※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 夜行急行は乗り鉄の格安ホテルだった 「夜行急行」。その言葉を聞いただけで、中年以上の鉄オタは胸を締め付けられます。満員のボックスシート。着座姿勢のまま眠れず、悶々と過ごした時間。居心地が良いとは言えません。でも、僕らは期待しました。夜が明ければ、日常とは異なる遠い場所に着く。今まで行ったことのない世界。そこにはどんな景色があるだろう、と。 例えば上野発青森行きの夜行急行「八甲田」や「十和田」。八甲田は東北本線経由。十和田は常磐線経由。夜明けに青森駅に着き、青函連絡船の桟橋に向かいます。待合室のみんなでラジオ体操をして、青函連絡船に乗り換えて函館へ。そこから北海道各地へ人々は旅立っていきます。そう、まさに石川さゆりさんの名曲「津軽海峡冬景色」の歌詞の世界です。 最後の定期夜行急行列車「はまなす」。青森~札幌間で運行し、2016年に役目