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アメリカ大統領選
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歴史にひそむ豊かさを知る ――時代や地域にとらわれない多様な視点と方法の提示 本書は、スターとその楽曲ないしアメリカの影響からの歴史記述ではなく、より多様にポピュラー音楽の歴史を読み直していくための視点と方法をとりあげる。 [ここがポイント] ◎ スターとヒット曲を中心としたジャーナリスティックな音楽史を相対化する ◎ 東アジア圏の音楽や日系ディアスポラの活動を通して「戦後日本」という時空間を問い直す はじめに 第Ⅰ部 越境 第1章 アメリカの「支那の夜」――太平洋を渡った「極東」の歌(青木 深) 1 「伝説のヒット曲」 2 日本占領・朝鮮戦争の愛唱歌 3 アメリカに渡った「支那の夜」 4 「支那の夜」から「スキヤキ」へ 第2章 いつの日君また来たる――越境する「何日君再来」(西村正男) 1 越境するタンゴ/エキゾチシズム 2 小説・映画への広がりと政治的解釈 3 レコード盤面のクレジット
本書は、近代京都の都市史をひもときながら、江戸時代から現代までを往還しつつ、料理屋文化の系譜をたどる試み。とりあげるのは、いもぼう、海川魚料理、うなぎ料理、とり料理、そして洋食。どこの都市にでもあるだろうこれらありふれた料理が、京都にあっては思いもよらぬ歴史を隠していることを解き明かしていく。 [ここがポイント] ◎ 京都の料理文化の歴史を地理からたどる ◎ 目にも楽しい地図・図版を多数収録 はしがき 序 章 料理のテーマパークへようこそ 1 英峰比叡へ‼ 2 仙境八瀬へ‼ 3 〈洛味〉の楽園 4 本書の構成 第1章 京に名物「いもぼう」あり 1 東京で食えないものを 2 お多福豆の平野家 3 系譜と場所 第2章 内陸都市の海川魚料理 1 江戸人/東京人の口にあわず 2 「本当の京の味」と海魚料理 3 川魚料理屋のさまざま 4 ジャンルの消滅 第3章 江戸か関西か 1 京の江戸焼き「神田川
見開き2ページで一項目を解説するわかりやすい構成で政治思想を概説するテキスト。時代順に主な思想家を紹介し、重要なキーワード(テーマ)は個別に解説する。「主権」「ナショナリズム」などオーソドックスなものはもちろん、近年注目を集める「保守・リベラル」「ポピュリズム」「公共性」なども取り上げる。また、「日本」の章を設け、現代にもつながる思想の系譜を示す。政治思想史の大きな流れを把握しつつ、トピックごとに学びを深めることができる必読書。 [ここがポイント] ◎ 見開き2ページで一項目を解説するわかりやすい構成 ◎ 主な思想家の紹介とともに、重要キーワードもしっかり解説 ◎ 日本の思想も取り上げる ◎ 思想史の大きな流れを把握しつつ、トピックごとに学びを深められる はじめに 序 課題と方法 1 政治思想とは何か (野口雅弘) 2 政治思想の方法 (乙部延剛) Ⅰ 古代・中世 1 トゥキュディデス (
本書は、中世の地中海世界の歴史について、キリスト教世界とイスラーム世界の対立よりも、両者の緊密な関係を意識して説明する入門書です。複眼的な視野でわかりやすく解説しているので、中世の地中海世界の歴史を味わうためのよきガイドブックとなるでしょう。 [ここがポイント] ◎ 中世の地中海世界へ多面的にアプローチするテキスト ◎ 中世ヨーロッパとイスラームの関係を解説するはじめてのテキスト はじめに 序 章 地中海世界の中世を語り,学ぶこととは 第1章 中世前半の東地中海 1 ローマ帝国支配下の地中海 2 6世紀の変化 3 7~8世紀の変動 4 アラブとビザンツ帝国の戦いの影響 5 ムスリムの地中海支配 6 10世紀の状況 第2章 中世前半の地中海中西部 1 ゲルマン人の地中海進出 2 ユスティニアヌス1世の再征服 3 6世紀後半~7世紀前半の状況 4 アラブの拡大と地中海中西部 5 イタリア半島と
