サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
d.hatena.ne.jp/lost_and_found
「この本には自分のことが書いてある!」 読んだ瞬間にそう感じられる作品は、まず間違いなく傑作だと思う。地方都市が舞台の連作短編を収録した本書にそんな感想を抱く人は相当数いると思う。とりわけ著者と同世代(ロスジェネ)で、かつ地方出身者には刺さりまくるはずだ。かつての同級生との微妙な距離感とか、地方の生活の選択肢の少なさとかリアルだ。自由って選択できることなんだな、と思う。 物語の多くは、地方で暮らす女の子の思春期やその後の話だ。思春期はキラキラしてるし、地方から見た東京だってキラキラしてる。どちらもやがては失われてしまう。でも人生はその後も続く。 最初の短編「私たちがすごかった栄光の話」は東京での自己実現がかなわず地元に戻ってきた女性ライターの話だ。この主人公を巡るあれこれも共感を呼ぶところは多いのだけれど、印象的なのは似たような境遇の同僚カメラマン須賀さんの終盤における振る舞いだ。「地元サ
無料期間だったので僕もドラクエポータブルをインスコして初代ドラクエをダウンロードしてみた。小学生の頃にたっぷり遊んだなあ。ファミコン版? 違う違う。我が家はMSX2版でした。 このスマホ版、巷ではUI操作の評判が悪いみたいだけど、僕はすぐに馴れました。老害乙。 ただねえ、ゆとりすぎるのよ。敵は弱体化して経験値ゴールド高めになってるし、隠しアイテムは見え見えだし。1時間くらいプレイしてたらあっという間に、レベル上げ以外にやることが無くなった。 淋しいよね。子供の頃はアレフガルドで膨大な時間を過ごしたはずなのに。サクっと遊びやすいモバイル向けの調整したんだろうな。それはよくわかる。それから昔は攻略情報の入手も大変だったよね。説明書なんてホントお粗末だった。今はググって攻略情報見つかるからお手軽だけど、それがゲームの寿命を縮めてしまっている。寒い時代だと思わんかね。おっと、これじゃ僕も老害乙かな
たまに電書ちゃんのいないところで独り言を言いたくなることがあります。そんな時は旧ブログの方に投稿することにしました。 昨日のJEPAセミナー 「EPUB 第25回 セルフパブリッシング狂時代」の話。 Error 404 (Not Found)!!1 ライブドアブログディレクターの佐々木大輔さん、ブロガーいしたにまさきさん、eBookプロディーサーの鈴木秀生さんを講師にお招きして、僕は司会をつとめたわけです。すごい刺激的だった。いしたにさんと鈴木さんの質疑応答時間が取れなかったのは僕の不手際。あと、いろんな話しをしたくて司会者なのに少々出しゃばりました。すみません。 イベントの詳細はりょーちんのこの記事に譲ります。 no title 所感 佐々木さん。すげーわ。ホント電子出版が好きなんだ(でもちゃんとビジネスとしても考えてる)。会場の中に佐々木さんほど熱く、これから作りたい本を語れる人がどれ
電書ちゃん: お久しぶりね。半年以上の放置プレイに耐え忍んでいるみんなの健気な電書ちゃんよ。 電書ちゃん: ろすちゃんはいません。「締切」とか「納期」とかに怯えながらどこかに雲隠れしてるらしいわ。仕事のできない男ってカッコ悪いわね。 電書ちゃん: あんな出来損ないのことは放っといて、本題なんだけど10/11に EPUB 3.0 が勧告仕様(Recommended Specification)として確定したみたいよ。 IDPF会員による投票では反対ゼロだったんですって。ひとまずめでたしめでたしってとこかしら。ワーキンググループの皆さんお疲れ様♡ 301 Moved Permanently Charterの作成から一年半の道のりだったわね。 電書ちゃん: こんな記念すべき日に顔を見せないなんて、ろすちゃんってつくづくダメな男。 電書ちゃん: え、いつからEPUB3.0の日本語本が読めるようにな
ろす:改めまして、新年あけましておめでとうございます。 今日は新年のバラエティ番組みたいにざっくばらんなトークでお送りします。 電書ちゃん:メリハリなくダラダラした、あの感じね。 gihyo.jpの新年企画に参加したよ ろす:え、えーとまず、技評さんの新年企画に参加させて頂きました。未読の方はどうぞよろしくお願い致します。 2011年の電子出版:新春特別企画|gihyo.jp … 技術評論社 電書ちゃん:これが前のエントリで言ってた「元年」ネタね。ふうん、文学者が「文学」批判をして文学の命脈を保ってきたみたいに、あんたは「元年」批判をして立ち位置をゲットしようとしてるのかしら。 ろす:いや、何度も「元年」を繰り返すのではなく、着実に二年目を積みましょうよ、という。 電書ちゃん:あんた去年の記事で散々「元年」連呼してたから、今更今年が「元年」です、とか言えないだけじゃないの。 ろす:ゲフンゲ
