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私は「パブリック・マン宣言」で自分の財政状態を開示し、「私はおカネ儲けが苦手です」と述べて自らを「特定非営利活動個人(NPP, Nonprofit Person)」と規定した。 私は、ネットから生活の糧を得る代わりに、ネットの人々に対して、自分の活動に関する説明責任(accountability)があると考えている。説明責任を果たす一つの方法として、先月2012年2月の収支を発表する。 このレベルの詳細な情報を公開している個人はいまのところあまり多くはないとは思うが、個人の財務情報を公開することのメリット・デメリットを考える上での実験的な試みとしてやってみるつもりだ。 概要 収支は12,716円の赤字。 純資産は1,476,792円。 収益 1.Amazon アソシエイト 17,926円 2.Google Adsense 11,395円 3.Skype 相談サービス 5,000円 合計 3
世界人口は現在70億人。これを人口10人の村にたとえるのは、やや無理があると感じる人もいるかもしれない。そういう人はこの「世界村」の1人は、実際の7億人分だと考えてもいい。その「世界村」で、モノの生産力が上がり、それに従事する人々が減ったら、村の経済はどう変わるのか? モノの生産に携わる必要のに必要な人数が減るというのは、携わりたくても携われない人たちが増えるということだ。この人たちは、もういままでの意味での「労働」をする必要がない。「ヒマ」なのだ。では、一体何をしたらいいのだろうか? 私は、このエントリーで以下のことを説明したい。 モノ作りがより少数の人々に担われるようになっていくこと 技術進歩により、一人当たりの生産価値も消費価値も上昇していくこと 経済に占めるサービスの価値がモノの価値より圧倒的に大きくなっていくこと サービスの多くがカネを媒介にせず、直接交換されるため、GDP 成長
当ブログサイトにおける2011年のアマゾンの売上決算およびランキングを発表する。 紹介料収入 110,106円(正確には振り込まれた金額) 去年の9月以降の収入が大部分であった。ただし上の金額には本の紹介以外の部分も含んでいる。私が紹介するリンク経由でアマゾンを訪れた場合、一定の条件の下、本以外のものを買っても私に紹介料が入るためだ。 それでは20位から1位まで逆順に発表していく。 第20位 7冊 コトラーのマーケティング・コンセプト 作者: フィリップ・コトラー,恩藏直人,大川修二出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/05/02メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 136回この商品を含むブログ (48件) を見る マーケティングの権威、コトラー先生の思想のエッセンス。 書評:なぜマーケティングは嫌われるのか? 第19位 7冊 仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
先日、「パブリック・マン宣言」でも述べた通り、「Skype 相談サービス」を開始します。 Skype のビデオ通話を利用して私、酒井英禎(@elm200)と話してみませんか? 私には、資産はありませんが、その代わり自由な時間があります。地位はありませんが、世界各国に実に多様な友人たちがいます。さまざまな国でいろんな経験をして来ました。 常識的な人生の進路を外れても、さまざまな人々に支えられて充実した人生を送ってきました。 こうした経験を生かして、みなさんの問題解決をほんの少しお手伝いできたら幸せです。 若い方々に生き方に関する質問をよく受けます。私のように自由奔放に生きてきた人間が周囲にいないのかもしれませんね。生き方に迷った時、「常識人」とはひと味ちがう意見を私に尋ねてみるのも面白いかもしれません。 こんな質問に答えることができるかもしれません。 学業や職業の進路をどうすべきか? 仕事を
新興国が「世界の工場」となりつつある現在、日本を含む先進国からモノ作りが事実上消滅しつつある。私たちは、モノ作りに頼らない経済を打ち立てなければならない。そのためにはどうしたらいいのだろうか? 結論を先に言ってしまうと、サービスを売るしかない。サービスを高く売るためには、評判の蓄積が必要だ。「人々が評判を蓄積し、サービスをカネと交換する」過程を支援するビジネスが大きく伸びて行くだろう。 以下、細かく検討していくので、興味があれば読み進めてほしい。 伸びるモノの供給力 私は、書評「働かざるもの、飢えるべからず」でこう書いた。 働かざるもの、飢えるべからず。 だれのものでもない社会で、だれもが自由に生きる――社会システム2.0 (サンガ新書) 作者: 小飼弾出版社/メーカー: サンガ発売日: 2011/12/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: 93回この商品を含むブログ (12件)