本書は、平安時代末の流行歌今様を出発点に、中世の人々と虫の関わりを追いかけ、小さな虫の世界から覗いた中世の風景のささやかであっても豊かな世界を切り取る。私たち現代人の持つ虫への思いは、過去とどのようにつながっているのか、さまざまな文学・芸能・信仰などに現れる虫の姿に導かれながらたどる新しい日本中世史。 [ここがポイント] ◎ 今様に登場する虫たちの世界を通じて、日本中世史を語る。 ◎ 文学・芸能・信仰などのなかで、虫をどのように捉えたのか。虫から覗く新しい日本中世史。 序 虫に対する嫌悪と愛着 第一章 中世芸能に舞う虫──蟷螂・蝸牛 1 蟷螂の故事と芸能 2 蟷螂のおかしみとあわれさ 3 舞え舞え蝸牛 4 寂蓮と蝸牛の今様 第二章 中世の信仰と刺す虫──蜂・虱・百足・蚊 1 藤原宗輔の蜂飼と堀河天皇の虫撰び 2 蜂の智恵と聖性 3 虱の遊びと発心 4 俵藤太の百足退治 5 毘沙門天と百足
30年にわたる平成期において、日本政治は、度重なる政権交代や連立組み替えなど、流動的かつ激しい展開を見せてきた。だが、たんに混迷の時代だったとは言えない。冷戦終結後の世界にあって日本は、新たな目標を探し求めてきた。本書は平成政治の最高指導者である首相16人に着目し、様々な模索と挑戦の軌跡を明らかにする。ここに平成政治史の本格的な見取図を提示し、次の時代を切り開く手がかりも見出す。 [ここがポイント] ◎ 平成という時代が終わったいま、流動的かつ激しい展開を見せた日本政治を振り返る。 ◎ 16名の首相たちは、いかなる志を持ち、どのような政治を行ったのか。 ◎ 名著『戦後日本の宰相たち』を受け継ぐ企画。 刊行に寄せて(渡邉昭夫) 序 章 歴史としての平成日本政治(宮城大蔵) 第Ⅰ部 五五年体制終焉と「政界再編」の只中で 第1章 宇野宗佑・海部俊樹・宮澤喜一――経世会に翻弄された宰相たち(白鳥潤
あなたなら、どう考えますか?――本書は、古代から現代に至る西洋の過去に関して、真実=正解を求めて幾通りもの主張が戦わされているポイント、すなわち「論点」だけを集めたテキストです。「論点」に触れ、主体的に思考することで、歴史学ならではの醍醐味が味わえます。各項目は〈史実〉〈論点〉〈歴史学的に考察するポイント〉の3パートから構成され、語句説明やクロスリファレンスも充実。世界史の知識がなくとも理解が進む工夫が満載! [ここがポイント] ◎ 西洋史学の論点を139項目集成し、史実とともに提示。〈歴史学的に考察するポイント〉として、ゼミや講義で議論する際の手がかりを示す。 ◎ 西洋史を中心に、気鋭の執筆者から重鎮まで、学界の第一線の執筆陣。 はじめに 準備体操1 歴史学の基本 準備体操2 史料と歴史家の偏見、言葉の力と歪み 本書の使用法 Ⅰ 西洋古代史の論点 1 ホメロスの社会(周藤芳幸) 2 ポリ
歴史家と考えよう、「歴史」のとらえ方・描き方 学校で習う日本史・世界史はもちろん、マンガやゲーム、小説、映画、ドラマのなかにも「歴史」との接点はたくさんある。横溢する「歴史」にどう向き合うべきか? 6人の歴史家による問題提起。 市民講座、自分史、歴史小説、映画、テレビ、漫画、ゲーム……私たちの日常には「歴史」があふれている。一方、学校現場では歴史教育に苦労している。学生が減り、制度も変更され、学習指導要領では「(暗記ではなく)歴史的思考力を」と求められる。過去についてもあらゆる情報が氾濫し、誰も信憑性を保証しない今、一人ひとりの「歴史的思考力」が問われている。本書は歴史をとらえる力をいかにして養うか、どのような点に留意して歴史をみるべきかを考える書。 はじめに 第Ⅰ部 歴史像ができるまで 第1章 歴史と出会うとき(南塚信吾) 1 与えられる多様な「歴史」 2 「歴史は大切だ」と人は言うけれ
