産経新聞・ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏が「『謝罪』の要求、中国には遠慮」という記事を書いている。その中で、次のくだりが興味深い。 (朝鮮戦争では中国軍の侵攻で韓国は膨大な死傷者を出している。) 韓国の公式的な歴史認識でいえば中国は侵略者であり、南北(朝鮮)統一の妨害者なのだ。ところがその中国に対し、韓国は「謝罪と反省」など一度も要求したことがない。中国も「謝罪と反省」どころか「英雄的戦い」といって、あの戦争を今も自賛している。 92年の韓中国交正常化後、数多くの首脳会談があったが朝鮮戦争をめぐる「歴史認識」「歴史清算」「謝罪と反省」が話題になったことはない。しばしば韓国の外交当局者に「なぜ要求しないのか」と質問したが「中国は応じないから」が答えだった。とすると日本への執拗(しつよう)な要求は、日本なら応じると思われているからということになる。日本への甘え? まさに「甘え」