ろす:うわああああ、俺はもうお終いだあああ 電書ちゃん:…………。 ろす:「電子書籍元年」が終わっちゃうよおおおおお。来年になったらこんな弱小ブログ誰も読んでくれなくなるに決まってるんだ。まるで紅白歌合戦に呼ばれた一発屋芸人みたいにね。 電書ちゃん:…………馬鹿みたい。あんた12月に一回もブログ書いてなかったわよね。それを今更、宿題抱えた夏休み最終日の「の○太君」みたいに狼狽えてみせて、見苦しいったらないわ。 ろす:「電子書籍元年」が終わるっていうのに随分冷静なんだね、電書ちゃんは。 電書ちゃん:今年が終わっても来年があるもの…… ろす:え!? 電書ちゃん:今年は多分3回目だから…… ろす:どこかで聞いたような台詞を。 電書ちゃん:うん、言ってみたかっただけ。 ろす:実は僕も狼狽してみたかっただけ。 電書ちゃん:はあ、「電子書籍元年」と盛り上げてみせるのも、それがn回目の電子書籍元年である
11/22に日本電子出版協会(JEPA)のEPUBセミナーがありますよ♪ キーパーソン目白押しのこのイベント、定員500名はとっくに満員御礼Death. いやぁ関心の高さがうかがえますね。 「そんな満員のイベントをいまさら告知してどうすんだゴルァ」とお怒りの皆様に朗報です。 なんとTechWaveさんのご協力でUstream実況が実現しました! 先日、渋谷の某スポットにて 「みんなに見てもらいたいしUstreamに挑戦すっかな〜、でも何すればいいんだろう」 とコカ・コーラをあおりながらボヤいていた僕に 「YOUそれ俺に任せてみなYO!」 とTechWave副編集長の本田正浩さん(@okappan)から男前な一言が。 @okappan × @lost_and_found という報道チームが急遽結成されてしまったわけです。 見せて頂いた使用機材がガチ過ぎて、今からwktkが止まらない。足を引っ
電書ちゃん:EPUB日本語拡張仕様策定を含む「新ICT利活用サービス創出支援事業」事業仕分けの結果が出たわね。 廃止:3 予算計上見送り:5 で、結論は「予算計上見送り」ですって。 ろす:つまり......... ............どういうことだってばよ!? 電書ちゃん:だから「予算計上見送り」よ。 ろす:うーん、それじゃ、わかんないんだよ。発表されたばかりの公募事業に予算は付くの? やっぱり僕は電書ちゃんの同人誌を作らなくちゃいけないの? 電書ちゃん:これは来年度の予算への計上を見送るってことね。今年度の予算については影響ないみたいよ。詳しくは評価シートを見なさい。(評価シート pdf:161KB) ろす:今年度中にプロジェクトは終結することになっていたんだから、もとより織り込み済み。 「さすがゴッグだ、なんともないぜ」ってことか。 電書ちゃん:あんたにとって最悪の事態は回避できた
これまでのあらすじ 今年に入り日本でも注目を受けたEPUB。韓国や台湾ではすでに官民一体となってEPUBの推進を進めていた。より複雑な組版を持つ日本でも、国家レベルで何らかの対策を検討している、との噂がEPUB関係者の端くれである僕の耳にも入る。高まる期待。 三省デジ懇が開催されEPUBの推進が提案される。しかし突如浮上した中間フォーマット案。徐々に雲行きが怪しくなってくる。 総務省|デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会|デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会 三省デジ懇では大手出版・印刷会社の支持を得た中間フォーマットの前に事実上敗れ去ったEPUB日本語対応の推進。活動は引き続き有志のボランティアによって継続することになる。 総務省|「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」報告の公表 その後プロ
