コンシューマのビデオカメラがハイビジョン化して数年が経過するが、この春には子どものいない人でもガジェット好きならグッとくる製品が出てきた。メモリーの大容量化/低価格化で、動画の記録も現実的になり、カメラ本体も十分に小型化した。日常的にカバンへ入れておいても、苦にならないサイズだ。 ビジネスでハイビジョンカメラを使おうという動きは、すでに意外なところから始まっている。大手新聞社では記者に対してビデオカメラを配布し、携帯させているのだという。取材中だけでなく、通勤・移動中などで事件に遭遇した場合でもすぐに対応できるという配慮からである。 筆者自身も、ビデオカメラを取材に活用できないかずっとチャンスを伺ってきたが、この4月に米国で行なわれたNAB(National Association of Broadcasters)取材において、試験的にハイビジョンカメラだけで取材を行なってみた。今回はその