 少し前から「ニューロ・マーケティング」という名前を、ちらほらと聞くようになった。脳科学をマーケティングに活用しようという比較的新しい手法のことである。人間の脳は、様々な感覚器官から入力された情報の最大95%を潜在意識のレベルで処理しているという。その95%に対して、これまではいわゆるKKD(勘・経験・度胸)で臨んでいた。これを、科学的にアプローチしようというのがその趣旨である。
ヘンリエッタ・ラックス、1951年に子宮頚癌で亡くなった黒人女性である。その名前を耳にしても、彼女のことを知っているものは数少ない。しかし、ヒーラ細胞と呼ばれる彼女の細胞は、科学者の間では知らぬ者がいないほどの、世界一有名な細胞である。 彼女の身体から採取された癌細胞は、医学界に大きなインパクトを与えた。それまでの数十年間、科学者たちはヒト細胞を培養化で生き続けさせようと奮闘してきたが、一度として成功したためしはなかったのだ。しかし、ヘンリエッタ・ラックスの細胞は、24時間ごとに自らの完全な複製を生み出し、とどまることがなかった。かくしてヒーラ細胞は、世界で初めて研究室内で培養された不死のヒト細胞となったのである。 人類の究極の夢、不老不死。その魅惑に取りつかれた者は、英雄達の中にも数多い。始皇帝、織田信長、サン・ジェルマン伯爵、ナポレオン。不死細胞ヒーラを取り巻く、壮絶な人間模様も、人類
早くも2011年No.1エンタテイメント小説の呼び声も高い『ジェノサイド』。高野和明氏、四年ぶりの新刊である。創薬、超人類、虐殺をテーマに、日本、アメリカ、コンゴの三地点をつなぎあわせた壮大なストーリー。著者が構想に20年もかけただけあり、500頁を超える分量をもつが、息もつかせぬ展開で一気に読み上げることができる一冊である。 ◆本書の内容紹介 ※ジェノサイド公式HPより引用 急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人はその不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた施設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。 同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全
子供時代に戻って、何か一つ自分にアドバイス出来るとしたら、かなりの確率で「ガンダムを見とけよ」とアドバイスすると思う。なぜ見なかったのか記憶が定かではないが、ガンダムを見ていなかったせいで、話題についていけなかったという経験を、これまでに何度となく経験している。それがプライベートな場だけならまだしも、時折り、打ち合わせの場などでも出てくる。子供のころに、公文式などやっている場合ではなかったのだ。 一方で会社に入ってしばらく経ってから、『ONE PIECE』なるものの存在を知る。こちらは二巻か三巻くらいまでは読んだ記憶があるのだが、ゴムゴムの実を食べたところあたりで挫折。この漫画を読むには、あまりにも心が汚れてしまったらしい。 そんな自分にとって、本書の登場は福音であった。双方の漫画のことのみならず、その読者層の世代としての特徴も書かれている。ガンダム世代にも、ワンピース世代にも、はたまた狭
(株)アスキー・メディアワークス 吉田様より献本御礼。 本書は米国のソーシャルメディアコンサルタントによる、Facebookを活用したキャンペーンの実践ガイド。タイトルにFacebookという付いてあるが、決してFacebookありきでは書かれていないのが、最大の特徴。 ◆本書の目次 第1章 インターネットマーケティングの歴史 第2章 Facebookとは何か? 第3章 Facebookの戦略構築と成功の測定 第4章 1カ月目:計画づくり 第5章 2カ月目:Facebookページとグループで企業のプレゼンスを構築する 第6章 3カ月目:Facebook広告で需要を作る 第7章 4カ月目:応用的な戦術とキャンペーンの統合 第8章 Facebookアプリケーションを使ったカスタマイズ 第9章 Facebookの分析 第10章 組織としての思考 「Facebookを活用したキャンペーンをどのよう
1860年、ヴィクトリア朝時代の英国。のどかな村にたたずむ屋敷<ロード・ヒル・ハウス>の敷地で、当主の三歳の息子が惨殺死体となって発見された。カントリーハウス・ミステリーのお手本のようなこの事件は当時の世間を賑わし、英国中を探偵熱へともたらした。本書は、その時屋敷の中にいた十二人の人物、十九の部屋を巡り、犯人と刑事が繰り広げた実在の事件を、探偵小説の手法も用いながら描いた一冊。 意外なことに、探偵というものがこの世に登場したのは、小説のほうが先であったという。1841年のエドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人』にてである。現実世界における最初の探偵は、その翌年、ロンドンの首都圏警察によって任命された。その時に刑事課を構成した八人のうちの一人、ジョナサン・ウィッチャー警部が本書の主人公の一人である。 警察と刑事とは、似て非なるものである。制服に身を包み、自分の受け持ち区域をコンパスの針よろし