個人的に重要なお知らせです。 11月でサントリー電子書籍の事業に関係のある会社に転職します。これまで個人的な関心から電子書籍についていろいろと書いてきましたが、とうとう本業として関わってゆくことになりました。 かなり電撃気味の移籍になるので、前職の引継ぎもあり二つの職場を行き来する日々が暫く続きそうです。 あと、個人のネット活動と職業が同じ領域になってしまうわけで、これからその辺をどのように切り分けてゆけばいいのか、まだ試行錯誤しています。そのため現時点ではまだ社名を明らかにしないでおくことにします。これまでもいろいろとお世話になってきた会社さんです、とだけ書いておきます。そのうち自然と明らかになってしまうかもしれませんが。 ともあれ、飽くまでも一介のネットユーザというスタンスでやりたい放題書いてきたこのブログやツイッターの方向性を変えるつもりはありませんので、引き続きご愛顧頂ければ幸いで
うー、遅刻遅刻。今食パンくわえて全力疾走中の僕は会社勤めのごく一般的な男の子。強いて違うところをあげるとすれば電子書籍に興味があるってとこかナ。名前はろす。 どしん!! 女の子:いった〜ぁい。ちょっと、あんた気をつけなさいよ! 曲がり角で何かにぶつかった。あわてて視線を上げると、高校生くらいの女の子が尻餅をついた状態で恨めしそうにこちらを睨んでいる。 ろす:ああ、すまない。うん、怪我はなさそうだね、じゃ、急いでいるから。 女の子:こ、こら、待ちなさい。幾らなんでもあっさりし過ぎでしょ。 ろす:仕方ないなぁ。この食パンあげるから勘弁してよ、ハイ。 女の子:だ、誰があんたの歯型が生々しく残った汚い食パンなんか欲しがるもんですか。そうじゃなくて、ここで一悶着ないとフラグが立たないじゃない。 ろす:…ごめん。意味わかんないんだけど。 女の子:だーかーら、ここでお互いを印象付けておかないと、あとであ
電書ちゃん:やだちょっと、なんか危険な匂いがするんだけど。こんなタイトルで大丈夫なの? ろす:大丈夫だ、問題ない。 今日は「どうしてネット上では海外の電子出版サービスの記事には喝采が送られ、国内の電子出版サービスの記事には厳しいコメントがつくことが多いのか」について考えてみようかなーって。 電書ちゃん:地雷踏まないか心配だわ。でも確かに日本国内の電子出版サービスに読者が寄せるコメントはネガティブなものが多いかもね。 はてなブックマーク - 「日本の出版文化守りたい」 DNPと凸版の電子書籍業界団体にドコモ、東芝など参加 - ITmedia NEWS XMDFの不幸:さびしい標準 ろす:で、今回はXMDFを例に考えてみようと思う。というのは先日ツイッターで「どっちも独自形式なのにどうしてシャープのXMDFは叩かれてAmazonのAZWは叩かれないのか」みたいなツイートを見かけたからなんだ。で
ろす:いやー、PublickeyさんのEPUBの記事がすごい勢いで伸びてるね。EPUBと日本語の現状を多くの人に知られているみたいで嬉しいな。 -no title 電書ちゃん:それに比べてあんたは何? EPUBについて知って貰おうとする努力が足りてないんじゃないの? ろす:そんなあ、Twitterとかブクマで常に最新情報を流すようにはしているよ。 電書ちゃん:8月は一回もブログ更新してなかったわよね。技術のエキスパートでもないパンピーのあんたが、このフェイズで貢献できることといえばEPUBをより多くの人に知って貰えるようにすること位でしょうに。 ろす:うーん、そこは反省しなくちゃ。今まではわかる人にしかわからないような書き方してきたし。 電書ちゃん:きっとあなたは小さな島宇宙の内部でしか通用しない人間なのだわ。哀れね。 ろす:ひどいこと言った。今ひどいこと言ったよ(泣) 電書ちゃん:今日は
ろす:(ゴホン)これから「中間フォーマット」の話をしよう。 電書ちゃん:またぁ?? しつこい男は嫌われるわよ。何かのキャンペーンでもやってるつもり? あんまりデリケートな話題に触れるもんだから、この間だって尊敬する人からTwitterでリムられて凹んでたじゃない。しかもあんたは今もその人をフォローし続けている。この上もなく惨めね。 ろす:お願い、その話はしないで...。努めて気にしていないふりしてるんだから。 そういえば某記事に中間フォーマットの解説が出ていたね。ちょっと引用してみようか。 米国にはEPUBというオープンな標準フォーマットがある。出版社は自社のコンテンツをこの規格で作成しておけば、その後iPadやKindleといった様々な端末へと簡単に変換できる。中間(交換)フォーマットが目指すのも、このEPUBと同じ場所だ。 電書ちゃん: ふうん、EPUBと中間フォーマットが別の性質のも