〈自閉症学〉に出会うと、自分のこと、障害のこと、社会のことが少し違った角度で見えてくる。 18の学問・テーマから“自閉症”にアプローチすることで、この現代という時代とわれわれ人間への理解を深める、まったく新しい試みのはじまり。 いざ、<自閉症学>の世界へ―― なぜいま“自閉症”が注目されるのか? この自閉症にアプローチすることで、現代社会や今を生きるわれわれ人間のことをあらためて問うことができるのではないか? ――本書では「心理学」「哲学」「文化人類学」「法律」「文学」「生物学」など、文系・理系あわせ18の学問・切り口から自閉症をとらえることで、この現代という時代と人間理解を深めることを試みる。さまざまな学問分野からの自閉症へのアプローチの束、オーティズム・スタディーズ(Autism Studies)の新たな可能性を示す書。國分功一郎×熊谷晋一郎×松本卓也による鼎談も同時収録。 [ここがポ
橋爪大三郎氏、絶賛! 本書は嬉しい。小室博士が躍動している。 また哀しい。時代は何と冷たいのか。 そして優しい。村上氏の愛ある筆に涙がこぼれる。 [本書を推薦します] 副島隆彦(副島国家戦略研究所主宰) 小室直樹だけが、本当の、本物の日本の天才学者だ! その学問と人生の軌跡を、この度、村上篤直くんが余すことなく描いた。 本書を強く推薦する。私は深い覚悟で、これからも小室先生の学統を継ぐ。 宮台真司(社会学者) 「近代の合理を徹底して理解せよ」と告げた我が師・小室直樹。 「合理への過激な固執は、過剰な情念を要する」とも仰言った。 稀代の社会科学者を突き動かした〈狂気にも似た情念〉に迫る。 大澤真幸(社会学者) 「破天荒」という語は、まさにこのような人生のためにある。 小室直樹という孤高の異能がどのように生まれ、創られたのか。 秘密はこの評伝にすべて書かれている。 橋爪大三郎編著『小室直樹の世
科学哲学は科学と離れて独自の問題意識を育ててきた。しかし、その問題意識を科学者に説明するには苦労することもある。どうしてなのだろうか。 本書では、現在とつながるような研究があらわれる1830年ごろから、ウィーン学団の結成が宣言されて科学哲学が学術分野として成立する1929年までの100年間におよぶ科学哲学の道のりをたどることで、この問いに答える手がかりを考えてゆく。 [ここがポイント] ◎ 科学哲学の歴史を振り返り整理する ◎ 幅広く文献を渉猟し見取り図を描き出す 序 章 科学哲学の来た道 第1章 帰納と仮説をめぐる論争 1 ジョン・ハーシェル 2 ウィリアム・ヒューウェル 3 ジョン・スチュアート・ミル 第2章 「サイエンティスト」の起源 1 「サイエンス」と「サイエンティスト」 2 「サイエンティスト」のその後 第3章 19世紀のクリティカルシンキング 1 19世紀までのクリティカルシ
高校の世界史教科書から読み直すグローバル・ヒストリー 紀元前から現代まで、ネットワークから読み解く通史。 高校世界史Bの教科書にある内容をもとに、地域や文化をつなぐネットワークを俯瞰したグローバル・ヒストリーの通史。日本史、西洋史、東洋史の枠組みを突破し、世界史が結びあう歴史を学ぶ。地図や図版を多数種録、大人が学び直すための世界史入門。 [ここがポイント] ◎ 世界史の高等学校教科書をもとにネットワークのつながりから読み解く通史。 ◎ 歴史教育の高大連携、新設科目「歴史総合」をも見据え世界史を捉える。 ◎ 現役の学生だけでなく、大人が読み直す世界史の入門書としても最適。 はじめに プロローグ ネットワークの黎明 第1章 ユーラシア・ネットワークの形成——前1千年紀〜後2世紀 1 草原とオアシス 2 古代の東アジア——南海交易と冊封体制 3 海の道の形成 第2章 民族大移動の時代——3〜6世
