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賃金が下がっているのも消費税が原因 さらに、もう少しメカニズムの話をすると、たとえばこんなグラフがあります。 先ほどのGDPは所得全体の合計のグラフでしたが、これ([図表5])はサラリーマンの給与、決まって支給される給与のグラフです。そこに着目すると、90年より前からずっと右肩上がりで伸びてきたのが、97年、5%に増税をしたとたん、下落していることが見てとれます。その後、2008年のリーマン・ショックでさらに賃金が下がりますが、その後、ちょっと回復します。 ところが2014年、5%から8%に消費増税したところで、ガクンと下がり、どんどん下がり続けて、2019年の10%増税で、またガクンと下がる。これは増税すると給料が減るのだということを示す、決定的証拠です。 増税の時期になんとなく給料が別の理由で減ったということではない。増税したまさにそのドンピシャのタイミングで給料ががたんと減るというこ
ロシア文学者の奈倉有里さんが、言葉を愛する仲間たちに贈る最新エッセイ集『文化の脱走兵』(講談社)。本書の刊行を記念して、韓国文学翻訳者の斎藤真理子さんとのトークイベントが開催されました。ロシアと韓国の文学状況や意外な共通点から、時代に対抗する文化の力まで、発見にみちたお二人の対話の一部を抜粋・編集してお届けします。 脱走兵を称える詩 斎藤 奈倉さんの『文化の脱走兵』は、「群像」の連載を一冊にまとめられたものですね。 まず、お礼を申し上げたいんですけれども、連載中からこれを読んで、すごく頼りにしていたんです。ロシアのウクライナ侵攻が始まって、それからパレスチナのことも始まって、私も何かを書こうとしても、どう書いたらいいかわからない。そういうときに奈倉さんの連載を読んで、ああ、言葉に支えられるってこういうことかと感じました。 奈倉 ありがとうございます。この本の冒頭の「クルミ世界の住人」という
和歌山県の青い芝の会員が自殺した。関西青い芝は、入所していた障害者施設に問題があるとして、糾弾闘争を開始する。責任を追及し、施設に入り込んだ闘争団のメンバー16人は、バリケードを築き施設を占拠、施設側と交渉を続けた。「僕らはここで死のう」。メンバーは口々に決意表明した。針金で体を縛り、最後まで抵抗する覚悟だったメンバーたちだが……。 本記事は『カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀』(角岡伸彦著・講談社刊)の一部を抜粋・再構成したものです。 『カニは横に歩く』第3回 第2回「命がけの在宅障害者の家庭訪問」より続く 障害者施設のさまざまな問題点 〈不自由青年、自殺か 紀勢線 急行にはねられ即死 【串本】15日午後6時30分ごろ、西牟婁(にしむろ)郡すさみ町口和深の国鉄紀勢線で、男の人が新宮発天王寺行き急行「きのくに14号」(藤社泰運転士)にはねられ、頭の骨を折り即死した。線路わきに松葉ヅエが
ジャズにロックやラテン音楽など、他ジャンルの音楽を融合させ、大衆化させたものを「フュージョン」と呼ぶ。日本においては1970年代後半から1980年代後半にかけてブームが巻き起こり、カシオペアや高中正義など多くのアーティストが人気を博した。海外で日本のシティポップがブームとなっているのはよく知られているところであるが、じつはいまフュージョンも人気に火がつきはじめている。日本が誇るフュージョンレーベルである「エレクトリック・バード」は1970年代後半にキングレコードで誕生した。音楽メディアSOUND FUJIではその知られざる誕生秘話が紹介されている。 音楽評論家の柴崎祐二氏と共に過去の音源を探求し、日本の音楽の奥深さと魅力に迫っていく連載『Unpacking the Past』。記念すべき第一回目のテーマは"J-FUSION" 長きに渡り続くシティポップの盛り上がりの次に、国内外で再評価の兆
