韓国でHSDPAの商用サービスが開始されてから、早くも10カ月以上が経過した。現在のところ市場に大きく広まり定着したという実感は沸かないものの、少しずつ知名度を上げてきているようだ。それはキャリアによるサービスや端末面での一工夫によるところが大きい。 韓国のHSDPAサービスの現状 現在、韓国でHSDPAサービスを行っているのは、SK Telecom(以下、SKT)とKTFだ。SKTは2006年5月中旬にHSDPAサービス「T 3G+」を開始し(2006年6月の記事参照)、KTFは翌6月に「World Phone View」をスタートさせた(2006年7月の記事参照)。 当初、SKTではソウルなど主要都市を含む全国25カ所で、KTFでは全国84カ所でサービスを開始したが、その後急ピッチでネットワーク構築を行っており、2007年3月中にはSKT、KTFともに全国網の構築を終了させると宣言して