埼玉県川口市の製薬会社員の男性(46)が、私立中学3年の長女(15)=殺人容疑で送検=に殺害された事件で、県警が長女の部屋からミステリー小説や漫画など十数冊を押収していたことが22日、分かった。県警は動機の解明につながる可能性があるとみて、慎重に内容を調べている。 県警によると、長女の部屋はきちんと整頓されており、書籍の中から事件に関連するとみられるミステリー小説や漫画など十数冊を押収したという。 また同日、長女が通うさいたま市内の私立中学で終業式が行われ、校長が経緯を説明した。 学校側によると、事件後初の登校日で、朝から涙を流す生徒もおり、予定していた3時間の補習を中止し、午前9時ごろから終業式を始めた。 校長が「人の命は絶対に奪ってはならない。しかられたりして親に反発もあるだろうが、両親は皆さんが思っている以上に皆さんを愛している」などと話すと、涙を浮かべる同級生の女子生徒もいたという