結論からいうと、もう「情報それ自体を売る」ことはできませんよ、という話だ。新聞社・出版社・音楽会社・映画会社等々、「情報それ自体を売る」ことを生業にしてきた人たちは、そろそろ商売替えをする準備をしたほうがいい。 情報は、本質的にカネとは相性が悪く、直接、カネとは交換できない(つまり売ることはできない)。カネはモノと同じく排他性をもっているが、情報には排他性が全くなく、カネと情報は根本的に異質なものだからだ。 今日のエントリーはこの論旨を理論的に説明していく。評価経済論の骨格をなす概念なので、興味のある方はぜひ読んでみてほしい。 モノ・サービス・情報、そしてカネ 経済とは、人間にとって価値のある何かしらを生産・分配・消費する過程のことである。 (「カネを媒介としない新しい経済ー21世紀の評価経済論」の図に一部加筆。(5)で禁止マークがカネと情報が直接交換できないことを指し示している) 経済に
新時代へようこそ。 経済は、いま20世紀型から21世紀型へ大きく変貌しつつある。 カネとモノの交換。これはもっとも伝統的な商取引であり、経済の基本である。20世紀前半はこれが経済活動の大半を占めていた。 カネとサービスの交換。モノの生産が効率化して、モノの生産に従事する人間が減ると、サービスの生産に従事する人間が増えた。20世紀の後半には経済のうちの大きな割合を占めるに至る。 無料の情報発信。インターネットの発展とともに、情報発信のコストが飛躍的に減少して、事実上ゼロに。無料で提供される情報が爆発的に増大した。最初、有料で提供されていた情報も、複製コストがゼロという性質のため、(ときには違法に)共有されていき、事実上無料になっていく事例が続出した。 無料で提供された情報が有用である場合、発信者は優秀との評価を受けて、インターネットに評判を蓄積していく。その結果、高い評判をもつ情報発信者が提
私たちは、資本主義経済に生きている。私たちは、大人になった後、四六時中、いかにカネを多く得て少なく使うか、いかに蓄えるか考えつづけている。カネは空気のように、社会全体にあまりに当然かつ普遍的に存在していて、それがわずか4000年ほど前、人類の長い歴史のごく最近になって登場したものであることを忘れてしまっている。 私は、茨城県の片田舎の中流の家庭に生まれ育った。父は大企業の管理職、母は地方公務員。地方では経済的に恵まれた方だったろう。古河市は、関東平野の北部に位置する農村地帯だったが、私が生まれた40年前には、急ピッチの工業化が進んでいて、新しく造成された工業団地に最新の工場が建設されはじめていた。私の父はそういう新設工場の一つで、生産管理の職に就くため、東京から赴任してきたのだ。 子供だった私は、まだ豊富に残る雑木林に入って、虫をつかまえたりするのが好きだった。だが、当時は次々に宅地造成が
パブリック・マン宣言で私は、「情報公開を基本とする人間になりたい」と述べた。今日は、その約束を果たすべく、私の典型的な一日をお伝えしたい。 私は、毎日同じ時刻に起きて、同じ時刻に寝るタイプの人間ではない。だいたいこんな感じ、という典型的な一日を日誌風に記すことにする。もちろん、毎日これと全く同じことをしているわけではない。 6:30 起床。 7:00 入浴。 7:30 朝食。時事問題について語り合う。 9:00 ブログ執筆。 11:00 フィリピン・オンライン英会話 12:00 昼食。 13:00 書評人関係の作業。プログラミングやレビュー更新など。昼寝することも。 16:00 15分歩いて近所のマクドナルドへ。コーヒーを注文。iPod touch で米国の無料オンライン大学に行き、英作文を学ぶ。 19:00 夕食。再び母と人生論や社会論について語り合う。 20:00 ネットサーフィン。ベ
昨日、パブリック・マン宣言というエントリーで赤裸々に自分の財務状況を告白したところ、古い友人から、こんなメッセージが飛んで来た。 本当に150万しかないの?親倒れたらどーすんのよ。持ち家も固定費かかるのよー 友人は、歯に衣を着せない人で、本気で私のことを心配してくれたのだろう。感謝しつつも、この件についてはいろいろ考えさせられた。 父はずっと前に亡くなり、私には母しかない。母は60代後半だが、法律系の自由業をしている。仕事は順調で稼ぎは悪くない。いま住んでいる家は母の持ち家だが、確かに固定資産税の他に、定期的に修繕費がかかる。当面は、母の稼ぎと貯蓄で十分やっていけるだろう。この点は、私は1年ほど前にこの家にやってきた居候にすぎない。 母は、歳のわりには実に健康な人で、医者に滅多に行かないことを自慢の種にしている。そうは言っても人間であるから、歳を取れば病に倒れることもあるだろう。実際、人の
