――これまでにない価格が話題になっている今回の2モデルですが、どういったバックグラウンドで誕生したのでしょうか? 井崎氏: MR-Gは「大人のためのG-SHOCK」として展開していますが、あくまでも“G-SHOCK”ですので、そのベースには必ずタフネスの要素があります。メタルモデルを展開する上では、いかに傷をつきにくくするかということをずっと追い求めて材料の開発などを進めてきました。現在のMR-Gの黒いボディはその証で、金型などを強化するために使うDLCの技術を応用した結果、たまたまG-SHOCKのイメージカラーでもある黒になりました。しかしこうした新しい技術を取り入れていくと、価格は8万円、15万円と私たちとしては未知の領域になってくる――するとタフネスだけでは納得してもらえなくて、値段に見合った見栄えや高級感が求められるようになったのです。 ――それが今回のモデルにつながっていると。