大規模調査から見えてくる40年間の実態と変容 貴重な調査研究として国内外で注目を集める「青少年の性行動全国調査」をもとに、性に関する行動や意識の変化・要因を実証分析によって明らかにする。 [ここがポイント] ◎ 「草食化」など一般的に知られるイメージとは異なる実態を明らかにする。 ◎教育社会学だけでなく、教育心理学や学校保健の分野からも注目を集める研究。 はしがき 序 章 「青少年の性行動全国調査」の歴史(林 雄亮) 1 「青少年の性行動全国調査」の始まりとその目的 2 第2回調査から第4回調査の概要と特徴 3 第5回調査から第7回調査の概要と特徴 4 第8回調査の経過について 第Ⅰ部 性行動の実態とメカニズム 第1章 青少年の性行動・性意識の趨勢(林 雄亮) 1 「青少年の性」の変化をとらえる 2 主要な性的経験の趨勢 3 世代による性行動の違い 4 40年間の変化が示すもの 第2章 青
スポーツ人類学は文化人類学とスポーツ科学・体育との境界領域であり、ふたつの学問の応用である。本書は100項目を厳選し、スポーツとは何かについて、スポーツ人類学の研究方法、専門用語を位置づけながらわかりやすく解説する。人類文化史というマクロのアングルと特定社会のフィールドワークというミクロのアングルを駆使し、新しい問題の発見と従来の常識に反省を迫る知見を提供する。スポーツを文化の問題としてとらえる考え方や視点を提示した最新のテキスト。 [ここがポイント] ◎ 大学学部生・院生,スポーツ人類学をはじめ,スポー ツ文化や異文化にも関心のある一般読者にも必読 の入門書 ◎ スポーツ人類学のアカデミックなアイデンティティの宣言となる書 はじめに 第Ⅰ部 スポーツ人類学への誘い 1 スポーツ人類学の視点 1 スポーツ人類学とはなにか 2 スポーツ人類学の研究対象 3 スポーツ人類学の研究方法 4 スポ
マンガ・アニメで研究するとはいかなることなのか。表現論・作家論・作品論に偏ることなく、実社会との接点を重視した研究はいかになされるのか。マンガ・アニメを題材に論文を書きたいという国内外の学生が増える一方、現状の大学教育ではそれに対応できていない。本書では、マンガ・アニメで論文を書く際の「お手本」を学際的な観点から作り、学生や教員の一助となることを目指す。 [ここがポイント] ◎ マンガ・アニメを研究するとはいかなることなのか。 ◎ 論文を書く方法を具体的に提示する。 はじめに 序 章 マンガ・アニメで研究するということ(山田奨治) 第I部 文化・社会からマンガ・アニメへ 第1章 語り──マンガ・アニメの伝統的コンテンツからの継承性(谷川建司) 1 何を明らかにするのか 2 『魔法少女まどか☆マギカ』 3 『JIN─仁─』 4 日本人の好むナラティヴの完成形としての「忠臣蔵」 5 結 論
中世において、英独仏に対応する地域を中心に存在したアンジュー帝国、神聖ローマ帝国、フランス王国という三種の“帝国”。本書ではとりわけプロヴァンス、サヴォワ、フランドル、シャンパーニュ、スコットランド、アイルランドといった、帝国の境界地帯と地域の支配権力の動向に光を当て、中世カトリック世界の秩序のありようを探る。関係史の手法により、各国史の視点では見えない“西欧中世の一体性”を浮かび上がらせる試み。 [ここがポイント] ◎ 各国史の枠組みの限界を超え帝国の分析から中世の社会構造を問いなおす。 ◎ 多種多様な権力主体相互の関係を空間的・歴史的に整理し、中世西欧の権力構造の全体像を浮かび上がらせる。 はじめに 序 章 西欧中世カトリック世界の帝国的権力構造(朝治啓三) 第Ⅰ部 地域の権力構造──現地権力と王公伯の関係 第1章 アイリッシュ海における「ヴァイキングの王国」と現地勢力──11世紀前半
