パナソニックがスマートフォンの開発から事実上撤退すると、2013年9月26日に正式に発表した。10月から、個人向けスマホの新規開発を休止する。 同社は今後、法人向けに特化したスマホの開発・販売に力を入れていくというが、「法人向け」はそんなに有望な市場なのだろうか――。 携帯電話出荷台数シェア、トップ5から脱落 パナソニックの2013年3月期の携帯電話事業は81億円の営業赤字だった。14年3月期はスマホを130万台販売する計画を立てたものの、振るわなかった。 IT専門の調査会社の IDCジャパンによると、スマホを含む国内携帯電話端末の13年4~6月期の出荷台数は前年同期比7.1%増の844万台 で、このうちスマホの出荷台数は26.8%増の653万台に拡大している。 一方、スマホのベンダー別シェアはアップルが36.1%と首位。次いで「Xperiaシリーズ」の販売が好調なソニーが20.6%。3位