月刊ムーをご存じだろうか。日本でほぼ唯一のオカルト専門の月刊誌であり、その守備範囲はUFOからネッシー、巨人伝説からナチスまで幅広い。世の中のいかがわしくも面白そうな有象無象がギッシリ詰まった雑誌、それがムーだ。 この10年、ムーのロゴを使った商品やムーがテーマになったイベントや展覧会が増えている。黒メガネに黒シャツ、黒ひげという、ムー本誌以上に怪しい姿のムー編集長もテレビでよく目にする。ムーというブランドを雑誌から他のメディア、商品へと大きく広げ、その挑戦は成功を収めつつある。 同編集部でIP戦略を担当する望月哲史氏に話を聞いた。 すべてはTシャツから始まった 最近よく耳にするIPという言葉、「Intellectual Property」の略称で知的財産の意味だ。自社のコンテンツやブランドを生かし、ビジネス展開をする。アニメや漫画のキャラクターはもちろん、清涼飲料水メーカーがブランドロゴ
まもなく50代に差しかかろうとしている「就職氷河期世代」。この世代は、第二次安倍政権(2012~2020年)を支持する人が多かったと言われている。しかしそれは、彼らが「ネトウヨ」だからではない……。著書『「わかりやすさ」を疑え』を上梓したニッポン放送アナウンサーの飯田浩司氏が、その「本当の理由」を分析する。 雇用環境が改善されつつある一方…… 帝国データバンクと東京商工リサーチがまとめた2024年上半期の企業倒産件数によれば、半期で5000件近くに上り、物価高に加えて求人難、人件費高騰などによる人手不足倒産も増えてきているとのことです。 企業もそうならないようにできる限り採用時の条件を良くしたり、シニア層の定年を延長したり待遇を改善したりして、なんとか人を繋ぎ止めようと必死になっています。 実際、新卒者の給与水準は年々改善されていますし、定年を迎えても雇用延長は当たり前、それどころか正社員
「お腹の調子が悪くて気分が落ち込む」という経験がある人は多いのではないだろうか。これは「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムによるものだ。腸と脳は情報のやりとりをしてお互いの機能を調整するしくみがあり、いま世界中の研究者が注目する研究対象となっている。 腸内環境が乱れると不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているという。いったいなぜか? 脳腸相関の最新研究を解説した『「腸と脳」の科学』から、その一部を紹介していこう。 うつ病患者の腸で減少している2種類の細菌 うつ病とは、一言で説明することは非常に難しいですが、抑うつ気分、興味の減退、認知機能の障害ならびに睡眠障害や食欲障害などの自律神経症状を伴います。また、腸管バリア機能の低下と体内で炎症反応が起こることで産生されるC反応性タンパク質(CRP)やサイトカイ
青い芝の会が徹底して追及したのは、障害者は健全者より劣るとする優生思想だった。兵庫青い芝のメンバーは、県会議員の障害児に対する問題発言をきっかけに、今でいうネガティブ・キャンペーンを続けた。選挙カーと同じような車を用意し、マイクで議員の差別性をがなり立て、議員の評判を落とす作戦に出た。選挙ポスターには、ナチスのハーケンクロイツが加えられた。果たして兵庫青い芝の主張は、選挙戦に反映されたのか? 本記事は『カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀』(角岡伸彦著・講談社刊)の一部を抜粋・再構成したものです。 『カニは横に歩く』第4回 第3回「重度障害者が施設を占拠――“無法者”たちのてんまつ」より続く 障害児は生きていても国の世話になるだけ――県議の問題発言 発端は1982年8月17日に開かれた兵庫県議会文教常任委員会でのある県会議員の発言だった。その前年、県立淡路聾学校幼稚部(洲本市)の聴覚と知
