復元されるC61形蒸気機関車=群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地(JR東日本提供) JR東日本は8日、C61形蒸気機関車(SL)を復元し、2011年春から群馬県で営業運転を始めると発表した。同型は1947年から3年間に33両製造されただけで国内には3両しか現存しない。このうち、同県伊勢崎市の遊園地で35年間にわたって展示されていた1両を復元する。 JR東によると、C61は「デゴイチ」の愛称で知られたD51形の部品を再利用し、「貴婦人」と呼ばれたC57形の台車をベースに製造された大型旅客用機関車。東北初の特急「はつかり」を牽引(けんいん)した名機関車として知られ、営業運転では74年の日豊線(宮崎県など)を最後に姿を消した。 復元されるC61は49年7月製造の20号機。73年8月の引退まで東北、奥羽、常磐の各線などで活躍し、地球70周分に当たる約287万キロを走った。74年1月から伊勢崎市