【日本の議論】PTAは必要か?…暗黙ルール「全員参加」の酷、「平日お掃除会」「ハンドベル」とは、高まる議論 年度替わりの前後、小中学生の子供を持つ母親に緊張が走る瞬間がある。それはPTA役員・委員選出のくじ引き。積極的に引き受ける人が少ないため、仕事の有無にかかわらず全員が一度は引き受けるのが暗黙のルールとなっている学校が少なくない。役員・委員を務めるのは、たいてい母親。会合が平日の昼間に行われることが多く、共働き家庭が増える中、「平日に集まってお掃除会」「余興にハンドベルの練習」など、活動内容への不満は高まるばかりだ。 「しなくていい活動」多すぎる「PTAなど、なくなってしまえばいい」。中学1年と小学2年の子供がいる兵庫県の会社員、上田裕子さん(44)=仮名=は憤懣(ふんまん)やる方ない様子だ。 「しなくていいことを、わざわざしています。小学校では学期に一度、授業時間を使って保護者が子供