代表質問 対決だけの政治は機能しない(1月27日付・読売社説) 衆参ねじれ国会の下、与野党がいたずらに対決するばかりでは、政治の機能不全が続くだけだ。協調すべき点では協調する、という建設的な対応が与野党双方に求められる。 菅首相の施政方針演説に対する各党代表質問が始まった。 自民党の谷垣総裁は、民主党の衆院選の政権公約について「憲政史上最大の確信犯的な公約違反」と厳しく批判した。 さらに、「公約の過ちを認め、有権者におわびしたうえで信を問い直すべきだ」として、早期の衆院解散・総選挙を要求し、菅政権との対決姿勢を鮮明にした。 菅首相は、「公約の多くは実施・着手されている」と反論し、早期解散を否定した。ただ、今年9月までに公約を「検証」し、「見直す時は、国民に丁寧に説明し、理解を得たい」とも語った。 首相の認識は甘い。200兆円余の総予算を組み替えれば、必要な16・8兆円の財源を捻出できるとし