'30年にすべての自動車をEVに—欧州勢が掲げた目標はやはり無謀なものだった。再び脚光を浴びるのが日本のHV技術である。いずれEV化は避けられないにしても、いまはそのときではない。 中編記事『将来的にEV化は避けられないが、それはいまではない…日本製ハイブリッド車の逆襲が始まった!』より続く。 ホンダの意外なオススメ それでは今後10年を見据えて、いま買うならどんな車種がいいのか。 「HVを出しているメーカーは(簡易的なマイルドハイブリッドを除くと)、トヨタ、ホンダ、日産自動車が3強ですが、耐久性や実績を考えるとトヨタが安心でしょう。プリウス以来、HVを長年作ってきたことによる技術の蓄積は大きい」(前出・国沢氏) 売れ筋の車種を調べるために本誌記者は、埼玉県にあるトヨタ車ディーラーの大型店を訪ねた。従業員が話す。 「一番売れているのはHVのプリウスですね。PHVのものは年間に数台売れるかど
'30年にすべての自動車をEVに—欧州勢が掲げた目標はやはり無謀なものだった。再び脚光を浴びるのが日本のHV技術である。いずれEV化は避けられないにしても、いまはそのときではない。 前編記事『それみたことか…「世界的EV不況」が進行中!欧州でもトヨタのハイブリッド車が「爆売れ」な「納得の理由」』より続く。 トヨタのHVがバカ売れ トヨタは米国でも好調だ。国沢氏が続ける。 「米国のEVといえばテスラを思い浮かべる人も多いでしょうが、ゼネラルモーターズやフォードも力を入れています。ただ、ガソリンが安いので、EVの需要はあまりないのが実情です。 そんななか、米国で売れているトヨタ車、カムリが昨年モデルチェンジしましたが、ガソリンエンジン車をやめてすべてHVにしたところ、今年8月の販売台数は前年同月比5割増しの2万5000台です。作れば作るだけ売れる状態。世界中でトヨタのHVがひっぱりダコです」
2030年にすべての自動車をEVに――欧州勢が掲げた目標はやはり無謀なものだった。再び脚光を浴びるのが日本のHV技術である。いずれEV化は避けられないにしても、いまはそのときではない。 日本車へのライバル意識 今年の夏も耐え難いほどの猛暑が日本列島を襲った。地球温暖化、いや「地球沸騰」の影響は誰の目にも明らかだ。 もちろん、猛暑はアジアだけの現象ではない。欧州でもここ数年、毎年のように熱波が襲来し、欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスは今年の7月22日が観測史上「最も暑かった日」だと発表した。 地球を温める作用のある二酸化炭素の排出を少しでも減らさなければならない。欧州各国や自動車メーカーが旗を振ってきた電気自動車(EV)普及の流れは、この危機意識が背景にある。 「'97年に京都市で行われた地球温暖化防止のための京都会議、いわゆるCOP3で、温室効果ガスの排出削減に数値目標が設け
山本謙三(やまもと けんぞう)氏 1954年 福岡県生まれ。76年日本銀行入行。98年、企画局企画課長として日銀法改正後初の金融政策決定会合の運営に当たる。金融市場局長、米州統括役、決済機構局長、金融機構局長を経て、2008年、理事。金融機構局、決済機構局の担当として、リーマンショックや東日本大震災後の金融・決済システムの安定に尽力。2012年NTTデータ経営研究所取締役会長。2018年からはオフィス金融経済イニシアティブ代表として、講演や寄稿を中心に活動している。 山本:世界の多くの国、ほとんどの国と言ってもいいと思いますが、中央銀行が国債を引き受ける財政ファイナンスを禁止しています。それは財政規律を維持するための「人類の知恵」で、そのようなことをしたら、通貨の信認を失い、将来的には非常に高いインフレが必ず起きるからです。 日本でも財政法で国債の日銀引受が禁止されています。その一方で、黒