電書ちゃん:ろすちゃん、ちょっと ろす:はうっ、電書ちゃん(ドキッ)! 電書ちゃん:なあにあの意地悪なエントリは?バランス悪過ぎ。 ろす:ち、近づくな。どうなっても知らんぞ!くっ、沈まれ俺の左腕… 電書ちゃん:おかしいとは思ってたけど、やっぱり邪鬼眼が発症していたのね。で、構わず聞くけど、あのAfterの図は何? 読者側の配布フォーマットが統一されてないことが、さも問題であるかのようにされてるけど、あれ意地悪で描いたでしょ。そもそもあんた、電子書籍の配布フォーマットを統一すべきとか言ってたっけ? ろす:...ぐぬぬ、言ってませんでした。 電書ちゃん:でしょ。あんたのエントリをわざわざ読んでくれる人なんて、みんな優しい人たちばかりだから、ツッコミのブコメは無かったみたいだけど、あたしにはお見通しなんだから。フォーマットにはそれぞれ特性があるわけで、コンテンツにあわせてフォーマットを選択するこ
先のエントリでEPUBと改訂IEC 62448こと例の中間フォーマット(以下、中間フォーマット)について触れました。この中間フォーマット、(策定の経過がオープンにされているEPUBとは違って)あんまり情報が外に出てこないので僕もよくわかりません。そこで、僕の考える中間フォーマットとEPUBの理解を公開しますので、誤解があったら教えてください。 それから、これは飽くまでも僕個人の見解ですので、僕の属するいかなる組織の見解とも関係ないものであることをあらかじめご承知ください。 日の丸標準中間フォーマットに暗雲、EPUBは国際標準化を目指す - 08th Grade Syndrome 両者の狙いについて EPUBと中間フォーマットでは、そもそも性質が違う、もたらされるものも違っている。それを僕は以下のようなパースペクティブで解釈しています。 中間フォーマットは出版業界の内部ワークフローを変革する
電子書籍の業界標準となりつつあるEPUBと、日本がこれから策定を進める中間フォーマットこと改訂 IEC 62448はしばしば対比されながら議論がされてきました。 EPUBはフォーラムでとてもオープンな形で標準化が行われていますが、国際標準ではありません。IEC 62448は国際標準で、付録にはBBeBとXMDFの記述フォーマットが入れられています。 日本では今後膨大な予算を投じて.bookとXMDFの記述フォーマットを統一してIEC 62448の改訂版とする予定です。果たして.bookやXMDFといった日本の出版業界内部でしか使われていないフォーマットだけを取り入れて、国際標準ができるものなのでしょうか。海外からは厳しい意見も聞こえているようです。 国際標準の中で文書の記述と処理の言語に関する標準化の委員会ISO/IEC JTC 1/SC 34の会議が9月16日に開催されました。ここではE
今日は久しぶりにKindleのお話だよ。 iBooksがビデオ/音声入りEPUBをサポート 7月20日iBooksがver 1.1.1にアップデートされました。 既に境祐司(@commonstyle)さんがポイントをまとめて記事にされているのでそちらをご覧ください。 ポイントの一つにビデオや音声を埋め込んだEPUBをサポートしたことがあります。これにはHTML5のvideoやaudioタグを使用しますが、EPUBのOPS2.0仕様ではサポート必須ではないので、Appleによる拡張という位置づけになります。現在策定が進められているEPUB2.1/3.0で取り入れられる可能性があります。 実は以前からiBooksでビデオが見られる事実は、バージョンアップ以前から一部の先進的なユーザによって発見されていたんですがバージョンアップ前と何が違うんでしょうね。 Page not found – Pig
やはりこのニュースは書いておかなくちゃね。 no title EPUBを策定している国際標準化団体IDPFに、AppleとGoogleが加盟したというニュースが流れました。それから最近日本の電子出版の世界で大きな存在感を発揮しつつある大日本印刷さんも。 Apple、Googleの加盟は日本語圏にとっても朗報と捉えられる点があります。それは両社が巨大な出版プラットフォームを持つことではありません。両社はそれぞれSafariやChromeというウェブブラウザを開発していますが、それらはいずれもWebKitというレンダリングエンジンを使用しています。このWebkitはiBooksをはじめとするEPUBのビューワでも使用されており、縦書きをはじめとする日本語の組版要求がWebkitに実装されることは、とても重要なのです。 これまで両社はIDPFには参加していなかったため、仕様における有力プレイヤー