41歳の日本人の男はいかに生きるべきか。その社会通念は、日本の中でも住む地域や所属する社会階級によって異なるのかもしれない。私は、東京のいい大学を卒業したので、同級生たちはたいてい大企業や役所で働いている。多くは家族を持ち、仕事に子育てに忙しく暮らしている。かつて、同じような立場で生活していた私は、いつしか彼らと遠くかけ離れた人生を歩むようになった。 私は大学を卒業して入った都市銀行を半年で退社。1年間フリーターを経験した後は、ずっと IT 技術者としてメシを食ってきた。私は零細ソフトウェアハウスの技術者としてスタートしたので、当然ながら、孫請等の仕事が多かった。いわゆる下流の仕事だ。昔は、B2C のウェブサービスなんて存在しなかったから、大企業の社内システムを構築する仕事が主だった。2005年あたりに、インド系ソフトウェア会社でブリッジエンジニアのような仕事をした後、ウェブ制作業で独立。
Twitter の気楽さにあまりに慣れすぎてしまい、ブログエントリをすっかり書くことが少なくなってしまった。それでもブログのようにある程度の長さの文章を書くことは重要だ。最近、私は書評人関係のプログラミングに没頭していて、自然言語で文章を書くことができなくなっていた。 私はいま、Saylor Foundationという無料のオンライン大学で、英作文を学んでいる。 ENGL001: English Composition I « The Saylor Foundation 教材の一部として紹介されている次の文章が感動的だ。 The Art of History: How Writing Leads to Thinking 筆者はこういう。「書くことは難しい作業だ。一般に信じられているように、考えた結果を文章にまとめるのではない。文章を書くことで初めて考えることができるのだ」と。私は大きく頷か
ある興味深い比喩(メタファー)を思いついたので、ここに記すことにする。これが単なる比喩以上の意味があるかはわからないが、何かの思考の整理にはつながるかもしれない。19世紀が「合成素材」の時代の幕開けであったように、21世紀は「合成感覚」の始まりの時代かもしれない。 19世紀は化学の躍進の世紀だった。人類は無機物から複雑な有機物を作り出すことができるようになった。人間にとって有用な化学物質は多く有機物だ。化学工業は19世紀末から20世紀初頭にかけて長足の進歩をとげ、人類の物質的生活に不可逆的な大変化をもたらした。 今日私たちは、化学的に合成された材質に取り囲まれて生活している。衣服・建物・移動手段…すべて合成素材を抜きには語れない。一方で西暦1800年以前の世界には、化学的に合成された素材はほぼ皆無だった。すべてが自然素材だったのだ。 私たちは、化学的合成物ではない自然素材を完全に捨て去って
泣く子も黙るアルファブロガー、ダン・コガイこと小飼弾氏の「働かざるもの飢えるべからず」読了。献本深謝。 働かざるもの、飢えるべからず。 だれのものでもない社会で、だれもが自由に生きる――社会システム2.0 (サンガ新書) 作者: 小飼弾出版社/メーカー: サンガ発売日: 2011/12/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: 93回この商品を含むブログ (12件) を見る数年前に先行して出版されていた本の新書版。ただし内容は一部更新されている。去年の東北の大震災と原発事故についても一部話題に上がっている。 それにしても、奇妙な本である。普通、本といえば、この人がこう言ったとか、あの人がああ書いたとか、自説を増強するための引用をするものだが、この本には一切ない。自分の意見しか書いていない。それも世間の常識だの、学界の定説だの一切おかまいなしにだ。悪く言えば薄っぺらく独りよがりともいえる
スティーブ・ジョブズの名をタイトルに含めれば、どんな本であれ確実に売れるであろう。だが、この本はそういう安易な便乗本ではない。 私は「書評人ラジオ」を始めてから、人前で効果的にしゃべることの難しさを思い知らされた。もっとうまく話したいと思うようになった。そこで手にしたのがこの本。 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 作者: カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2010/07/15メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 126人 クリック: 3,690回この商品を含むブログ (302件) を見る著者のマーティン・ガロは、ビジネスマンにメディア対応やコミュニケーションスキルを教えるプロのコーチ。本書は、スティーブ・ジョブズのプレゼン術を詳細に分析し、我々普通の人間でも、努力によってスティーブ・ジョブズのようなドラマティックなプレゼンができることを立