東北弁、関西弁、九州弁等々、日本の「方言」は実に多様でそれぞれの持つイメージや味わいも独特である。本書はこの豊饒な「方言」の世界を見渡し、さまざまな角度からとらえ、理解を深めるための入門書。概説書としての役割はもちろん、英語や中国語とのちがいや共通点などにも触れ、方言の新たな見方を提示するとともに、観光や医療現場での方言の現在についても考えるバラエティに富む一冊。 [ここがポイント] ◎各分野の第一人者が、方言学の主要項目を明快に解説。 ◎言語学・日本語学の入門書・概説書としても最適。 ◎外国語との共通点・相違点などにも言及し、日本語方言をあらゆる角度から掘り下げる記述と構成。 はじめに 序 章 日本語方言の概観(井上史雄) 1 この本で学ぶこと 2 この本の構成 3 母語・生活語・地域語としての方言 4 単語としての方言 5 現代のことばの違い 6 日本語の起源と方言 7 日本語方言の分
【東京】 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-6-1 菱和ビルディング2階 アクセスマップ Tel. 03-3525-8460 Fax. 03-3525-8461
本叢書は、従来の国民国家史や地域史の集約としての世界史や特定の中心から見た世界史を越えることをめざす。総論巻は、人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検したのち、19世紀以降西欧で作られてきた世界史を、近年の研究成果とともに批判的に検証し、今後われわれが作るべき新たな世界史像を探究する。 [ここがポイント] ◎ これまでの世界史(各地域・文化)像を捉え直す。 ◎ 近代以降体系化された世界史(ヨーロッパ中心主義)を捉え直す。 ◎ 従来の世界史を批判的に検討、その特徴・課題を把握し、それらを越えるこれからの世界史像とは何かを探究。 序 論 「世界史」の世界史(南塚信吾) 第Ⅰ部 さまざまな世界像 第1章 日本の世界像(末木文美士) 1 世界像の三類型 2 須弥山と神国 3 天と中国 4 再説・世界像の三類型 第2章 中華の歴史認識(小島 毅) ――春秋学を中心に 1 中華の歴史的形成 2 唐
ヴィクセル、カッセルを乗り越え、ストックホルム学派の理論経済学者として頭角を現したグンナー・ミュルダール。大戦間期には、経済政策や人口・福祉政策を論じ、スウェーデン福祉国家の建設に関与する。さらに方法論を確立し、制度 派経済学者として、世界経済の平等問題に向き合った。本書は、多様な分野で活躍した経済学者ミュルダールの全貌を一冊で捉える論文選。 [ここがポイント] ◎ 1974年にノーベル経済学賞を受賞したミュルダールの全貌を捉える論文選(同時受賞は、フリードリッヒ・ハイエク)。 ◎ 人口論、福祉の経済学、制度派経済学と幅広いミュルダールの業績を一冊にまとめる。 凡 例 第1章 経済学における目的と手段 第2章 景気循環における財政政策 第3章 人口問題と政策 第4章 社会理論と社会政策の関係 第5章 いっそう緊密に統合された自由世界経済に向けて 第6章 貿易と援助 第7章 世界の発展におけ
平等主義を阻む真の敵は「平等」を願う私たちの心の中に潜んでいる。このようなパラドクスがなぜ生じてしまうのだろうか。本書は、社会の中に格差や序列を生じさせ、それを維持しているメカニズムを、社会心理学の最新の研究成果を参照しながら解き明かしていく。日本社会に特有の階層システムにも言及し、「格差社会」と言われる現代の日本で何が起きているのかを考えるためのヒントを提供する。 [ここがポイント] ・格差・不平等問題に関する類書は多いが、心理学の立場から書かれたものは少ない。 ・社会心理学の最新の研究成果を網羅している。 はじめに 第1章 格差と序列を生み出す心理 1 社会的支配理論 ⑴権威主義と社会的支配志向性 ⑵イデオロギーによる社会的支配 ⑶社会的支配理論の要諦 ⑷社会的支配理論の限界 2 システム正当化理論 ⑴苦痛緩和機制としてのシステム正当化 ⑵保守主義としてのシステム正当化 ⑶伝統回帰とシ
