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ドラクエ3
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重イオンビーム育種米問題は、放射線育種として伝わってしまったため、幾重にも誤解が広がった。「放射線育種なら以前から世界各地でやっていたから問題ないんじゃないか?」など。でも以前からやっていたガンマ線を使った放射線育種は実質的にすでにもう終わっている。今回、登場した品種はそれとは違う重イオンビームを使ったもの。 重イオンビームはガンマ線と比較にならないほど1点にあたる破壊力が強い。ガンマ線があたっても遺伝子が直接傷つくことは稀で、細胞内で活性酸素(フリーラジカル)が作られて、それが細胞を傷つけ、突然変異が生まれるケースが大半とのこと。それに対して、重イオンビームはイオンが遺伝子の2重鎖を切って破壊していく。同じ技術というにはあまりに違いが大きすぎる。 どれだけ開発実績があるのか、国際原子力機関(IAEA)に提出されたデータでイオンビーム育種されたと品種を調べた(1)。世界で26例しか見つから
放射線を照射して突然変異したお米、食べたいですか? 育てたいですか? ここ数年で日本のお米の多くが放射線かけて作った品種に代えられようとしています。 あまりに重大な問題なので、2月末から慎重に情報収集してきました。2025年から少なくとも2つの県で主力品種が放射線育種米に切り替えられ、他の道府県でもその動きが進む可能性があります。 この放射線育種米とは、稲に放射線を放射して、突然変異を引き起こさせて作ったお米です。人間にとっての致死量の閾値が1.5グレイで、7グレイで100%が死ぬと言われますが、それをはるかに上回る放射線(40〜300グレイ)を照射して、稲の遺伝子に損傷を与え、育てた中から従来にはない性格を持つ品種が生まれるというものです。実は日本ではお米だけでなく、大豆、野菜、果樹など多くの作物が放射線照射で突然変異品種が作られており(1)、米国を大幅に上回る品種が作られています(2)
今回のワールドカップで世界に注目されるようになったブラジルの運動にMTST (Movimento dos Trabalhadores Sem-Teto)がある。ホームレス労働者運動。MST(Movimento dos Trabalhadores Rurais Sem Terra、土地なし農村労働者運動)の運動が都市のファベラに農村から追われてきた土地なしの人びとが放置された土地を占拠して、農地改革によって農地を得て農民になっていく運動だが、この運動から生まれた都市版の土地なし労働者運動と言っていい存在だ。放置された住居や空間を占拠して、住居を獲得していく運動(住居を獲得していく運動と書くと彼らの運動をかなり矮小することになってしまう。尊厳ある生活空間を獲得していく運動と言えばいいか)。 1997年にMSTの運動から生まれ、大衆的な運動によりサンパウロを中心に大きくなった。この運動のリーダー
アルゼンチンで進むモンサントの巨大な遺伝子組み換え種子工場の建設を止めるために、住民たちが座り込みの闘争を始めてから3ヶ月がたった。 この間に座り込む人びとに暴行、脅迫が加えられた。特に娘を亡くしてモンサントの遺伝子組み換え大豆の耕作による害を調べ、農薬の空中散布の規制を実現して、ゴールドマン環境賞を受賞したソフィア・ガティカさんには殺害脅迫まで届いている。しかし、誰としてひるむことなく、抵抗は続いている。 この抵抗に若者の音楽グループ、ペロ・ベルデが “モンサント 出てけ” という素晴らしい音楽で若者を鼓舞する。まずはご覧いただきたい。 このビデオでも抵抗の先頭に立つソフィア・ガティカさんの姿が出てくる。彼女は娘の死んだ理由に納得がいかず、周辺の母親に話しをして、その町が全国平均の41倍のガン患者を出していることを調べ出す。詳しくは 遺伝子組み換え大豆の農薬空中散布を止めた母親たちをご覧
写真のオンラインギャラリーを実現するオープンソースのサーバーアプリケーション、多数あるけれども、ざっと調べてみて、Piwigo (http://piwigo.org/)が柔軟性も高く、しかもコミュニティの活発さもあって、よさそうだということでインストールしてみた。 MySQL5とPHP5が使えればインストールはきわめて簡単。 写真のアップロードは複数ファイルをまとめてWebインターフェースを通じてすることもできるし、Windows、Mac、Linux対応の専用ソフトpLoaderを使って透かし(watermark)を入れつつアップロードという芸当もできる。 写真の分類は1つの写真を複数のアルバムに入れることができ、しかもアルバムは階層構造、つまり入れ子にできるため、極めて柔軟にフォトライブラリーを構築することができる。 ユーザーごとに権限を指定できる(ただし、顧客によって個別の高解像度を提
米国での健康と遺伝子組み換え作物およびその除草剤の相関関係に着目した記事がとても印象的だった(Nancy Swanson ”Data trends show correlation between increase in organ disease and GMOs”)。英語で書かれているため、日本語で紹介する記事を書きたいと思ったけれども、この記事のインパクトは米国でのガンや糖尿病と遺伝子組み換え大豆やトウモロコシの栽培量の増加を比べたグラフにあり、そのグラフはライセンス料を払わないと使うことができない。しかし、元になるデータはパブリックドメインであるために元データを使って構成してみた。下記の文章は元記事を参考に書いているが、元記事の翻訳ではない(グラフもまったく同じデータを探せなかったケースもあるので微細な違いがある)。 遺伝子組み換え作物とさまざまな疾患の数の推移をグラフ化したものだ
