オンラインゲームやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用が広まる中、インターネットに長時間没頭する「ネット依存」が問題になっている。パソコンの前から離れられず、日常生活の昼夜が逆転、やがて学校や会社に行けなくなり−。国立病院機構久里浜医療センター(横須賀市野比)の専門医は「本人の心身に影響を及ぼすだけでなく、社会的損失も大きい」と警鐘を鳴らす。 久里浜医療センターの中山秀紀医師(40)は感心したように嘆息する。 「最近のゲームは本当によくできていましてね」 パソコンを使ったオンラインゲームの発展にネット依存の一因をみている。 専門外来の開設から2年余りで約170人の患者が訪れたが、ほとんどがオンラインゲームにのめり込んでいた子どもたちだ。「大半が中学生から大学生までの若年層。10代だけで半数を超え、20代を含めると9割を占める」という。 人気があるのは多人数が同時