集団就職は若年労働力移動のための国家的プロジェクトであり、高度経済成長期の労働力需給調整や労働力移動の制度化においては中心的な位置を占めた。本書は、残された少ない資料から集団就職の実態を詳細に追い、埋もれた歴史の断面に光をあてる労作。 [ここがポイント] ◎ 資料の少ない集団就職を包括的に検討する ◎ 労働力移動と労働市場の拡大および変化を実証的にとらえる 序 章 集団就職の時空間 第Ⅰ部 ナショナル労働市場という夢と集団就職制度 第1章 労働市場の運動と集団就職の諸制度 1 はじめに 2 ナショナル労働市場という夢 3 集団就職の諸制度と集合的表象 4 本書の構成および資料類について 第2章 高度経済成長期における集団就職の概要 1 はじめに 2 集団就職を概観する 3 集団就職者の実存的問題 4 おわりに 第Ⅱ部 就職列車の半世紀 第3章 戦時体制下の集団就職 ――1939年秋田発「日
本書は、東アジアの歴史・文化・思想を考えるうえで避けて通ることができない朱子学の基本的な世界観や考え方を概説し、朱子学への入門の手助けをすることを目指す。本書の特徴は、詳細な基本知識の解説に加え、朱子学の思想構造をより原理的に読み解くことにある。本書を通じて、朱子学が単なる過去の遺物ではなく、現代に生きる私たちとも地続きの思想問題であることを丁寧に紹介する。 [ここがポイント] ◎ 平易な文章で解説 ◎ 思想そのものをざっくりとわかりやすく描き出す ◎ 読書案内を掲載 はじめに──私たちは自由にものを考えているか? 第一章 仏教なんてぶっとばせ──朱子学の位置 新儒教としての朱子学 「述べて作らず」 御用学問化と経書 仏教の魅力 朱子学登場前夜 道学と道統 「聖人学んで到るべし」 「心の欲する所に従いて矩を踰えず」 第二章 気のせいって何のせい?──朱子学の世界観 気とは何か? 陰 陽 気
本書は、中近世ヨーロッパに特徴的なコミュニケーションのありようを、個人や集団間のダイナミックなインタラクションとして見る。取り扱う年代・地域とも多岐にわたるが、繰り返される紛争と合意・平和のための相互関係のプロセスが、政治・経済・宗教など多様な領域における秩序にとって不可欠であったことを示す。 [ここがポイント] ◎ ヨーロッパの各地の事例を幅広く取り上げる ◎ 政治・経済・宗教の諸領域においてコミュニケーションが果たした役割を明らかにする。 序 章 コミュニケーションから歴史を読み解くこと(服部良久) 1 「コミュニケーション」と歴史学 2 中近世ヨーロッパ史と「コミュニケーション」 3 コミュニケーションと紛争・秩序 4 本書の構成 第Ⅰ部 移動する君主と宮廷、あるいは首都の伝統 第1章 宮廷集会の内と外 ——フリードリヒ・バルバロッサ即位初年の事例より(服部良久) 1 宮廷集会とコミ
「国体」に反するすべての思想は「絞殺」されると、北一輝は書いた。実際、「国体」は近代日本社会を金縛りにした言葉だった。治安維持法や天皇機関説事件も、国体論というタブーに触れることを禁じた。終戦時に昭和天皇と統治エリートが最後まで執着したのは「国体護持」であり、無条件降伏だったのに「国体は護持できた」と言い張った。一体、国体論とは何だったのか。思想としての国体論が誕生する現場に立って考察する。 [ここがポイント] ◎ 近代日本のあり方を決定づけた「国体論」とは何かを解明する。 ◎ 国体論はいかに誕生したのか。 序 章 国体論という磁場 1 国体論とは何だったか 2 本書の課題 第1章 「国体」の発見 1 「国体」とは何か 2 「国体」の発見 3 ペリー来航と構造的磁場の形成 4 新しい天皇像の登場 5 政教一致体制と国体/政体二分論 6 国家神道へ 第2章 神々の欲望と秩序——幕末国学の国体