ガザ危機の1年間を振り返る 昨年10月7日のハマス勢力によるイスラエル領内のテロ事件から、1年がたった。日本ではイスラエルの軍事力に対する盲目的な信仰があり、一部にイスラエルが本気を出せばハマスは早期に消滅させられるのではないか、といったことを語る方もいらっしゃった。 言うまでもなく、それは全く間違いであった。 私は1年前、10・7攻撃の直後すぐ、数日のうちに急いで、「欧米諸国は罠にはまったか」、「ハマスの「イスラエル攻撃」で泥沼の構図に引きずりこまれた欧米諸国と「日本の取るべき立場」」 といった文章を書いた。欧米諸国の近視眼的なイスラエル支持表明が、不人気だったネタニヤフ首相に悪用され、泥沼の地獄図に引きずり込まれていくしかないものであることは明らかだったからだ。 「泥沼」の構図は、1年たって、さらにはっきりとしてきているのではないかと思う。終わりが見えないガザ危機に翻弄されているだけで
地球の全生物の共通祖先「ルカ」 地球のすべての生物は、ただ一つの共通の起源を持つと考えられている。この、共通の起源となった生物集団をルカと呼ぶことがある。これはLast Universal Common Ancestorの頭文字を繋げたもの(LUCA)で、「全生物の共通祖先」などと訳される。 ルカは「地球における最初の生物」ではない ちなみに、「全生物の最終共通祖先」のように「最終」をつける意味は、ルカを一つの生物集団に特定するためだ。なぜなら、ルカは、地球における最初の生物というわけではないからだ。おそらく、ルカより古い時代に生きていて、ルカに至る系統と分岐した後で、絶滅してしまった生物もたくさんいたはずだ。 そう考えると、じつは、ルカの祖先ならすべて「全生物の共通祖先」になってしまう。それでは不便なので、時代的に最後の共通祖先だけをルカと呼ぶために「最終」がついているのである(図「ルカ
ジャズにロックやラテン音楽など、他ジャンルの音楽を融合させ、大衆化させたものを「フュージョン」と呼ぶ。日本においては1970年代後半から1980年代後半にかけてブームが巻き起こり、カシオペアや高中正義など多くのアーティストが人気を博した。海外で日本のシティポップがブームとなっているのはよく知られているところであるが、じつはいまフュージョンも人気に火がつきはじめている。キングレコード発の音楽メディアSOUND FUJIでは70年代後半に同社で生まれた伝説のフュージョンレーベル「エレクトリック・バード」に焦点を当てながら、その知られざる魅力を深堀りしている。 音楽評論家の柴崎祐二氏と共に過去の音源を探求し、日本の音楽の奥深さと魅力に迫っていく連載『Unpacking the Past』。記念すべき第一回目のテーマは"J-FUSION" 長きに渡り続くシティポップの盛り上がりの次に、国内外で再評
バリバリの金融実務家であった私が、わからないことがあれば一番頼りにし、最初に意見を求めたのが山本謙三・元日銀理事です。安倍元総理が、もし彼がブレインに選んでいたら、今の日本経済はバラ色だったに違いない」 元モルガン銀行・日本代表兼東京支店長で伝説のトレーダーと呼ばれる藤巻健史氏が心酔するのが元日銀理事の山本謙三氏だ。同氏は、「異次元緩和」は激烈な副作用がある金融政策で、その「出口」には途方もない困難と痛みが待ち受けていると警鐘を鳴らす。 2024年9月17日講談社現代新書より山本氏初の本格的著作となる『異次元緩和の罪と罰』が刊行された。これを記念して、著者である山本氏と藤巻氏が、異次元緩和の功罪を検証する対談を行った。 現代ビジネスでは、その対談の内容を3本の動画に分割して公開する。最終回となる第3回目は、「異次元緩和には出口はあるのか」について議論する。 元日銀理事の山本謙三氏(写真左)
