USスチール買収合戦を巡る大詰めの攻防に関する詳細は、昨年3月から始まった同社の戦略見直しの概要を記した規制当局への提出書類で明らかになった。これによると、USスチールを巡っては、企業4社とコンソーシアム(企業連合)の計5つの買い手候補が取得を争っていた。日鉄は12月15日に現金による1株当たり48ドルの買収提案を行ったが、24時間以内に取得額を15%近く引き上げたことになる。 また提出書類によると、日鉄とUSスチールとの交渉における重要ポイントの1つで、合意に至るまで最後の争点の1つとなっていたのが、対米外国投資委員会(CFIUS)からの承認を得るために必要な日鉄の取り組みに関するものだった。 日鉄は最終的に「CFIUSの承認を得るために必要なすべての行動を取る」こと、および買収計画が承認されなかった場合には違約金を支払うことを約束した。提出書類によると、USスチールの外部弁護士は、今回
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