今日は成人の日。1990年生まれの新成人124万人が、新たな門出を迎える。 大人としての自覚と責任を胸に、確かな一歩を踏み出してほしい。 とはいえ、景気低迷による超氷河期の就職難で、将来に不安を抱いている人も多いことだろう。 年金や医療への財政負担が増え国の借金はかさむ一方だ。そのツケは、今の若い世代に回る。 経済力の面でも、中国や韓国の攻勢に押されて、世界における日本の存在感は低下しつつある。 豊かな未来を切り開いて行くためには、グローバル化が進む世界の活力を日本に取り入れることが欠かせない。 気がかりなのは、今の若者の間に「内向き志向」が強まっていることだ。 2008年の日本人留学生の数は約6万7000人で、ピーク時の04年の8割に減っている。特に米国留学の減少が目立ち、その数は、中国やインド、韓国などからの留学生に引き離されている。 ◆留学嫌う内向き志向◆ なぜ留学生が減っているか。