「潜在能力」と聞くと、どんなイメージを抱くだろうか。きっと「表に出ていない、内に秘めた才能」のようなものだと考えている人が大半だろう。 しかし、潜在能力とはそんなに簡単なものではないと語るのは、数々のアスリートを育成してきたスポーツ脳科学者の林成之氏。氏によれば、潜在能力は、一定の考え方と行動を伴うことによって、いつでも発揮できるものであり、それを十全に発揮すれば、想像していなかったレベルの成果が得られることもあるという。 このたび、『運を強くする潜在能力の鍛え方』を刊行するに当たった経緯や本書に記された内容を、担当編集者が教えてくれた。 「僕が死ぬ前に出す最後の本になる」 実は近々『運を強くする潜在能力の鍛え方』という本を出す予定なんです。たぶん僕が死ぬ前に出す最後の本になると思います。手前味噌ですけど、この本にはすごいことが書いてありますよ。 潜在能力というと単純に、自分の中に眠ってい
2022年にNHKが新たに立ち上げた“脚本開発に特化したチーム”「WDR(Writers' Development Room)プロジェクト」から生まれた、安達祐実主演・青木崇高出演の土曜ドラマ『3000万』が、10月5日からNHK総合で放送を開始する。 土曜ドラマ『3000万』 第1回あらすじ コールセンターの派遣社員として働く佐々木祐子(安達祐実)は、家のローンやピアノの才能あふれる息子の教育費に悩んでいる。倹約を心がけるが、元ミュージシャンの夫・義光(青木崇高)は、大した稼ぎもないのに「なんとかなる」と楽観的。そんな一家が事故に出食わし、甘い誘惑を手にする。しかしそこには危険なクセ者の影が……。 複数の脚本家が「ライターズルーム」という場に集い、共同執筆するという海外ドラマの手法を取り入れたWDRには、2000人超の応募者から選ばれた10人が参加。そのうち4人の脚本家(弥重早希子さん、
「お腹の調子が悪くて気分が落ち込む」という経験がある人は多いのではないだろうか。これは「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムによるものだ。腸と脳は情報のやりとりをしてお互いの機能を調整するしくみがあり、いま世界中の研究者が注目する研究対象となっている。 腸内環境が乱れると不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているという。いったいなぜか? 脳腸相関の最新研究を解説した『「腸と脳」の科学』から、その一部を紹介していこう。 発達障害に特徴的な消化器症状がある 近年、発達障害や、気分の落ち込み、さらには幻覚や妄想など心身にさまざまな影響が出る疾患(精神疾患)と腸内マイクロバイオータや腸内代謝物との関係も非常に注目を集めています。本章では、腸内マイクロバイオータと発達障害や精神疾患との関わりについて、最新の研究成果を
国際的な統一ルールが定まっていないデータ取引の運用スタイル。国際的信用度の高さを利点としつつ、日本が主導権を得るためにさらに必要なものは何か。 経済成長の鍵となるデジタルデータを運用すべく各国は総力を挙げて取り組んでいるが、未だ国際的な統一ルールは定まっていない。中国研究者でありインドの国立大学研究フェローの中川コージ氏は主導権を取るための日本の最大の懸念事項は「データ安全保障」への感度の低さであると語る。『日本が勝つための経済安全保障——エコノミック・インテリジェンス』ではその詳細が明かされている。 EUのデータ管理システム「GDPR」 全世界がインターネットでつながり、日々大量のデータが行き交う中で、流通や取引の国際的な統一ルールは決まっていません。ここに日本のチャンスがあります。たとえば欧州では、EUがEU域内の個人情報を保護するためのGDPR(General Data Prote
映画賞の新人賞を総なめ 女優の河合優実(23歳)が主演を務めるドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK)が9月24日に最終回を迎えた。 作家でエッセイストの岸田奈美さんが配信サイト『note』に、車椅子利用者の母とダウン症の弟、幼い頃に急逝した父とのエピソードなどを綴った自伝的エッセイをドラマ化したのが同作だ。もともとは'23年5月からNHK BSプレミアムで放送されて、今回NHK総合でも放送。河合が演じる岸本七実は、大学を卒業して就職するも退社。作家に転身して、ヒット作を世に送り出す主人公を演じた。 放送終了後、ネット上では、「(河合の)演技が素晴らしく環境の変化とともに笑顔やペンの握り方が微細に変化する。心から応援したくなる」「河合優実が良すぎる問題」「河合優実さんのお芝居にも勿論惹かれて少しずつ過去作を追っているところです」などの声が飛び交った。 「まだ河