内閣府食品安全委員会は3月6日までモンサントの開発したジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆に関する食品健康影響評価についてのパブリックコメントを行っている(追記:内閣府食品安全委員会宛のパブリックコメントは終了。農林水産省が同じ大豆に関して応用飼料の安全性確認申請のパブリックコメントを3月4日に開始している。末尾参照。こちらの締切は4月2日)。 ジカンバという名前は聞き慣れず、この農薬に関して十分な情報も提供されていない。こうした中で承認作業が進んでいくということには大きな危惧を抱かざるをえない。 ジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆の問題点について調べてみた。 ジカンバ(Dicamba)とはBASFが製造する農薬(有機塩素化合物と安息香酸の化学的合成物)で、Banvel、Oracle、Vanquishというブランドで売られている。ジカンバについては内閣府食品安全委員会農薬専門調査会はこう結論付ける。
オブラドール前大統領は2020年に大統領令でモンサントの農薬ラウンドアップ(主成分グリホサート)と遺伝子組み換えトウモロコシの人の食用に使うことを禁止する政策を打ち出し、それ以来、モンサント(現バイエル)や米国のアグリビジネスはメキシコのこの政策を総攻撃して潰そうとしてきた。 “歴史的快挙! メキシコ政府がモンサントと米国政府に勝った! ” の続きを読む 必須ミネラルのマンガン、農水省はコメから採らなくても、他の食品から取ればいいと言っていた。でもそれは難しい。 重イオンビーム放射線によって遺伝子を改変した「コシヒカリ環1号」から作った「あきたこまちR」。カドミウムを吸いにくいことが売りなのだが、カドミウムを吸う遺伝子を破壊することによってそれを実現している。だけどその遺伝子は同時にマンガンを吸収する上でも必要な遺伝子だった。だから、「あきたこまちR」は従来の「あきたこまち」に比べ、マンガ
日本とブラジルの関係を考える時、セラード開発問題を避けて通ることはできない。セラードとはブラジルの中央部にあるサバンナ地帯だ。この地帯で日本政府は政府開発援助(ODA)を使って大規模な農業開発を行ってきた。 しかし、このセラード開発をめぐる問題は日本の中で十分伝わってきていない。そこでこの問題について簡単にまとめてみた。 日本と大豆 日本の食文化にとって大豆は欠かせない。醤油や味噌がなければ味付けできないし、豆腐など、日本の中で大豆はなくてはならない位置を占めている。しかし、明治以降、政府の進める「富国強兵」政策の中で大豆生産は激減、第2次世界大戦期には自給率2割前後まで落ちていた。 農村の疲弊の問題は日本社会を揺るがす問題だった。日本政府はそれを国内改革により解決するのではなく、朝鮮半島、中国東北部への侵略という道を選んだ。戦前、日本の8割の大豆を支えたのはこの地域からのものだ。満州鉄道
9月17日はOccupyモンサント世界行動日。日本では18日に東京・東銀座の日本モンサント株式会社前と首相官邸前で行動が行われ、そこで問題を提起しました。時間が限られていて、話しきれなかったので、話したかった内容をまとめておきます。 モンサントと民主主義は相容れない モンサントが世界で何をしようとしているか、日本の中では十分な情報がありませんが、南米でモンサントがやっていることをみれば、この企業の本質がわかります。 南米では遺伝子組み換え作物は民主主義的なプロセスを経て導入されたものではありませんでした。遺伝子組み換えの問題がほとんど知られていなかった1996年のアルゼンチンにモンサントは紛れ込むことに成功します。そのアルゼンチンから遺伝子組み換え大豆が非合法に密輸品としてブラジルやパラグアイなどに持ち込まれたのです。本来、密輸品のものを耕作することは犯罪のはずですが、今なおラテンアメリカ
最近、やたらと「国民」ということばを目にすることが多くなった気がする。 このことばが歴史的にどんな問題をはらんでいるか共有されることが最近少なくなっているのかもしれない。 そこでこのことばの使われてきた経緯を振り返りながら考えてみたい。 日本国憲法で改ざんされた people 戦後政治でいわれる「国民」の基礎はやはり日本国憲法前文だろう。 そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。「日本国憲法前文」 私が日本国憲法にどんな態度を取るのかというと、戦後民主主義の源泉として、尊重することは言うまでもない。しかし、すべてあるがままに受け取ることはできない部分も存在する。
Twitterとネオリベラリズムは親和性が高いと思う。いや、Twitterに限らず、最近のインターネットの業界を仕切るものはネオリベラリズム的価値観を体現していると言っても言い過ぎでない気がする。 ネオリベラリズムといっても、ネオコンの潮流や日本の小泉に代表される流れは盛りをすぎた感があるかもしれない。極端な軍事行動に代表される露骨な米国一国主義的ネオリベラリズムは破綻したといえるだろう。しかし、そうした狭義の政治潮流とはレベルを異にしたところで、ネオリベラリズムは今なお力を失っていないように思える。あるいはここでネオリベラリズムという言葉を使うことは混乱を生むだけかもしれない。それならばグローバル資本主義と置き換えるべきか。 情報産業の再編を見てみよう。世界をフラットに、それまでの多様性を破壊して、1つの文化へと収束させようとしている。インターネットの利用が拡大すれば拡大するほど、さまざ
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