フィリピン・セブ島に来て約1週間になる。 眺めのよいギークハウスに居候する楽しい日々。今日は、ラングリッチさんのご厚意で、1日体験入学させていただくことになった。もっとも一般的なのはマンツーマンの6時間授業なのだが、体力の限界に挑戦する意味で、私は8時間授業に挑戦した。 ラングリッチの現地校の授業は、通常6時間から8時間。基本2時間が一区切りの授業になる。この一区切りごとに先生が交代するので、通常3人から4人の教師から英語を学ぶことになる。ただし学校側の都合で私は1人の同じ先生から学ぶことになった。 今日の先生は Nikki 先生。華奢な感じの20代半ばの先生である。父親が75%の中国系ということで、フィリピン人にしては色白なほうだ。最近「韓国人ですか?」と見知らぬフィリピン人から英語で尋ねられたとか。中国系の血は混じっていても、中国人という意識は全くなく、文化的には100%生粋のフィリピ
日本人の行動パタンはなにかと外国人にはわかりにくい。たとえば現在の政界の動静を見ても、誰がどういう基準で行動しているのかさっぱりわからない。民主党も自民党も、さまざまな思想を持つ人たちの寄せ集めにすぎないからだ。 津上俊哉氏(@tsugamit)も日本のそうした現状に不満を抱く一人だ。1957年生まれ。東大法学部を卒業した後、通産省に入る。その後、外務省に出向、中国畑を歩んだ方だ。いまは役所を退職して、中国投資を専門とするベンチャーキャピタルの代表を勤める。中国経済の実践的専門家である。 津上氏執筆の「岐路に立つ中国」の書評を以前書いたこともある。私は未読だが「中国台頭」では、サントリー学芸賞を受賞している。 岐路に立つ中国―超大国を待つ7つの壁 作者: 津上俊哉出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2011/02/26メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (
東大駒場キャンパスで行われた TEDee に参加してきた。TEDee とは、TEDビデオを使った英語ディスカッションのグループである。都内6カ所で毎日、週10回以上やっているとのこと。ESS サークルみたいなものとは違って、Facebook 上でサインアップすれば、誰でも参加できるのが特徴だ(TED については「TOEICのリスニング問題よりも100倍以上面白くて刺激的なTEDで英語を学ぶ」を参照のこと)。 今日のお題はこのビデオ。 Patricia Ryan: Don't insist on English!(日本語字幕付) スピーカーは長年、中東で働くベテラン英語教師でありながら、経済的機会を求めるあまり、母国語を軽んじて英語にばかり注意を注ぐ傾向に警鐘を鳴らす。言語的多様性の必要性を説く。なかなか考えさせられる内容になっている。なぜかというとこのビデオはいろんな矛盾をはらんでいるから
以前ツイッターで @tsugamit さんにご紹介いただいた「日本人をやめる方法」。200ページちょっとの新書で、数時間で読破できる程度の軽い読み物だ。だがそこには、日本人と日本文化に対する極めて根源的な批判が含まれている。私は、この著者とあまりに問題意識が重なりすぎていて、書評をどこから書き始めたらいいのかわからなかった。それくらいに私にとっては重い本だ。 日本人をやめる方法 作者: 杉本良夫出版社/メーカー: ほんの木発売日: 1990/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (1件) を見る著者の杉本良夫氏は1939年生まれ。京大を卒業後、毎日新聞社に入社して記者になるが、記者クラブ等古くさい因習にウンザリして3年で退社。米国に渡って博士号を取得し、オーストラリアで大学教授になる。そうやって海外に出て23年経過したときに書いた本である。 最初に断っ