「万年課長」で定年を迎えた「負け組」会社員が、誰よりも順調に「定年後の仕事」に携われるようになったワケ 日本では急速な少子高齢化の進行を背景に、労働力不足を補い、社会保障制度の持続可能性を高めるため、60歳を過ぎても働き続けることが可能な環境整備が進んでいる。働く側も経済的理由だけでなく、生きがいや健康維持などさまざまな理由で定年後の就業継続を望むケースが増えている。 『等身大の定年後 お金・働き方・生きがい』(発売中・光文社新書)の著者、近畿大学教授・ジャーナリストの奥田祥子さんは本書で、再雇用、転職、フリーランス(個人事業主)、NPO法人などでの社会貢献活動、そして管理職経験者のロールモデルに乏しい女性の定年後に焦点をあて、長期間に及ぶインタビューをもとに、あるがままの〈等身大の〉定年後を浮き彫りにして話題になった。本記事で実際の例を紹介する。 ※本記事は奥田祥子著『等身大の定年後 お
今年4月、6月、8月と3冊続けて発売された『決定版 零戦 最後の証言』(光人社NF文庫)シリーズは、私がこの30年のあいだに直接インタビューを重ねた元零戦搭乗員たちが、戦争をいかに戦い、激動の戦後をいかに生きてきたかを、本人の「証言」と戦中、戦後の写真とともに解き明かしたものである。登場人物は各巻8名で計24名。今回はそのなかから、『決定版 零戦 最後の証言1』に収載した中村佳雄氏の章より、唯一無二の体験とも言える「たった一人の漂流・放浪」から生還までの出来事を、リライトして紹介する。 零戦搭乗員、中村佳雄 太平洋戦争中、南太平洋における日本陸海軍の一大拠点だったラバウル。この地に展開した海軍の航空部隊は、俗に「ラバウル海軍航空隊」として知られ、その名を冠した歌(「ラバウル海軍航空隊」作曲・古関裕而、作詞・佐伯孝夫、歌・灰田勝彦)が国内でも大ヒットした。 だが、いかにも勇壮で軽快な歌の旋律
ChatGPTに「値上げ観測」!最高技術責任者に加え、副社長までも退社…「人材流出が止まらない」「巨額赤字」OpenAIの正念場 人材流出が止まらないOpenAI 昨今の世界的AIブームの立役者、OpenAIからの人材流出が続いている。先週もCTO(最高技術責任者)ミラ・ムラティ氏や研究担当副社長、さらに最高研究責任者など3名がほぼ同時に退社を表明した。 それに先立ち今年5月には、2015年の創業以来、同社の技術開発をリードしてきたチーフ・サイエンティストのイリヤ・スツケヴァー氏も辞職して新たに会社を立ち上げる等、今年に入ってOpenAIを離脱した幹部社員や主力研究者らは全部で20名以上に上る。 その一方で、同社には巨額の資金が流れ込んでいる。現在もベンチャーキャピタルや大手IT企業などから総額で約65億〜70億ドル(1兆円以上)に上る資金の調達を進めており、今週中にはその交渉が妥結すると
類稀なる高音質で、話題になったネットオーディオ。しかし、割高な価格とダウンロードのわずらわしさから一部のマニアにしか支持されませんでしたが、高音質定額制配信サービスの出現で、大きく変わろうとしています。 ベテランと言われるオーディオ愛好家の中にも、CDやレコードなどの「パッケージメディア(パッケージ音源)」によるオーディオなら知識も経験もあるが、ネットワークが重要になった最近のオーディオに関しては、専門用語の意味もわかりにくいと感じている人もいるかと思います。 はじめてネットオーディオに挑戦するオーディオファンや音楽ファンを対象に、機材の選び方、高音質ストリーミングのセッティング、煩わしいネットの設定などなど、聴き放題の“1億曲ライブラリー”を手にするノウハウをご紹介しましょう。 ネットオーディオのシステムは、従来のシステムとどう違うのか ネットオーディオのシステムの全体像とデータの流れを