気がつけば7月。今年が所謂『電子書籍元年』だとするならば、その半分が過ぎたことになる。 新年を迎えた頃に比べて進展はあったのか、と振り返ってみるとやはり相応しい変化はあったように思える。 IDFPではEPUB 2.1/3.0の仕様策定が開始された。 no title 稀に見るスピード感で進められた三省合同の『デジ懇』も終わり、方針が報告書として公開されている。(これについてはまだ書かない。) 総務省|「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」報告の公表 iPhone4の発売日には購入者が殺到し、電子書籍の読書環境の裾野がさらに拡がってゆくことを予感させた。 ASCII.jp:iPhone4の販売台数、発売から3日間で170万台を記録 個人的にはPaperboy&Co.による個人出版プラットホーム「ブクログのパブー」の登場も印象的だった。2008年にAmazon
えー何と、お仕事の告知です。6月23日に日経BPさんから『電子書籍のすべて』という本が刊行されます。目次をご覧頂けばわかるとおり網羅的な内容になっていて、現在の電子書籍市場について、かなり俯瞰的な視点が得られる一冊ではないか、と思います。 電子書籍のすべて そして第7章では僭越ながら僕がEPUBの解説を担当させて頂きました。紙媒体に文章が載る日が来るとは夢にも思いませんでした。 編集を担当頂いた日経エレクトロニクスの小谷さん。大変お世話になりました。 折角EPUBの記事だからと僕がEPUB形式で入稿して困惑させてしまったのも、きっといい思い出ですよね! 大変お求めやすいお値段になっていますので、意欲やお金に溢れる企業や個人の皆様、是非お買い上げくださいませませっ♥
6月1日に村上真雄さんと村田真さんによるEPUB日本語組版拡張の試案が公開されました。 EPUB仕様の日本語組版拡張を目指して(Version 0.8) これは世界における日本語電子書籍のあり方を示す重要なドキュメントになると思われます。電子書籍に関心を持つ方ならば是非一読されることをお勧めします。 IDPFへの働きかける戦略、目標とする成果物とその位置づけ、CSS3を中心とした日本語組版の実現方法などが網羅されています。仕様に含めると部分と実装に委ねる部分も切り分けられていることで、出版社や開発者もアクションを起こしやすくなったのではないでしょうか。 一つの大きな難関となるのがCSS3 Text Layoutへの論理的プロパティの導入です。5月に村上さんがeditorとなってドラフトを公開し、W3Cのメーリングリストでは活発な議論が交わされていますが、プロパティが増加することに難色を示す
今日はiPadの発売日ということでTLが騒がしかったですね。 先日のエントリでiBookStoreで個人出版するための選定事業者について紹介したわけですが、なんとiBookStoreに個人作家が直接入稿することもできるようになるようです。え、選定事業者の立場は...。 no title とりあえず出版するための要件をザッと日本語訳。 技術に関する要件: Intel-based MacでOS X 10.5以降のもの 最小で1GBのRAM QuickTime 7.0.3以降。コンテンツのエンコードと配信に必要。 10GB以上のハードディスクの空き容量を推奨。 128 kbps以上の速度のブロードバンドのインターネット接続。 本についての要件: 出版するすべてのタイトルにISBNを付与すること コンテンツはEpubCheck 1.0.5をパスしたEPUBファイルで提供すること お金についての要件
5/28に日本でもiPadが発売されるとのこと。予約開始の今日は都内の各地で行列ができているみたい。 それからiBooksやiBookStoreも利用できるようになるそうなんですが、入手できる日本語コンテンツがあるのか気になるところ。 「iPad」の国内発売日が5月28日に決定 - ITmedia PC USER Appleの指定事業者を利用しよう iBookStoreでもKindle Storeのように個人作成した本を販売することが可能です。日本の出版社がコンテンツを提供できなくてもこうした個人出版された日本語コンテンツが読めるかもしれませんね。 でも、出版する方法についてはあんまり知られていないのかな。僕の知る限り出版に挑戦している人って木本雅彦さんくらいしか思いつかないや。 Smashwords – View Book えと、iBookStoreで出版するにはAppleの指定する事業