私はウェブデザインができないプログラマーである。以前はデザインはデザイナーさんに任せておけば良いと思っていた。だが、考えてみると、われわれは、デザインされたものしか目にすることはできないのだ。どんなに優れたアルゴリズムをプログラマーが実装しても、残念ながら私たちの目には見えない(反応速度で体感できることはあるにしても)。人もウェブサイトも見た目が9割なのである。 最近、私は「書評人」というウェブサービスを始めた。当然、私にデザイナーを雇う余裕などない。自分でデザインを制作する必要に迫られた。さて困ったどうするか。 私は、ある人気ウェブサービスを運営する友人に尋ねてみた。彼は、昔、一緒に仕事をしたことがあるプログラマーだ。特にデザインを専門的に勉強したことはないはずなのに、彼が作るサイトはどこかあかぬけている。彼に根掘り葉掘り尋ねるうちに、勧めてくれた本がこれ。 XHTML&CSSデザイン
フィリピンは米国の旧植民地であり、英語が広く通用する。本当はタガログ語(フィリピン語)という土地の言葉があるのだが、ビジネスの現場では英語が使われることが多い。 フィリピンでは大学教育またはそれに準じる高い教育を受けた人たちは、基本的に流暢な英語を話す。だがその一方で、フィリピンは発展途上国であり、給与水準は低い。そこに目をつけたのがフィリピンの英語教育ビジネスである。 数年前から、韓国人の友人を通じて、韓国人が大挙してフィリピンに押し寄せ、競うようにして英語を勉強していると聞いていた。低賃金の準英語圏で安く英語を学ぶというのはいいアイディアだと感心して、その話が心のどこかにずっと引っかかっていた。今年あたりから、ようやく日本にもそのフィリピン留学またはオンライン英会話ブームがやってきた感がある。フィリピン留学を取り上げた@AkaneSato さんのエントリにも刺激され、手にしたのがこの本
今日は渋谷のコワーキングスペース Jelly Jelly Cafe を訪れた。 コワーキング(coworking)は最近注目を集めつつある新しいワークスタイルである。 IT 技術の進歩によって、PC とインターネット接続と電源さえあれば、作業可能な仕事の種類が増えつつある。新メディア論の重鎮・佐々木俊尚氏は、「仕事をするのにオフィスはいらない」と喝破した。ノマドワーカーの誕生である。 仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書) 作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/07/16メディア: 新書購入: 197人 クリック: 5,183回この商品を含むブログ (182件) を見るたしかにその通りなのだが、「じゃあどこで仕事をしたらいいの?」という問題は残った。自宅は第一候補だ。だが、いつも家に籠っているのはあまりに孤独だし、気が詰まる。たまには外で作業したい。仕事仲
「書評人」という書評サイトを始めました。いま活躍中のブロガーのみなさんの書評エントリを許可を得て、転載しています。書評人ではブロガーさんのことをレビュア(評者)と呼びます。 世の中に書評サイトはたくさんあるのですが、どれも書評が中心でした。書評サイトだから、当然かもしれません。でも、いまの時代、書評の内容そのものより、誰が書いているかがより重要ではないでしょうか。 本の読み方は一通りではありません。誰かにとって退屈な本も、他の人にとっては人生を変えてしまうほど深い感動を与えるかもしれません。いろんな読み方や評価があっていいのだと思います。レビュアがどういう人物なのか深く知ることができれば、書評が書かれた背景が分かります。「このレビュアからはこの本はこう見えるのか」と理解できます。もしレビュアさんが自分と近い考えの人物だとわかっていれば、より一層参考になるでしょう。 キャッチフレーズは、 「
私は大学の第二外国語として中国語を学び、その後、中国に語学留学して、HSK 7級を取得した(当時 6 級以上で中国の大学入学が許可されると言われていた)。そのとき救世主のように活躍してくれた中国語文法書がこれ。1995年の出版以来、版を重ねるロングセラーである。 やさしくくわしい中国語文法の基礎 作者: 守屋宏則出版社/メーカー: 東方書店発売日: 1995/03メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る漢字を知る日本人にとって、中国語の読み書きは親しみやすい。1年くらい学ぶともうだいたいわかったような気がする。そして意気揚々と新聞や小説を中国語で読んでみて、ふと気づく。 「文章の意味が正確に理解できない!!」 中国語は分かち書きをしないうえに、語形変化が起きないので、文章の構造をつかみにくいのである。構造がつかめなければ文意も正確に理解できない。 本書は、