歳をとっても若さや元気を保ちたい人に「筋肉」は必要な体の資産。その筋肉にとって大事なたんぱく質を効率的にとれる食材が「たまご」だ。「たまごは1日1個まで」「食べすぎに注意」と言われることもあるが、それは古い常識。 中高年の健康増進のお手本・鎌田實医師がたまごの栄養の最新情報と「毎日の生活に“プラス1個”」する楽しい工夫を1冊にまとめた『長生きたまご』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。 中年以降に必要なのは筋肉とたんぱく質 僕は60代の後半に、自分の健康状態や生活習慣を見直して、これからはますます体が資本で、本当に大事な資産は「筋肉」だと考え、以後、積極的に「貯筋」をしてきました。 50年にわたり地域医療に携わり、日本が超高齢社会となっていく過程を見続けてきた僕の結論! ──それは、中年以降は誰でも「貯筋」をして、筋肉をなるべく減らさないことが大切、ということです。 僕が
「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 サファリルックで「未開の地」へ? そもそも、人類学とは何でしょうか。みなさんは人類学という言葉を聞いたとき、どのようなイメージを思い浮かべるでしょう。サファリルックのような服装で「未開」の部族に入り込み、フィールドワークをつうじてその人たちの文化を明らかにする学問? たしかにそれもひとつの見方です。ただ、それはある意味で固定化されたイメージにすぎません。 たとえば最近では、デヴィッド・グレーバーによる『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』(2018年)が
新人賞の応募作から みなさんこんにちは。非文芸編集者のM(34歳・男)です。この記事は、文芸の編集者ではない私が、文芸編集者にヒット作品のウラ話を聞くコーナー。 今回取り上げるのは、松永K三蔵さんの『バリ山行』(講談社)です。 経営危機を迎えた会社に勤める男性の悩みと、彼が登山に目覚めてのめりこんでいく過程を描いた作品で、今年7月に芥川賞を受賞しました。 芥川賞といえば、言わずもがな、純文学の若手作家の作品に与えられる賞で、その権威はきわめて大きなものがあります。 では、芥川賞を受賞するような作家を、文芸の編集者はどのようにして見つけるのでしょうか。『バリ山行』の担当である須田さんに聞きました。 「松永さんはもともと、2020年10月末締め切りの群像新人文学賞に、「カメオ」という、物流倉庫に勤務する男性を描いた作品を応募してくださっていました。 新人賞の選考にあたって、群像編集部の人間は全
地元無視の東京30区候補者擁立 「私は、 本気で政権を取りに行く覚悟であります」 9月23日に行われた立憲民主党の代表戦。新たな代表に選ばれた野田佳彦議員は候補者の決意表明で、政権交代をするために立候補したと強調した。 その2日後の9月25日。立憲民主党の東京都連は常任幹事会を開き、空席だった東京30区での候補者擁立を決めた。選ばれたのは五十嵐衣里都議会議員だ。 「東京は一票の格差是正に伴う『10増10減』で選挙区が5つ増えた。30区は府中市(旧18区)、稲城市(旧21区、旧22区)、多摩市(旧23区)によって構成される新しい選挙区です。自民党は前回、旧18区で菅直人元首相に敗れて比例復活した元民主党の長島昭久議員が支部長に就任している。対する立憲は他党との候補者調整で一旦はれいわ新選組に譲り候補者擁立を見送っていました」(立憲民主党関係者) れいわ新選組と立憲は前回、東京22区で候補者が
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