EPUBを構成する仕様書の中でこれまで翻訳されていなかったOEBPS Container Format (OCF) 1.0ですが、昨日日本語訳されて公開されました。 OEBPS Container Format (OCF) 1.0 日本語版 ちなみに翻訳を手掛けたのは僕ではなく、青空文庫EPUB変換Bookmarkletでお馴染みの佐藤直樹さんです。 佐藤さんとは先日お酒を飲む機会があったのですが、その席でOCFの翻訳の話を相談したところ快諾頂き、あっという間に公開が完了してしまいました。 OPFの日本語訳公開から四ヶ月もサボッた挙げく他人様の力をお借りすることになり、お待ち頂いた方々には面目ない次第ではありますが、これからも情報を共有しあいながら研鑽に励みましょう、とお茶を濁すことにします。 OCFの概要を一言で言えば 「zipでくれ」 ですね。 zipアーカイブするファイルやディレクト
遅くなりましたが、4/7に日本教育会館にて開催されましたEPUB説明会の事後報告になります。事前には150名規模の説明会と聞いていたのですが、蓋を開けてみると約250名の満員御礼。EPUBに対する関心の高さを肌で感じました。 当日発表に使用した資料はどなたでも閲覧できる状態となっております。こちらからダウンロードしてください。 EPUB概要 JTBパブリッシングの井野口正之さん(@minogucgi)によるEPUB自体についての紹介。井野口さんは卓抜した情報収集力と整理力の持ち主で、僕も主にTwitterで様々な情報を教えてもらいました。発表資料自体INTERNET WATCHの記事で「最新のEPUBをとりまく状況を日本語でまとめられた資料として貴重なものと言える」と書かれているとおり、様々な情報が凝縮された充実の内容ですので、是非御覧頂きたいです。 それにしてもWeb Search In
当日はエイプリルフールでしたがこのニュースはガチです。 日本電子出版協会(会長:関戸雅男(研究社 代表取締役社長)、所在地:東京都千代田区三崎町2-9-2、ホームページ:http://www.jepa.or.jp、略称:JEPA)は、Adobe、Google、Apple、SONY、Barnes and Nobleなどが採用し、電子書籍データ・フォーマットの実質的な世界標準となりつつある、EPUBについて、日本語要求仕様案を策定し、本日、一般に公開した。 仕様は、JEPAのホームページからリンクされている。 JEPAは昨年11月、協会内にEPUB研究会を組織し、仕様を策定した米国の電子書籍標準化団体IDPF (International Digital Publishing Forum) に加盟、欧米の策定チームと仕様の調整を行ってきた。要求仕様案には、縦書き、ルビ、禁則処理などが含まれてお
来た!タブレット来た! iPad 来た! 微妙な名前だけど来た! ベールを脱いだ Apple のタブレット端末 iPad には、噂されていたとおり読書端末としての機能が搭載されていました。読書アプリ iBooks と オンラインストア iBookstore です。それぞれの説明はいろいろな方が書かれているので省略します。 幕を開けた出版プラットフォーム戦争、有利なのはどっち? 先週のエントリに書いたとおり、どうやら電子書籍市場の頂上対決は Amazon と Apple になりそう。 Amazon「来いよApple。俺たちでとっとと決勝戦を始めちまおうぜ」 - 08th Grade Syndrome 果たしてどちらが有利なんでしょう。僕の独断と偏見による分析は以下の通り。いろいろ見にくいですが勘弁してね。 デバイス タッチスクリーン、ページめくりアニメーション(これは個人的にはどうでもいい)
日本の Kindle ユーザが待ち望んだことの一つが本日(1/25)実現されました。それは Kindle で日本のマンガを買って読むこと。日本のマンガが作品が買える上に、その著者が「大東京トイボックス」のうめ先生とあっては、もうたまらない。僕はソッコーでポチってしまいました。 おそらく日本初の Kindle マンガ 昨日までうめ先生(@ume_nanminchamp)は Twitter 上で自身の作品の電子書籍化に取り組んでいる旨を公表されていましたが、本日無事に Amazon の承認がおりたようで、Kindle Store から購入可能になっています。その作品がこちら、「青空ファインダーロック」(AOZORA Finder Rock (Kindle Edition))です。 AOZORA Finder Rock (Kindle Edition) もともとは日経エンターテインメントに掲載さ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『d.hatena.ne.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く