常に手元に置いておきたい本。読み返すたびに何か新しい示唆を与えてくれる本。そういう本は多くはない。これはそういう数少ない本の一つである。 ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗出版社/メーカー: オーム社発売日: 2005/01/01メディア: 単行本購入: 109人 クリック: 4,884回この商品を含むブログ (582件) を見るこの本は2005年に日本語版が発売された。日本のまともなプログラマーで読んだことのない人はいないんじゃないかというくらい話題になり、人気を博した。驚くべきことに、それから6年経って、この変化の激しい IT について記述した部分においても、彼の文章は少しも輝きを失っていない。そこには深い洞察がちりばめられている。 著者・ポール・グレアムの経歴は面白い。コーネル大学で哲学の学位号、ハーバード大学でコン
先日「ソーシャルゲームはなぜハマるのか」の書評を書いたが、実は言及できなかったポイントがある。 ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足 作者: 深田浩嗣出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2011/09/10メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 565回この商品を含むブログ (43件) を見る携帯電話のソフトウェア開発に長年携わった著者は、インターネットユーザーを大雑把に「情報強者」と「大衆」の2種類に分ける。 他国では、インターネットはごく最近まで「情報強者」だけのものだった(スマートフォンの浸透により今まさに大衆層が使いはじめているところだ)。 一方で、日本では1999年ころからフィーチャーフォン(ガラケー)が独自にインターネット接続を始める。これはやや奇形的ではあったが、大衆のニーズに合致していた。一方で情報強者層は、ガラケーの制限
ソーシャルゲームはいまの日本のウェブでもっとも利益率が高く、急速に拡大を続けている分野である。だが、私はソーシャルゲームというのを常々苦々しく思っていた。やっかみもあったのかもしれないが、なにしろソーシャルゲームの何が面白いのか少しも理解できなかったのだ。 だが、最近ソーシャルゲーム会社の幹部の方たちに会い、かれらの優秀さと人柄の良さに感銘を受けた。意外なことに、彼らは意欲的に生き生きと自分の仕事に取り組んでいるように見えた。 いったいソーシャルゲームとは何なんだろう?確かにくだらなく見えるのだが、自分で試さなければ、先入観だけで物事を判断する年寄りと変わらないではないか。そのため、わざわざ6年ぶりにガラケーを手に入れ、実際に試してみることにした。それと同時に、理論的にソーシャルゲームを解説している本はないだろうかと、ネットで評判のよかったこの本を入手した。 ソーシャルゲームはなぜハマるの
スティーブ・ジョブスが亡くなった。まだ56歳だった。 彼が8月に Apple の CEO を退任したときも、これで療養に専念できるだろう、と前向きに考えていた。彼は、何度も死の恐怖を乗り越えて来た人だ。今回もまた克服できるだろうとぼんやり考えていた。 だから、今朝、ツィッターのタイムラインに彼の訃報が流れて来たとき、自分の目が信じられなかった。いままでも何度もあったように、誤報ではないのか。それが最初に考えたことだった。 だが Apple が公式に彼の死去を発表したという。そこに至って、私も彼が死んだというニュースを認めざるをえなかった。 「いい奴ばかりが先に死んで行く」という昔のアニメの台詞を思い出した。まだ死ぬには若すぎる。 ジョン・レノンを思い出した。彼も弱冠40歳にして、凶弾に倒れた。2人とも、才能に満ちあふれ、非常に個性的で、多くの人に愛され、人気の絶頂で倒れた。 なぜこんなに魅
日本人が仕事で英語を使うとき、案外、会話はしないものだ。一番多いのは読み書きだろう。電子メールという技術によって、世界の裏側まで一瞬かつほぼ無料でメッセージが届けられるようになったからだ。私は7年前、インド系のIT企業で働きはじめたときも、大量の英文メールを書く必要に迫られた。そのときに手にした本がこれ。 英文ビジネスレター&Eメールの正しい書き方 作者: 松崎久純出版社/メーカー: 研究社発売日: 2004/09/22メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 49回この商品を含むブログ (9件) を見るタイトルの通り、ビジネスレターの書き方から始まっている。いまどき、フォーマルな紙のレターを書く人はだいぶ減っているのかもしれないが、これが意外と面白い。英文電子メールの書き方も一定のルールがあるのだが、それはビジネスレターの書き方を簡略化したものだから、ビジネスレターに関する知識がある
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