『らい予防法下におけるソーシャルワーク実践』に関するお詫びとお知らせ 2014年12月20日刊行の守本友美著『らい予防法下におけるソーシャルワーク実践――その実態と課題』(ISBN978-4-623-07176)において,以下の著作からの明らかな「剽窃」が認められたため,その著者である廣川和花・蘭由岐子両先生および発行元、版元である出版社様に深く陳謝するとともに,同書を「絶版」とさせていただきました。 廣川和花「ハンセン病問題に関する歴史研究の現状と課題——『歴史評論』2004年12月号特集『ハンセン病と隔離の歴史を問う』に寄せて」(『歴史科学』183号,2006年) 蘭由岐子『「病いの経験」を聞き取る――ハンセン病者のライフヒストリー』(晧星社,2004年/第二版2006年) なお,書店様,および書店様経由でご購入いただきました読者様におかれましては,書店様経由での,同書の「返品」に応じ
主要資料137点と関連データから、図書館情報学教育における専門課程と司書・司書教諭養成の展開を通史的に捉え、その横断的分析に挑む。戦後の軌跡をたどり今後の図書館情報専門職養成のあり方を展望する。 [ここがポイント] ◎ 司書課程、司書教諭課程、図書館情報学専門課程それぞれの戦後史における主要な資料を抽出し、図書館情報専門職制度の戦後の展開を明らかにする。 ◎ 専門職養成の過去の歩みを総括し今後の養成の方向性を示唆することで、広く図書館界に寄与する。 ▷正誤表はコチラからダウンロードしてください まえがき 序 章 図書館情報学教育の戦後史 はじめに 1 戦前の図書館学 2 GHQ/SCAP占領下の図書館政策 3 大学における図書館学 4 図書館学の位置づけの変化 5 学会活動にみる図書館学 6 1960年代から70年代にかけての議論 7 バブル期/ポストバブル期における図書館情報学教育への移
本書は、1922年にドイツの精神科医プリンツホルンが150余枚に及ぶ図版とともに精神病患者の創作物を紹介した記念碑的著作。その後、シュールレアリストをはじめ、ヨーロッパの芸術界と文化行政に多大なインパクトを与えた。そのため、大正末期の日本にも伝搬され、古賀春江、山本鼎、式場隆三郎などに影響を与えた。アール・ブリュット、アウトサイダー・アートの原点の全訳。 [ここがポイント] ・Hans Prinzhorn,1922,BILDNEREI DER GEISTESKRANKEN,Berlin,Springer-Verlag.アール・ブリュット/アウトサイダー・アートにおける古典中の古典の全訳。 ・巻頭16ページカラー図版、本文中150余点に及ぶ図版にアール・ブリュットの原点を見る。 はしがき A 序 章 B 理論の部 造形的創作の心理学上の基礎 Ⅰ 造形の形而上学的な意味 Ⅱ 表現の欲求と造形
過酷な労働環境から抜け出すために海賊となり、権力に抵抗した近世大西洋世界の船乗りたち。本書は、不遇の立場に置かれた労働者や奴隷の声に耳を傾け、四大陸の相互連関を考究する「アトランティック・ヒストリー」の観点から、海賊たちの姿を鮮明に描き出す。虐げられてきた人々がいかに団結して苦境に立ち向かっていったのか。彼らの真実の物語を明らかにする歴史家レディカー渾身の書、待望の邦訳。(原書 Marcus Rediker, Villains of All Nations: Atlantic Pirates in the Golden Age, 2004, Beacon Press.) [ここがポイント] ◎ 船乗りが海賊になるまでの物語や海賊処刑、捕虜が語る海賊、女海賊の生き様など当時の様子を活写。 ◎ 奴隷や労働者の視点から描く、これまで語られなかった海賊たちの真実の物語。 謝辞/日本語版への序 第1
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