丸紅は10日、米穀物大手ガビロン(ネブラスカ州)の買収額を当初の36億ドル(約3550億円)から28%引き下げ26億ドルとすることでガビロンの株主と合意したと発表した。丸紅がガビロンのエネルギー部門を買収対象から外したためという。ただ、同社の買収について中国商務省が中国向け大豆の輸出・販売業務の統合禁止などを条件につけたことが影響したとの見方も出ている。丸紅は2012年5月にガビロンの発行済み
5月29日、丸紅は、米穀物取引大手のガビロン(ネブラスカ州オマハ)を買収すると正式発表した。写真は都内の丸紅本社前で同日撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 29日 ロイター] 丸紅<8002.T>は29日、米穀物取引大手のガビロン(ネブラスカ州オマハ)を買収すると正式発表した。全株式の取得金額は約36億ドル(約2880億円)。丸紅にとって過去最大の投資案件となり、買収によって穀物貿易量で約5500万トンと世界トップクラスに躍り出る。 ガビロンに出資している3つの米ファンドからガビロンの全株式を取得する。米国などの独禁法に基づく条件を満たした場合などにより、譲渡完了は今年9月を予定している。ガビロンには20億ドル程度の借入金があり、買収総額は約56億ドルに上る。36億ドルの株式取得資金は、自己資金に一部銀行借り入れにより行う。 丸紅の2012年度見込みの穀物貿易高
丸紅は米国の穀物3位、ガビロン(ネブラスカ州)を買収する方向で最終調整に入った。親会社の米ファンドなどから38億ドル(約3000億円)前後で発行済みの全株式を取得する方針。買収により貿易量に当たる穀物取扱量は年4000万トン規模になり、世界首位の穀物メジャー、米カーギルに並ぶ。農業生産が世界最大の米国で穀物の調達力を強化し、人口増加や生活水準の向上で需要が伸びる新興国などへ売り込む。日本へも販
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