フォーチュン社が過去におこなった調査によると、アメリカのマフィアによる非合法ビジネスの年間収益は500億ドルあまり、GNPの1.1%にも相当するそうだ。そのビジネスは麻薬売買、高利貸し、ギャンブル、売春から労働組合、建設業、興行、スポーツ団体まで多岐にわたる。 そのマフィアたちを財力、権力を基準にランク分けしたデータで、トップ50の一人に挙げられていた人物が、本書の著者である。著者はニューヨークを拠点とする五大マフィアの一つ、コロンボファミリーで最年少幹部として君臨した人物。アル・カポネの再来と謳われ、後のニューヨーク市長ジュリアー二氏とも、バチバチやり合っていたそうである。ちなみに現在は、その筋から足を洗っている。 ◆本書の目次 01 マフィアだけが知っている実践の知恵を教えよう 02 基本を知らないヤツは何をやっても成功できない 03 結果よければすべてよし!? マキャベリの罠に気をつ
カリスマDJ 沖野修也氏による、情報処理をテーマにした一冊。情報氾濫社会における情報の収集、選別、編集に関するテクニックを、DJならではの視点で余すことなく伝えている。著者によれば、DJの仕事とは、「世界中の情報の中から常時タイムリーなものを探し出し、すでにアーカイブ化された知識と照合する。さらに、条件をクリアする情報を組み合わせ、瞬時にライブで提案する」ということである。つまり、DJの仕事には、キュレーションの極意が詰まっているということなのである。 ◆本書の目次 第1章 フィルターの時代 第2章 フィルターになるということ 第3章 何を、どのようにインプットすればいいのか? 第4章 どうやって価値ある「情報」を作り上げるのか? 第5章 どうやって解を導くのか? DJの世界において、一線で活躍し続けるためには、十年以上前から、今で言う「グローバル」、「ソーシャルネットワーク」、「インター
人類の歴史上、さまざまな国が栄枯盛衰を繰り返してきた。時代を謳歌した一国の時の流れには、さまざまなドラマがひしめきあっており、それだけで十分に面白いものである。しかし、本書の着眼点は一味違う。「最強国」と呼ばれる歴史的現象のみを抽出し、それを俯瞰で見ながらメカニズムを分析しているのである。著者は、イェール大学のロースクール教授。現在のアメリカに代表されるような「最強国」が成立する条件とは、果たしていかなるものであるだろうか? ◆本書の目次 序章 一極優位を可能にするもの 第一部 前近代の最強国 第1章 最初の「最強国」 第2章 ローマ帝国における寛容 第3章 中華帝国の絶頂期 第4章 大モンゴル帝国 第二部 近代の最強国 第5章 不寛容の代償 第6章 小国オランダが築いた世界帝国 第7章 東洋における寛容と非寛容 第8章 イギリスとその帝国 第三部 近現代そして未来の最強国 第 9章 アメ
本書の著者は、ユダヤ教徒の家庭に生まれ、ハーバード大学を卒業、卒業後は図書館の司書として就職。このような経歴を聞くと、聖人君子のようなスーパーエリートを想像するかもしれない。しかし彼が勤めているのは、ただの図書館ではなく、ボストン刑務所の中の図書館である。刑務所と図書館、なんというコントラストだろうか。本書は、そんな刑務所図書館のリアルでユーモラスな日常を綴った一冊。 ◆本書の目次 第一部 届かなかったもの 第一章 マジな話 第二章 本は郵便箱ではない 第二部 届いたもの 第三章 タンポポのポレンタ 第四章 届いたもの 刑務所の図書館は、その存在からして矛盾をはらむものである。事実、著者の勤務する図書館には以下のような貼り紙がしてあったそうだ。「刑務所の図書館を利用しよう。あなたの子どもが利用しなくてすむために」。 そんな刑務所図書館でのエピソードの数々に、冒頭から魅せられる。一般的に、図
博物館の魅力は、収蔵しているものではなく、来館者に見えないところで働く人々によって決まるそうだ。また、その土地の博物館を見れば、そこの社会がわかるとも言われている。それなら、世界最大級と言われる大英自然史博物館の実像は、一体いかなるものであろうか?本書は、古生物学の世界的権威である著者が、30年間過ごした古巣の素顔と、その住人たちの姿を綴った、貴重なアーカイヴである。 ◆本書の目次 第1章 舞台裏への入り口 第2章 「分類」との闘い 第3章 雄弁な化石たち 第4章 恵みの動物界 第5章 美しき植物劇場 第6章 小さなつわものども 第7章 眠れる原石 第8章 「ノアの方舟」の軌跡 第9章 変わりゆくミューズたちの館 大英自然史博物館には、古生物研究部、鉱物研究部、動物研究部、植物研究部、昆虫研究部という5つの研究部があるそうだ。そこで働く研究者たちと大学などで働く研究者には、決定的な違いがあ
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